愛憎の意味とは
「愛憎」という言葉をご存知でしょうか。読み方は「愛憎」と書いて「あいぞう」と読みます。例文として「愛憎の念が入り混じる」とか「愛憎愛半ばする」と使われます。愛することと憎しみが混在した状況です。この矛盾と葛藤を含む、愛憎の心理になることは、普段あまりないかもしれません。まるで小説やドラマの世界のように感じるかもしれません。
愛情と憎しみが入り混じった複雑な感情
「可愛さ余って憎さ百倍」という言葉があります。今まで可愛いと思う心が強かったのに、その相手に裏切られたり、思い通りにならないことが続いて、いったん憎いと思うと、憎しみの気持ちが湧き上がってきて収まらない状態を指します。過度に相手に思い入れてしまう余りに、自分の気持ちが報われていないと感じると憎しみを併せ持つのです。
この時、愛と憎しみが混在して、なかなか相手から離れることが出来ません。恋愛や家族、友情の中で「愛憎」の心理はこのような状態に近いと想像できます。
愛憎の類語
愛することと憎むこと、この二つの感情は真逆のようでいて心では繋がっているものです。「愛憎」という言葉の響きは、とても物々しい雰囲気を持ちますが、「愛憎」に近い類語も存在します。「愛憎」に似ている類語はどんなものがあるでしょうか。愛憎の類語をご紹介しながら、愛憎という言葉が持つ意味やその心理を、紐解いていきましょう。
①憎愛
「憎愛」の意味とは、憎むことと愛すること、相反する二つの気持ちを併せ持つことを意味します。ドラマや小説で「憎らしいほど愛してる」というようなセリフがありますが、まさに憎しみと愛が混在する「増愛」の状態です。誰かを愛しく思うのに、その気持ちに執着や束縛心が生まれ、憎しみも感じてしまいます。
「増愛」はとても強い感情を意味する類語です。増愛の対象となる人物をとても憎んでいますが、その憎しみが愛にも変化します。愛するのに憎い気持ちの「愛憎」とよく似ている類語です。
②近親憎悪
「憎悪」の類語で「近親憎悪」という類語があります。「近親憎悪」の意味は、血縁的距離が極めて近い関係にある者同士、または性格の似通った同士が憎み合うことを意味します。愛と憎しみが混在する「愛憎」とは少し違いますが、親やきょうだい、若しくは性格の似た者同士が故に、自分の弱点や過去の弱い自分の姿をそこに見出し、憎む心理です。
相手に対して強い憎しみの気持ちがあるものの、愛情は薄いという点では「愛憎」とは少し違う意味を持ちますが、相手に心が捕らわれ、怒りが収まらないところは「愛憎」に似ている心理状態の類語です。
③好悪
「好悪(こうお)」という言葉は「愛憎」の類語として使われ、意味もよく似ています。「好悪」の意味は、好むことと憎むこと「好き嫌い」という使われ方が一般的です。しかし好悪の「悪」は「嫌い」というよりは「憎い」という意味合いで、否定的な感情を強く表し、対象は人にだけ使われます。「好悪が激しい」「好悪の念」など表現します。
④アンビバレンス
「アンビバレンス」とは、ドイツ語のアンビヴァレンツ(ambevalenz)に由来する言葉で、翻訳の意味では「両価感情」や「両面価値」「相反性」などと表します。心理学や精神医学で使われる言葉なので、一般的には聞き慣れないかもしれません。ある同一の対象に対して、愛と憎しみのように相反する心理を指します。
一見矛盾する二つの気持ちが混在するという意味では「愛憎」の類語で、アンビバレンスのひとつと言えるでしょう。
⑤表裏一体
愛と憎しみは、反対のように見えて混在しているのが「愛憎」ですが、実は愛と憎しみは表と裏とも見て取れます。特に恋愛に置いて、愛があるから憎しみが生まれるのです。近い類語が「表裏一体」です。愛情が憎しみを併せ持つ時、相反する二つの感情は表と裏のような位置に存在します。二つの感情は切り離せず、背中合わせに一体なのです。
⑥ジレンマ
「愛憎」の類語も様々ありますが、今まで述べた類語から「愛憎」とは、愛と憎しみの二つの感情の板挟みで、自分がどっちつかずになってしまう心理がわかります。二つの感情で揺れる類語として「ジレンマ」も挙げてみましょう。ジレンマは二つのうち、一つを選択するのではなく、二つの事柄に挟まれて身動きが取れないことを意味します。
特に恋愛に置いてよくあるシチュエーションです。愛と憎しみに挟まれて、自分がどう立ち振る舞えば良いのかわからない時、まさに「ジレンマ」の心理に陥ります。ジレンマとは、愛憎の行き場のない感情をよく表した類語と言えます。
愛憎・恋愛中に抱く人の心理
愛憎とはどんなものかをお分かりいただけたでしょうか。愛と憎しみが混在するというのは、様々なシチュエーションで起こり得ます。恋人同士、夫婦関係、親子、友達など。愛憎の感情が湧きおこってきた時はとてもやっかいで、相手とのトラブルに発展しかねません。特に恋愛関係での愛憎の心理は、腑に落ちどころがなかなか見当たらないものです。
恋愛に置ける愛憎の心理というのは厄介なものです。恋愛中、恋人に愛憎を抱く人の心理はどんなものがあるのかを、考えていきましょう。
①執着心が強い
もともとしつこい人、諦めの悪い人は、強い執着心を持っています。粘着質な性格や、欲深い人も執着心が強いと言えます。何かに対してしつこい人も、執着が強いです。執着することは悪いことではありませんが、何かの物や人、出来事に対して非常に強く固着してしまいます。特に恋愛の場合は愛憎の心理に繋がるケースが多いものです。
恋愛で執着が強い人は、恋人にしつこく尋ねたり、見張ろうする心理があります。執着のあまり、ずっと一緒にいたいし、いない間の行動が気になって仕方ないのです。しかし相手はそれが煩わしくなったり恐ろしくなって、距離を取ろうとするでしょう。
恋愛を遠ざけ自分から離れていこうとする恋人に対して、執着が生まれて更に気持ちが強くなるため、離れようとする相手の気持ちを憎む結果となり、憎悪に繋がりやすいのです。
②束縛したい
相手を好きだからこそ、恋愛中に陥ってしまう束縛。度が過ぎると愛憎に発展しかねません。恋人が何をしているのか、誰といるのか、常に不安が付きまとい、相手を調査しようとしてしまいます。スマホを勝手に見たり、スケジュールをチェックしたり、連絡を強要したり。この恋愛が終わってしまうのを恐れて、相手を見張ろうとしてしまいます。
他の誰かに恋人を奪われることを恐れてばかりで、相手を束縛することで安心感を得ようとするのです。束縛はどんどんエスカレートするので、恋人の心は離れてしまい、やがて恋人を恨む気持ちが芽生えます。
束縛からの憎悪は、恋愛だけでなく友情などでも起きやすいものです。束縛の心理は不安です。しかし不安からは何も生まれません、ただ憎悪が残るだけです。
③思うままにする
恋愛中、相手と自分が一心同体になったような、お互いが特別な繋がりがある存在と感じることがあるでしょう。それは素晴らしい恋愛の高揚感ではありますが、度が過ぎると相手を同一の存在と思い込み、自分の思うままに振る舞い、相手の気持ちを考えない行動に出ることがあります。気持ちがどれほど強く結ばれていても、恋人は一心同体ではありません。
お相手は一生懸命相手に合わせて努力しますが、やがて力尽きます。思うままに生きる恋人に合わせるのをやめて、いずれ別の人生や別の恋愛を選ぶかもしれません。その時、一心同体だったという思い込みから、裏切られた気持ちになるかもしれません。
好きなのに裏切られたという気持ちは「愛憎」へと発展します。恋愛の愛憎は、相手を恨む気持ちで大きなトラブルに発展しかねません。
④依存する
恋人に対して嫉妬心が強い、一緒にいない時間を疑ってしまう、ネガティブ思考で恋人の行動を追従してしまうなどの恋愛に置いて依存する心理は、多かれ少なかれ起きやすいのかもしれません。しかし依存が強くなってしまうと愛憎も抱きやすくなります。恋人が好きでたまらないけど、同時に不安も大きく、その不安を解消してくれない相手を憎んでしまいます。
恋人の存在そのものが自分のアイデンティティと錯覚して、恋人を失うことに恐怖を感じてしまいます。恋人に依存することで自分も存在すると感じる心理です。恋人が自分の期待通りの行動をしなければ、愛するけど憎いという愛憎の気持ちが膨らみます。
⑤好意があるのに嫌われている
好きな気持ちが膨らみすぎて、独りよがりになってしまう人がいます。自分の気持ちを相手に押し付けてしまうタイプです。相手の気持ちを鑑みずに自分の気持ちばかりを主張すると、相手からは受け入れてもらえない場合も多いものです。「こんなにあなたが好きなのに、どうして応えてくれないの?」と詰め寄るか、心で常に追い求めています。
更に思い込みが強い人だと、ストーカーにもなりかねません。自分が相手を好きな気持ちから、相手も同じ思いであるはずだと思い込んだり、お互い好きなのに周囲から邪魔されているなど、異常な想像をしてしまうのです。
ただ好かれただけで何も悪くない相手や、周囲の方に大変な迷惑や損害を与えることもあるため、相手と自分との心の境界線をしっかり見極める努力が必要です。
愛憎・向けられやすい人の特徴
愛憎が生まれる心理を、色々なパターンから考察してきましたが、今度は実際に「愛憎を向けられてしまう人」の特徴について考えていきましょう。相手との関係性や立場によっても違ってきますが、愛憎を向けられやすい人には共通の特徴があるようです。また愛憎を向けられた時の回避の仕方も、併せてシーン別に解説していきます。
①世話好きの人
世話好きで何でも親身になってくれる人は、愛憎を向けられる対象になりやすいものです。世話を焼かれる側は、未熟だったり自立できていないなど、何かしら人の手を借りる必要が多く、世話を焼いてくれる人を頼り、依存している心理が大きいのです。そのため相手から手をかけられなくなったり、自立を促されると見捨てられた気持ちになりがちです。
自分の成長を見届けて自立を促してくれる相手は、とても大事な存在ですが、大事が故に「見捨てられた」とか「裏切られた」気持ちになるのでしょう。愛憎の気持ちを示されたときは、深刻な事態になる前に、一度専門家に相談することをお勧めします。
②配偶者・恋人
パートナーには「こうあるべき」「夫とはこうするべき」「妻はこうあるべき」というそれぞれの固定概念があり、それは相手と自分と同一ではないことも多くあります。しかし多くの人は自分の固定概念を「正しい」と思い込み、相手のものは「間違え」と否定的です。お互いに正しいものを握りしめて相手を理解しようとしなければ、憎む気持ちも生まれます。
「どうして私の言いたいことを理解してくれないの?」と罵り合うのはとても辛いことです。価値観の違いは、互いに理解しようとしなければ埋まらず、そのまま別れることになって揉めることもあるかもしれません。
互いに理解できないことが、浮気の原因になるかもしれません。別れ話は愛と憎しみが混在し、修羅場となるかもしれません。お互いの気持ちを理解しようと努めること、冷静に話し合うことで、後々のトラブルを回避することができます。
③片思いの相手
片思いの相手がなかなか振り向いてくれない時、相手にもまた別の好きな人や恋人がいると、なかなかそれを受け入れられないことがあります。現実を認めることが出来ず、素直に諦めることができないのです。そのため片思いの相手を愛してはいるけれど、他の人を愛することが憎い。愛憎半ばする感情を持つこともあるでしょう。
愛憎の気持ちが膨らむと、嫌がらせやストーカー行為に走ってしまうこともあります。片思いの相手は何も悪いことはしていません。潔く失恋して、新たな出会いを探しに行くことが大切です。
愛憎の使い方
ここまで「愛憎」という言葉の意味や愛憎を抱く心理、更に愛憎を向けられる対象となる人物やシーンについてご紹介してきました。しかし普段の生活では、あまり聞き慣れない「愛憎」という単語。どんな風に「愛憎」が使われるのかを解説していきます。日常用語よりは、小説など文体の中で多く利用されています。
①愛憎の念
「愛憎」と辞書で調べると「愛することと憎むこと、またその感情」という意味の名刺であることがわかります。名刺ですから「愛憎」の下に感情を示す言葉を足すと使いやすいのです。「愛憎の念」と表現すると、愛憎の想いの深さを感じます。愛と憎しみが複雑に絡み合い、そこに絡め取られる心情がとても伝わりやすいのです。
文章としては「愛情の念が入り交じる」「愛情の念を持って見つめる」「愛情の念で胸がいっぱいだ」などと表現されます。愛しているが憎しみも強く、相手に執着して離れられないイメージです。
②愛情渦巻く
心が愛と憎しみに囚われ、二つの気持ちが複雑に交差している様を示すのが「愛憎渦巻く」という表現です。男女の恋愛のもつれを表現することが多く、何とも表現できないほどの長い時間や思い出の中で、培われた愛と憎しみを彷彿します。「渦巻く」と表現される通り、相反する気持ちは絡み合って解けないほどに複雑なのでしょう。
文章では「愛憎渦巻く人間関係」「心では激しく愛憎渦巻いていた」などと表現されます。渦巻くという言葉の響きが、愛憎の葛藤心理を更に表しています。
愛憎・例文
「愛憎」という言葉の使い方をご紹介したところで、実際にはどんな風に「愛憎」を取り入れて表現するのかを、様々なシーン別に、例文を用いて解説していきましょう。シーンを表現する実際の例文をご紹介します。文章にすると「愛憎」の言葉の重みや迫力が、更に何とも言えない奥深いものに感じます。
①破局・離婚直後の相手に憎しみと愛情
恋愛の破局や、離婚の直後は、まだ相手に愛情が残りつつも恨んだり憎んだりする気持ちもあり、未練もあるかもしれません。二人のたくさんの思い出もオーバーラップして、悲しみが止まらないでしょう。しかしその思い出も奪う相手を憎む気持ちが彷彿します。まさしく、愛と憎しみが交差しています。例文をご紹介します。
例文その1は「あんなに甘い言葉でささやいたのに、今日はこんなに罵られて去られてしまった。別の女の元へ向かう彼を、私は愛憎渦巻く思いでみつめていた」です。
また、例文その2として「もう妻とは言えない彼女と選んだ家具の中に埋もれて、僕はただ一人愛憎半ばの自分を持て余している」という表現があります。恋愛の破局や離婚の直後は、愛と憎しみが入り混じる矛盾と葛藤の苦しさが「愛憎」と表現されます。
②相手に友情を感じている場合
友情にも愛憎は存在します。友情とは、相手に親しみを感じてその関係性を大事にしたいと思います。しかしその大事にしたい思いが強くなりすぎて、自分たちの関係性を特別なものに感じてしまい、友達が他の人と親しくなるのが怖かったり、許さない気持ちが芽生えることもあります。複雑な境地を例文を使って表現します。
例文その1は「昨日まで堅い友情で結ばれていると思っていた聡子が、まさか私と同じ人を好きになるなんて。いつしか私は、聡子を憎悪の念で見つめていた」です。例文その2として「男女の友情は下心と憎悪の塊である」などもあります。
友情とは、目に見えなくて脆いものです。例文のように友達に感じる情だけではなく、嫉妬や羨望、下心などあらゆる気持ちを併せ持つものです。憎む気持ちが湧いて「愛憎」となることもあります。
③相手への過度な執着心
最初は相手へのささやかな期待と親切心から世話を焼いているうちに、それが相手への執着に変る瞬間があります。親子、コーチと選手、上司と部下など、上下関係が明確だと尚更です。相手の事を思い考え、世話を焼きすぎて気持ちの抑えがきかなくなるのは執着を起こし愛憎となります。執着心について例文でご紹介します。
例文その1は「コーチは試合の後、僕達を怒鳴りつけ、そして最後は泣きながら抱きしめた。コーチの愛憎の念を一身に感じた」です。コーチの複雑な心境です。例文その2としては「母に好かれたくて一生懸命良い成績を取ったのに、そっけない母に対して、私はいつも愛憎渦巻く思いだった」と自分の気持ちを表現する使い方です。
例文その3として「あんなに尽くした彼が、他の女に優しくするなんて。愛憎半ばする彼の事を、今も私は諦めきれない」愛憎が誰の感情を表すかによっても表現が違います。
愛憎の英語表現
日本語で「愛憎」は非常にインパクトが強い言葉ではありますが、英語ではなんと表現するのでしょうか。英語では、愛と憎しみの二つの単語に分けて「love and hate」や「a love-hate」または「likes and dislikes」と表現します。また愛憎の英語の類語で「partiality」を用いることもあり、意味は「愛憎・偏愛・えこひいき・局部性」となります。
「partiality」は、英語では「ほぼ」「~も同然」という副詞でもあります。組み合わせて使うことにより、更に愛憎の意味が強まる英語の表現もご紹介します。
愛と憎しみは表裏一体
「愛と憎しみは表裏一体」とは、まさしく「愛憎」を的確に表現している日本語です。どちらも絡み合い、矛盾の中で混在している愛憎が明確に表現されています。それではこの言葉を英語で表現するにはどんな文章になるんでしょうか。日本語よりも明確な英語での文章の表現をご紹介します。
①There is a thin line between love and hate
英語で「愛憎」を表現したい時「a thin line between love and hate」は、よく利用される表現です。愛も憎しみも、どちらもその力が強いので、表と裏のように簡単にひっくり返るという意味合いです。「A thin line」で、とても薄い境界線を英語では表現して、その境界線はいとも簡単に揺れてしまうというイメージです。
②Love and hate are praticaly the same
英語の直訳は「愛と憎しみは一緒も同然」という意味になります。英語の直訳としては、非常に日本人がわかりやすい「愛憎」のイメージではないでしょうか。副詞の「pracitaiiy」を使うことで、愛と憎しみの距離感がぐっと近づき、「愛憎」のイメージを英語で的確に表現しています。ただ英語ではズバリとした表現ではありません。
③Love and hate are two sides of the same coin
日本語の「表裏一体」を英語で分かりやすく、コインの裏表を例に取って表現している文章です。「two sides of the same coin」で「同じコインの表と裏」という意味で「表裏一体」を意味します。直訳は「愛と憎しみは同じコインの表と裏(表裏一体)である」となり、日本語がストレートに英語訳されています。
愛憎は愛と憎しみが混ざった複雑な感情を表す
愛憎とは二つの相反する感情を矛盾したまま持ち合わせる、とても複雑な心情です。愛憎を抱えると、自分や相手に良くない行動を起こしがちです。何より自分のダメージが大きいものです。相手への依存や執着を捨てて、愛憎ではなく愛情を胸いっぱいに、素敵な関係性を築きましょう。