認知バイアスとは
認知バイアスという言葉ご存知でしょうか。認知バイアスとは心理学において無意識に発生する「思考の偏り」のことです。簡単に言うと先入観や思い込みのことを言います。人が物事を判断をする時に自分の常識や周りの影響、環境などの要因によって不合理な選択をしてしまうことを認知バイアスと言います。
不合理な選択のこと
人はたくさんの情報の中で生活をしていて毎日膨大な選択を迫られています。忙しい現代人は膨大な選択1つ1つに時間をかけることは出来ません。そのため、人は今までの経験から無意識に物事の判断を一瞬で行い膨大な選択を処理しています。
無意識判に判断を行うことは効率的ですが、時に不合理な選択をしてしまいます。このような不合理な選択を社会心理学で「認知バイアス」と言います。
認知バイアスは日々、心理パターンが発見されており誰にでも当てはまる人間の特性です。認知バイアスによって不合理な選択をしないように自分の認知バイアスを確認しておきましょう。
10種類以上の例が発見されている
認知バイアスに関する研究は心理学の世界でたくさん行われ、10種類以上の例が発見されています。認知バイアスは意外と身近に存在しています。日常生活でも多くの種類の認知バイアスが起こり、日々その種類を増やしています。また、研究によって明らかになった認知バイアスの数種類は営業やマーケティングで活躍しています。
認知バイアスの原因
認知バイアスの原因は多岐にわたりますが、膨大な選択を迅速に解決するためだと言われています。人はたくさんの情報の中で生活し、たくさんの情報を瞬時に判断しています。これら全てを認知し精密に判断することは不可能です。そのため、認知バイアスにより精度は低くても短時間で判断を下していると考えられています。
また、認知バイアスは知らないことや不足している部分を経験から補い物事を予測することを助けるものであるとも言われています。
直観・先入観・思い込み
認知バイアスは今までの経験から得た情報で知らない物事を推測して完成させているため、生じることがあります。例えば、Aさんは経験値が高いからスペックに優れていると思ったが人並みのスペックしかなかった、という出来事がありました。
これは、経験豊富な人はスペックに優れているという話を過去に聞いたことがあり、一部の情報から全てを推測して完成させてしまっているため生じている認知バイアスの1種です。
直観や先入観、思いこみはただの推測であり事実ではありません。先入観や思い込みにとらわれてしまうと物事を正しく判断できなくなります。少ない情報や信憑性のない話は全て鵜呑みにするのではなく、一度冷静に考えてみることが認知バイアスの対策になります。
自信過剰・自身の正当化
自信過剰な人や自分を正当化する人の共通点として「自分の都合の良いように考える」傾向があります。仕事が出来ない人でもチームが優秀であれば自分も優秀だと勘違いたり、運動音痴の人が他の人より運動が出来ると勘違いしています。この勘違いが積み重なって自信過剰に繋がっているのです。
また、自分を正当化する人も同じです。うまく進んでいた企画が急に倒れたのは○○が悪かったからだ、と自分以外に理由を見つけて自分を正当化するのです。自信過剰や正当化する人は自己防衛の1種で立場や利益を守りたいという心理から働ている認知バイアスです。
好意
恋は盲目という言葉がありますが心理学的には正しいと言えます。好きな人が出来るとその人の良い部分や情報ばかりが目に入り、悪い部分は無意識にスルーして見えなくなってしまいます。これが恋は盲目と言われる理由です。
逆に一緒にいる時間が長いと冷静に判断が出来るようになるので、相手の悪い部分も目に入るようになります。どちらも心理的な認知バイアスが働いています。
権威
社会的地位の高い人や会社の上司などは立場を失いたくないという気持ちを持っています。例えば、部下が仕事で大きなミスをしてしまった時に上司が「やっぱりね、そんな方法でやっても失敗とわかるでしょ」と言ってきました。これは上司のマイナスな種類の認知バイアスが働いています。
もし、部下がミスをしそうだなと思ったらアドバイスをすることが上司の役割です。しかし、認知バイアスが働いていると部下の仕事に関わってミスをしたら自分の立場がなくなってしまうと思い込み責任逃れをする言い方をしてしまうのです。
希少性
人は数が少ないものに高い価値があると無意識に思い込んでいます。例えば「今日だけ限定!大売出し!」と書いてあるとちょっと寄ってみようかなという気持ちになります。そして「まとめ買いで更に20%オフ!」と書いてあったら買うつもりがなくてもついつい買ってしまいます。これは人の心理を利用した販売方法です。
希少性の種類の認知バイアスは無駄遣いをしてしまう傾向があります。限定品と聞いてしまうと買いたくなってしまいますが人の心理を上手く使われているんだと一度冷静になり、本当に必要なのかを考えることで無駄遣い対策になります。
認知バイアスの種類
認知バイアスにはたくさんの種類が存在します。理由として認知バイアスは人の心理パータンなので誰でも当てはまってしまう人間の特性のため種類は多岐に渡ります。また、認知バイアスは日々研究され種類を増やしています。ここでは代表的な認知バイアスの種類と例を紹介します。
内集団バイアス
内集団バイアスとは、自分が所属している集団は他の集団よりも優れていると錯覚する認知バイアスです。例えば、あの人は東大出身だから優秀なのだろうと思い込むのは内集団バイアスです。人は学校や会社など様々な集団に所属しています。内集団とは、自分が所属グループの構成員だと自覚している集団のことを言います。
バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、自分の判断より多数の人の判断の方が正しいと思い込んでしまうことです。バンドワゴンとは行列の先の楽隊車のことで、時流に乗るや多勢に与するなどの意味があります。例えば、何か選択に迷ったら自分の意見よりも多数の意見を優先してまうことなどがバンドワゴン効果です。
バンドワゴン効果はマーケティングでも使われ、製品やサービスを良いと支持する人が多ければ多いほど顧客が集まりやすくなりヒットを生みます。
アンカリング効果
アンカリング効果とは、最初に与えられた情報や数値が基準となり後から与えられた情報や数値へ影響する効果のことです。例を挙げると、通常価格が¥30,000のカメラが2日間限定¥20,000で販売されていたら「安い!」と感じ買う予定のなかったものまで買ってしまう行動がアンカリング効果です。
アンカリング効果は心理現象の種類でマーケティングや営業で使われます。また、アンカリング効果は情報がない商品や物にのみ効果を発揮します。
ダニング=クルーガー効果
ダニング=クルーガー効果とは能力の低い人ほど自分を過大評価する傾向のことで、優越の錯覚を生じされる認知バイアスの1種です。能力の低い人は自分の能力の低さや他人の能力を正しく評価できないため、間違って自分を過大評価してしまいます。例えば、仕事が遅い人が、自分は人より信頼されているから仕事量が多いと勘違いしていることがあります。
自分を過大評価する場面は仕事やスポーツ、学力など複数あります。ダニング=クルーガー効果には、能力の低い人が過大評価するだけでなく、能力の高い人が過小評価することも含まれます。
自己奉仕バイアス
自己奉仕バイアスとは、成功した時は自分のおかげ失敗した時は人や別の要因だと思い込むことを言います。例えば、仕事で成功したのは自分の能力のおかげであると考え、失敗した時は他人の能力が低いせいにしたり、連携やサポートが出来ていなかったからという考えのことです。
自己奉仕バイアスは自分のことを棚に上げ、話をしたり他人を評価してしまう厄介な種類の認知バイアスです。
確証バイアス
確証バイアスとは、自分の仮設や先入観などを裏付ける良い情報ばかりを集めて補強することを言います。良い情報ばかりを集めてしまうため、悪い情報には目もくれずスルーしてしまう傾向があります。例えば、片思いしている相手の良いところばかりに目がいって悪いところは見えなくなってしまうことがなどがあります。
仮設や信念が強いほど確証バイアスが強まり自信過剰になりやすく、大きな失敗をしてしまうことがあります。
後知恵バイアス(後見バイアス)
後知恵バイアスとは、予測不可能な出来事に対してあたかも予想可能だったかのように思い込むことを言います。例えば、社内の後輩が大きなプロジェクトに失敗した時に「やっぱり、あなたが失敗するのは分かっていた」などと後になってから言ったり思ったりすることです。
後知恵バイアスは人を傷つけたり、イラつかせてしまい人間関係のトラブルになりかねません。後知恵バイアスが働いたとしても言い方や言葉には十分気を付けることでトラブル対策になります。
信念バイアス
信念バイアスとは、結果が正しかったら過程も全てが正しかったと思い込むことをです。信念バイアスは逆もあり、結果が悪かったのは過程も悪かったからだと否定的な考えになってしまうことがあります。
例えば、難しいプロジェクトが失敗したのは努力が足りなかったなどとマイナスに考えてしまい、自分やチームの頑張りや良いところを全て否定してしまう認知バイアスです。
信念バイアスは結果によって全てが左右されてしまう考え方です。もし、結果がダメでも頑張ったことや良いところは認めるようにしましょう。
外部誘因バイアス
外部誘因バイアスとは、他の人の動機が不純であると思い込んでしまう認知バイアスのことです。例えば、ライバルと同じところを目指していても自分はスキルアップのために頑張っているけど、あの人はお金のために頑張っている、と他の人を評価してまう認知バイアスのことです。
情報バイアス
情報バイアスとは、必要以上に情報を集めいらない情報まで必要だと思い込んで集めてしまうことを言います。重大な選択を迫られている時はもちろん情報が大事ですが多すぎでも良くありません。人は情報が多いほど正しい判断が出来ると考えがちですが、実際は情報過多になると迷いや混乱を起こし判断ミスしてしまうことも少なくありません。
正常性バイアス(正常バイアス)
正常性バイアスとは、自分に被害が出るような危険な状況でも自分に都合の悪い情報を無視したり疑ったりして状況を軽く見てをしてしまう認知バイアスです。人は非常事態が起こった時、すぐに逃げる人は少ないでしょう。これは正常性バイアスが働き訓練やイタズラだと思い込み状況を軽視してしまうのです。
例えば、大地震が発生し津波の心配があるため沿岸地域は避難勧告が出ているのに、津波が来たことないので逃げなかったら津波に巻き込まれてしまったなどがあります。常に大丈夫だと思い込まず正しく状況を判断することで正常性バイアスは対策が出来ます。
ハロー効果
ハロー効果とは、人や物が持つ目立った特徴によって判断や評価がされることです。良い特徴が目立つ場合は良い評価になり、悪い特徴が目立つ場合は悪い評価になってしまいます。人は第一印象が大事だと言いますが、ハロー効果によって良い方にも悪い方にも評価が下されてしまうのです。
例えば、新人は難関大学出身のだと聞きさぞかし仕事ができる人なのだと思ったが実際はそうでもなかったなど、先入観によって評価されてしまうのです。
バーナム効果
バーナム効果とは、冷静に考えれば誰でも当てはまるような曖昧な情報でも自分にだけ当てハマっていると錯覚する心理現象の1種です。相手の心を読むことが仕事のメンタリストや占い師は、このバーナム効果を利用して相手の考えを誘導して当たっているかのように思わせているのです。
占い師に「あなたは頼りがいのある人に見えますが内面はとても繊細なのですね」と言われると、当たってると思ってしまいます。良く考えると曖昧な内容で具体性がないのに占い師を信じてしまう効果がバーナム効果です。
認知バイアスの対策
上記では認知バイアスの種類を紹介しましたが、あなたに当てはまるものはありましたか?認知バイアスは無意識のうちに起こるので自覚することが難しい心理現象です。また、認知バイアスは使い方によっては良い方にも悪い方にも利用できます。ここでは認知バイアスに支配されないための対策を紹介します。
自分の思考のクセを知る
認知バイアスの対策1つ目は、自分の思考のクセを知ることです。現代人はたくさんの情報が飛び交う中で膨大な選択を判断しながら生活しています。いくら情報をシャットアウトしようとしても無意識に判断をしてしまうので、全ての情報や選択を切り離すことが出来ません。
そんな中で認知バイアスに支配されずに生活するには、自分の思考のクセを知っておくことが大切です。
日常生活で認知バイアスは働いています。正しい判断を下すには自分が影響を受けている認知バイアスを知り、自覚することが最も重要になってきます。認知バイアスを自覚することで重要は判断の時は認知バイアスの自制を行い冷静に正しい判断をすることが出来ます。
自分自身を批判的に見る
認知バイアスの対策2つ目は、自分自身を批判的に見ることです。これは全ての物事に批判的になるということではなく、自分の中で一度考えるということです。
例えば、自社のサービスがヒットしないのはライバル社がいるからだと決めつけるのではなく一度、考えてみましょう。オリジナリティが足りなかったり、需要と供給が少しずれているなど、違う角度から物事を考えることで本当の原因を掴むことが出来ます。
思い込みで物事を決めつけてしまうと、その物事自体を否定してしまうため冷静に考えることが認知バイアスの対策になります。
意見と事実を分ける
認知バイアスの対策3つ目は、意見と真実を分けることです。曖昧な表現が多い日本語では意見と真実が混ざった会話が多く存在します。
例えば、今月の売り上げは山田君が1番です。毎日、電話に外回りに取り組んでくれたおかげだと思います。と上司が言いました。この文章には意見と真実で構成させています。前文の「今月の売り上げは山田君が1番です。」が事実になり、後文は意見になっています。
日本語は曖昧な表現が多いので何が意見で何が真実なのかを確認し、この2つを分けて考えることが認知バイアスの対策になります。
判断の基準を決める
認知バイアスの対策4つ目は、判断の基準を決めることです。いくら経験値が高い人でも未知の世界では行動してみないとわからないものです。行動する前に判断に迷った時、基準を決めておくと認知バイアスの対策になり正しい判断が出来ます。
例えば、自社の商品の売り上げが悪いから奇抜な広告で宣伝しようか迷っている場合があるとします。奇抜な広告にした時、目につきやすいですが購買意欲は抑えられてしまう場合も考えられます。この時の判断基準は製作者側ではなく顧客側の判断を基準にしています。判断に困ったとき基準が決まっていると認知バイアスに左右されずに判断が出来ます。
認知バイアスの防止におすすめの習慣
認知バイアスは仕事面でもプライベートでも場所を問わず発生しています。認知バイアスが起こってしまうと正しく判断したいことも出来なくなってしまうので認知バイアスが起こらないように習慣付けておくことをおすすめします。ここでは認知バイアスが発生してほしくない時に役立つ習慣をお教えします。
計画を立てる
認知バイアスを防止するおすすめの習慣1つ目は、予定を立てることです。予定を立てるというのは旅行などの予定を立てることとは違い、「もし~なら」という計画です。これは相手の印象や魅力に左右されずに本当の能力を評価できるようにする準備でもあります。
例えば、重要な会議の時もし私がカリスマ性のある人の発言に賛同するなら、その人の言葉を別の人に話してもらい賛同できるか確かめる、というように「もしも」の可能性と第三者によって、カリスマ性のある人の発言に本当に賛同できるのかを決めておくことです。これは、人の魅力を抜きにして本当の能力を正しく判断するための重要な基準にもなります。
文書を作る
認知バイアスの防止におすすめの習慣2つ目は、文書を作ることです。認知バイアスは脳の中で働きます。そのため、ひと時の感情や状況によって下される判断が変わってしまいます。正しい判断を下すために「どういうプロセスで意思決定をしたのか」文章に記しておくことがおすすめです。
はっきりとプロセスを文章で書く記しておくと、後々になってプロセスの良いところと悪いところを参照できる記録にもなります。認知バイアスを防ぐには文書に記しておくことが大切です。
間違い(バイアス)を見つけたら評価する
認知バイアスの防止におすすめの習慣3つ目は、間違い(バイアス)を見つけたら評価することです。人は誰しも認知バイアスをもっています。例えば、ある企画を進めている時に間違った認知バイアスを見つけたら指摘することが大事です。認知バイアスは自覚しにくい心理現象なので間違っている場合は相手の為にも指摘してあげましょう。
せっかく上手く進んでいた企画でも間違ったバイアスを無視して進めてしまうと失敗してしまうことがあります。間違っていると気が付いた時点で指摘するようにしましょう。
ゆったりペースで生活する
認知バイアスを防止するおすすめの習慣4つ目は、ゆったりペースで生活することです。人は忙しいと1つ1つの物事を丁寧に処理できなくなります。したがって、認知バイアスも働きやすくなってしまいます。間違った判断をしないように、ゆっくりペースで生活しましょう。
大きな判断をする前は散歩をしたり、のんびりする時間を作ることで頭が冷静になり、正しい判断が出来るようになります。
仕事が忙しいときはゆったりペースで生活することは難しいので、リラックスできる時間を10分程度でも設けてあげると冷静に判断が出来るようになります。
情報と人間を分ける
認知バイアスを防止するおすすめの習慣5つ目は、情報と人間を分けることです。人は第一印象で約9割が決まると言われています。どんなに優しい人でも見た目が怖ければ怖い人という印象になり、逆に悪い人でも見た目が優しそうなら優しそうな人という印象になります。これは確証バイアスが働いています。
確証バイアスの対策として相手の見た目と情報は分けることです。普通に見える人が意外な才能を持っていたりするものです。そのため、見た目だけに集中せず相手がどんな人なのか見た目と情報は分けて考えることは大切なことです。
認知バイアスとはうまく付き合う必要がある
人は今までの経験からたくさんのことを推測できるようになります。しかし、推測したことが正しいことなのかは冷静に考えないと分からないものです。認知バイアスは推測が得意なので、人は認知バイアスに頼り認知バイアスに支配されやすいです。ここでは認知バイアスとの上手な付き合い方を紹介します。
認知バイアスは誰でも陥りやすい
認知バイアスは誰でも持っている脳のクセです。認知バイアスは知らない情報を助け推測で物事を完成させることが出来るので非常に便利なものですが、頼りすぎると認知バイアスに陥ってしまいます。認知バイアスに陥らないように、どんな時にどの認知バイアスがかかるのか、自分の脳のクセを理解しておくと上手に付き合っていくことが出来ます。
韓国人は10人に9人が認知バイアスを持っているという意見も
韓国人の10人中9人が根拠もなく勝手に思い込んでしまう認知バイアスを持っていることが判明しています。2017年に韓国保険社会研究院が「韓国国民の健康状態と精神的習慣の現状と政策対応」という報告書を発表しました。これは12歳以上の男女1万人の韓国国民を対象に否定的な精神的習慣について調査を行いました。
その結果、認知バイアスに関する5つの質問のうち1つ以上に「否定的な精神的習慣がある」と答えた韓国人の割合が90.9%にも達成したと報告されています。
ここでの精神的習慣とは、長期間によって形成される精神的・心理的特性のことで精神疾患と診断されていなくても否定的になりやすい習慣のことです。
この調査で実施された5つの質問を紹介します。1,何かを決定する時に他の人が自分の意見を聞かなかったら無視されたと感じる。2,一を知れば十わかると思う。3,複数人で話している時に自分が近づいたら話が止まると自分の悪口を言っていたと感じてしまう。4,世の中は善悪に分かれていると思う。5,何かが起こったとき真っ先に最悪の状況を考えてしまう。
あなたはいくつ当てはまりましたか。では、韓国人の割合を見ていきましょう。1つ目の質問は韓国人の45.7%、2つ目は58.9%、3つ目は39.7%、4つ目は42.9%、5つ目は49.8%も該当していました。
5つの質問の平均は47.4%と韓国人の半数近い数値でした。今回の調査で韓国人は自分を正当化する傾向が高いことが判明しました。
このニュースに韓国国民は「韓国という国が滅んでいく根拠はたくさんある」「韓国政府は経済より国民の精神の方が大事という事に気が付いていない」などと韓国の社会や政府に対する不満の声が挙げられています。
また、報告書によると認知バイアスの危険だけではなく人間関係でのトラブルを誘発しやすくストレスやうつ病にも繋がると述べています。また、韓国の成人の4人中1人が一生のうちに1度は精神疾患を経験すると言われています。韓国国民の約90%が認知バイアスを持っているので精神疾患に陥っても仕方ないかもしれません。
認知バイアスの利用法とは?
日常生活で発生している認知バイアスは自分の生活や仕事ばかりに影響しているものだと思っていませんか。認知バイアスは心理現象の1種なので仕事の時や買い物の時に自然と利用されているのです。私たちもこの心理現象を利用すれば今まで悩んでいたことを解決できるかもしれません。
ビジネス面
認知バイアスはビジネス面でたくさん使われています。例えば、目的のものだけを買いに行ったのにセール品を見つけてついつい買ってしまうのも認知バイアスを利用した販売方法なのです。わかりやすいのが「セール」です。まとめ買いのチャンス!2日間限定価格!などを聞いてしまうと「お得!」と思い買ってしまいます。
また、営業や外回りの人は見た目が爽やかな印象の人が多いです。これも認知バイアスを利用しています。第一印象を良くすることで相手の警戒心を解き、饒舌なトークで顧客を獲得していきます。
ビジネス面では普段マイナスに考えられてしまう種類の認知バイアスを逆手にとって、商品の販売促進や新規顧客の獲得へと繋がっています。特に人がかかわる仕事では、認知バイアスの種類を知っておくと仕事面でのスキルアップになります。
恋愛面
認知バイアスが働くと恋は盲目になってしまうことをお話しました。好きになると認知バイアスが働きますが、好きな人を振り向かせたい時は認知バイアスを利用することで上手くいくかもしれません。
誰かを好きになる時は自分の好きな行動や仕草を目にした時ではないでしょうか。キュンとすることをされると相手のことが気になり始めてしまいます。この認知バイアスを利用してみましょう。まず、気になる相手の好みや好きな行動、仕草を取り入れて相手の気を引きます。同じ趣味などがあると親近感が湧き距離もぐっと縮まります。
さらに、自分の話し方や行動を振り返りガサツな部分やマイナスに思われることを改善していくことで魅力をアップさせることが出来ます。
認知バイアスを利用すれば相手の気を引くことが出来ますが、相手の気を引こうとしすぎて本来の自分とかけ離れすぎないように気を付けましょう。仲良くなったら少しずつ「素」を出していくと相手にスムーズに受け入れてもらえそうです。
認知バイアスは誰もが向き合い対策するべき「脳のクセ」
人は認知バイアスという心理現象が存在するせいで正しく物事を判断できなかったり、偏った思考になってしまいます。しかし、自分の脳のクセを理解することで大きな失敗を防ぐことは出来ます。認知バイアスは日常生活での膨大な選択を瞬時に判断してくれる便利なものでもあるので、上手に付き合っていくことが大切です。