ミラーリング効果とは？恋愛やビジネスで使える心理学を詳しく紹介！

ミラーリング効果という言葉は、ご存知でしょうか？ミラーリング効果とは、心理学で使われる言葉で好意を持つ相手の仕草を真似してしまったり、もしくは自分と同じような仕草をする相手に好意を抱くなるようになる効果のことをいいます。

ミラーリング効果とは、「同調効果」や「姿勢反響」とも言われます。人は、自分の仕草を真似る人を「仲間であり、味方である」と無意識に感じます。ミラーリング効果は、それを意識的につかうことで、恋愛やビジネスのシーンで親近感を持たせるテクニックとして使うことができます。

ミラーリング効果は、男性でも女性でも恋愛のシーンでも使うことができます。このあとミラーリング効果をテクニックとして使う方法をご紹介していきます。

ミラーリングとは、鏡のように相手を真似る事で、相手に心理的に親近感を与えることができます。これは「類似性の要因」といって、人は自分と似た人や共感してくれる人に好意を持ちやすいのです。これは科学的にも証明されています。

また相手を真似るという行為は、本能的なものでもあり、真似ている人がその相手に好意や興味、尊敬を持っているからミラーリングをしています。たとえば、好きなアイドルが毎朝ヨーグルトを食べていると聞くと、真似をしたくなる方が多いです。それと同じです。

また、お互いのコミュニケーションが上手くいっている時もお互いのミラーリングが頻繁に行われていることが分かっています。

例えば「似たもの夫婦」と言われるご夫婦がいます。これは、「似たもの夫婦」とは、実際にもともと似たもの同士で一緒になった場合もありますが、長年に渡って好意や尊敬を持ちながらお互いコミュニケーションを続けた結果、無意識にミラーリング効果を続けて、そっくりな夫婦になっていった「似たもの夫婦」な人たちもいます。

こういう仲のいい夫婦は、長年にわたり無意識に表情筋の動かし方までもミラーリングしてしまって、顔つきまで似てしまっているという夫婦もいたりします。でもこれも、仲のいい夫婦なら十分にあり得ることです。

ミラーイング効果とは、実はもともと似ている人に好意を持つだけではなく、もともとは似ていなくても好意を持った時点でその人に似た行動や真似を本能的にしてしまう事も分かっています。

分かりやすい例では、子供が大好きなお父さんの真似をしたがるようなケースです。子供は、大好きなお父さんの口真似、仕草の真似をよく真似します。このように好意、尊敬している人から影響を受けるのがミラーリング効果です。

ビジネスや恋愛のシーンで意識的にミラーリング効果をテクニックとして使ってくる人もいますが、ミラーリングとは、もともと本来、男性・女性に問わず人に備わっている本能的なところからも、ミラーリングが起きてきます。人は本能的に、興味や好意を持った相手をミラーリングするようになっています。

そうすることによって興味や好意を持った相手が、本能的に自分のことを味方や仲間と感じてくれることを意識することなく分かっているのです。

実際に真似をされた相手は、自分と似た仕草をする人を見ていて、なぜか自分と近い存在に感じ、親近感がわいてきます。ずっと以前から親しかったような錯覚をするのです。

ではミラーリング効果には、男性・女性の効果の違いはあるのでしょうか？ミラーリングの効果自体には男性・女性の差はありませんが、ミラーリングを使いこなす能力については差があるようです。ここからは、男性・女性のミラーリングを使いこなす能力の差について説明していきます。

男性はどちらかというと単純で、相手の真似をしているうちに、真似なのか元々の性格なのか良く分からなくなってくるような単純なところや、自分色に染めたいと思っている人が意外と多いため、相手をミラーリングをするという意識が働きにくく、心理学的には、女性より男性の方がミラーリングが下手な人が多いです。

女性はどちらかというと、心理学的には男性と比べて共感する力や、調和能力が高いと言われています。相手の様子を伺っていたりするなど魔性などと言われるのもこのためでしょう。女性の場合はもともとミラーリング能力が身に付いている場合がほとんどです。

このように男性・女性間にミラーリング能力の差はありますが、性格・本質・性別・年齢に関係なく、このミラーリング効果は使えます。ミラーリング効果とは、人間の元々持っている本能に訴えかけますので、男性であっても女性であっても関係ありません。まさに最強のコミュニケーションツールです。

人はミラーリングされると本能的に、ミラーリングしている相手に、安心感や仲間意識を持つような心理になります。ですので、良好なコミュニケーションを築きたい相手に意識的にミラーリング効果を使うことによって、良好なコミュニケーションを築くことができます。

ミラーリング効果とは、このように本能的だけではなく、意識的に使うこともできる、コミュニケーションツールでもあります。

ミラーリング効果をコミュニケーションの場で積極的に使うとどうなるでしょうか？ミラーリング効果とは相手の警戒心を心理的に取り除き、安心感や親近感を作り、無意識レベルで信頼関係を築く心理学にもとづいた技法です。

ですので、初対面でのコミュニケーションツールとして使うことで、相手との心の架け橋ができ、本人でも気づかないうちに「この人ならここまで話してもいい」と無意識に感じてしまうような心理状態が生まれます。

ミラーリング効果の手法は色々あります。仕草をミラーリングしたり、言葉使いや話し方、雰囲気、表情など色々な方法でミラーリングして、コミュニケーションを良好なものに持っていきます。

ミラーリング効果とは、相手を真似るテクニックですが、相手に真似ていることを気づかれてしまっては、逆効果です。相手に真似していることを気づかれないように真似ることが良好なコミュニケーションを築くうえで重要となってきます。

ミラーリング効果を発揮させるには、相手が真似をされると不愉快に感じることを真似してもいけません。相手がとった行動の1分以内であれば、ミラーリング効果はありますので、ちょっと時間差でミラーリングをして、真似をしていることに気づかれないようにしたり、相手が真似をされると不愉快になることは避ける様にしましょう。

初対面の人とコミュニケーションを取ろうとした時、出身地が同じだったり、同じようなことに興味を持っていると親近感を抱きやすいものです。このように男性でも女性でも、自分と同じ共通点がある人とは親近感を感じる、これもミラーリング効果のひとつです。

男性でも女性でも、誰とでも良好なコミュニケーションを築ける人とは、共感能力が高い人と言われています。別の言い方をすると、誰とでも良好なコミュニケーションを築ける人は、相手の心理的な状態を自分の中でも引き起こし、相手と同じ心理状態に持っていくことに長けている人とも言われます。

同じ状況で同じ感情を抱いてくれる人に人は、親近感を感じ「似ている」とも感じます。これは男性女性などの性別に関係なく、しかも年齢も関係ありません。同じ状況下で自分と同じ感情を抱いてくれる人に、人は親近感や安心感、または好意を持ちます。

この後は、ミラーリング効果の「真似をされると、真似をされた側が好意を抱いてしまうという」という心理を使って、意中の男性・女性に好意をっ持ってもらう方法をご紹介します。

では、真似をされると親近感や好意を抱く、ミラーリング効果を恋愛で活用するとなると、どのようにしたらいいのでしょうか？この後は、具体的な方法をご紹介していきます。

意中の人と、まださほど仲が良くなっていなくても出来るミラーリングが、「相手と同じ仕草をする」ことです。例えば、相手が腕を組んだら自分も組むとか、相手がテーブルに頬杖をついたら、自分も頬杖をつくなど、真似していると気づかれない程度にミラーリングしてください。

ただ相手が横を向いた時は、同じく横を向くのではなく、相手が向けたその視線の先を同じく見る様にしましょう。

ミラーリング効果は、行動・仕草だけではありません。表情、つまり、感情のミラーリングも効果があります。

表情のミラーリングだからと言って、笑ったから笑ったとか、顔をしかめたから同じくしかめたという、単純な表情のミラーリングではなく、感情、心のミラーリングをします。

ですので、相手が楽しんでいる時は、一緒に楽しんで、もし相手が苦しんでいるのに笑わなきゃいけないと言って、頑張って笑っている時は、同じく笑うのではなく、辛い顔をします。つまり、相手の感情、心のミラーリングをして、「今、あなたと同じ感情です」というのを表情でミラーリングします。

ある程度、親しくなってきたら、一緒に食事もいいでしょう。人は食事をしている時、「おいしい」と感じたり「お腹いっぱい」と感じて、幸せな気持ちになります。共に食事をして、お腹いっぱい満たされたという感情は、相手への好意に繋がります。

そこで、相手が食べるものと似たものを食べてミラーリングするのもいいです。食事のように向かい合っている時ほど、ミラーリング効果が高いです。そのような状況で「似たもの」を食べたり選んだりすると、相手は気が合うと感じたり、好みが一緒だと感じるでしょう。

「似たもの」とは、全く同じものを食べるだけではなく、相手が肉料理なら自分も肉料理、相手が麺を食べたなら、自分も麺を食べるというように、同じではなくても似たものを食べることです。これだけで相手は、気が合う、好みが一緒だと感じます。

相手との距離がだいぶ近づいてきたと感じたら、次は相手の言葉の真似をしましょう。例えば、相手と同じタイミングで敬語をやめたり、相手と同じ言葉を使って返答をしたりします。

例えば「今日はとっても暖かいね！」と言ってきたら「そうね」で返すのではなく「とっても暖かいね！」でオウム返しで返します。相手の口癖を真似するのもいいです。例えばいつも「今日はめっちゃ忙しい！」と「めっちゃ」を頻繁に使う相手でしたら、自分も「めっちゃ大変だった！」と使う様にします。

ミラーリングの1つに「似ているものを持つ」というのもあります。真似しているとバレてはダメです。真似していることがばれてしまうと、まだそこまでの関係ではない場合、逆効果になってしまいます。

あくまでも偶然で、好みが一緒なだけと相手に感じさせるようにします。好みの色が一緒だったり、同じような物に興味があるように装います。

ここまで、恋愛を成就させるための第一歩、ミラーリング効果で男性・女性の親近感や安心感、好意を抱いてもらう方法をご説明しましたが、意図的になのか、無意識なのか分かりませんが、あなたをミラーリングをしてくる人は、いませんか？

あなたが言った言葉をオウム返しのように同じく使ってくる人や、やたらとあなたの言ったことに対して頷いてきたり。

これは相手があなたのことを好きで、あなたのことをよく見ているからこそ、同じような行動・発言、同意をしている可能性があります。

これは「もっと親しくなりたい！」そんな心理がそうさせている可能性があります。それが同姓であれば、もっと親しくなりたいのでしょうし、異性であれば、恋愛感情としてあなたが好きで、よく見ているからこそミラーリングしてきている可能性があります。

次は、ビジネスシーンでのミラーリング効果の活用方法です。ビジネスシーンでの初対面、特に営業マンの場合、初めて会う取引先の人とどれだけ心の距離を縮められるかによって、営業成績に成果が出ると言っても過言ではありません。なのに、商談相手がなかなか心を開いてくれない、自分に関心を持ってくれないのは、悩みの種です。

相手の気持ちを聞きたいのに、なかなか本心・核心を話してくれない。それどころか、話しさえもなかなかしてくれない。そんな時は、ミラーリング効果が有効的です。

心理学に基づいた「ミラーリング効果」を使って心の距離を縮め、コミュニケーションを円滑に進める方法をご紹介します。

まずは、ビジネス相手の動作・姿勢・表情をミラーリングして相手に親近感や安心感を抱いてもらい、心を開いてもらいましょう。

たとえば、動作でしたら、相手がコーヒーを飲んだらちょっとタイミングをずらして同じくコーヒーを飲んだり、相手が髪を触ったら、少しタイミングをずらして髪を触ったりします。また、相手が背筋が伸びていたら、自分も伸ばします。前後左右の傾きもミラーリングします。

手を揃えている、手を握っているを真似するのもミラーリングの1つです。ジェスチャーを真似するのもミラーリングです。少なすぎるミラーリングは効果がありませんが、真似をしていることに気づかれない程度にミラーリングすると、心理的に効果があります。

ビジネス相手と信頼感を高めるには、会話のテンポも大事です。相手の会話のテンポに合わせる様にしましょう。

早口で話す人は、ゆっくりと話す人が苦手と感じます。ゆっくり目で話す人は、早口で話す人を苦手と感じます。話すテンポ、砕けて話してくる人には、砕けて話しかけ、敬語できちっと話しかけてくる人には、敬語できちっと答える様にします。

声のトーンも、相手と合わせる様にします。声のトーンは特に大事です。感情に直接影響してきます。低めでゆっくりと話しかけてくる人には、同じく低めでゆっくりと、早口で元気よく話しかけてくる人には、早口で元気よく応対しましょう。

相手の言葉は、同じ言葉で繰り返しましょう。日本語は、同じ意味をする言葉がたくさんありますが、相手の言葉を別の言葉で言い換えてはいけません。同じ言葉・単語で返しましょう。そうすることで、仲間意識が高まってきます。

ビジネスも相手との信頼関係、コミュニケーションが大事になってきます。「この人なら信頼できる」そう思ってもらえることが大事です。

ミラーリング効果を使って、心理的に相手に安心感や信頼感を感じてもらい、ビジネスチャンスを掴みましょう。

ここまでで、ミラーリング効果とは恋愛にもビジネスでも使うことが出来ることを説明してきました。では、このミラーリングをどういったシチュエーションで使うと心理的に効果があるのでしょうか？ここからは、具体的なシチュエーション別に説明していきます。色々なシーンでミラーリングのチャンスを生かしていきましょう。

隣を歩く時は、自然とミラーリングがしやすい時です。歩くペースを相手に合わせて歩くだけで、ミラーリング効果が得られます。

これからどんどん仲が良くなりたい相手や、好意のある相手の隣を歩く時は、ミラーリング効果が発揮できるチャンスです。隣に並んで歩く時は、歩幅・歩くペースは相手に合わせて歩くようにしましょう。

ショッピングをする時もミラーリング効果が発揮できます。しかし異性と買い物へ行くと、男性と女性では買う物も好みも違うのが普通だとは思うのですが、できるだけ意見を合わせてショッピングを楽しみます。

仲のいい同姓のお友達でもそうですが、今後恋愛対象へと発展したい異性の場合も、極端な話をすると、相手とお揃いのものや同じ系統の物を買うと、ミラーリング効果が発揮されます。

無理をしてまで買う必要はありませんが、少しでも相手と被ったものを買う予定でしたら、一緒にいる時に買うことをオススメします。

親密になりたい相手とレジャー施設で一緒に遊ぶことができるようになっていたら、かなり2人の関係は発展していますが、レジャー施設で遊んでいる時も、ミラーリング効果を使うように心がけて、相手と同じ感情表現を心掛けましょう。

遊園地などのジェットコースターなどで相手が怖がっていたら、たとえ自分は怖くなくても、一緒に怖がって、同じ心理状況であることを表現することを心がけます。相手がびっくりしたら自分も驚き、相手が笑ったら自分も笑い、相手が喜んだら一緒に喜びましょう。

同じような表情や感情表現は、ミラーリング効果で相手により親近感を抱いてもらうことができます。恋愛感情を持ってもらいたい相手とのレジャー施設での一緒の行動であればなおさら、ドキドキ感も加わって、更なる恋愛へと発展する可能性も高まります。

一緒に食事をする時など、向かい合って座る時、ミラーリングをしやすくなります。これは、恋愛だけではなく、ビジネスシーンでも使いやすいミラーリングです。

例えば、相手がお水や飲み物を飲む時は、相手が飲むタイミングで飲むようにします。相手が飲んだら、ちょっとタイミングをずらしても構いません。相手がしゃべるのを止めて、食事に手を付けたら自分も食べ始める。などと、相手と行動を合わせ行きましょう。相手にフィーリングが合うと思わせることができます。

親密になりたい相手と、一緒にドライブをするチャンスがあったり、電車などの乗り物で一緒に移動することになった時にも、ミラーリング効果を使えます。

ドライブなどで、相手が運転する場合は、視線の方向を合わせると居心地がよく感じてもらえます。また電車などの乗り物で移動する場合も、相手が見ているものを一緒に見たりすると、一体感が生まれ、より親密になれるはずです。

メールやLINEをする時も、ミラーリングの心理テクニックを使って、相手と似ている返信をしましょう。

例えば、スタンプや絵文字をお揃いにしたり、相手と同じ口調や言葉の使い方で返信をします。いつも決まった時間帯にメールやLINEを送ってくる相手なら、いつも送ってくる時間帯にこちらからもメールやLINEを送ってみるなどミラーリングして、どんどん親近感をUPさせていきましょう。

ミラーリングとは、そもそもが人間の本来持っている、「ミラーリング効果」を心理的に利用して生まれたテクニックです。

初対面の人とのコミュニケーション作りとしてや、ビジネスシーン、恋愛シーンまで幅広く使うことができる、コミュニケーションツールです。

男性・女性などの性別に関係なく使えて、しかも短時間でも効果があります。是非、これからのコミュニケーションツールとして活用して、恋愛もビジネスも成功させましょう。