CPUとは
パソコンを購入する際によく耳にするのが「CPU」という言葉です。このCPUとは「セントラルプロセッシングユニット」の略語です。別名をプロセッサといい、パソコンには必ず搭載されています。その有力メーカーはIntel(インテル)とAMD(エーエムデイ)です。このうちインテルはWindowsやMacなどのパソコンに搭載されているCPUです。
パソコンの頭脳
CPUとは一言でいえばパソコンの頭脳です。パソコンではCPUでいろいろなデータの分析や画像の編集などの作業をおこなっています。このCPUの性能が高いとパソコンのデータなどの処理能力が高く、サクサクと作業を進めることができます。パソコンで画像や動画の編集、音楽の編集などをするときにはとくに性能の高いCPUが必要になります。
パソコンの価格はCPUの性能で決まる
一般的にパソコンの価格はCPUの性能によって決まります。CPUの性能が高いと多くのデータを素早く分析・処理することができるようになり価格は高くなります。
現在パソコンに使われているCPUはインテル社のものが多くを占めています。このインテル社のCPUを例に考えてみます。パソコンを購入するときにCPUがi3・i5・i7のiシリーズやCeleronと表示されています。この数字が大きいほどデータを処理するコアの数が多く一度に大量の情報を処理することができるといえます。
CPUの選び方のコツ
CPUの性能が高くなるとどうしてもパソコン本体の価格が高くなります。そのためCPUの失敗しない選び方のコツはどのような作業をするかということを考えることになります。ほとんどの作業がワードやエクセルのみの使用ならi3、画像編集など負荷のかかる作業を行うならi5以上のCPUを選ぶことがCPU選びに失敗しないコツです。
CPUクーラーの役割とは
CPUを使った作業を長時間続けるとCPUの温度が高くなってきます。CPUが稼働するときの平均的な適温は40℃から50℃といわれています。画像編集などCPUに多くの負荷がかかる作業を長時間続けることでCPUが高温になってしまいます。ときには100℃以上になることもあります。そのまま作業を続けると「熱暴走」を引き起こします。
熱暴走はCPUを守るためにパソコンが突然フリーズしたりシャットダウンするなどの現象です。そのまま使い続けるとパソコンの故障の原因になります。
このCPUの熱暴走を防ぐために必ず必要になるアイテムがCPUクーラーです。CPUクーラーの役割はCPUが作業時に高温になることを防ぐことにあります。
CPUを効率よく冷却するパーツ
CPUクーラーはパソコンのCPUが高温にならないように効率よく冷却するための重要なパーツといえます。そのためCPUが高温になることを防ぐ目的でCPUクーラーはすべてのパソコンに搭載されています。パソコンの熱暴走を防ぎ、パソコンが正常に稼働するための必須アイテムといえます。
CPUクーラーの失敗しない選び方のコツ
CPUクーラーには多くの種類や製品があります。パソコンの初心者の場合、どのCPUクーラーを選んだらいいのか実際とても迷ってしまいます。ここでは初心者でも失敗しないためのCPUクーラーの選び方のコツを冷却性能、静音性、固定方法、空冷式と水冷式の4つについてくわしく解説します。
①冷却性能
CPUクーラーの失敗しない選び方で大切なコツはできるだけ高い冷却性能があるCPUクーラーを設置することです。
CPUを冷却するという役割を考えるならCPUクーラーの失敗しない選び方のコツは冷却性能が重要なコンテンツになります。空冷式のCPUクーラーの冷却性能は放熱や吸熱の役割を果たすヒートシンクやファンの大きさ、さらにファンの数によって違ってきます。水冷式の場合は熱を放熱するラジエーターの大きさやファンの数によって冷却性能が異なります。
➁静音性
CPUクーラーの失敗しない選び方のコツは静音性を確認するということです。CPUクーラーの音が作業やゲームの効率を低下させるほどの大きさでは集中力が妨げられてしまいます。
音の大きさはデジベルという単位であらわされます。このデジベルの数字が小さいほど音が静かということになります。ただCPUクーラーの場合、ファンを使うのでどうしてもファンの回る音がします。このファンの回る音が20デジベルから30デジベルくらいの大きさのCPUクーラーを選べば失敗しない可能性が高いといえます。
③固定方法
CPUクーラーの固定方法には「バックプレート方式」と「プッシュピン方式」があります。バックプレート方式はマザーボードをCPUクーラーとプレートではさみ固定する方法で多くの部品でやぐらを組んでCPUクーラーを固定します。プッシュピン方式はツメとピンを使って固定する方法で簡単にCPUクーラーを取り付けることができます。
バックプレート方式のメリットは大きなCPUクーラーを設置することができることです。またしっかりと固定できます。ただデメリットとして多くの部品を使いマザーボードに設置するため工具と時間がかかることです。
プッシュピン方式のメリットは少ない部品で簡単に取り付けることができることです。デメリットはピンを押し込むときに壊れる可能性があります。初心者でも失敗しない選び方のコツはCPUクーラーの固定方法をしっかり把握することです。
④空冷式と水冷式
CPUクーラーの失敗しない選び方のコツは空冷式と水冷式のメリット・デメリットを十分に確認することにあります。
CPUクーラーには空冷式と水冷式の2種類があります。一般的に量販店などで多く販売されているCPUクーラーは空冷式がほとんどです。水冷式のCPUクーラーは設置が難しく大きさも大きくなります。また冷却水の水漏れなどが起こる可能性があります。定期的なメンテナンスが必要なものもありますが冷却性能は水冷式の方が高いといえます。
⑤CPUクーラーを取り付ける場所の大きさを確認する
CPUクーラーをの失敗しない選び方のコツは、せっかく購入したCPUクーラーがマザーボードに設置できないということにならないためにCPUクーラーを購入する前に設置場所の高さ・奥行き・幅を正確に計測することです。
CPUクーラーは冷却性能が高いものほどサイズが大きくなる傾向にあります。その理由は冷却性能がファンの大きさに比例し、ファンのサイズが大きいほど冷却性能が高いからです。そのため高い冷却性能を持つCPUクーラーをマザーボードに取り付けたいときは設置場所にある程度の高さや奥行き、幅が必要になります。
CPUクーラーの種類
CPUクーラーの失敗しない選び方のコツはトップフロー・サイドフロー・水冷式のメリットとデメリットをしっかり把握することにあります。ここではそれぞれの冷却方法についてくわしく解説します。
CPUクーラーには空冷式と水冷式の2タイプがあります。さらに空冷式にはトップフロータイプとサイドフロータイプに分けることができます。基本的にトップフローとサイドフローは空気を送り込むことで金属板を冷却しますが、風を送り込むためのファンの取り付け位置が違います。水冷式は冷却水を使用して金属板を冷却します。
①トップフロー
トップフローはファンがCPUに対して水平に配置されているCPUクーラーです。CPUに上から風を当てる構造になっているのでマザーボード内のほかの部品も同時に冷却することができるというメリットがあります。ただCPUを冷却した後の空気を送風するため暖かい空気が適切に外へ排出できるように適切な送風を考える必要があります。
トップフローはサイドフローに比べて設置する場所に制限があります。そのため大型のファンを取り付けることが難しいといえます。一般的にトップフローは小型のCPUクーラーが多いといえます。
➁サイドフロー
サイドフローはCPUに対してファンを垂直に設置するCPUクーラーです。横からファンを回すことで温まった空気をすぐにケースの外に排出することができるとてもシンプルな構造です。ただし空気をすぐに外に排出してしまう構造なので他の部品の冷却は期待できないようです。
サイドフローは垂直に設置するためトップフローに比べると大きいファンをを使用することができるので大型のCPUクーラーを設置することができます。そのため冷却性能はトップフローよりもサイドフローの方が高いといえます。
③水冷式
水冷式のCPUクーラーは、冷却水を利用してCPUを冷却します。水冷式ではCPUから発生する熱を多く吸収することができるので空冷式のCPUクーラーよりも冷却性能が高いといえます。水冷式はCPUに接した熱吸収装置の熱をチューブに通した冷却水で冷やします。冷却水はラジエーターで冷却することになります。
水冷式では冷却性能を高めるためには冷却水を冷やすラジエーターを大きくします。またラジエーターをファンで冷却することもできます。このラジエーターはマザーボードより離れたところに設置するので大型のものを使うことができます。
ただ水冷式では冷却水を使うためポンプやチューブなどから水漏れが起こる可能性があります。さらに水冷式は空冷式のCPUクーラーよりも価格が高いというデメリットがあります。
初心者におすすめのCPUクーラー5選【トップフロー】
トップフローのCPUクーラーは最も多くのパソコンに使用されています。そのため一般的な家電量販店で取り扱いされているため初心者でも手に入れやすいというメリットがあります。また小型のCPUクーラーが多いため初心者でもその取り扱いが簡単といえます。ここではとくに初心者におすすめのトップフローを紹介します。
おすすめ①SCYTHE・BIG SHURIKEN3 SCBSK-3000
ファンを含めた高さがわずか69mmの小型のCPUクーラーです。とても小型なのでCPUクーラーを設置するスペースがあまりないパソコンにも使用することができます。またすっきりしたデザインのためマザーボードのほかの部品とも干渉しないといえます。
15mmのファンにはKAZE FLEXという通気性に優れた最新技術が採用されています。5本の直径6mmのヒートパイプは錆びにくいニッケルメッキが施されています。熱を受けるヒートシンクは効率的な熱吸収を行うことができるように銅が使用され、ある程度の厚みがあるのでしっかりと熱を吸収します。
標準では15mmのファンが使用されていますが25mmのファンに交換することも可能です。小型ながらしっかりとした冷却効果が得られるので初心者にはおすすめのCPUクーラーです。
おすすめ②Cooler Master・Vortex 211Q RR-V211-15FK-R2
小型のPCケースにも対応できるわずか58mmのCPUクーラーです。CPUに直接ヒートパイプを接触させて冷却するダイレクトコンタクトヒートパイプ方式の採用で高い冷却効果を期待することができます。また2本のヒートパイプは銅製なので高い熱伝導率が期待でき素早く冷却することができます。
気になるファンの回転時の音は20デジベル程度なので静音性にも十分配慮されたCPUクーラーといえます。さらにインテルのLGA1156/1155/1151/1150/775シリーズのどのソケットにも追加部品なしで簡単に取り付けることができます。
固定方式はプッシュピン方式です。CPUクーラーについている4つのプッシュピンを上から押す作業だけなので初心者にもすぐに取り付けることができるおすすめのCPUクーラーです。
おすすめ③Silver Stone・Nitrogonシリーズ SST-NT09-115X
片手に乗るくらいの大きさのCPUクーラーです。高さも小さいPCケースにしっかり収まる48mmという小型のCPUクーラーで、インテルLGA1156/1155/1151/1150/775シリーズに対応しています。ヒートシンクに純銅を使用したセンターブロックとアルミニウムで成形されたファンを使用し銅とアルミニウムのハイブリット仕様になっています。
固定方法はバックプレート方式なのでマザーボードにしっかりと取り付けることができます。取り付けは少し面倒ですがコツさえ押さえることができれば初心者でも簡単に取り付けることができます。価格も手ごろなのでおすすめです。
おすすめ④RAIJINTEK・ZELOS 0R100003
台湾のライジンテック社の小型CPUクーラーです。高さが44mmとコンパクトで小さいPCケースにも対応しています。また白と赤のスタイリッシュなデザインも人気があり、ファンの回転音は20デジベルと静かなので作業を妨げることはないといえます。またCPUソケットはインテルとAMDの主力CPUに対応しているのでおすすめです。
おすすめ⑤AINEX・LGA115x用 薄型CPUクーラー CC-01
インテルのCPUソケットLAG1150/1151/1155/1156専用のCPUクーラーです。高さが32mmととても低いことが特徴です。また価格も1000円台とてもリーズナブルなので人気があります。小型のCPUクーラーなので小さなPCケースでも場所をとることなく設置することができます。
ファンの回転音も12デジベルから33デジベルなのでとても静かです。取り付け方法はバックプレート方式です。マザーボードにしっかり取り付けることができるのでおすすめです。
初心者におすすめのCPUクーラー5選【サイドフロー】
空冷式のCPUクーラーの中でもサイドフローはCPUの横から風を送り込むことでCPUを素早く冷却することができます。また大きなCPUクーラーがあるので高い冷却性能を期待することができます。ここでは初心者でも簡単に使用できるおすすめのサイドフローCPUクーラーを紹介します。
おすすめ①SCYTHE・白虎弐 SCBYK-2000I
インテル専用のサイドフローCPUクーラーです。高さは130mm、ファンの大きさは92mmです。純銅製の受熱プレートは厚さ5mmで、熱を効果的に吸収することができます。また直径6mmのヒートポンプは酸化を防止するためにニッケルメッキ処理されています。
CPUクーラーの固定方法はプッシュピン方式なので初心者にもとても使いやすくおすすめのCPUクーラーです。
おすすめ②Cooler Master・Hyper H412R RR-H412-20PK-R2
高さ136.5mmのサイドフローCPUクーラーです。CPUソケットはインテルとAMDの両方に対応しています。ダイレクトコンタクトヒートパイプ方式が採用されているためCPUに直接接触することで冷却効果を高めています。ファンの最大の動作音が29.4デジベルの静音仕様になっています。
このCPUクーラーの固定方法はバックプレート方式なのでマザーボードにしっかり固定することができます。初心者にもおすすめのサイドフローCPUクーラーです。
おすすめ③Thermaltake・Contac Silent 12 CL-P039-AL12BL-A
おしゃれでスリムなデザインで価格も手ごろなサイドフローCPUクーラーです。高さが153mm、ヒートパイプは4本使用されています。CPUを直接冷却するダイレクトコンタクトパイプ方式が採用されているため素早く熱を吸収することができます。またヒートタンク周辺がスリムなデザインなのでほかのパーツとは干渉しにくいといえます。
ファンの大きさが120mmと大きいのですがハイドロリックベアリングという回転抵抗を低くする方式が採用されているため静音性に優れています。
CPUソケットはインテルとAMDに対応しています。固定方法はプッシュピン方式なので初心者でも簡単に取り付けられますが、しっかり固定されているかを確認することをおすすめします。
おすすめ④Thermalright・MACHOシリーズ Le GRAND MACHO RT
高さ159mmと大きいサイズのCPUクーラーです。小さいPCケースでは収納スペースが不足する場合があるので失敗しないためにも必ずPCケースのサイズを確認することが大切です。ファンのサイズも140mmと大きくヒートパイプが7本使用されているため高い冷却性能が期待できます。
静音性に優れたファンは自社開発のもので、ファンが大きいにもかかわらず動作音は14デジベルから20デジベルです。CPUソケットはインテルとAMDに対応しています。しっかりCPUを冷却したい方にはおすすめです。
おすすめ⑤SCYTHE・虎徹 MarkⅡ SCKTT-2000
高さ154mmでインテルとAMDのCPUソケットに対応しています。また6mmの4本のヒートパイプを使用しています。ヒートパイプは酸化を防ぐためにニッケルメッキ処理されています。ファンも120mmと大きいサイズが採用されています。ヒートシンク設計というどの回転数でも一定の冷却性能が発揮することができる仕様です。
固定方法は新しいブリッジ式リテンションというねじを締めるだけでしっかりと固定される方法です。とても簡単にしっかり固定されるので初心者にもおすすめのCPUクーラーです。
初心者におすすめのCPUクーラー5選【水冷式】
水冷式のCPUクーラーはPCケース内に熱吸収装置、PCの外にラジエーターを設置することになります。ラジエーターの設置場所が必要になりますが冷却性能が高いことが水冷式の魅力です。ただ設置が煩雑になりがちです。ここでは初心者でも簡単に設置ができ、できるだけ低価格のおすすめの水冷式CPUクーラーを紹介します。
おすすめ①Cooler Master・MasterLiquid ML240L RGB MLW-D24M-A20PC-R1
水冷式CPUクーラーで冷却性能のカギになるラジエーターには240mmが採用されています。ほかにも120mmのラジエーターが採用されたモデルも展開されています。価格が高い水冷式のCPUクーラーの中では1万円前後の価格で手に入れることができるので初心者の方や初めて水冷式のCPUクーラーを使用する方にはとくにおすすめです。
もちろんインテルとAMDの両方のCPUソケットに対応しています。またヘッドの中の冷却水を熱い層と冷たい層の2層に分けるデュアルチャンバーヘッドを採用することにより高い冷却性能を発揮しています。
おすすめ②NZXT・KRAKEN X62 RL-KRX62-01
高い冷却性能を持った見た目にも美しい水冷式CPUクーラーです。140mmのファンが2基搭載されていますが、静音性に優れているため作業の妨げにはならないといえます。またファンの大きさや数などが違う製品も展開されているので自分のパソコンにマッチしたCPUクーラーを選ぶことができます。
CPUを冷却するための冷却水を通すチューブは細くて取り扱いがしやすいので初心者でも設置しやすいといえます。またチューブにはナイロン製スリープが巻かれているためとても丈夫なので安心して使うことができます。
独自に開発された「CAN」という制御ソフトを使用することでパソコンやスマートフォンから遠隔操作をすることができます。水冷ヘッドのLEDをCANを利用して変更することも可能です。
おすすめ③Corsair・H115i RGB PLATINUM CW-9060038-WW
280mmのラジエーターが搭載されているため高い冷却性能を発揮します。ほかに240mmのラジエーターを搭載したモデルも展開されています。CPUソケットはインテルとAMDの両方に対応しています。また取り付ける際には工具が必要ないので初心者でも簡単に設置することができます。
独自開発された「iCUE」を使用することでLEDのライティング操作やファンの回転数などをコントロールすることができます。またZERO RPM MODEを使用することでCPUが低温の時にファンが停止するように設定することができます。
おすすめ④Thermaltake・Floe Riing RGB 240 TT Premium Edition CL-W157-PL12SW-A
280mmの大きなラジエーターが搭載されているモデルです。ラジエーターが大きいため冷却面積が広くなることでより冷却性能が高くなっています。240mmのラジエーターを搭載しているタイプもあるのでパソコンに合わせて選ぶことができます。また2年間の保証がついているので初心者でも安心して使用することができます。
スリープが巻かれているチューブは耐久性に優れ、冷却水の自然蒸発を少なくします。またLEDやファンスピードは専用ソフトウエアを使用し、付属のコントローラーで制御することができます。
おすすめ⑤CoolerMaster・MasterLiquidLite120
ラジエーターが120mmの小型の水冷式CPUクーラーです。チューブはフッ素樹脂素材なので耐久性があり、静音性にも優れています。また水冷式のCPUクーラーとしてはとても価格が安いというメリットがあります。取り付けもとても簡単で2年保証がついているため初心者におすすめの水冷式CPUクーラーです。
CPUクーラーの価格の違い
トップフローやサイドフローの空冷式のCPUクーラーと水冷式のCPUクーラーとでは価格に大きな違いがあります。空冷式のCPUクーラーは2000円くらいである程度の冷却性能を発揮することができます。水冷式の場合は、ラジエーターなど設置する部品が多く価格が空冷式の数倍するものがほとんどです。
水冷式は冷却性能が高く価格も高価
現在は多くの人が空冷式を使っていますが、動画や画像処理、オンラインゲームなどCPUに高い負荷がかかる作業をする場合空冷式のCPUクーラーを使用していてもCPUの温度が高温になってしまうことがあります。この場合冷却性能がより高い水冷式のCPUクーラーが必要となってきます。
水冷式のCPUクーラーは冷却性能が高いというメリットがありますが、空冷式のCPUクーラーに比べるとかなり価格が高いというデメリットがあります。水冷式を選ぶときは価格が数万円になることは当然と考えることが必要になります。
CPUクーラーの注意点
CPUクーラーの失敗しない選び方のコツは、冷却性能だけではなく設置したいPCケースの設置スペースを確認することが大切です。冷却性能が希望通りでもPCケース内に設置したときほかのパーツと干渉し、使用できない可能性があります。そのためCPUクーラーの選び方で大切なことは設置場所の確認といえます。
CPUクーラーの設置スペースを確認
パソコン内にはCPUのほかにいろいろなパーツがあります。これらのパーツとCPUクーラーが互いに干渉しないように設置する必要があります。とくに大きなファンのCPUクーラーはスリムなPCケースでは設置場所に制限があります。そのためCPUクーラーを選ぶときは設置スペースを確認することが失敗しないための選び方のコツといえます。
CPUソケットを確認する
CPUクーラーを選ぶときに失敗しない選び方のコツは自分のパソコンのCPUソケットを確認するということです。
インテルやAMDなどのCPUにはそれぞれの会社独自のCPUソケットの型があります。CPUソケットには型番が記載されているのでCPUクーラーを取り付けたいCPUのソケットの型を必ず確認する必要があります。せっかく気に入ったCPUクーラーを購入してもCPUソケットがマッチしないと取り付けることができないので注意が必要です。
ノートパソコンに使うことができるCPUクーラーがある
一般的なノートパソコンには空冷式のCPUクーラーが内蔵されています。ノートパソコンを起動したときに聞こえるファンの音がCPUクーラーです。ただ長時間の使用や動画の処理など負荷のかかる作業をしたときにパソコンの下部がかなり熱を持ってきます。最近ではデスクトップだけではなくノートパソコン専用のCPUクーラーがあります。
ノートパソコンにもCPUクーラーが必要
ノートパソコンは気軽にどこへでもパソコンを持っていくことができることが大きなメリットです。ノートパソコンのCPUも進化し簡単に動画処理や編集を行うことができるようになっています。ただこれらの作業はCPUに大きな負担をかけます。もちろんPC内部に空冷式のCPUクーラーが内蔵されていますが、CPUを冷却しきれないことがあります。
そのためノートパソコンを長時間使用したり負荷のかかる作業をしたときにかなり高温になってしまいます。そのまま使い続けるとCPUの劣化が早まったり、熱暴走が起きる可能性があります。
ノートパソコンが高温にならないようにノートパソコン用CPUクーラーが必要といえます。最近ではいろいろなノートパソコン用CPUクーラーが販売されています。
ノートパソコン用CPUクーラーの種類と選び方のコツ
ノートパソコン専用のCPUクーラーには3種類があります。デスクトップパソコンに使用するようなファンを利用したファン式タイプ、パソコンケース内の熱をパソコンケースの外に吸引することによって排出する吸引式タイプ、最後は冷却効果のある素材を利用したシートタイプです。ここではこの3つの種類のCPUクーラーを詳しく解説します。
ノートパソコン用CPUクーラーの失敗しない選び方のコツはファン式、吸引式、シートタイプの3つの種類のメリットとデメリットを把握することです。
ファン式クーラー
ノートパソコンのファン式CPUクーラーはノートパソコン本体をファンの上にのせて冷却するタイプとパソコンの排出口から風を送り込むタイプがあります。ファン式のCPUクーラーはファンの回る音が気になるというデメリットがあります。ただ最近では静音性もかなり向上し、20デジベルから30デジベルの音のCPUクーラーが多くなっています。
吸引式クーラー
吸引式CPUクーラーはノートパソコン内の熱を吸引して外へ排出することでパソコンが高温になることを防止しています。そのためパソコンのサイズに関係なく使用できるというメリットがあります。さらにコンパクトな形状のため持ち運びが簡単にできる特徴があります。ただファンの回転音と排出音が気になるというデメリットがあります。
冷却シート
ノートパソコンでは冷却を目的としていろいろな冷却素材を利用したノートパソコン用の冷却シートがあります。シートタイプなのでパソコンの背面のどこにでも簡単に貼れ、価格が手ごろというメリットがあります。ただ冷却性能はファン式や吸引式に比べると若干劣る可能性があります。
ノートパソコン用CPUクーラーの選び方のコツ
ノートパソコンCPUクーラーの失敗しない選び方のコツは使用する場所を考えることです。出張など外出することが多くできるだけ軽装で出かけたい場合は吸引式のCPUクーラーがおすすめです。また会社や外出先でも使用するが家でもよく使うという方にはファン式のCPUクーラーがおすすめです。冷却シートタイプは手軽に使いたいときにおすすめです。
ノートパソコン用CPUクーラーの価格は1000円台からあります。価格の違いはファンの数や大きさ、吸引力などが考慮されています。最も価格が安価なのは冷却シートタイプです。
どのタイプのノートパソコン用CPUクーラーはファン式、吸引式、シートタイプのメリットとデメリットを考えながら自分が使いやすいCPUクーラーを選ぶことが失敗しない選び方のコツといえます。
おすすめのノートパソコン用CPUクーラー
ノートパソコン用のCPUクーラーの失敗しない選び方のコツを考えながら自分に合ったCPUクーラーを選ぶことが大切です。ここではおすすめのノートパソコン用CPUクーラーをファン式、吸引式、シートタイプの3種類紹介します。とくに初心者でも使いやすく選び方を失敗しないということを重視して選んでいます。
KEYNICE 冷却ファン ノートパソコン 冷却パッド
冷却用のファンが6基搭載されているためパソコン全体をムラなく冷却することができます。またファンの回転数は自動モードと手動モードに切り替えることができます。USBを電源として使用していますがボードに2基のUSBポートがついています。ボードの傾きが調節でき、滑り止めがついているのでパソコン台としても使用できます。
VICOODA PC冷却ファン 吸引式 ノートパソコン用
パソコンの排出口に設置して使用する吸引タイプのCPUクーラーです。USBから電源を使用するのでUSBが不足する可能性があります。ただとてもコンパクトで軽量なので持ち運びが簡単です。また任天堂のゲーム機にも使用することができます。温度センサーがついているのでパソコンの温度が上昇すると自動でファンが回転します。
サンワサプライ TK-CLNP8BL ノートパソコン冷却パット
冷却用素材である高熱伝導エラストマーを使用した冷却パットです。1辺17mmの正方形のパットが8枚ワンセットになっています。パソコンのCPU部分だけではなくほかの端末やゲーム機、アダプターなどいろいろなものに貼り付けて使用することができます。ただパソコンに貼るだけなので簡単に使用することができるのでおすすめです。
CPUクーラーは効率良く冷却する為に大事なパーツ!
パソコンを使用するうえでCPUは頭脳のという大切な役割があります。CPUに大きな負荷のかかる作業をすることでCPUの温度が上昇し、ときには熱暴走をする危険性を防ぐ必要があります。そのためCPUを効率よく冷却することができるCPUクーラーはとても重要な役割があるといえます。
またCPUクーラーを選ぶときには失敗しないために選び方のコツをしっかりと考慮し、パソコンと自分に合ったタイプのものを選ぶことが大切です。