「英気を養う」の意味と使い方!「鋭気」との違いや類語もチェック!

「英気を養う」の意味と使い方!「鋭気」との違いや類語もチェック!

ご紹介するのは『英気を養う』という言葉についてです。『英気を養う』の意味だけでなく、同じ読み方のされる『鋭気』との違いや、意味と類語もご紹介します。『英気を養う』の使い方や、英語で表現した場合もご紹介するので、この機会にぜひ覚えてみてください。

記事の目次

  1. 1.「英気を養う」の意味とは?
  2. 2.「英気を養う」の対義語・類語
  3. 3.「英気を養う」の使い方・例文
  4. 4.「英気を養う」と「鋭気を養う」の違い
  5. 5.「英気を養う」を使う際の注意点
  6. 6.「英気を養う」の英語表記
  7. 7.「英気を養う」は「優れた力を発揮するために休む」という意味

「英気を養う」の意味とは?

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ご紹介するのは『英気を養う』の意味についてです。聞いたことある人もいれば、初めて聞くという人もいるでしょう。『英気を養う』とは「万善の状態で挑めるように休息をとること」「自身の最大の力を発揮できるように休むこと」「優れた才気を発揮するために休むこと」です。

『英気(えいき)』とは「優れた才気(すぐれたさいき)」を意味します。『養う(やしなう)』は「休息」などを意味する「休むこと」です。そのため『英気を養う』という言葉の意味は「優れた才気を発揮するために休むこと」となります。

発表会や大会などの前日などで、よく使われる言葉です。「万全の状態で挑むために英気を養う」ような例文で表現することができます。

「英気を養う」の対義語・類語

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次に「優れた才気を発揮するために休むこと」の意味を持つ『英気を養う』の対義語と類語についてのご紹介です。『英気を養う』の対義語にはどのような言葉があり、意味を持っているのでしょう。

また、『英気を養う』の類語にはどのような言葉があり、どのような意味を持っているのでしょう。対義語と類語に分けて順に意味と共にご紹介します。

「英気を養う」の対義語と意味

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まず初めにご紹介するのは『英気を養う』の対義語についてです。『英気を養う』の意味は「優れた才気を発揮するために休むこと」でした。ポジティブな意味を持つ『英気を養う』の対義語となると、ポジティブの反対はネガティブなので良い意味はありません。

『英気を養う』の対義語には「精気を奪う(せいきをうばう)」などがあります。『精気』とは生命力や気力などを意味します。それに「奪う」がつくので、「気力を奪う」という意味になります。

「英気を養う」の類語と意味

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続いては『英気を養う』の類語についてご紹介します。『英気を養う』の類語なので、対義語と違いポジティブな意味を持ちます。類語には「休養する」や「リフレッシュをする」「休息する」などの言葉があります。

「リフレッシュ」の意味は「元気を取り戻すこと、回復させること」です。「休養」の意味は「学業や仕事などを一時的に辞めて、体力を養うこと」です。「休息」の意味は「行っていたことをやめて、心身ともに休めること」です。

これらの類語は日常的にも使われる言葉ですが、『英気を養う』を使える場面がありましたら、類語と入れ替えて使ってみるのも良いでしょう。

「英気を養う」の使い方・例文

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続いてご紹介するのは『英気を養う』の使い方と例文についてです。『英気を養う』を日常で使うのは難しいと思われがちですが、意外にも『英気を養う』と使える場面はたくさんあります。

使い方は簡単でで、何か大事な出来事の前日などに休息を必要とします。その際に『英気を養う』と言い換えた使い方をするだけで、言葉の意味を間違えずに正しく使うことができます。

例文①

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一つ目の『英気を養う』の使い方の例文をご紹介します。「明日のピアノの発表会のために今日は英気を養って」と使い方をするだけで例文が完成します。

お子さんがいるご家庭では、習い事をさせていることもあるでしょう。ピアノを習っているお子さんの発表会が控えているとすると、前日には明日のために休ませることがあります。その時に使える言葉が『英気を養う』です。

例文②

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『英気を養う』の使い方を紹介する例文の二つ目は「今日は英気を養って、明日の試合に万全の状態で挑もう」です。これも一つ目の例文と同様に「目的のもののために休みを得て万全の状態で挑めるようにしよう」という意味があります。

自身の最高の力を発揮できるように、休息をとることは大切です。その「休息」を表現するために『英気を養う』を使います。

例文③

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三つ目の使い方の例文は「英気を養うことで月曜日にある会議も万全の状態で挑むことができる」です。会社に勤める会社員の方などがよく感じることの多い「月曜日の憂鬱」を回避するためにも、休日にしっかり休息をとる必要があります。

その際の休息にも『英気を養う』という使い方できます。また「会議がない場合」の例文を作った場合には、言葉が変わり『鋭気を養う』と使います。この「鋭気を養う」は後に詳しくご紹介します。

例文④

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最後にご紹介する『英気を養う』の使い方の例文は「たまには贅沢をして温泉にでも行って英気を養おう」です。この例文は毎日を頑張る自分へのご褒美として使える例文です。そもそも『英気を養う』とは何か特別なことだけでなく、日常的にも使える「休息」の言葉です。

「明日のために休もう」「また最高の力を発揮できるように贅沢をしよう」は日頃から使うことのある日常的な言葉です。それらのほとんどは『英気を養う』状態にあります。その時に『英気を養う』や『英気を養おう』を置き換えるだけなので、簡単に使い方をマスターすることができます。

「英気を養う」と「鋭気を養う」の違い

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続いてご紹介するのは『英気を養う』と『鋭気を養う』の違いについてです。どちらも読み方は『えいきをやしなう』と読みます。漢字が違うだけで意味が同じ言葉はいくつかありますが、この『英気』と『鋭気』は意味が大きくことなります。

『英気を養う』とは使い方も異なるので、ぜひこの機会に違いと『鋭気を養う』について覚えてみてください。

「鋭気を養う」は「リフレッシュする」という意味

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『英気を養う』と同じ読み方をする「鋭気を養う」の意味は「その日の疲れをリフレッシュすること」です。少し厄介ですが、『英気を養う』との大きな違いは「最高の力を発揮するために休息をとる」のか「明日から頑張るために今日の疲れを癒す」のかの違いです。

『英気を養う』は「万全の状態で優れた才気を発揮するための休息」を意味します。そのため、目標とする物事のために力をためるために休みます。

しかし『鋭気を養う』は「その日やそれまでの疲れを癒すことを目的とする休み」を意味します。大きな違いは目標とする物事があり、そのために力を蓄えるのか癒すかの違いです。「ハードワークで疲れたから休んでまた明日から」という場合には『鋭気を養う』を使います。

「鋭気」の類語と意味

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『鋭気』の意味は「鋭い性質」「鋭く強い感情」などの意味があります。『鋭気』とは強い信念や情熱を意味する言葉で、『英気』とは異なり、感情的な一面を持っています。「優れた性質」を表す『英気』と、「強い感情」を持った『鋭気』の意味には大きな違いがあります。

『鋭気』の類語は「血気、熱意、篤志(とくし)」などです。「篤志」とは志を持ち、熱意などを意味します。『鋭気』の類語の中でも特に近い意味を持っています。

「英気を養う」を使う際の注意点

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『英気を養う』を使う際の注意点は『鋭気』の意味との混同です。『英気を養う』と『鋭気を養う』はどちらを使っても大間違いというわけではありません。しかし「英気」と「鋭気」の意味は大きく異なります。

「突発的な休息」では使えない

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『英気』は「鋭気」の意味と異なり、突発的な行動を表す意味は持っていません。『英気』の「英」の漢字には「優れた(すぐれた)」という意味があります。『英気を養う』の意味は「優れた才気を発揮するために休むこと」なので、「何のために休むのか」という前提があります。

それに対し、「鋭気」は「鋭い性質」などの意味があります。同時に「勢い」も表す言葉です。そのため『英気を養う』と「鋭気を養う」のどちらを使っても間違いではありませんが、突発的な休息には使えないので注意が必要です。

「英気を養う」の英語表記

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『英気を養う』の英語表記についてご紹介します。『英気を養う』を英語で表記すると「take a rest」などになります。英語の「rest」は「休み」という意味です。他にも英語の表記のやり方は「restore one's energy」があります。これは日本語にすると「英気を養う」になります。

英文や表現したい事柄によって英語での表記は変わります。その場面にあった英語で『英気を養う』を表現しましょう。

「英気を養う」は「優れた力を発揮するために休む」という意味

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これまで『英気を養う』についてご紹介してきました。『英気を養う』の意味は「優れた才気を発揮するために休息をとること」です。『英気を養う』は日常的にも使える言葉ですが、「鋭気を養う」と異なり「癒す」を目的に使うのではありません。多くは「何かのために休息をとる」ことに使います。

『英気を養う』は様々な表現方法があります。シーンを選ばずにビジネスシーンや日常でも使うことができるので、様々な人との会話に入れて使ってみてください。休息の仕方も人によって変わるので、自分にあった英気の養い方を探してみましょう。

稀木瑞
ライター

稀木瑞

『好きなことを好きなだけ』をモットーに一日一日を過ごしてます。病弱のため人との交流や外に出かけることは多くありませんが、家の中でできる趣味や学びを楽しんでいます。楽器演奏や創作小説、外国語を覚えたりタロット占いを趣味としています。

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