実家暮らしの男性の割合は?
まず、日本の実家暮らしの男性の割合はどれくらいなのでしょうか。親元を離れることができる年齢は高校を卒業した18歳からですが、18歳になったら就職や進学ですぐに親元を離れる人、実家から通える勤務先や学校に通うためまだ親元を離れない人と様々です。また、都会か地方かによっても変わってきますが、日本全体での割合を見てみましょう。
実家暮らしで18歳~34歳の男性
18歳から34歳の実家暮らしの男性の割合を見たところ、約7割が実家暮らしという結果でした。大半が18歳から20代前半の方で、まだ学生だったり、社会人になりたてで金銭的な余裕がないためでしょう。また、それ以上の方でも親が自営業でそれを継ぐという方や、病気で働けないといった方も少なくありません。
正社員でも実家暮らしの男性は多い
社会人で、正社員として勤務している男性でも、実家暮らしという方は結構多いです。前述した通りまだ社会人になりたてで金銭的に余裕がなかったり、学生時代の奨学金を返していたり、学生のご兄弟の学費を払ったり、と事情は様々です。中には、特に事情がなくても実家暮らしという方もいます。また、田舎に住んでいる人は実家暮らしの方が多いです。
実家暮らしをする男性の特徴・理由とは?
では、実家暮らしをしている男性はなぜ実家暮らしなのか、また、実家暮らしの男性の特徴を見ていきましょう。個人の事情や考え方は様々ですし、細かい部分を全部挙げていったらきりがないため、特に多い理由や特徴として、大きく分けて三つ挙げていきます。みなさんの周囲の実家暮らしの男性はどの特徴にあたるのか、考えてみてください。
金銭的な問題がある
実家暮らしの理由として、金銭的な問題を抱えているからという方も結構多いです。前述した奨学金の返済や学生のご兄弟の学費の工面であったり、自身が病気で一人暮らしをするだけの収入を得ることができない、家族が病気や障がいで働けないから家計を支えないといけない、という金銭的な理由から実家暮らしを余儀なくされているという状況です。
趣味にお金を当てたい
実家暮らしの男性の中には、一人暮らしをするよりも自身の趣味にお金を当てたい、という方もいます。一人暮らしをするとなると生活費が多くかかってしまいます。実家暮らしですと、上記で述べた金銭的な問題を抱えていなければ、金銭的に余裕ができ、貯金をすることができるため、趣味にお金を使うことができます。
こういった特徴の男性を恋愛や結婚の対象としてみるかどうかは、趣味の内容によって変わってくるでしょう。パチンコスロットや競馬競輪等のギャンブルにつぎ込むようであれば、恋愛や結婚の対象としておすすめできません。
一人暮らしの必要性を感じない
「自宅から職場に通えるのになぜわざわざ一人暮らしをしないといけないんだ」「一人暮らしするぐらいなら貯金したい」と、そもそも一人暮らしをする必要がないと考える男性もいます。こういった特徴の男性については、きちんと生活費を家に入れていたり、堅実に貯金していれば、イメージは悪くはなりません。
実家暮らしのパターンは大きく二つに分かれる
実家暮らしの男性の理由や特徴を三つ挙げましたが、特徴のパターンは二つに分かれます。一つは「やむを得ず実家暮らし」というパターン、もう一つは「実家暮らしを選択」というパターンです。前者は金銭的な問題や、家族の介護や看病が必要といったやむを得ない理由からです。後者は一人暮らしもできるけど、実家暮らしを選んだというパターンです。
「実家暮らしを選択」した人は、きちんと家に生活費を入れたり、家のことをしたり、堅実に貯金をしているかどうかで、印象が変わってきます。生活費を家に入れない、家のことをしない、貯金しない、実家にいながら家族の愚痴ばかりではイメージダウンです。
実家暮らしの男性と付き合うメリット
さて、何かと印象が悪く敬遠されがちな実家暮らしの男性ですが、付き合ったり結婚をしたときのメリットもあります。ここでは実家暮らしの男性と付き合うメリットを三つ紹介していきます。「一人暮らしの男性じゃないと嫌」という女性の方も、こちらをぜひ読んでみてください。メリットもたくさんあります。
メリット①貯金の余裕がある
金銭的な問題を抱えていなければ、実家暮らしの男性は貯金があります。そうすると、デートの時にかかる費用を全部おごってくれる可能性があります。また、結婚したらすぐに貯金でマイホームを購入することができるという可能性もなくはありません。貯金の余裕があるというのはかなりのメリットです。
豊かな結婚生活を送りたいという方は、実家暮らしの男性も検討してみましょう。貯金に余裕があると、心にも余裕ができます。もしかしたら数百万、数千万貯金があるという男性もいるかもしれません。
メリット②家族を大切にしている
実家暮らしの男性の二つ目のメリットは、家族を大切にしているということです。もし家族のことが嫌いならば、実家を出ていくはずです。家族を大切にしているということは、家族の仲が円満だということが伺えます。そうすると、結婚した後も相手の家族のことでのいざこざも少なく済む可能性が高いです。
メリット➂結婚後のサポートが見込める
もしも男性の親御さんがご健在であれば、例えば結婚して子供が産まれてから、子守をお願いすることができます。そうすると、女性も安心して働きに出ることができたり、たまには男性の親御さんに子供を預けて夫婦二人の時間を楽しむ、ということもできます。子供を見てくれる人が他にいるということは非常にありがたいことです。
実家暮らしの男性と付き合うデメリット
続いて、実家暮らしの男性と付き合うデメリット四つを紹介します。これから紹介するデメリットがあるため、女性は実家暮らしの男性を敬遠する傾向にあります。デメリットの中にはメリットの裏を返したようなものもあります。では、その四つのデメリットを見ていきましょう。
デメリット①生活力の無さが特徴的
女性から見た実家暮らしの男性は、やはり、何といっても家のことを親御さんに任せっきりで、生活力がないのではないかと不安になります。女性は、結婚したら家事や育児を積極的に手伝ってほしいと思うものなので、実家暮らしの男性は、結婚してもなにもしてくれなさそう、と連想してしまいます。
デメリット②精神的な未熟さ
実家暮らしの男性は、前述した生活力のなさから、きっと1人では何もできないんだろうなと女性は連想します。結婚しても何もしてくれない、何かしようとするとうまくいかないから結局女性がやることになる、災害等の非常事態の時にも何も役に立つことをしてくれない、等、女性は実家暮らしの男性は精神が未熟そうと感じてしまいます。
デメリット➂マザコンの可能性
メリットで「家族を大切にしている」と述べましたが、実家暮らしの男性を見ると、大半の女性はマザコンではないか、また、お姉さんか妹さんがいる男性はシスコンではないか、と連想してしまう傾向にあります。「家族を大事にする」と「○○コン」の線引きが非常に難しいところです。
「家族を大事にしている」と「○○コン」の違い
では、「家族思い」「家族を大切にしている」と「○○コン」の違いは何なのでしょうか。まず、前者は男性が家族を支えてあげていることです。後者は、「○○コンプレックス」の略で、例えばマザコンだと、自分が着る服を母親に選んでもらっている、大切な決断を母親にしてもらっているというように、母親がいないと何もできない、ということです。
よく「家族思い」や「親孝行」と「○○コン」を混同する方がいますが、それは自分が家族を支えているか、自分が家族に頼っているかの違いです。混同しないように気を付けましょう。
デメリット④家でデートができない
男性が実家暮らしだと、当然ご家族もいるため、男性の家でデートをすることができません。また、メリットの項目で、結婚後に男性の親御さんからサポートを受けることができると述べましたが、女性は男性のご家族との同居や、男性の実家の近くに住むことを嫌がる方がとても多いです。夫婦でゆっくりしたいというのが多くの女性の本音です。
実家暮らしの男性全員が全員未熟で生活力がないわけではない
しかし、実家暮らしの男性全員が全員このデメリットの①②➂の全てに当てはまるわけではありません。前に一人暮らしの経験があったり、親御さんが共働きだったためきちんと実家にいながらも家のことをこなしていて、家事全般問題ないという男性もいます。すぐ「実家暮らしだから」と一括りにするのはやめましょう。
男性のご家族が良い人であれば早く仲良くなれるチャンス
また、デメリット④の「家でデートができない」も、裏を返せば、結婚を前提に交際すると早い段階で男性のご家族と関わることができ、仲良くなれます。男性のご家族が良い人であれば、一緒に食事や買い物に出かけたりもできて、結婚前から良い関係を築くことができます。そうすると、結婚後の関係も良好になりやすいです。
実家暮らしの男性の結婚事情
さて、実家暮らしの男性の結婚事情が気になるところです。この項では、実家暮らしの男性の結婚事情について紹介していきます。実家暮らしの男性の結婚率や、実家暮らしの男性に対する女性の本音についてまとめました。男女、また実家暮らし一人暮らし問わず、結婚を考えている方は参考にしてみてください。
結婚前の実家暮らしと一人暮らしの割合
まずは、結婚した男性で、結婚前実家暮らしだった人、一人暮らしだった人の割合を調べてみました。結果、結婚前に実家暮らしだった方は45%、結婚前に一人暮らしだった方は55%でした。やはり、一人暮らしの人の方が多いです。それでも、実家暮らしの方も45%と少なくはありません。
実家暮らしの男性とは結婚したくない女性
実家暮らしの男性と結婚したくない女性は、「家のことをやってもらえて当たり前だと思っていそう」「何もしないで威張り散らす亭主関白になりそう」「実家のルールを押し付けてきそう」「何かしら相手の家族がうるさそう」と実家暮らしの男性にマイナスなイメージを持っています。
しかし、「一人暮らし」「実家暮らし」という部分だけで、本当に結婚相手を選んでも良いのでしょうか。次の項で、結婚相手を選ぶ上で大切なことを述べていきます。どうか参考にしていただけると幸いです。
結婚で男性が実家暮らしか一人暮らしかよりも大切なこと
ネットを見ると、「やっぱり実家暮らしの男性は家事の大変さがわからない」「家のことを一通りできるようになっていてほしい」という書き込みがある一方で、「一人暮らしの男性と結婚したけど家のことを何もしてくれない」といった書き込みもありました。結局、結婚相手はどのように選んだらよいのでしょうか。最後に結婚相手の選び方を紹介します。
実家暮らしの男性のイメージが悪い原因
そもそも、なぜ実家暮らしの男性はイメージが悪いのでしょうか。それは、日本が昭和まで「男は外で仕事をして女が家を守る」という風潮があり、その風潮から抜け切れていないからです。ネットで「旦那が家事をしてくれない」という書き込みをしている人は、大体30代から40代の女性です。その親世代となると、60代から70代です。
今の60代から70代の方は、まさに「男は外で仕事をして女が家を守る」という時代でした。そのため、「家のことは女の仕事」というように育ててしまったため、令和になった今でもまだその名残があり、実家暮らしの男性はイメージが悪いのです。
現代の子育て
ネットでは、「家のことができない男性がこれ以上増えないように、息子にはきちんと家のことをさせている」という女性の声が多くあります。このように、子供のうちから家のことをするということは大切なことです。昔の日本の、女性にばかり家のことをさせて男性は何もしないという風潮が、家のことができない男性を増やしてしまったのです。
結婚相手を選ぶポイント
これまで述べた点を踏まえ、結婚後も家事や育児に積極的になってくれるであろう男性の見抜き方を二つ紹介します。まずは、一人暮らし実家暮らし関係なく、実家にいるときに家のことをきちんとやっていたかどうかです。一人暮らしの男性でも、実家にいるときに何も家のことをしなかったという人は、結婚してから何もしなくなる可能性もなくはないです。
もう一つは、男性の親御さんがどのような人かを見ましょう。お父様が亭主関白でお母様に威張り散らすような人であると、男性もそうなってしまう傾向があります。しかし、逆に父を反面教師にして、結婚したら妻にきちんと協力しようという男性もいるでしょう。
結局は二人の相性次第
結局、結婚相手の男性は実家暮らしと一人暮らしどちらが良いかについては、男女の相性次第です。ネットの書き込みを見ると、あえて家のことが何もできない男性を選んで結婚して、家事のやり方を自分流にしつけているという女性、お互い実家暮らしから結婚して、家のことがわからないなりに試行錯誤しながら協力するのが楽しいという女性もいました。
これを機に、「結婚相手は一人暮らしじゃないと嫌」という女性も、もう少し実家暮らしの男性に寛容になりましょう。「実家暮らしか」と毛嫌いせずに、きちんと相手の人柄や、生活ぶりも確認しましょう。頑固なままでは婚期を逃してしまいます。
「長所は短所」という言葉があるように、デメリットも捉え方次第ではメリットになります。早く結婚したい女性は、もっと柔軟な考えを持ちましょう。
実家暮らしの男性が結婚を考える場合は意識を変える!
今回は、実家暮らしの男性の特徴や、恋愛や結婚の対象として問題ないかを紹介しました。実家暮らしの男性が結婚を考える場合は、意識を変える必要があります。しかし、意識を変えなければならないのは、女性も同じです。男性は家のことをできるようにしたり、貯金を増やすべきです。女性はもっと実家暮らしの男性に対して寛容になるべきです。