立ち仕事の疲れは靴が原因
飲食業・販売員・警備員・スーパーのレジ打ちや、医療の最前線に立つ看護師の方々など世の中には立ち仕事に就いている人が多くいるものです。そんな方々は一日の立ち仕事を終えると足に疲れが溜まって困る、腰や膝にも痛みが出るという悩みを抱えているかもしれません。
今回はそんな立ち仕事で足の疲れに悩んでいる人達におすすめの靴の選び方・歩き方・足のケアなどを、実際におすすめのスニーカーをご紹介しながら、詳しくご説明していきます。
パンプスより断然スニーカー
立ち仕事でもパンプスを履かなければならない場合の方、座り仕事でスニーカー禁止のお仕事をされている方も、通勤にはパンプスより断然スニーカーをおすすめします。
電車通勤で長い間立っている時も、階段の上り下りでもパンプスよりスニーカーの方が疲れないですし、足への負担も少ないからです。NYのキャリアウーマンたちがスニーカーで出勤し、デスクにつくとパンプスに履き替えるというのは理にかなった行動なのです。
立ち仕事で疲れないスニーカーの選び方
座り仕事の人に比べて圧倒的に足・腰・膝に負担がかかる立ち仕事の人にはスニーカーがおすすめですが、間違ったスニーカー選びをしてしまっている場合は逆に足への負担が増してしまいます。
正しい選び方を知って数あるスニーカーの中から、自分にぴったりな疲れないスニーカーを選びたいもの。こちらではクッション構造・アッパーの通気性・滑りにくい靴底・足へのフィット感・歩きやすい履き心地という点に注目したスニーカーの選び方をお伝えしていきます。
1.クッションが多層構造
衝撃を吸収し足が疲れないよう工夫されたクッションというパーツが多くのスニーカーには施されており、このクッションが多層構造になっている事が立ち仕事で疲れないためのスニーカーの選び方として重要なポイントなるのです。
ナイキのエアーマックスなどが有名ですが、無名ブランドでも7層構造クッションのスニーカーもあります。スニーカーを購入する時には、立ち仕事に向いているクッションが多層構造になっているかどうかを気にした選び方をしてみてください。
2.アッパーの通気性
アッパーとはスニーカーの足の甲を覆う部分のことで、立ち仕事で疲れないために大切なパーツとなります。アッパー部分の通気性が悪いとスニーカーの中の熱がこもってしまい、蒸れやすく無駄な発汗が増えて疲れやすい状態となってしまうのです。
ランニング時もアッパー部分の通気性が悪いスニーカーだとランナーの体力を奪うことになるので、ランニングシューズもアッパーの通気性が必須です。立ち仕事向けのスニーカーもアッパー部分の通気性の良いものに注目した選び方がおすすめです。
3.靴底が滑りにくい
立ち仕事で疲れないスニーカーの選び方として大切なのは、靴底が滑りにくいということもあげられます。最近では軽さを出すために靴底にゴムを貼らないスニーカーも数多く販売されていますが、ゴムなどの滑り止めが付いていないスニーカーは立ち仕事向けではありません。
立ち仕事中はゴムなどでしっかりとグリップが効く靴底のスニーカーを履いて、自然と滑りにくくすることがおすすめです。いくら軽くても滑り止めのないスニーカーでは、無意識にいつも踏ん張ることから余計な力が入ってしまい疲れに繋がってしまうからです。
4.足にフィットしすぎない
パンプスなどの選び方としては、なるべく足にフィットしたものを選ぶことがおすすめとなります。それは履き続けるうちに皮が伸びてくるということもありますし、足にフィットした靴の方が疲れにくいという点もあるからです。
しかし足が疲れない・痛くならないスニーカーの選び方は、足にぴったりとフィットしすぎないスニーカーを選ばないということが重要になります。目安として1cmほどゆとりがあるスニーカーを選ぶと爪先がぶつかることなく、歩きやすくなり疲れないという状態に繋がるのです。
5.歩きやすい履き心地
立ち仕事の人がスニーカーを履いて仕事をする場合、長時間スニーカーを履き続けることになります。その間には歩き回るだけでなく、しゃがんだり立ち止まったりという色々な動作をする職業もあるはずです。
そのような点にも着目すると様々な立ち仕事をする方々には、歩きやすい履き心地の良いスニーカーを購入するという選び方が大切なポイントとなってくるのです。ぜひ試し履きをさせてもらって、靴売り場の中をスニーカーで歩き回り履き心地を確認してみることをおすすめします。
スニーカーの素材にもこだわる
歩き回る時にもしゃがんだ姿勢の時にもスニーカーの素材によって、足への負担は変わってくるはずなので素材に注目した選び方も立ち仕事の疲れを軽減するのにおすすめのポイントとなります。
先程滑り止めのゴムを貼らずに軽くしたスニーカーは疲れやすいスニーカーとなり得るというお話をしましたが、素材によって軽さを出すのは可能ですし歩きやすく履き心地のよい素材を使用したスニーカーも数多く存在しているのです。
立ち仕事で疲れないスニーカー15選
世の中には数多くのスニーカーがありますが、全てのスニーカーが立ち仕事に向いていて疲れないというわけではありません。また、誰もが知る有名ブランドのスニーカーなら疲れないと思ってしまい、高い値段のものほど効果も高いと誤解してしまうかもしれません。
もちろんブランドスニーカーには立ち仕事向きの疲れないモデルも多くありますが、ランニングやフットサル用のスニーカーで立ち仕事には向かないスニーカーである可能性も高いのです。そこで、こちらでは立ち仕事向きで疲れないスニーカーを具体的な商品名と共にご紹介していきます。
1.無印良品・疲れにくい撥水スニーカー
立ち仕事向きの疲れないスニーカーとして、まず初めにご紹介したいのは、無印良品の「疲れにくい撥水スニーカー」です。無印と言えば良質な商品をコスパ良く購入できるということで人気ですが、こちらのスニーカーも名前の通り疲れにくいうえ撥水加工が施されている優れもの。
もし汚れてしまっても洗うことが出来るので、長く履き続けることができるという点もおすすめポイントになります。機能面・長く履けるという点も併せてコスパの良いスニーカーです。
2.弘進ゴム・シェフメイトプレミアムα-100P
弘進ゴムとはゴムビニルを原料とした長靴や作業靴、合羽やホースからトンネルやプールまで様々な製品を作り出す企業です。そんな弘進ゴムの「シェフメイトプレミアムα-100P」は、飲食店の油でも滑らない靴として開発されました。
そんな「シェフメイトプレミアムα-100P」は、雨の日でも滑らないと妊婦さんが使用したり、サラリーマンも通勤に活用したことで話題になりました。EVAとウレタンという多層構造クッションのスニーカーで価格が3千円というコスパの良さも◎。
3.アキレス・アキレスソルボ
立ち仕事で疲れないスニーカーとしてアキレスの「アキレスソルボ」もおすすめです。日本を代表する靴メーカーであるアキレスでは、正しい姿勢をサポートする点や疲れにくさに注目した機能が充実したスニーカーなのです。年配の方にも人気のあるスニーカーです。
4.ニューバランス・1500/1700/574
ニューバランスといえば老若男女問わず人気のあるメーカーですが、「1500/1700/574」は中でもクッションの多層構造にこだわったスニーカーとなり長時間立ち仕事をしても疲れないと人気。1700は1500の上位モデルとなりますが、どちらも価格が高いという方には574がおすすめです。
5.ニューバランス・WX711
ニューバランス史上最も柔らかいミッドソール「クッシュ・プラス」が特徴の「WX711」は、長時間歩き回っても痛くならないと評判のスニーカーです。「クッシュ・プラス」は優れた反発弾性・抜群の履き心地を実現化してくれて、足の疲れを軽減してくれると評判です。
6.アシックス・hyper-gel SAI
スニーカーの主なクッションは発砲素材となり、経年劣化によりいずれヘタってきてしまいます。しかしアシックスの「hyper-gel SAI」はクッション内部にジェルを散りばめることで、長時間履いてもヘタりにくく疲れにくいスニーカーを実現化させました。値段がそこまで高くないのも◎。
7.クロックス(CROCS)
可愛い見た目や着脱のしやすさから愛用者の多い「クロックス」も立ち仕事をしている方に評判の商品です。一見して分かるように通気性にも優れ履き心地も悪くないと、医療業界で人気が高いようです。またクロックスお馴染みのモデルの他、スニーカータイプも販売されています。
8.リーボック・SKYSCAPE
シンプルなデザインで、どんなスタイル・制服などにも合わせやすいリーボックの「SKYSCAPE」は、アウト・ミッドソールが一体型となっており軽さが特徴のスニーカーです。またアッパーは女性の下着にも使われている素材が採用されソフトな包み心地が立ち仕事と相性抜群です。
9.コンバース・JACKPURCELL
スニーカー好きの女子の間でも人気のコンバースから販売されている「JACKPURCELL」は、カップインソールという厚みのあるソールが特徴でクッション性に優れたスニーカー。このクッションが足への負担を減らしてくれるので、立ち仕事に最適であるうえデザインも素敵です。
10.ナイキ・エアーマックス720
ナイキの「エアーマックス720」も立ち仕事をしても疲れにくいスニーカーとしておすすめ。こちらもクッション素材として発砲素材ではなく、エアーを使用しているので長く履いてもクッション性は抜群のまま。長時間の立ち仕事でも安心です。
11.ナイキ・TANJUNGS
「単純」という言葉をヒントに作られたナイキの「TANJUNGS」は、軽さを追求したランニングシューズです。クッション素材を使っているので足への負担が少ない点・通気性に優れているという点からも立ち仕事に適したスニーカーと言えます。シンプルなデザインで合わせやすい点も◎。
12.ナイキ・LUNARSWIFT+3
おしゃれなデザインで人気のナイキの「LUNARSWIFT+3」は、立ち仕事にも適したスニーカーです。湿度が高い季節向けに開発されているので、特に通気性の高さが特徴となります。またクッション性も高い点も立ち仕事向け。機能面もデザイン性も高いバランスの良いスニーカーです。
13.プーマ・DonnieDazz
プーマの「DonnieDazz」は着脱がしやすいので特に医療機関において評価の高いスニーカーです。ナースシューズに近い構造にしたことで、スニーカーの難点である脱ぎにくさや履きにくさを克服しているのです。またシンプルなデザインは様々な立ち仕事シーンで活躍すること間違いなし。
14.アディダス・CLIMACHILL
スニーカーのソールを除いた部分の素材はメッシュを使用しているアディダスの「CLIMACHILL」は、靴底にも通気孔を開けていて通気性という面においてはかなり優れています。蒸れにくいだけでなくシンプルなデザインなので、様々な立ち仕事向けのスニーカーとなります。
15.ホカオネオネ・ボンダイ
2009年にフランスでスポーツブランドとして設立されたホカオネオネはランニングシューズが主力商品で、計算された厚底のオーバーサイズミッドソールが有名です。新しいメーカーでありながらスポーツ選手の個人スポンサーにもなっています。
そんなホカオネオネの「ボンダイ」は、厚底で人気の同社の中でも一番の厚底スニーカーですが、厚底でも足をくじかないような設計をされているので立ち仕事の人にもおすすめとなります。
立ち仕事で疲れないための歩き方
立ち仕事をする人が疲れないための歩き方というものはあるのでしょうか。実は一般的な歩き方とは少し違う、疲れないための歩き方が存在するのです。こちらでは「つま先で踏ん張らない」「かかとから着地」「腰で歩く」「後足で蹴らない」という点に注目して見ていきましょう。
つま先で踏ん張らない
一般的な靴はつま先で歩くように作られていますが疲れないための正しい歩き方としては、つま先で踏ん張らないことが重要になってきます。つま先で踏ん張ってしまうと前のめりの歩き方になってしまうので、自分で思うより後ろ目に重心を持ってくると正しい歩き方へ繋がります。
かかとから着地
初めにかかと次に足裏の中央、最後につま先へと体重を移していけば、足裏のローリングが上手くいきます。ゆっくりとローリングすれば足裏に自然と力が入り、足運びもスムーズとなり立ち仕事で歩き回っても足への負担が少なくなります。
腰で歩く
足の後ろ側の筋肉を意識しつつ膝を伸ばして骨盤を意識しながら歩くイメージも、立ち仕事で疲れないための歩き方の一つのポイントになります。普段は使わない筋肉を使うので慣れないうちは筋肉痛になるかもしれませんが、次第に疲れにくくなりヒップアップや美脚効果も期待できます。
後足で蹴らない
先程「つま先で踏ん張らない」「かかとから着地する」という説明をしましたが、これを守ると自然と後ろ足で蹴らなくなり、前足のかかとで蹴る力で前に進むということになります。こちらの項でご説明した歩き方で、疲れない歩き方を実践してみて下さい。
立ち仕事で疲れた足のケア方法
いくら疲れにくいスニーカーを履いて正しい歩き方をしたとしても、一日中立ち仕事を続ければ誰でも足はパンパンになり疲れを感じるものです。そんな時には自分で簡単に出来る足のケア方法があるので、こちらでご説明していきます。
リンパの流れをよくする
立ち仕事で歩き回った後は家に帰ってスニーカーを脱いだなら、すぐに足全体を揉みほぐしたくなるものですが、足全体を揉む前にまずリンパ節をピンポイントで刺激するのがおすすめです。足首や膝裏を刺激してからマッサージをするとリンパの流れが良くなります。
半身浴
半身浴をすると身体を温めることで血行がよくなり血液の循環が促されます。また汗をかくことで老廃物・余分な水分が排出され、足のむくみの原因解消にも繋がります。半身浴をしながらマッサージをすれば効果抜群ですが、時間のない時はお湯をはった洗面器に足を漬けるだけでも◎。
ストレッチ
立ち仕事の疲れを取るためにはストレッチも有効なケア方法です。ゆっくりと足の筋肉を伸ばすストレッチはどれもおすすめですが、特に前屈をすると足の裏全体が伸びることで立ち仕事での足の疲れが軽くなっていることが感じられるはずです。
おすすめのスニーカーで快適に立ち仕事を!
一日中立ったまま仕事をしていると足はパンパンになり酷い疲れを感じるものです。そんな時には今回ご紹介したスニーカーの中から機能・デザイン両面で自分にぴったりなスニーカーを選び、少しでも立ち仕事を快適なものにして下さい。