「やぶさかではない」の意味や使い方とは?類義語や対義語もチェック!

「やぶさかではない」の意味や使い方とは?類義語や対義語もチェック!

「やぶさかではない」という言葉を使う人がたまにいますが、「やぶさかではない」というのはいったいどういう意味なのでしょうか。「やぶさかではない」という言葉の意味や使い方、「やぶさかではない」の類義語や対義語などについて詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.やぶさかではないの意味とは?
  2. 2.やぶさかではないの語源
  3. 3.やぶさかではないの類義語
  4. 4.やぶさかではないの対義語
  5. 5.やぶさかではないの使い方
  6. 6.やぶさかではないは喜んで何かをするという意味

やぶさかではないの意味とは?

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小説の中などで時折「やぶさかではない」という言葉が見かけられますが、「やぶさかではない」という言葉の意味がわからないという人は結構多いです。

「やぶさかではない」という言葉は現代の日本では日常生活の中で使われることはほぼありませんので、「やぶさかではない」の意味を知らない人が多くても当然と言えます。

「やぶさかではない」という言葉にはいったいどのような意味があるのか、まずは「やぶさかではない」の意味についてご紹介しましょう。

喜んで何かをするという意味

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「やぶさかではない」の意味の一つ目は、「喜んで何かをする」という意味です。「やぶさかではない」の「やぶさか」には「物惜しみをする」「けち」といった意味があり、これに「ではない」をつけることで反対の意味になります。

「やぶさか」に「ではない」をつけることで「物惜しみをしない」「けちらない」といった意味になりますが、「やぶさかではない」は単に「物惜しみをしない」「けちらない」というだけではありません。

「やぶさかではない」には「喜んで」という意味がありますので、自分から進んで何かをする積極的な気持ちが表されています。

「やぶさかではない」は「喜んで何かをする」という意味で良く使われますので、「喜んで何かをする」という意味をまず覚えておきましょう。

何かをする努力を惜しまないという意味

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「やぶさかではない」の意味の二つ目は、「何かをする努力を惜しまない」という意味です。先にご紹介したように「やぶさか」には「物惜しみをしない」「けちらない」といった意味があります。

この「やぶさか」に「ではない」をつけた「やぶさかではない」には「努力を惜しまない」という意味もありますが、これは「物惜しみをしない」を「努力を惜しまない」に言い換えた形になります。

「やぶさかではない」は物を惜しまないだけではなく、努力も惜しまないという意味もありますが、「やぶさかではない」はこちらの意味ではあまり使われません。

概ね了承するという意味

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「やぶさかではない」の意味の三つ目は、「概ね了承する」という意味です。「やぶさかではない」のこの三つ目の意味「概ね了承する」にはちょっと微妙なニュアンスがあります。

「やぶさかではない」の意味として先にご紹介した二つの意味では、とても積極的なイメージの意味ですが、「概ね了承する」の意味は「大体納得して承知する」という、あまり積極的ではないイメージです。

「大体」ということは「完全」ではないので、「概ね了承する」には「ちょっと不満なところもあるけれど承知する」といったニュアンスがあります。

意外なことに「やぶさかではない」という言葉はこの「概ね了承する」という意味で使われることが結構多いので、こちらの意味も覚えておきましょう。

やぶさかではないの語源

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「やぶさかではない」の意味についてご紹介しましたので、次は「やぶさかではない」の語源についてご紹介します。日本語には語源が存在する言葉は沢山ありますが、「やぶさかではない」にも語源があります。

難解な日本語の多くはかなり昔の言葉に語源がありますが、「やぶさかではない」という言葉もかなり昔の言葉に語源があります。

「やぶさかではない」という言葉の語源とはいったいどういうものなのか、「やぶさかではない」の語源についてもご紹介しましょう。

物惜しみするという意味の平安時代の言葉が語源

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「やぶさかではない」の語源は「物惜しみする」という意味の平安時代の言葉です。平安時代の言葉の中に「物惜しみする」という意味の「やふさがる」という言葉があり、それが「やぶさかではない」の語源になります。

「やふさがる」の他にも「やぶさかではない」の語源として「けちである」という意味の「やふさし」という平安時代の言葉があります。

「やふさがる」も「やふさし」の語源で、これらの言葉に否定形の「ではない」がついて「やぶさかではない」になりました。

長い年月の流れの中で「やふさがる」「やふさし」が「やふさか」になり、いつしか濁音になって「やぶさか」になりました。平安時代の言葉が語源である日本語は多いですが、「やぶさかではない」もその一つです。

やぶさかではないの類義語

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「やぶさかではない」の語源についてご紹介しましたので、次は「やぶさかではない」の類義語についてご紹介します。

「やぶさかではない」には「喜んで何をする」「何かをする努力を惜しまない」「概ね了承する」という意味がありますので、これらの意味のいずれかと似た意味を持つ言葉が「やぶさかではない」の類義語になります。

「やぶさかではない」の類義語にはいったいどのような言葉があるのか、「やぶさかではない」の類義語についてご紹介しましょう。

喜んでする

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「やぶさかではない」の類義語の一つ目は、「喜んでする」です。「喜んでする」の意味は「快く受け入れてする」という意味です。

「やぶさかではない」には「喜んで何かをする」という意味がありますので、「喜んでする」はストレートに「やぶさかではない」と同じ意味を持つ類義語になります。

「やぶさかではない」を「喜んでする」と言い換えることもできますので、そういった点でも「喜んでする」は「やぶさかではない」の類義語と言えます。

進んでやる

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「やぶさかではない」の類義語の二つ目は、「進んでやる」です。「進んでやる」の意味は「自ら積極的に行動する」という意味です。

「やぶさかではない」には「喜んで何かをする」という意味がありますので、「自ら積極的に行動する」という意味を持つ「進んでやる」も「やぶさかではない」の類義語だと言えます。

また「進んでやる」も「やぶさかではない」の言い換えに使うことができますので、そういった点でも「進んでやる」は「やぶさかではない」の類義語になります。

積極的にする

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「やぶさかではない」の類義語の三つ目は、「積極的にする」です。「積極的にする」の意味は「自分から働きかけて進んでする」という意味です。

「やぶさかではない」には「喜んで何かをする」という意味がありますので、「積極的にする」と極めて近い意味があり、「積極的にする」も「やぶさかではない」の類義語になります。

「やぶさかではない」という言葉を「積極的にする」と言い換えることもできますので、その点でも「積極的にする」は「やぶさかではない」の類義語だと言えます。

賛成する

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「やぶさかではない」の類義語の四つ目は、「賛成する」です。「賛成する」の意味は「他人の意見などを良いと認めて同意する」という意味です。

「やぶさかではない」には「概ね了承する」という意味もありますので、「賛成する」という言葉も「やぶさかではない」の類義語になります。

ですが「賛成する」は全面的に同意するニュアンスがありますので、「概ね了承する」という「やぶさかではない」の意味とは若干違うと言えます。

やぶさかではないの対義語

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「やぶさかではない」の類義語についてご紹介しましたので、次は「やぶさかではない」の対義語についてご紹介します。

「やぶさかではない」には「喜んで何かをする」「何かをする努力を惜しまない」「概ね了承する」という意味がありますので、それらの意味とは逆の意味を持つ言葉が「やぶさかではない」の対義語になります。

「やぶさかではない」の対義語にはいったいどのような言葉があるのか、「やぶさかではない」の対義語についてもご紹介しましょう。

渋々

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「やぶさかではない」の対義語の一つ目は、「渋々」です。「渋々」の意味は「不本意ながら仕方なく」という意味です。

「やぶさかではない」には「喜んで何かをする」というとても積極的な意味がありますので、「不本意ながら仕方なく」という意味を持つ「渋々」は「やぶさかではない」の対義語になります。

「消極的」という意味を持つ言葉も「やぶさかではない」の対義語として挙げられますが、「渋々」の方がニュアンス的には「やぶさかではない」の対義語としてふさわしいと言えます。

嫌々

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「やぶさかではない」の対義語の二つ目は、「嫌々」です。「嫌々」の意味は「自分ではそうしたくないと思いながら仕方なく」という意味です。

「やぶさかではない」の意味「喜んで何かをする」の積極性とは正反対に、「やりたくない」という意味が含まれていますので、「嫌々」も「やぶさかではない」の対義語だと言えます。

実は「嫌々」の意味を調べると「渋々」が入っていて、「渋々」の意味を調べると「嫌々」が入っています。なので「嫌々」も「渋々」もほぼ同じ意味となり、どちらも「やぶさかではない」の対義語になります。

乗り気ではない

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「やぶさかではない」の対義語の三つ目は、「乗り気ではない」です。「乗り気ではない」の意味は「それをやろうとする意欲がない」という意味です。

こちらもやはり「やぶさかではない」の意味「喜んで何かをする」とは正反対で、やる気のないイメージがあるため、「やぶさかではない」の対義語と言えます。

また「乗り気ではない」は「やぶさかではない」の意味「何かをする努力を惜しまない」とも反対と言えますので、その点でも「乗り気ではない」は「やぶさかではない」の対義語になります。

反対する

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「やぶさかではない」の対義語の四つ目は、「反対する」です。「反対する」の意味は「何かの意見などに対して異議を申し立てる」という意味です。

「やぶさかではない」には「概ね了承する」という意味がありますので、「反対する」はこちらの意味での「やぶさかではない」の対義語になります。

このように「やぶさかではない」には結構たくさんの対義語がありますが、「やぶさかではない」の対義語として「渋々」「反対する」の二つを覚えておくと良いでしょう。

やぶさかではないの使い方

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「やぶさかではない」の対義語についてご紹介しましたので、次は「やぶさかではない」の使い方についてご紹介します。

「やぶさかではない」には「喜んで何かをする」「何かをする努力を惜しまない」「概ね了承する」という意味がありますので、これらの意味を表したい場合に「やぶさかではない」という言葉を使うことができます。

「やぶさかではない」の使い方とはいったいどういう使い方なのか、「やぶさかではない」の使い方の例文についてご紹介しましょう。

例文①

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「やぶさかではない」の使い方の例文の一つ目は、「彼女のためなら、手伝いするにやぶさかではない」という例文です。この例文は「彼女のためなら喜んで手伝いをする」という意味になります。

「やぶさかではない」という言葉は「喜んで何かをする」という意味で使われることが結構多く、この例文のような使い方が多いです。

「やぶさかではない」という言葉を「仕方なくやる」といった正反対の意味で使う人もいますが、「やぶさかではない」は「喜んで何かをする」という意味なので間違えないようにしましょう。

例文②

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「やぶさかではない」の使い方の例文の二つ目は、「効率を考えれば仕事を家に持ち帰るにやぶさかではない」という例文です。この例文は「効率を考えれば喜んで仕事を家に持ち帰る」という意味です。

「やぶさかではない」の使い方は簡単なようで実はちょっと難しく、前に付ける文章の選び方がわからないという人は結構多いです。

日本語には「~をするに」といった堅い言い方がありますが、「やぶさかではない」はその「~をするに」とセットで使われることが多いです。

例文③

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「やぶさかではない」の使い方の例文の四つ目は、「得意先の頼みなら協力するにやぶさかではない」という例文です。この例文の意味は「得意先の頼みなら喜んで協力する」という意味です。

「やぶさかではない」という言葉は「喜んで何かをする」という意味で使われることが圧倒的に多いですが、この例文でも「喜んで何かをする」という意味で「やぶさかではない」が使われています。

この例文は「やぶさかではない」のもう一つの意味「何かをする努力を惜しまない」でも言い換えることができます。

誰かに何かをしてあげるといった場合には「何かをする努力を惜しまない」という意味で「やぶさかではない」を使うこともできるということです。

例文④

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「やぶさかではない」の使い方の例文の四つ目は、「この仕事が終わったらすぐに次の仕事に取り掛かるにやぶさかではない」という例文です。

この例文の意味は「この仕事が終わったら、喜んですぐに次の仕事に取り掛かる」という意味になり、「やぶさかではない」が「喜んで何かをする」という意味で使われています。

「やぶさかではない」の使い方はちょっと難しいですが、ビジネスなどで使うのにふさわしい堅い表現の言葉ですので、たまには使ってみましょう。

やぶさかではないは喜んで何かをするという意味

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「やぶさかではない」の意味や語源、対義語や類義語などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。

「やぶさかではない」の意味は「喜んで何かをする」という意味ですので、「やぶさかではない」の正しい意味を理解して正しく使いましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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