「いじらしい」の意味や使い方まとめ!類語や例文もまとめてチェック!

「いじらしい」の意味や使い方まとめ!類語や例文もまとめてチェック!

「いじらしい」という言葉は日常生活において滅多に使われない言葉ですので、意味をよく知らない人も多いです。「いじらしい」の意味や使い方や例文、類語や「いじらしい人」の男女別の特徴、「いじらしい」は漢字で書くとどうなるのかなどまとめてご紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.いじらしい・意味
  2. 2.いじらしい・漢字
  3. 3.いじらしい・類語
  4. 4.いじらしい女性の特徴
  5. 5.いじらしい男性の特徴
  6. 6.いじらしい・使い方の例文
  7. 7.いじらしいは誉め言葉?
  8. 8.いじらしい・けなげの違い
  9. 9.いじらしいの英語
  10. 10.いじらしいとは弱い者が懸命に頑張っている姿を指している

いじらしい・意味

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「いじらしい」という言葉は、日常生活の中ではなかなか使われないため聞く機会も少ない言葉です。「いじらしい」という表現を使う対象は主に小さな子供や女性ですが、時には男性を表す言葉として使うこともあります。子供にも女性にも、時には男性にも使われる言葉というと共通性がない言葉であるかのようですが、そうではありません。

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「いじらしい」という言葉は「いじらしい」で何となく通じる、単純に思えるような意味を持つ言葉ですが、単純だからこそ使える範囲はとても広いので、子供にも女性にも、時によっては男性にも使える言葉です。何となくニュアンスはわかるけれどはっきりとした意味はわからないという人が多い「いじらしい」という言葉の意味についてご紹介しましょう。

弱い者が懸命に頑張っている姿

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「いじらしい」という言葉は「弱い者が懸命に頑張っている姿」のことを指します。「弱いもの」と言えば小さな子供や女性、それに小さな動物などを連想する人が多いですが、「弱いもの」は決して子供や女性や小動物だけではありません。男性は女性より強いと思われがちですが、男性も強い人ばかりではなく、中には性格的に弱いタイプの人もいます。

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もしも男性が皆強い人ばかりであれば、「いじらしい」という言葉は男性に対して使うことはできませんが、そういうわけではありません。他の男性に比べて弱い男性が、弱いなりに懸命に頑張っているという時などにも「いじらしい」という言葉を使うこともできます。「いじらしい」は子供や女性や小動物だけに使う言葉ではないということです。

ですが基本的には小さな子供や女性といった、体も小さく弱い人に対して使うことが多い言葉ですので、「誰に対して使えるか」という点をきちんと押さえておくことが大切です。

いじらしい・漢字

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「いじらしい」がどういうことを指す意味なのかはわかっても、漢字までは想像がつかないという人が多いです。「いじらしい」には漢字などない、元々漢字で書かれていなくてひらがななのではないかと思われがちですが、「いじらしい」にもちゃんと漢字での書き方があります。それはある意味「いじらしい」とはかけ離れたイメージがある漢字です。

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「いじらしい」を漢字で書くことができることや「いじらしい」が漢字で書けるということですら驚く人が多いのに、その漢字が「弱いもの」が頑張る姿を指す「いじらしい」のイメージとはまったく違うイメージの漢字なのだと知れば、驚かずにはいられないと言えます。そんな「いじらしい」という言葉を漢字でどう書くかをご紹介します。

意地という漢字を使用

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「いじらしい」を漢字で書くと「意地らしい」になります。「いじらしい」という言葉は弱いものが頑張る姿を表す言葉なので、ちょっと強そうな「意地」という漢字は似合わないと思う人が多いです。なぜなら、「意地」という漢字は「意地っ張り」「意地悪」「底意地が悪い」「意地を見せる」などという風な強そうな使われ方をする漢字だからです。

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「意地っ張り」「意地悪」「底意地が悪い」は、気が強そうな人を意味するような言葉ですので、「意地」という漢字が「いじらしい」の「いじ」に当たる漢字だとは思えない人が多いです。漢字の印象はそれが使われる単語次第ですが、「意地」という漢字は気の強い人を表現する言葉に使われることが多いため、「気の強い人用の漢字」と受け取られがちです。

ですが「いじらしい」の「意地」は「弱いものが頑張る」時の「意地」ですので、「いじらしい」の漢字として合っていないというわけでもありません。

いじらしい・類語

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「いじらしい」の意味と漢字をご紹介しましたが、次は「いじらしい」の類語をご紹介します。「いじらしい」に近い日本語の表現はあまりたくさんないようですが、実は全く見当たらないというほど少なくもありません。普段の生活の中ではあまり使われないような言葉の中に、「いじらしい」の類語に当たる言葉がいくつかあります。

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「いじらしい」という言葉自体が、昨今ではあまり使われないちょっと古いと言っていい言葉なので、「いじらしい」の類語と言える言葉も昨今あまり使われていない言葉が多いです。こういった「いじらしい」の類語の中には、本当の意味は良くわかっていないのに何となく使っているという、そこそこなじみのある言葉もあります。

「いじらしい」という言葉の意味だけでなく、そういった「本当の意味はよくわかっていないのに何となく使っている類語」についてもご紹介します。

①いたいけ

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「いじらしい」の類語の一つ目は「いたいけ」です。「いたいけ」と言えば「まだいたいけな子供」などというように子供を表現するために使う言葉ですが、昨今ではあまり頻繁に使われる言葉ではありません。「まだいたいけな子供」などという言葉は時代劇や小説の中など、日常生活とはちょっとかけ離れた所で使われることが多い言葉であると言えます。

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「いじらしい」の類語「いたいけ」は、「小さな子供が懸命に頑張っている姿にかわいらしさや憐れさを感じる」という、ちょっと難しい意味を持つ言葉です。ですが基本的に「弱いものが頑張っている姿」という意味を含んでいるという点では「いじらしい」とほぼ同じ意味を持ちますので、「いたいけ」は「いじらしい」の類語と言えます。

「いじらしい」の類語と言える「いたいけ」ですが、「いたいけな」という使い方が多いです。「いたいけ」が使えるのは子供が対象ですので、使い方に気をつけることが大切です。

②しおらしい

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「いじらしい」の類語の二つ目は「しおらしい」です。「しおらしい」は「いじらしい」の類語と言えますが、実は「しおらしい」の意味の中に「いじらしい」も入っています。「しおらしい」の意味は「控えめでいじらしい」「上品、優雅」などといった意味ですので、「いじらしい」を含んでいます。そのためはっきりと類語と言うことができます。

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「いじらしい」の類語である「しおらしい」は、意味は類語と言えますがニュアンスはちょっと違います。「いじらしい」は弱いものが一生懸命頑張っている姿を意味します。つまり、弱いものが「行動」しています。ですが「いじらしい」の類語であっても「しおらしい」は行動していない、じっとしているというニュアンスがあります。

弱いものが弱いながらも何か行動する「いじらしい」とじっと上品にしている「しおらしい」は、類語でありながらも微妙に違う類語と言えます。

③殊勝な

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「いじらしい」の類語の三つ目は「殊勝な」です。「殊勝な心がけ」などという使われ方をしますが、「殊勝な」の意味は「行動や心がけが感心できるもので、けなげ」という意味ですので、「いじらしい」とは少し違う感じがします。ですが弱いものが頑張る「いじらしい」姿も、「感心できる行動や心がけ」と言えますので、立派に類語と言えます。

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「いじらしい」の類語「殊勝な」は他にも「もっともらしく神妙にしていること」などという意味を持っています。どちらの意味をとっても、人から見て感心するようなさまを表しています。弱いものが頑張る姿を表すのが「いじらしい」なので、「殊勝な」は「いじらしい」の類語だと言うことができます。

ただ、類語とはいっても微妙にニュアンスが違うため、どのような場面で使うのかは多少違ってきますので使い方には注意が必要です。

④憐れな

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「いじらしい」の類語の四つ目は「憐れな」です。「憐れ」というと「かわいそう」というニュアンスの言葉ですが、「憐れな」になると「同情を禁じ得ないほどかわいそうな様子」という意味になります。「いじらしい」は「弱いものが懸命に頑張っている姿」ですので、「かわいそう」とは意味が違う、類語ではないと言う人が多いでしょう。

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「憐れな」が「いじらしい」の類語ということになるのは「弱いものが懸命に頑張っている姿」が「かわいそうに思える」ということです。頑張っている姿をかわいそうだと思う人もいれば、すばらしいと思う人もいます。「かわいそうだと思う人」の心情が「憐れな」を「いじらしい」の類語だとしたと考えることもできます。

弱いものが懸命に頑張る姿に感動するか憐れむか、考え方や感じ方は人それぞれであるということの表れとも言えます。

いじらしい女性の特徴

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「いじらしい」の意味や類語をご紹介しましたが、次は「いじらしい」人の特徴をご紹介していきます。まずは「いじらしい女性」の特徴です。「いじらしい」という言葉は「弱いものが一生懸命頑張っている姿」という意味ですが、それに当てはまるような女性というとやはり「か弱い女性」や「か弱く見える女性」のイメージです。

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女性は古来からか弱いものと言われてきていますが、昨今では男性以上に強くたくましい女性も少なくありません。だからといって、女性以上に強い女性には「いじらしい」という表現は決して使われないというわけではありません。本来弱いはずの女性が強く生きようと頑張っているといった場合にも、「いじらしい」という言葉は使うことができます。

他人から「いじらしい」という表現をされる女性の特徴について、いくつか例を挙げてご紹介していきましょう。

①小柄で華奢

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「いじらしい」女性の特徴の一つ目は「小柄で華奢」だということです。女性は男性に比べれば小柄な人が多く、骨格も細く筋肉も少ないので華奢な印象があります。その中でも「いじらしい」と言われる女性は特に小柄で華奢だという特徴があります。それはいかにも弱々しい、はかなげな印象を与える見た目だからです。

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背も低く細くて華奢な女性が何かをしているとそれだけで「いじらしい」という表現を使う人もいます。「小柄」や「華奢」などといった表現とは遠いような、背が高くがっちりとしていて男性顔負けの体格の女性に対して「いじらしい」という表現を使う人は少ないですが、背が低く華奢な女性に対して「いじらしい」という表現を使う人は多いと言えます。

背が高くがっちりとした女性も背が低く華奢な女性も同じ女性なのですが、見た目の印象により「いじらしい」は使われたり使われなかったりします。

②いつも全力で立ち向かう

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「いじらしい」女性の特徴の二つ目は「いつも全力で立ち向かう」女性という特徴です。小柄で華奢な特徴を持つ女性に対してよく使われる「いじらしい」ですが、もちろん外見に対して使われるだけではありません。背が高くて体格が良く、男勝りでも女性は女性です。そんな女性が全力で頑張っている場合にも「いじらしい」という言葉は使われます。

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小柄でも華奢でもないけれど、何でも人より頑張るというタイプの女性も少なからず存在しています。そういった女性の姿を見ていて「いじらしい」などと思う男性も必ずいます。男性だけではなく、女性からそう思われることもあります。それは基本的に「女性は女性」だからです。どんな女性であっても全力で立ち向かう姿は「いじらしい」ということです。

背の高い体格の良い女性であっても、全力で頑張っていればその姿を「いじらしい」と思う人もいますので、小柄で華奢でなければ「いじらしい」と言えない訳ではありません。

③なんでも信じる

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「いじらしい」女性の特徴の三つ目は「なんでも信じる」というものです。「なんでも信じる」といっても限度はありますが、まず人の話をとても真剣に聞くということが特徴です。人が一生懸命話しているのに真剣に聞かないという人もいますが、「いじらしい」と言われる女性は人の話を本当に一生懸命に、真剣に聞いてあげます。

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あまりにも真剣に聞いてくれるので、ちょっとウソを混ぜてみても、それを鵜呑みにしてしまうのが「いじらしい」と言われる女性の特徴です。人のウソを信じてしまうのも、ひたすら一生懸命に人の話に聞き入ってしまうためです。人を疑うことなく、人の話を信じてしまうため「天然」だとも言われかねないのが「いじらしい」と言われる女性の特徴です。

それでも一生懸命話を聞く姿が「いじらしい」と男性から好感を持たれることが多いのが、「いじらしい」女性の特徴です。

④いじらしい女性は男性からモテる

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「いじらしい」女性の特徴の四つ目は「男性からモテる」という特徴です。先にもご紹介したように、「いじらしい」と言われる女性は人の話を一生懸命、真剣に聞きます。これだけでも男性にとってはとてもポイントが高いです。さらに「いじらしい」女性は何をするにも一生懸命全力で頑張ります。

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人の話を聞くだけではなく、仕事でも一生懸命頑張る姿は「いじらしい」としか言いようがなく、とても魅力的に映ります。さらに「いじらしい女性」の特徴である「小柄で華奢」という条件まで揃っていたら、これでモテないのが不思議なぐらいです。これだけ揃っていて、モテなければおかしいと言うことすらできます。

小柄で華奢で一生懸命で「いじらしい」と評される女性は、男性からモテることも大きな特徴のひとつと言えます。

いじらしい男性の特徴

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「いじらしい」という言葉は小さな子供や女性、小動物など「弱いもの」に対して使われる言葉です。ですが、時々男性に対しても「いじらしい」という言葉が使われることがあります。男性に対して「いじらしい」という言葉を使う場合には、少々の条件などが伴ってきます。

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それは見た目がか弱そうだなどという表面的な特徴ではありません。その男性の普段からの働きぶりや暮らしぶり、その人の性格なども重要になってきます。また、その男性を「いじらしい」と表する人の年齢なども関係してきますので、男性に対して「いじらしい」という言葉を使うのはちょっと特殊と言えます。

本来なら子供や女性に対して使われる「いじらしい」という言葉で評される男性の特徴について、いくつかご紹介していきます。

①隠れて努力している

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「いじらしい」と言われる男性の特徴一つ目は「隠れて努力している」ということです。「いじらしい」と周りの人々から評される男性には、仕事などにおいて隠れて努力している人が多いと言えます。表立って頑張っていないというわけではありませんが、人に見えない所でも頑張っていることで評価される人です。

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ここで大切なのは「頑張っている男性」と「その人をいじらしいと言う人」の関係です。「頑張っている男性」が会社の新人でまだ若い男性だった場合などに、先輩や上司の女性から「いじらしいねぇ」などとほめられることがあります。つまり、男性から男性に対してはあまり「いじらしい」とは言わないということです。

まだ仕事に不慣れで人より努力しなければいけない男性が陰で頑張っている時などに「いじらしい」という言葉で褒められることもあります。

②怒られてもへこたれない

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「いじらしい」と言われる男性の特徴二つ目は「怒られてもへこたれない」です。こちらも先に挙げた「隠れて努力している」男性が「いじらしい」と言われるのと同じように、ちょっとした条件が必要になってきます。やはり入社間もない仕事に不慣れな男性であるか、普段から要領が悪い男性が「いじらしい」と言われる条件になります。

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入社間もないためにまだ仕事に不慣れな男性や、入社してそこそこ経っているけれど要領が悪くなかなか人並みに仕事ができない男性などは、男性の中では「弱い立場」と言えます。そのような「弱い男性」が仕事で失敗をして怒られることがあってもへこたれず頑張る姿を見て「いじらしい」と表する人もいるということです。

怒られても叱られても暗くならず「頑張ります」と明るく言えるのが「いじらしい」と言われる男性の特徴と言えます。

③素直で真っすぐな性格

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「いじらしい」と言われる男性の特徴三つ目は「素直で真っすぐな性格」です。「いじらしい」と言われる男性には、素直で真っすぐな性格で、人から好かれるタイプが多いです。素直で真っすぐなタイプの男性は誰に対しても実直で、嫌われるということはほとんどありません。そういう人が「いじらしい」と言われる男性です。

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素直ではない、ちょっとひねたような男性に対して「いじらしい」などという言葉を使う人はいません。素直で真っすぐで、誰に対しても態度を変えない好感のもてる男性は、誰からも好かれます。そういう男性がにっこり笑って誰とでも接しているとそれだけでも「あの人はいじらしい」などと言われることがあります。

「いじらしい」本来の意味である「弱いもの」とは少し異なりますが、「弱いもの」のように人に愛され慈しまれるタイプの男性ということです。

④職場の雰囲気を明るくする

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「いじらしい」と言われる男性の特徴四つ目は「職場の雰囲気を明るくする」人ということです。これは先に挙げた「素直で真っすぐ」に通ずるものがあります。職場の雰囲気を明るくする男性は、ともすればお調子者とも思われかねませんが、それでもその人がいるだけで明るくなるのですから嫌われることは少ないです。

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職場のみんなが暗くなるようなことがあったとしても場を盛り上げて雰囲気を明るくしてくれるような男性は、いてくれるだけで癒しの存在になることも良くあります。自分自身も落ち込みそうな気分なのに、場の空気を少しでも明るく和やかにしようと頑張る姿を「いじらしい」と言われることもあります。

職場に一人いると雰囲気が全然違ってくるような男性は「いじらしい」と評されても決しておかしくはありません。

いじらしい・使い方の例文

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それでは次に、「いじらしい」の使い方の例文をご紹介します。「いじらしい」は意味が分かってもその使い方がわかりにくいという人もいます。なので使い方がわかるような例文をいくつか読んでみることが大切です。ですが「例文を読んだからといってすぐに使い方がわかるわけじゃない」という人がいないとは限りません。

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そんな人でも「いじらしい」の基本的な意味が入った例文をじっくりと読めば、使い方は必ず理解できるようになります。「弱いものが一生懸命頑張っている姿」が目に浮かぶような例文を少しご紹介しますので、その例文を読んで場面を想像してみて下さい。例文を場面を想像することが、「いじらしい」の使い方を理解するカギになります。

それでは、「いじらしい」の使い方の例文をご紹介していきますので、まずは場面を想像してみて下さい。

①一生懸命立ち向かう

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「いじらしい」の使い方の例文一つ目は「一生懸命立ち向かう姿がいじらしい」という例文です。「いじらしい」の「一生懸命頑張っている姿」と重なる部分から、その姿を想像するのは難しくありません。他に同じ例文を使って「いじらしくも一生懸命立ち向かう」という使い方もできます。こちらは「いじらしい」を少し変化させた使い方の例文です。

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「いじらしい」は「一生懸命頑張っている姿」が大きなポイントですので、「一生懸命立ち向かう」は「いじらしい」の使い方の例文としてふさわしい例文と言えます。「一生懸命立ち向かう」の後ろに「いじらしい」を置く例文も、前に「いじらしくも」を置く例文も、使い方はおかしくありません。

どちらも「一生懸命立ち向かう」のを「いじらしい」と評価する使い方の例文ですので、「いじらしい」の使い方が分かりやすい例文と言えます。

②貧しい環境でも負けずに笑って暮らす

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「いじらしい」の使い方の例文二つ目は「貧しい環境でも負けずに笑って暮らす姿がいじらしい」という例文です。こちらはとても弱い立場にある人が環境に負けず笑って暮らす姿を「いじらしい」と表する使い方の例文です。貧しい家庭でも楽しく笑って暮らす人というのは時折いるもので、そういう人を「いじらしい」という使い方もできます。

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「貧しい」人は子供ではなく大人かもしれませんが、いずれにせよ「貧しい」のは弱い立場です。「貧しい」という弱い立場の人が貧しさに負けず笑って暮らす姿は「いじらしい」と言わずにいられません。そんな心情を表す使い方をした例文ですので、昨今の日本では実際に使うことはあまりない使い方と例文とも言えます。

ですが「弱い立場の人」が「一生懸命生きる姿」を「いじらしい」と言うという使い方の例文ですので、とてもわかりやすく覚えやすい例文と言えます。

いじらしいは誉め言葉?

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ここまでご紹介してきた「いじらしい」という言葉ですが、「弱いものが一生懸命頑張っている姿」という意味だと言われると「それって褒め言葉?けなしてる?」という疑問を抱いてしまう人もいます。「弱いもの」扱いは失礼にあたるのでけなされていると感じる人も少なくないはずです。

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特に男性が「いじらしい」などと面と向かって言われると、「それは侮辱だ」と怒ってしまうことも考えられることです。「弱いものが一生懸命頑張っている姿」というと、まるで大人が子供を見ているように自分のことを見られている、けなされていると感じられてもおかしくありません。

「いじらしい」と人に向かって言うのは褒め言葉として使うことが多いですが、受け取り方次第で褒め言葉にもけなし言葉にもなるので要注意です。

悪気があって使う言葉では無い

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「いじらしい」は本来「自分より弱いもの、弱い立場の者」に対して使う言葉ですが、人のことを「いじらしい」と言う人には全く悪気はありません。むしろ相手のことを褒めたい時に使う言葉です。ですが悪気はないとわかっていても、「いじらしい」の意味を知っていると、褒められているとは思えないという人もいます。

人から「いじらしいね」などと言われると、「子ども扱いしているのか」とか「馬鹿にしているのか」と憤慨する人がいないとは限りません。「いじらしい」と言う人に全く悪気はなく、褒め言葉として使っていても、相手にとっては褒め言葉として受け取れないという場合もあります。

「いじらしい」は実はちょっと使い方の難しい言葉ですので、むやみに面と向かって使わない方が良い言葉と言えます。

いじらしい・けなげの違い

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「いじらしい」に近い言葉として「けなげ」という言葉が挙げられます。近い言葉なのになぜ類語として挙げなかったのかというと、「いじらしい」の使いどころと「けなげ」の使いどころにはちょっとした違いがあるからです。そしてその違いは、ちょっとのようで意外に大きな違いで、使い方を間違うと大変失礼にあたることもあるからです。

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「いじらしい」の意味は「弱いものが一生懸命頑張っている姿」のことですが、「いじらしい」が指す「弱いもの」は小さな子供だけではありません。男性よりも力などが弱い女性のことを指したり、立場や経済的な状況において「弱い」とされる人のことも指しています。つまり、「いじらしい」の指す「弱いもの」は意外と多いということです。

「いじらしい」の指す「弱いもの」は子供から大人の女性まで、時によっては男性も含みますが、「けなげ」はちょっと違いますのでその点をご説明します。

けなげの意味とは

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「いじらしい」が小さな子供から大人の女性、場合によっては男性にまで使えるのに対して、「けなげ」というのは対象が限定されています。「けなげ」という言葉が使えるのは幼く小さな存在、つまり子供のみです。「けなげ」は「幼く力の弱いものが困難に立ち向かう姿」などを意味する言葉なので、「幼い子」限定と言えます。

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さらに「けなげ」は「幼い子」が「心がけが良くしっかりしている様子」を指しますので、子供なのに強い心を持ってしっかりと立ち向かっている時などに使います。「けなげ」は「いじらしい」とは違い、必ず「子供」でなければなりません。「いじらしい」のように大人に対して使ってはいけません。そこが「いじらしい」とは大きく違うところです。

少年や少女と言える子供に対して「けなげ」は使えますが、大人の女性や男性に対して「けなげ」は使えないということは、必ず覚えておくべきポイントと言えます。

いじらしいの英語

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「いじらしい」とは「弱いものが一生懸命に頑張っている姿」を意味する言葉ですが、「いじらしい」の日本語の意味にはたくさんに言葉が詰まっています。「弱いもの」「一生懸命」「頑張っている」という言葉はそれぞれ、英語では全く違う言葉になってしまいます。そのため、「いじらしい」を英語で表現するのは意訳となります。

「いじらしい」と言いたいけれど「弱いもの」を強調したいのか「一生懸命」を強調したいのかなど、強調したい部分によって対応する英語を使い分けて意訳するということになります。それでは、「いじらしい」の意味に当たる英語をいくつかご紹介していきましょう。

「いじらしい」の英語は解釈により色々

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「いじらしい」の英語として挙げられる単語はいくつかあります。まず「弱いもの」に重きを置く訳をしたい場合には「愛らしい」を意味する「lovable」や「sweet」を使って意訳します。「弱いもの」を子供などに設定した場合他には「無邪気な」を意味する「innocent」という言葉を使います。

「哀れな」という心情をメインに訳したい場合は「pitiful」や「pathetic」という言葉を使って訳します。「いじらしい」は英語に訳するのが難しい、とても繊細で複雑な日本語であると言えます。

いじらしいとは弱い者が懸命に頑張っている姿を指している

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「いじらしい」という言葉についてその意味や使い方、「いじらしい」と言われる男女の特徴などをご紹介してきましたが如何でしたか?何度もご説明してきましたが、「いじらしい」というのは「弱い者が懸命に頑張っている姿」を指す言葉です。使い方を間違えると相手に対して失礼にあたることもありますので、充分注意して使いましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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