ネット証券の特徴
証券会社とは、大きく分けて4種類あります。野村證券やみずほ証券、大和証券などの大手証券会社、丸三証券、東海東京証券や岡三証券などの中堅証券会社、共和証券やスターツ証券などの地場証券とSBI証券、楽天証券、松井証券やマネックス証券などのネット証券があります。
現在では大手証券会社でもネット取引サービスは提供していますが、ネット証券は、インターネットでの株式取引専門の証券会社のことを指します。従来の株式取引は、証券会社に電話連絡か窓口に出向いて注文していましたが、ネット証券の登場によりパソコンかスマホとネット環境があればすぐに株式取引できる手軽さで急速に個人投資家間に広まりました。
ネット証券のメリット
ネット証券のメリットは圧倒的にいつでもどこでも手軽に株式取引できることです。従来の証券会社は、買いたいタイミング、売りたいタイミングの時に電話がつながらない、窓口が混んでいるなどストレスに感じることがありました。また、仕事中に株式取引の電話を証券会社に電話することができないので平日に個人投資家が取引するには障壁がありました。
ネット証券の台頭によりメンテナンスの時間帯を除くといつでもどこでも好きな時に株式の売買注文ができることから個人投資家にとって自分のタイミングで株式取引できる便利さが受けて一気に広まっていきました。加えて手数料の安さが従来の証券会社に比べると圧倒的に安いことも個人投資家に人気が出た大きな要因です。
例えば、大手証券を利用して株式取引をしたとします。50万円分の株を購入したら、大手証券の手数料は6,500円に対して、ネット証券を利用して50万円分の株を購入したら、ネット証券の手数料は、180円になります。36倍の手数料の差はかなりお得なため、個人投資家に大きな衝撃と反響を呼びました。
ネット証券のデメリット
ネット証券はメリットだらけのように思えるかもしれませんが、もちろんデメリットもあります。ネット証券のデメリットは、従来の証券会社には営業担当がいて金融商品を勧めてくれたり、投資に対してアドバイスをしてくれたりしましたが、ネット証券の場合は、投資判断や投資に関する情報を全て自分で調べて勉強しなければなりません。
実際に株式取引をする際、システムメンテナンスの時間を除いて24時間いつでも好きな時に好きなタイミングで売買注文を入れることができます。従来の電話や窓口で注文するスタイルに比べてかなり手軽に注文できるようになりました。反面、誤発注をしてしまったら自分が気づかない限り誰も止めてくれないため、注文に際して注意を払う必要が出てきました。
ネット証券を利用するにあたり、ネックになるデメリットは、システムダウンしてしまったら注文が一切できないことです。ネット証券はインターネットでの株式取引専門のため、定期的にサーバーやシステムメンテナンスを行いますが、システムダウンというのは少なからず存在していて、システムダウンすると何もできなくなります。
ネット証券を選ぶポイント
従来の証券会社とネット証券では、株式取引の手数料や取引ツール、口座開設に際しての特典など様々なところで違いがあります。ただ、従来の証券会社にはメリット・デメリットがありますし、ネット証券にもメリット・デメリットがあります。ネット証券会社を選ぶポイントについて詳しく紹介していきます。
手数料の違い
従来の証券会社とネット証券会社では圧倒的に手数料が異なってきます。業界の最安の手数料を列挙すると上位は間違いなくネット証券で埋め尽くされてしまいます。手数料の違いは従来の証券会社とネット証券の間で乖離が大きく、手数料を安く抑えたいと考えている人にはネット証券が最適といえます。
口座開設の特典があるか
ネット証券は、定期的に口座開設者を対象として各ネット証券会社で口座開設キャンペーンをしています。口座開設キャンペーンの場合は、手数料が割引もしくは一定期間の取引に対して無料にしてくれる特典があります。他にも定型業者のポイント加算など様々な特典を用意しています。
取引に役立つツールがあるか
ネット証券は自社の口座を開設しくれた投資家に際してネット証券会社独自の株式取引ツールを無料で提供していたり、ネット証券会社によっては投資家に対して有償提供していたりします。他にも口座開設者を対象として四季報を無料閲覧できたり、株式に関しての情報を提供してくれたりしています。
ネット証券の手数料とは
ネット証券で口座を開設しようと考えた時にサービス内容ともう一つ手数料は検討材料になります。ネット証券は、どれも同じ手数料ではありません。ネット証券毎にそれぞれ取引の手数料が異なってきます。ネット証券の手数料はどう違ってくるのかについてまとめてみました。
手数料は約定金額で違う
ネット証券は手数料が安いことを魅力に感じている個人投資家が多いのですが、どのネット証券会社も手数料が全て同じということはなく、手数料は約定金額によっても異なってきます。ネット証券の手数料は約定金額が大きくなれば手数料も高くなっていきます。例えば、10万円約定した手数料と20万円約定した手数料は異なってきます。
ネット証券の手数料の比較
ネット証券の手数料を比較してみるとネット証券毎に手数料が異なっていることがよくわかります。ネット証券の有名証券会社であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM.com証券、岡三オンライン証券、ライブスター証券、カブドットコム証券やGMOクリック証券の手数料を比較してネット証券の手数料の違いを調べました。
約定金額ごとの比較
ネット証券の約定金額毎の手数料を比較してみるとネット証券それぞれの手数料設定があり、約定金額や定額コース、約定金額やネット証券が独自に定めた手数料などによって異なってきます。次に国内現物手数料や国内信用手数料、定額コースなどをそれぞれのネット証券会社で比較した結果を紹介していきます。
国内現物手数料
国内現物手数料をそれぞれのネット証券会社で比較してみると、ネット証券の4社は、約定金額が10万円以内は、手数料を無料にしています。中でも岡三オンライン証券は、約定金額が20万円以内まで手数料を0円にしていて他社と差別化を図っているだけでなく、20万円以内までの約定金額に対しての手数料が0円は、業界最安になります。
国内信用手数料
ネット証券会社毎に手数料を比較してみると、国内現物手数料に関しては、DMM.com証券とライブスター証券が業界最安といえます。約定金額が大きくなれば手数料は上がっていきますが、それでもDMM.com証券トライブスター証券がどの約定金額であっても最安です。反対にマネックス証券は手数料が一番高くなっています。
最安値は「DMM.com証券」
ネット証券9社を比較して気づくことはトータルで考えるとDMM.com証券の手数料が最安になります。約定毎の国内信用手数料や国内現物手数料、1日定額プランにしてもほとんどの取引の手数料が業界最安で設定しており、他社に差をつけています。手数料だけで考えるとDMM.com証券は最安でお得に使えるためおすすめです。
1日定額プランごとの比較
約定毎の株式取引に関してはDMM.com証券の手数料が最安とお伝えしました。では、1日定額プランの場合は、約定毎の手数料同様、DMM.com証券が最安に思えますが、実は異なります。1日定額プランの場合、国内現物手数料や国内信用手数料は、どこのネット証券会社が最安になるのか調べてみました。
国内現物手数料
1日定額プランの場合、国内現物手数料は、ネット証券会社4社が、約定金額10万円まで手数料を無料に設定しています。比較すると、約定金額10万円までは4つのネット証券で手数料が0円ですが、岡三オンライン証券は約定金額20万円まで手数料も0円となっています。ただ、約定金額100万円までの場合は、ライブスター証券が手数料最安になっています。
国内信用手数料
国内信用手数料の1日定額プランの場合は、ネット証券各社を比較すると4社が約定金額10万円まで手数料0円と国内現物手数料と同じ設定です。国内信用手数料の設定も国内現物手数料同様、岡三オンライン証券が20万円まで手数料を0円に設定しています。約定金額100万円までの手数料は、GMOクリック証券とライブスター証券が最安になっています。
最安値は「岡三オンライン証券」
1日定額プランの場合をネット証券各社で比較した場合は、岡三オンライン証券が最安の手数料を提供していてお得に利用できることがわかります。ただ、約定金額が100万円までの場合は、DMM.com証券やライブスター証券の手数料もお得です。少額取引は岡三オンライン証券、高額取引は、DMM.com証券やライブスター証券がおすすめです。
ネット証券ごとの特徴
ネット証券は手数料がどこも従来の証券会社と比較してお得になっているため、個人投資家やこれから株式投資を始める人には使いやすくなっています。しかし、ネット証券は、手数料が安いだけでなく各社それぞれメリットデメリットがあります。ネット証券をさらにお得に利用するためにネット証券各社のメリットデメリットをまとめました。
おすすめ①SBI証券
SBI証券は、ソフトバンクグループの証券会社で、ネット証券の9社を比較した中では手数料の設定がわりと差がなく設定されています。定額プランにすると現物取引や信用取引の約定金額10万円までは手数料が0円です。株式投資以外にも幅広く金融商品を扱っていて、投資信託や金、FXなどもSBI証券で購入することができます。
SBI証券のメリット
SBI証券がこれだけ人気の理由は、大きく分けて3つあります。1つ目は、口座への入金手数料が無料であることが考えられます。SBI証券は、三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行など大手銀行を始め、13の銀行と提携していて、入金手数料無料かつ即時入金で口座に入金することが可能です。
SBI証券のメリット2つ目は、PTSという取引所金融商品市場外取引にSBI証券が対応しているということです。PTS取引時間は、8時20分~16時と17時~23時59分の2パターンに分かれていて、昼間忙しい人でも夜間に株式取引をすることができます。また、決算発表後に決算を発表した会社の株が売買できるのは投資家にとって魅力的です。
SBI証券のメリット3つ目は、国内株式や投資信託だけでなく、債券、FX、金、海外株式など様々な金融商品を購入することができるところです。株式だけでなく、他の金融商品に投資をし資産を持つことができるだけでなく、一つの証券会社で多数の金融商品を取り扱っているので資産管理や口座管理が便利であることはメリットになります。
SBI証券のデメリット
いいことづくしのSBI証券ですが、当然デメリットもあります。SBI証券のデメリットは、取り扱っている金融商品を取引するにあたり、手数料が他のネット証券会社より高い商品があります。SBI証券は、手数料が他のネット証券会社と比較して最安であると言われていますが、実は商品によってはそうではありません。
例えば、SBI証券を利用してFXを取引するとしましょう。SBI証券の米ドル円のスプレッドは、0.5銭です。一見するとお得に見えますが、楽天証券なら同じ米ドル円のスプレッドが0.3銭になります。他の通貨ペアを比較してもSBI証券より楽天証券の方がスプレッドは狭く、お得です。
他にもSBI証券のロボアドバイザーの手数料は、1%に対して楽天証券の同じロボアドバイザーサービスに該当する楽ラップは最大、0.99%とSBI証券より安くなっています。総合的に見るとSBI証券の利用はお得かもしれませんが、金融商品によっては手数料が他社より高いこともあるため、投資を検討する際には注意が必要です。
おすすめ②松井証券
松井証券は、日本で初めて本格的にインターネットを使って証券取引を開始したネット証券のパイオニアです。創業は100年を超える老舗証券にしてネット証券のパイオニアである松井証券は、様々な金融商品の取り扱いと指値注文や逆指値注文だけでなく、他社ではあまり提供していない追跡逆指値注文など多様な注文方法を提供しています。
松井証券は「ボックスレート」という1日定額プランを提供していますが、取引が約定する毎の手数料プランは提供していません。1日の現物取引と信用取引の合計金額から手数料を決めています。1日の取引が10万円以下の場合は、手数料が0円になるため、株式投資を始めたばかりの人や少額取引をしたい人にはお得なプランです。
松井証券のメリット
松井証券のメリットは、3つあります。1つ目は、最低投資金額が100円から投資信託の積み立てができることです。しかも最低投資金額100円から始めることができ1円単位で積み立てていけます。また、投資信託を積み立てするペースが毎月だけでなく毎週や毎日から選んで投資することができます。
松井証券のメリット2つ目は、営業日の9時00分~14時30分の間だけ現物の単元未満株の取り扱いがあることです。一般的には単元未満株をミニ株式は呼ばれていて1単元100株の株式を1株単位から購入することができるため、株式投資を始めたばかりの人や少額で株式投資をしたい人にはおすすめです。
松井証券のメリット3つ目は、少額取引の手数料が安いところです。ボックスレートを採用しているため、現物株式取引で1日10万円以下の場合、売買手数料が無料になります。また、信用取引の口座を新規開設してから6ヶ月間は、1日の約定代金が合計30万円以内なら手数料0円となっています。
松井証券のデメリット
松井証券のデメリットは、海外株式の取り扱いがないことと国内株式以外の金融商品の取り扱いが少ないところです。投資信託は取り扱いがありますが、金やプラチナ、債券などの取り扱いはないため、海外の株式を買いたい、金が買いたい場合は、松井証券以外で他のネット証券会社の口座を開設しなければならないため、不便です。
おすすめ③楽天証券
楽天証券は、楽天グループの証券会社で、ネット証券の中で人気の高い証券会社です。楽天証券の手数料体系は競合であるSBI証券と類似しているところがあります。楽天グループの一員であることから楽天ポイントを使用して投資信託などの金融商品を購入できるなどの特典があります。
楽天証券のメリット
楽天証券のメリットはいくつかありますが他の証券会社に比べて強みとなっていることは2つあります。まず1つ目は、投資信託を楽天ポイントで購入できるだけでなく、投資信託の残高に応じて楽天ポイントがもらえることです。投資信託の保有残高が50万円以上200万円未満で毎月楽天ポイントが50ポイント付与されます。
もう一つのメリットは、楽天銀行とマネーブリッジをしているため、マネーブリッジ設定をしておくことで楽天銀行に入金するだけで楽天証券で買付ができるため、口座への入金の手間は省けます。また、楽天証券で株を売却したら楽天銀行へ自動的に入金されるため、資金を移動する手間もありません。
楽天証券のデメリット
楽天証券のデメリットは、IPOの取扱数が他のネット証券に比べて少ないことです。競合のSBI証券は80社以上IPOの取扱実績があるのに対して楽天証券は7社しかありません。IPO投資は、投資家が初値で売却し利益が得やすい投資方法として人気なのですが、楽天証券ではIPO投資があまり期待できないところがデメリットです。
おすすめ④カブドットコム証券
三菱UFJフィナンシャルグループの一員であるカブドットコム証券はネット専業の証券会社です。リスク管理追求型サービスをコンセプトした特殊注文機能は、他のネット証券会社とは差別化したサービスを展開しています。また、特殊注文機能は、信用取引、先物、オプション取引などにも利用することが可能です。
カブドットコム証券のメリット
カブドットコム証券の大きなメリットは、なんといっても注文方法にあります。通常株式取引の注文方法は、「指値」と「成行」です。カブドットコム証券は、逆指値注文はもちろん、リレー注文やUターン注文、時間指定注文など合計すると7つの株式注文方法を提供しています。
カブドットコム証券のデメリット
カブドットコム証券のデメリットは、国内株式取引の注文方法に特化しすぎているせいか、外国株の取引がないことです。日本の投資家でも最近はアメリカや中国など外国株を購入したい人が増えています。外国株を取引したいのならカブドットコム証券とは別のネット証券会社の口座開設が必要になります。
おすすめ⑤ライブスター証券
ISホールディングスの子会社であるライブスター証券は、インターネット専業の証券会社で設立から70年以上の歴史がある老舗証券会社です。少しマニアックなネット証券会社になりますが、投資家の間では手数料のコストを安く抑えて取引ができることから人気を集めています。
ライブスター証券のメリット
ライブスター証券の最大のメリットは、業界最安値の手数料です。約定毎に手数料が発生する「一律プラン」と一日の約定合計金額から手数料を徴収する「定額プラン」があります。一律プランの10万円までの手数料は、86円は他のネット証券より安く、50万円以上の取引をする場合、定額プランが他社より安い手数料になっています。
ライブスター証券のデメリット
ライブスター証券のデメリットは、投資信託が圧倒的に他のネット証券に比べて少ないことです。ライブスター証券が唯一取り扱いをしている投資信託は親会社のISホールディングスのグループ企業です。それ以外の投資信託商品はないため、投資信託を購入したい場合はライブスター証券以外のネット証券の口座が必要です。
おすすめ⑥DMM.com証券
DMM.com証券は、株式投資やFX、CFDだけでなく、競走用馬ファンド取引といったちょっと珍しいサービスを提供している証券会社です。株式取引に参戦したのはネット証券の中で最も遅く2018年に株式取引を取り扱い始めたばかりになりますが、手数料の安さなどが投資家の注目や人気を集めています。
DMM.com証券のメリット
DMM.com証券のメリットは、株式取引をすることでもらえるDMM株ポイントです。DMM株ポイントは、取引手数料の1%がDMM株ポイントになり、1ポイントが1円として1,000ポイント以上から現金に交換することができます。頻繁に株式取引をするならポイントが貯まるだけでなく現金化できるDMM.com証券はメリットです。
DMM.com証券のデメリット
DMM.com証券のデメリットは、ETFやETN、REIT以外のIPOや投資信託、債券、外国株式などの取り扱いがないことです。競合となる他のネット証券の多くが取り扱っている金融商品を扱えていないことは、DMM.com証券を利用する上でのデメリットですし、投資家がIPOなどに投資したい場合は、他社の口座を持たなければなりません。
おすすめ⑦GMOクリック証券
GMOインターネットグループのGMOクリック証券は、ネット証券の中では比較的若いネット証券会社ですが、親会社のインターネットに関するノウハウを活かしたシステム開発と保守、運用を行い、利便性の高さと取引のコストが業界水準より低いことで投資家の注目と人気を集めてきているネット証券です。
GMOクリック証券のメリット
GMOクリック証券は、比較的ネット証券の中で株式現物取引や信用取引の手数料が安いことです。例えば、取引約定毎の代金に手数料を徴収する場合、約定代金が10万円までとして、SBI証券や楽天証券が、97円に対して、GMOクリック証券は95円と安くなっています。信用取引の手数料を安く抑えたい場合には、GMOクリック証券の利用がおすすめです。
GMOクリック証券のデメリット
GMOクリック証券は、国債と外国株の取り扱いがありません。最近投資家に人気のアメリカや中国などの外国株と低リスクで運用可能な個人向け国債の取り扱いがないことは、国内株式以外の金融商品を考えている投資家にとっては、GMOクリック証券を利用する上でのデメリットになります。
おすすめ⑧岡三オンライン証券
岡三オンライン証券は、老舗の中堅証券会社である岡三証券が立ち上げたネット証券会社です。国内株式取引においては、手数料が他のネット証券会社に比べてリーズナブルなことやIPOの取り扱いを増やしているため、最近投資家から注目を集めているネット証券会社です。
岡三オンライン証券のメリット
岡三オンライン証券の最大のメリットは、国内株式の約定代金の合計金額から手数料を徴収する場合、20万円までの株式取引に対しての手数料を無料にしているところです。他のネット証券大手は、約定代金の合計金額が10万円までは手数料無料にしていますが、20万円まで手数料無料にしているのは、岡三オンライン証券だけです。
岡三オンライン証券のデメリット
岡三オンライン証券のデメリットは、株式取引金額が高くなると売買手数料が他のネット証券と比べて割高になってしまうところです。例えば、国内株式を100万円購入したとすると、GMOクリック証券やライブスター証券が432円に対して岡三オンライン証券は、756円になってしまいます。
おすすめ⑨マネックス証券
マネックス証券は、現社長の松本氏とソニーの共同出資で立ち上げたベンチャー証券でした。後にオリックス証券や日興ビーンズ証券を吸収して現在のマネックス証券になりました。マネックス証券はゲームファンドの開発・販売などのこれまで日本初のサービスを提供してきたネット証券会社です。
マネックス証券のメリット
マネックス証券の他者と異なる大きなメリットは、米国株の取り扱いが豊富であることです。米国株は、個別株と米国ETFなどを合わせて約3,000銘柄の取り扱いがあります。マネックスの米国株に対しての取引手数料は、約定代金の0.45%か最低手数料5米ドル(上限は20米ドル)どちらかが課せられますが業界最安値の設定になります。
マネックス証券のデメリット
マネックス証券の大きなデメリットは、国内株式の取引手数料が高いことです。約定毎に手数料を徴収するコースの場合で比較してみると、マネックス証券が1注文10万円までで108円に対して、SBI証券など他の主要ネット証券はほとんどが100円未満の手数料に設定してあります。
投資信託があるネット証券
投資信託の取り扱いが多いのはSBI証券と楽天証券です。どちらも投資信託取り扱いは2,600銘柄を超えていて、マネックス証券やカブドットコム証券の倍以上です。投資信託をネット証券で始めるならSBI証券や楽天証券がおすすめです。楽天証券の場合は、楽天ポイントの付与もあるため、楽天ポイントを集めている人には楽天証券がおすすめです。
ネット証券と対面証券の違い
ネット証券と対面証券は、手数料やサービスが異なります。ネット証券のメリットは、手数料、自分のタイミングで取引できることやネット環境かスマホがあればいつでもどこでも手軽にできる利便性があります。反対に対面証券は、営業時間が限られているものの何か投資に関して迷ったり悩んだり疑問があるときは担当営業を頼ることができます。
手数料の違い
ネット証券と対面証券は手数料が異なります。例えば、国内現物取引で10万円までの約定金額の場合、手数料は、野村證券は150円、SMBC日興証券は135円に対して、ネット証券で一番手数料が高いマネックス証券が108円なので手数料の違いは一目瞭然です。ネット証券を利用する方が手数料はお得であることは間違いありません。
どちらがお得?
手数料だけに注目するとお得なのはネット証券になります。しかし、対面証券が悪いというわけではありません。営業担当から定期的にマーケットの情報を入手することができたり、株式以外の金融商品に投資する場合は、営業担当からアドバイスやおすすめを教えてもらうことができます。どちらがお得かは何に重点を置くかで変わってきます。
株式投資初心者はネット証券と対面証券どちらを選ぶべきか?
株式投資を始めたばかりの人は、ネット証券と対面証券どちらを選ぶべきなのか気になります。投資をする人が何に重点を置くかによって変わりますが、誰かに相談しながら長期的に株式投資をしたい人は、対面証券が便利ですし、デイトレードや短期トレードで頻繁に株式投資をやりとりしたい人は手数料のお得なネット証券がおすすめです。
ネット証券は自分にあったプラン・手数料を選ぼう
ネット証券は、各ネット証券会社によってメリットやデメリット、手数料の設定や取り扱い金融商品の違いなどがあります。これから株式投資を始めようと考えている人、長期投資をしていたけど短期・中期投資に切り替えようとしている人などネット証券を選ぶ際は各ネット証券のメリットと自分のプランを比較して検討してみて下さい。