あなたの周りにどんくさい人っていますか?
「あなたってどんくさい人だね」と言われたことはありますか?どんくさい人というのは、どこの世界にもいるものです。どんくさい人という呼び方をされて、いい気分がしない人は多いことでしょう。どんくさい人が周囲にいると、和を見出し、迷惑をかけがちです。
どんくさい人だという自覚があったなら、自分を変えていきましょう。どういった努力をしたら、どんくさい性格は治るのでしょうか?まず、どんくさい人の特徴をよく知りましょう。あなたがどんくさい人の特徴に当てはまった場合は、どうすればいいのでしょうか?
どんくさい人の意味を知り、付き合い方を考えていきましょう。どんくさいと自覚している人は、自分の特徴とうまく付き合いながら、他人に迷惑をかけないようにしていきましょう。しかし職場でどんくさいことが理由で周囲に迷惑をかけてしまうケースもあります。
どんくさい人には向いている職業があります。もし職場で自分がどんくさいために浮いていると感じていたら、職業を変えてみるのも方法です。どんくさい性格や特徴を克服する方法もあります。どんくさい性格を克服して、周囲の人に迷惑をかけない人間として成長しましょう。
そもそも「どんくさい」の意味とは
あなたはどんくさい人でしょうか?自分がどんくさいかどうかを知るため、まず「どんくさい」の意味を知っていきましょう。「どんくさい」とはどういう意味なのでしょうか?「どんくさい」の意味を知るには、「どんくさい」がどういう漢字を使うのかを見ていくとよくわかります。
「間が抜けている」「いかにものろい」
「どんくさい」は「鈍臭い」と書きます。この漢字を見るだけで、だいたいの意味がわかるのではないでしょうか?「鈍」は「にぶい」という意味の漢字です。さらに「のろい」「頭の働きが遅い」といった意味にもなります。「臭い」は「嫌な臭いがする」といった意味があります。
さらに「怪しい」や「疑いがある」といった意味もあります。「どんくさい」とは「間が抜けている」という意味です。また「いかにものろい」という意味もあります。こちらがじれったくなるほど行動が遅く、のろのろと鈍いことを意味しています。
もともとは京都の方言
「どんくさい」という言葉は標準語ではありません。「どんくさい」はどこの方言なのでしょうか?「どんくさい」はもともと、京都の方言です。「どんくさい」は関西弁であると広く理解されているようです。しかしメディアなどの影響により、どんどん広がっていきました。
現在では関東地域やその他の地域でも使われるようになってきました。京都の文化として、「遠回しに言う」というものがあります。ネガティブなことや言いにくいことを失礼にならないように、言葉をにごしてやんわり伝えるのが、「どんくさい」という言葉になります。
どんくさい人の特徴
自分がどんくさい人間かもしれないと考えた場合、その性格とうまく付き合い、克服していかなければなりません。しかしその前に、どんくさい人の特徴について見ていきましょう。どんくさい人の特徴を知ることで、今後の自分との付き合い方や克服の仕方がわかってきます。
要領が悪い
どんくさい人の特徴の1つ目は、要領が悪いというものです。普段の生活や職業の現場でも、段取りよく物事を進めることがうまくいきません。段取りや手際が悪いので、掃除したり料理したりするのにも時間がかかってしまいます。
職業の現場でも凡ミスを繰り返してしまいます。時間だけが過ぎていき、結果が伴わないという事態になってしまいます。職業によっては出世にも影響をきたしてしまいます。
優柔不断
どんくさい人の特徴の2つ目は、優柔不断だというものです。どんくさい人は、物事をすぱっと決断することが苦手です。物事をてきぱきと判断できないないので、いつまでも「どうしよう」とか「どうしたらいいんだろう」と思い悩みます。場合によっては、決断を放棄します。
そして他人に任せてしまう場合もあります。行動を開始するのが遅いので、周囲の人から大きく後れを取ってしまいます。当然、ゴールに到達するのに時間がかかるので、周囲の人が手伝わなければならず、チームプレイが必要な職業では、周囲の足を引っ張ってしまいがちです。
人と関わるのが苦手
どんくさい人の特徴の3つ目は、人と積極的に関わるのが苦手というものです。自分が周囲に迷惑をかけていると自覚をしているので、周囲と関りを持つのに気後れしてしまいます。迷惑をかけないように気を使っているからこその失敗もあります。その結果、自己評価を下げてしまいます。
そうすることで悪循環を引き起こしてしまいます。困っている人に手を貸してあげたくても、自分の能力に自信がないので、声をかけることができません。誰かといるより一人が楽だと感じて、内向的な性格になってしまうことが多いです。
動作が遅い
どんくさい人の特徴の4つ目は、他の人より動作が遅いというものです。どんくさい人は何をやらせても遅く、時間をかけているのにできない人が多いです。急がせてもスピードは上がらず、頼んだ自分がやったほうが早かったという顛末になりかねません。
挙句にミスを犯してしまい、周りはますますイライラします。マイペース過ぎて結果も出ないので、周囲から「あなたはやらなくていい」と呆れられてしまいかねません。亀のようにゆっくり歩いていても、ちょっとした段差でつまずくので、周囲はいい迷惑だと感じてしまいます。
同じミスを繰り返す
どんくさい人の特徴の5つ目は、同じミスを繰り返すというものです。少し気をつけていれば防げるような失敗を、何度も繰り返し起こしてしまうという特徴があります。特に忘れ物をすることが多いです。何か持ってこなければならないものを、うっかり忘れてしまうというミスが多いです。
ミスをするたび、大騒ぎして反省するのに、すぐに忘れてまた同じミスを繰り返しています。周囲は「またあの人か」と呆れてしまうほどの頻度です。その結果、面倒見のいい人に手伝ってもらう機会が増え、それに甘えてしまい悪循環に陥ってしまいます。
自分を理解していない
どんくさい人の特徴の6つ目は、自分を理解していないというものです。どんくさい人は、意固地な性格の人が多いです。自分がどういう人間なのかを理解していないので、周囲が自分をどう評価しているのかを気づきにくいです。自分では丁寧に物事を消化していると思い込んでいます。
本人が自分を「どんくさい」と認めないため、他人に自分の特徴を指摘されると、自分は正しいと強く主張します。その上、自分を絶対に曲げようとしません。自分を理解しない限り、自分を変えることはできません。自分を変えようとする努力も足りません。
どんくさい人に向いている職業
自分はどんくさい性格だから、今の職業に向いていないのかもしれないと感じることはありませんか?確かに、どんくさい人は周囲に迷惑をかけることが多いので、チームプレイが必要とされる職業には向いていないかもしれません。
だからといって、何の職業にも就かないというわけにはいきません。どんくさい人に向いている職業はないのでしょうか?どんくさい人にもおすすめの仕事があるので、紹介しましょう。
新聞配達
どんくさい人に向いている職業の1つ目は、新聞配達です。なぜ新聞配達がどんくさい人に向いているのでしょうか?まず新聞配達はあらかじめ自分が回るルートがわかっています。
さらに、新聞配達は1人で行う職業です。誰かとペアになってする職業ではありません。つまり、自分のペースで、自分1人で行うことができます。人と接する機会もほとんどないので、どんくさい人には向いている職業です。
在宅ワーク
どんくさい人に向いている職業の2つ目は、在宅ワークです。在宅ワークのどんなところが、どんくさい人に向いているのでしょうか?在宅ワークは、誰かとペースを合わせて行う職業ではありません。自分のペースで仕事を進めることができる職業です。
在宅ワークは自宅でできる職業です。ネットなどを使えば、さまざまな仕事をすることができます。失敗したり、どんくさい点を指摘されることなく仕事を進めることができます。
事務職
どんくさい人に向いている職業の3つ目は、事務職です。事務職のどういったところが、どんくさい人に向いているのでしょうか?事務職はあまり動くことがありません。営業職と違い、人と接する機会が少ない点がおすすめの理由です。
ただし、完全に1人で行う職業ではないので、仕事があまりに遅い場合は、「どんくさい人だね」と非難されてしまう可能性があるので、注意をする必要があるでしょう。
どんくさい人との上手な付き合い方
ここまで、自分がどんくさい人間である場合の特徴や、向いている職業などにつて見てきました。しかしあなた自身がどんくさい人ではない場合でも、周囲にどんくさい人がいることもあるでしょう。どんくさい人が周囲いると、迷惑だと感じてしまう場合も多々あります。
しかしすぐにその人が消えてくれるわけではありません。どんくさい人が近くにいる場合、どのような付き合い方をしていけばいいのでしょうか?どんくさい人との上手な付き合い方について考えていきましょう。
良いところを見つけてあげる
どんくさい人との上手な付き合い方の1つ目は、良いところを見つけてあげるというものです。どんなにどんくさい人であっても、どこかに良いところがあるはずです。近くにいるどんくさい人と上手な付き合い方をするために、良いところを見つけてあげましょう。
どんくさくてミスが多い人でも、良いところを知っていると、フォローをしたくなる気持ちになります。また、助けてあげようと思うことができるでしょう。悪いところばかり見ていると嫌になってしまいます。積極的に良いところを見つける方がいい付き合いができます。
イライラした時は一旦離れて冷静になる
どんくさい人との上手な付き合い方の2つ目は、イライラした時は一旦離れて冷静になるというものです。どんくさい人と一緒に居ると、どうしてもイライラしてしまいます。そんな時、そのイライラを相手にぶつけると、相手は傷ついてしまいます。
相手が激しく傷ついてしまうと、人間関係に致命的な亀裂が入ってしまう恐れがあります。イライラしたら、一度冷静になりましょう。何かしら理由をつけて、その場を一旦離れましょう。冷静になってからまた戻れば、イライラも少し収まって、相手にぶつけずに済みます。
こういう人だと割り切る
どんくさい人との上手な付き合い方の3つ目は、こういう人だと割り切るというものです。周囲にどんくさい人がいる場合、仕方がないとあきらめることも時には必要です。あきらめてしまうと、気が楽になります。
もし近くにいるどんくさい人のことが、嫌で嫌でたまらなくなった場合、自分の精神状態を保つために、「この人はこういう人なんだ」とあきらめてしまいましょう。そうした付き合い方をしていけば、あなたも楽になることができます。
どんくさいことを克服するには?
どんくさい人と付き合いを続けることは、結構な苦労であるということは理解できたでしょう。ここでまた、あなたがどんくさい人である場合に話を戻しましょう。どんくさい性格を直したいと思った場合、どういった克服方法をしたらいいのでしょうか?できることから始めてみましょう。
その日にやることのリストを作る
どんくさいことを克服する方法の1つ目は、その日にやることのリストを作るというものです。手帳でもスマホでもいいので、メモ帳に記しておきましょう。さらに、やることの優先順位をつけておきましょう。
どの順番でやればいいのか、頭の中でイメージトレーニングがしやすくなります。情報が整理されていると、落ち着いて行動することができます。順番に自分のペースで進めていくことが克服法になります。
達成しやすい目標をつくる
どんくさいことを克服する方法の2つ目は、達成しやすい目標をつくるというものです。自分のキャパシティを知っておき、実力以上の仕事を引き受けないようにしましょう。
まず、自分が達成しやすい目標を作るということが、どんくさい性格から脱する克服法です。周囲の人たちが自分よりはるかに上の目標に向かって進んでいるのを見たら、焦ることもあるでしょう。しかし自分を知り、無理をしないことが大事です。
メモを取るようにする
どんくさいことを克服する方法の3つ目は、メモを取る癖をつけるというものです。どんくさい人が同じミスを繰り返さないために何をするかというと、メモを取ることが重要です。失敗したことは、なぜ失敗したのか、どうすれば改善できるのかを書いていくと、記憶に残ります。
自分のペースで仕事をする
どんくさいことを克服する方法の4つ目は、自分のペースで仕事をするというものです。まずは小さな目標を決めましょう。「今日は昨日より〇分早く終わらせよう」と、簡単な目標を決めましょう。できない目標は立てないことです。自分のペースでコツコツと行っていくとが大事です。
慌てず一つずつ仕事をこなす
どんくさいことを克服する方法の5つ目は、慌てず一つずつ仕事をこなすというものです。周囲のスピードの速さに慌てることもあるでしょう。まず深呼吸して、落ち着きましょう。やることを順番にコツコツこなしていくことです。あれもこれも同時にやる必要はありません。
分からないことはすぐに聞く
どんくさいことを克服する方法の6つ目は、分からないことはすぐに聞くというものです。わからないことをそのままにしておくと、失敗につながります。分からないと感じたら、すぐにその場で質問をし、解決するようにしましょう。後回しにすると、必ず忘れてしまいます。
周りに感謝の気持ちを伝える
どんくさいことを克服する方法の7つ目は、周りに感謝の気持ちを伝えるというものです。どんくさい人は「すみません」という言葉は使わないようにしましょう。「すみません」ではなく「ありがとうございます」と、あなたの感謝の気持ちを素直に伝えるようにしましょう。
姿勢を良くすることを意識する
どんくさいことを克服する方法の8つ目は、姿勢を良くすることを意識するというものです。背筋を伸ばすだけで、意識が変わってきます。姿勢が良いと、目線が前を向きます。気持ちも前向きになれます。さらに見た目の印象もよくなるので、周囲はあなたに好感を持ちます。
自分を褒めてあげる
どんくさいことを克服する方法の9つ目は、自分を褒めてあげるというものです。自分を褒めてあげると、自信がつきます。「いつもより早く仕事が終わったね、偉いよ、私」と自分を褒めてあげましょう。できたことは素直に褒めてあげて、次はもう少し上を目指しましょう。
どんくさい人は努力次第で変わることができる!
自分はどんくさい人間だと悲しむ必要はありません。どんくさくても、自信を持って生活していくだけで、気持ちも変わっていきます。周囲のことを過大に気にし過ぎないで、今日は昨日より良くできたと前向きに捉えるようにして、気持ちを切り替えていきましょう。