「メルシー」の意味は?使い方・語源・類語も分かりやすく解説!

「メルシー」の意味は?使い方・語源・類語も分かりやすく解説!

「メルシー」という言葉、時折目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。可愛らしい響きの言葉ですが、一体何語でどんな意味があるのかご存知ですか?この記事では「メルシー」について、語源や使い方、意味を解説していきます。

記事の目次

  1. 1.「メルシー」の意味とは?
  2. 2.「メルシー」の語源
  3. 3.「メルシー」の類語
  4. 4.「メルシー」の使い方
  5. 5.「メルシー」の注意点
  6. 6.「メルシー」はドイツの有名チョコレートの意味
  7. 7.「メルシー」とは「ありがとう」という意味

「メルシー」の意味とは?

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「メルシー」という言葉、時折耳にする機会や目にする機会がありますが、どのような言語でどのような意味があるのかご存知でしょうか。日本国内では、商品の名前などに使われていることが度々あります。

この記事では、そんな時折見かける「メルシー」という言葉の意味、使い方や類語などをわかりやすくご紹介しています。聞いたことはあるけれど、どんな意味なのか?気になった方は是非ご覧になって知識を身につけてください。

「メルシー」は「ありがとう」という意味

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「メルシー」とは、フランス語で「ありがとう」を意味する、感謝のあいさつです。スペルは「Merci.」と書き、英語の「Thank you.」や「Thanks.」と同じ使い方をします。また、発音は「メルシー」よりも「メルスィー」の方がよりネイティヴに近いです。

英語で感謝のあいさつ「Thank you.」を丁寧に表現するとき「Thank you very much.」と言い換えるように、フランス語の感謝のあいさつ「Merci.」にも丁寧な表現が存在します。また、状況によっては感謝の表現も多様になってくるようです。

代表的な例は、英語の「Thank you very much.」に相当する「Merci beaucoup.」です。発音は「メルスィーボクゥ」で「どうもありがとうございます」という感謝の意を表します。

「メルシー」の語源

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「メルシー(merci)」という言葉は、現在フランス語で「ありがとう」という感謝の気持ちを表すあいさつであるということを説明してきました。それでは、感謝の気持ちを表すあいさつ「メルシー(merci)」はどのような経緯で現在のような使われ方をするようになったのでしょうか。

それは「メルシー(merci)」の語源を遡ることで、おのずと判明してきます。ここからは「メルシー(merci)」が現在の使われ方をするようになった経緯、語源を一つずつ順に解説していきます。

中期フランス語における「merci」の意味

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語源を遡る前に、前提として現在使用されているフランス語は「現代フランス語」というもので、その前の時代のフランス語を経て現在の形になっています。その点を踏まえ、時代をひとつずつ区切って語源をたどっていきましょう。

まず、現代フランス語以前に使用されていた「中期フランス語」において「メルシー(merci)」という言葉には元々「慈悲」という意味がありました。

同一の語源を持つ中期フランス語に「mercy」という言葉もあり、これは「慈悲、情け、哀れみ」という意味があります。また、英語にも同じスペルで「mercy」という言葉があり、こちらの単語も中期フランス語と同じく「慈悲、情け」といった意味があります。

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このように「慈悲、情け」といった意味で用いられていた「メルシー(merci)」​​​​ですが、中期フランス語以前の「メルシー(merci)」はさらに別の意味で用いられていたのです。その意味を知るために、さらに語源を遡って見ていきます。

古フランス語・ラテン語における「merci」の意味

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「メルシー(merci)」の意味が大きく変化したのは「古フランス語」から「中期フランス語」へと移行したタイミングです。

古フランス語「メルシー(merci)」の意味はその語源である「ラテン語」の「mercedem」と大きく関係しており、その意味は現在の使い方とは大きく変わっていることがよくわかります。

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ラテン語の「mercedem」は、同じくラテン語の「merces」という言葉の対格(目的格)です。「merces」という言葉には「報酬、賃金、料金、賄賂」という意味がありました。古フランス語で「メルシー(merci)」という言葉は上記の意味として用いられたようです。

この意味が変化したのが中世ラテン語からで、中世ラテン語において「merces」という言葉の意味は「報酬、賃金」というところから、「弱者に示した親切に対する、天国からの報酬」という意味を強めて「慈悲」という意味に変化しました。

中期フランス語からはこの意味合いを強く受け、「メルシー(merci)」を「慈悲」という意味で用いるようになったのです。

「メルシー」の意味の変化

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ここまで説明してきたことをまとめます。「メルシー(merci)」という言葉は現代フランス語において「ありがとう」を意味していました。

その最初の語源はラテン語の「mercedem」であり、本来の意味は「報酬、賃金、料金」でした。ですが、中世に入りその意味は変化します。「弱者に示した親切に対する天国からの報酬」というニュアンスを持ったことにより、「慈悲」という意味を持つようになったのです。

それにより、古フランス語時代には「報酬」という意味合いが強かったものが、中期フランス語になると「慈悲」という意味で用いられるようになりました。

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そして、中期フランス語の「慈悲」という意味からその慈悲に「感謝する」と発展して、現代フランス語の「ありがとう」を意味する言葉として「メルシー(merci)」が使われるようになったのです。

余談ですが、「メルシー(merci)」と同じ語源を持つ言葉には、あの有名自動車メーカーの「メルセデス・ベンツ」の「メルセデス」も含まれています。

「メルセデス(mercedes)」とはスペイン語由来の女性の名前で「多大なる恩恵」「深い慈悲」を意味するそうです。語源をたどることで、全く関係ないと思える言葉にも繋がりが見えてきて非常に興味深く学ぶことができます。

「メルシー」の類語

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フランス語で「ありがとう」という感謝のあいさつである「メルシー(merci)」ですが、この言葉は様々な国の言葉で表すことができます。

ここからは、類語という形で各国の「ありがとう」という感謝を表す言葉をご紹介していきます。フランス語以外でも「ありがとう」という気持ちを伝えられるように覚えておきましょう。

英語で「ありがとう」

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「メルシー(merci)」の類語、英語で「ありがとう」と感謝のあいさつをする場合は「Thank you.」と言います。もう少しカジュアルな表現をしたい場合には「Thanks.」と感謝を伝えても良いでしょう。

より丁寧に感謝を伝えたい場合には「Thank you so much./Thank you very much.」と表現することもできます。ネイティヴの方は「Thank you so much.」の方を多く使い、「Thank you very much.」はかなりオーバーな言い方に感じるそうです。

アジア圏の「ありがとう」

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日本に近い地域「アジア圏」で「メルシー(merci)」の類語「ありがとう」はどのように表現するのでしょうか。主要な国の言語をいくつかご紹介していきます。旅行などで訪れた際に、親切にしてもらった際やお店やホテルでのあいさつとして気軽に使ってみましょう。

中国語で「ありがとう」

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類語「ありがとう」を中国語で表現する場合、「谢谢(シエシェ)」と言います。これは中国語の中でもいわゆる標準語に当たる「北京語」での表現です。

一方、中国語の中には中国の広東省や香港などで使われている「広東語」というものもあります。広東語の場合、ありがとうというあいさつは「多谢(ドーツェ)」と表現します。

韓国語で「ありがとう」

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類語「ありがとう」を韓国語で表現する場合、「고맙습니다(コマッスムニダ)」と言います。ですが、馴染みのある感謝の言葉は「감사합니다(カムサハムニダ)」ではないでしょうか。

この二つの違いは、「감사합니다(カムサハムニダ)」が英語の「Thank you.」のように文章や会話の締めくくりの意味を持つのに対して、「고맙습니다(コマッスムニダ)」はより感謝の気持ちや温かい気持ちが伝わる点にあります。

使ってはいけないというルールはないので、「감사합니다(カムサハムニダ)」「고맙습니다(コマッスムニダ)」どちらを使っても良いでしょう。

タイ語で「ありがとう」

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類語「ありがとう」をタイ語で表現する場合、「ขอบคุณ ครับ(コープクン・クラッ)」と言います。また、タイ語には男性と女性によって言い方の違いがあり、上記は男性が使用する場合です。

女性がタイ語で感謝の気持ちを表現する場合、「ขอบคุณ ค่ะ(コープクン・カー)」になります。気軽に「ありがとう」と感謝する場合には「ขอบคุณ(コップン)」だけでも通じるようです。

ヨーロッパの「ありがとう」

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続いて、ヨーロッパ圏での類語「ありがとう」をご紹介していきます。ヨーロッパでは、隣接した国同士であったとしても全く言語が違う場合があります。ヨーロッパを旅行する際、何ヶ国かまたいで旅行される方は複数国の感謝のあいさつを覚えておきましょう。

ドイツ語で「ありがとう」

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類語「ありがとう」をドイツ語で表現する場合、「Danke schön(ダンケ・シェーン)」と言います。意味は「ありがとうございます」に近いです。「Danke.(ダンケ)」だけでも用いることができ、この場合は「ありがとう。」という意味になります。

他にも感謝の気持ちを表す言葉はいくつかあり、その中には「Herzlichen Dank!(ヘルツリヒェン・ダンク)」というものもあります。「心から感謝します。」という意味の言葉です。

スペイン語で「ありがとう」

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類語「ありがとう」をスペイン語で表現する場合、「Gracias.(グラシアス)」と言います。もう少し丁寧に「どうもありがとう」と表現したい場合には、言葉を少し付け加えて「Muchas gracias(ムチャス・グラシアス)」と言いましょう。

イタリア語で「ありがとう」

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類語「ありがとう」をイタリア語で表現する場合、「Grazie(グラッツィエ)」と言います。「本当にありがとう」という丁寧な表現をしたい場合には、「Grazie(グラッツィエ)」の後ろに言葉をつけましょう。

「Grazie mille!(グラッツェ・ミッレ!)」「Grazie tante!(グラッツェ・タンテ)」「Grazie molto!(グラッツェ・モルト)」これらはほとんど同じ意味で用いられ、「本当にありがとうございます」という意味です。

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このように、「ありがとう」という言葉は世界各国に類語が存在します。フランス語の「Merci.(メルシー)」はもちろんですが、世界各国の感謝のあいさつを覚えておくことで会話のきっかけになるかもしれないので、覚えておくと良いでしょう。

「メルシー」の使い方

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さて、ここまでは「類語」として様々な国の感謝のあいさつ「ありがとう」をご紹介してきました。同じ感謝の言葉でも、各国の言葉は全く違っていました。

ここからは本題である「メルシー(merci)」という感謝のあいさつの使い方を詳しく解説していきます。フランス語の感謝のあいさつは「メルシー(merci)」以外にも実に多様です。より幅広いニュアンスで感謝を伝えられるようになりましょう。

例文①

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フランス語で「ありがとう」という感謝のあいさつを表す言葉は「メルシー(Merci.)」でした。この言葉に語句を付け足し、違った使い方をする例文をご紹介します。

一つ目の使い方は「Merci beaucoup.(メルシーボクゥ)」です。こちらは一度前述しましたが、「メルシー(Merci.)」の丁寧な使い方です。「どうもありがとう。」という意味になります。

二つ目の使い方は「Merci bien.(メルシービヤン)」です。これは「Merci beaucoup.(メルシーボクゥ)」よりも少しくだけた、フランクな使い方なので初対面の人などに使わない方が無難です。

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また、見ず知らずの人に親切にしてもらい、お礼のあいさつをしたい時があるのではないでしょうか。そのようなとき「メルシー(Merci.)」や「メルシーボクゥ(Merci beaucoup.)」に添えると良い言葉があります。

それが「monsieur(ムッシュー)」「madame(マダム)」です。これは英語の「Mr.(ミスター)」や「Ms.(ミス)」に当たる言葉なので、単に「メルシー(Merci.)」と伝えるよりも丁寧な印象になるでしょう。

似た言葉で「Mademoiselle(マドモワゼル)」というものもありますが、この使い方には諸説あり「20代前半までの女性」に用いるようです。

例文②

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フランス語で感謝を伝えるとき「メルシー(Merci.)」や「メルシーボクゥ(Merci beaucoup.)」でも伝えることはできますが、より丁寧で上品な表現方法もあります。

それは、「Je vous(te)remercie.(ジュ ヴゥ ルメルシー・ジュ テ ルメルシー)」です。「メルシー(Merci.)」よりも丁寧に感謝の気持ちを表現したい場合にはこちらの表現がより適切でしょう。

「vous(ヴゥ)」と「te(テ)」の使い方ですが、「vous(ヴゥ)」は敬語表現であり以前にも「vous(ヴゥ)」を用いたことがある相手に対して。「te(テ)」は友達言葉で以前にも「te(テ)」を用いたことがある相手に使います。

例文③

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気軽な感謝のあいさつ「メルシー(Merci.)」と丁寧な感謝のあいさつ「Je vous(te)remercie.(ジュ ヴゥ ルメルシー・ジュ テ ルメルシー)」のふた通りの使い方をご紹介しましたが、これらのあいさつにより一層感謝の意味を込める単語があります。

それは「infiniment(アンフィニマン)」という単語です。この単語単体では「無限に」という意味があり、先ほど紹介した感謝のあいさつの最後につけることで「とても、限りなく」という意味を付け加えることができます。

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これらを踏まえた上で例文をご紹介します。「Merci infiniment.(メルシーアンフィニマン)」「Je vous(te)remercie infiniment.(ジュ ヴゥ ルメルシー アンフィニマン・ジュ テ ルメルシー アンフィニマン)」

これにより、「本当にありがとう」「本当にありがとうございます」「とても感謝しています」という気持ちを表現することができます。感謝の気持ちが大きいときに付け加えてみると良いでしょう。

例文④

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もう少し形を変えた感謝のあいさつを、一つご紹介します。それは「Merci, c’est gentil.(メルシー、セ ジャンティ)」です。これは「ご親切にありがとう」という意味になります。一般的に使われることが多い言葉かもしれません。

上記の言葉に、さらに気持ちを込めたい場合には「Merci, c’est très (vraiment) gentil.(メルシー、セ トレ(ヴレマン)ジャンティ)」と表現しましょう。

「très(トレ)」「vraiment(ヴレマン)」には「とても」「本当に」という意味があるため、それを付け加えることでより一層強い感謝の気持ちを伝えることができます。

「メルシー」の注意点

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フランス語で感謝の気持ちを伝えるために最適な「メルシー(merci)」ですが、注意する点があります。それは「メルシー(Merci.)」だけで「ありがとう」を伝えると、失礼に捉えられる場合があるということです。

ここまでご紹介してきたように、「メルシー(Merci)」は他に様々な単語を付け加えることで丁寧な表現にしていくことができます。「メルシー(Merci)」だけでは、初対面の方に対して「ありがとう!」と伝えているのと同じことです。

そのため、「メルシー(Merci)」だけではなく「メルシーボクゥ(Merci beaucoup.)」と言ったり「Je vous remercie.(ジュ ヴゥ ルメルシー)」と伝えるようにしましょう。

自分が「メルシー」と言われたら

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注意点のふたつ目として「ありがとう」と伝えるだけではなく、「ありがとう」と伝えられた場合の返事も覚えておかなければなりません。ここでは二つ返し方をご紹介します。

「De rien.(ドゥ リヤン)」これは少しくだけた表現です。「どういたしまして」という意味で、若い方や幼い子に対してはこの表現でも大丈夫でしょう。

「Je vous en prie.(ジュ ヴ ザン プリ)」こちらは少し改まった表現です。同じく「同位体まして」という意味で使い、初対面の方や年上の方にはこの表現の方が適しています。

「メルシー」はドイツの有名チョコレートの意味

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ここで小さな雑学を一つご紹介します。フランス語で「ありがとう」を意味する「メルシー(merci)」ですが、実はドイツのお菓子メーカー「STORCK(ストーク)」が販売しているチョコレートの名前にもなっています。

海外ではスーパーマーケットで気軽に購入できる商品らしいのですが、お値段の割に美味しく、そのコスパの良さにお土産としても人気です。

味のバリエーションも、ベーシックなものからコーヒ系、ナッツ系と豊富にあり、個包装のものが多いのでティータイムにもピッタリになっています。「メルシー」をきっかけに、購入してみても良いかもしれません。

「メルシー」とは「ありがとう」という意味

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さて、今回の記事はいかがだったでしょうか。フランス語「メルシー(merci)」の意味・語源に始まり、類語や使い方、注意点に加えてちょっとした雑学もお伝えしました。

よく「日本語は難しい」という先入観を抱きがちですが、きちんと意味を理解して使わなければ他国の言葉も同じように難しいものです。ですが、意味をしっかり理解して使うことができれば何も難しいことはありません。

まずは意味を知り、そして気持ちを込めて相手に伝えることで「メルシー(merci)」という言葉も相手により一層伝わるのではないでしょうか。是非、親切にされた際は「メルシー(merci)」と相手に伝えてみてください。

満畑ペチカ
ライター

満畑ペチカ

フリーWebライター|調理師 美味しいものとお家で過ごす時間が大好き。趣味は料理とお菓子作り、写真。「興味があることはとりあえずやってみる」がモットーの24歳です。お仕事は誠実に、丁寧に、素直に。わかりやすく、ためになる記事をお届けします。

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