シークレットモードとは
インターネットで使用するWebブラウザ「chrome」をご存知ですか?chromeとは「Google」社のWebブラウザで現在主流になっているブラウザとなっています。chromeには基本機能はもちろん、拡張機能というプラグインをインストールすることでユーザーごとに合わせて使用環境をカスタマイズできます。
シークレットモードとは、googleの「chrome」ブラウザで使用できるセキュリティの機能です。シークレットモードは閲覧サイトの履歴やダウンロードの履歴を残さずプライベートな情報を隠すことによって予期しないトラブルを防ぐ役割をします。
そのほか同じPCで複数人で利用する場合にもおすすめです。ここでは起動方法や解除方法、パソコンだけではなくスマホでのシークレットモードの使い方などをご紹介いたします。
シークレットモードは他のブラウザにも搭載されてる?
chrome以外の主なブラウザとは、マイクロソフト社のInternet ExplorerやMicrosoft Edge、Mozilla Foundation社のFire foxなどが挙げられます。
シークレットモードとはgoogle chromeの機能の1つですが、上記ブラウザにも同様の機能が搭載されています。各ブラウザによって名称は違いますが、仕組みとしてはgoogle chromeのシークレットモードと類似しているので使い方はchromeと同じです。サイトの閲覧履歴や個人情報を自動で削除してくれるので安心して使用できます。
スマホやタブレットでもシークレットモードが使える?
シークレットモードはgoogle chromeのブラウザソフトの機能になるので、パソコンだけではなくiphoneやandroidのスマホ、タブレットでもGoogle chromeアプリをインストールすることによって使用することができます。
シークレットモードの設定をすれば、その後のサイト閲覧などの使い方もパソコン同様通常モードと同様に行うことができます。
シークレットモードの用途とは?
chromeなどのブラウザは使用するユーザーの利便性の効率化を考慮してパソコン内部に個人情報を各保存場所に保存しています。この機能は画期的な機能ですが、ほかの人と共有するパソコンなどでも保存してしまうので、ユーザー側で対策する必要があります。
そのため、同じPCで複数人で利用する環境や公共施設にあるPCを使用する際にプライバシーの情報を知られたくない環境下においては、シークレットモードの使用が効果的です。会社などの組織でも、例えば郵送物送付時に郵便番号を調べるなど業務に付随するサイト閲覧時に最初からシークレットモードでの使用を徹底しているところもあります。
シークレットモードの開き方・使い方
シークレットモードはパソコンのほか、スマホやタブレットでも使用可能です。シークレットモード特有の機能があるので多少の注意が必要ですが、基本的な使い方は通常モードと変わらずとても簡単です。ここではパソコンだけでなくスマホやタブレットなどの各デバイスごとのシークレットモードの開き方や使い方をご紹介いたします。
chromeの場合
chromeブラウザの右上に三つの点が縦に並んだ設定ボタンがあります。こちらをクリックすると設定メニューが表示されます。「シークレットモードを開く」を選択すると、今開いているブラウザとは別に新しくシークレットモードのウィンドウが開きます。
シークレットモードが起動すると、背景が白い通常モードと違い、全体的に黒い背景のブラウザが表示されます。上部右側の検索バーの右に「シークレットモード」と、ページ中央に「シークレットモードです」と表示されているのが特徴です。後は通常モードと同じように操作すればよいので使い方はとても簡単です。
chrome以外のブラウザの場合
シークレットモードとはchromeで提供されているセキュリティですが、chrome以外のWebブラウザでもシークレットモードと同等の機能があります。主にモードの使い方はchromeと同じく起動の仕方はInternet ExplorerやFirefoxであれば「control+shift+P」を同時に押下すればシークレットモードを簡単に開くことができます。
スマホやタブレットで開く場合
パソコンだけではなくiphoneやandroidのようなスマホやタブレットでもシークレットモードが使用できます。シークレットモードはchromeに起因する機能となり、パソコンやスマホ本体機能の影響を受けないのでスマホ・タブレットでの使い方は上記で紹介したパソコンと同様の操作になります。
chromeブラウザの右上に三つの点が縦に並んだ設定ボタンがあります。こちらをクリックすると設定メニューが表示されます。「シークレットモードを開く」を選択すると、今開いているブラウザとは別に新しくシークレットモードのウィンドウが開きます。
シークレットモードのメリットとは
シークレットモードの効果とはパソコンやスマホなどのブラウザを閉じる際に閲覧履歴やログイン情報が自動的に削除されることで得られるため、セキュリティ面でのメリットがたくさんあります。ここではシークレットモードのメリットをご紹介いたします。
ちなみにシークレットモードのメリットは通常モードとは異なる部分が多いので、操作する内容に応じて通常モードとシークレットモードを併用して使用することがおすすめです。
メリット①客観的な検索結果が得られる
HPなどを作成したユーザーであればHPの検索順位のチェック作業は大切です。ところが、Webサービスはユーザーごとに柔軟に対応できるよう「パーソナライズド検索」という機能を導入しています。パーソナライズド検索とは検索時に主観的な検索結果を表示してくれるのでとても便利ですが、自身のHPの人気度を確認できないデメリットもあります。
自身のHPの評価を調べるためにもシークレットモードは有効です。シークレットモードを使用することでWebサイトの訪問に関する情報を入れずに検索順位を表示してくれるので、客観的な検索結果を表示してくれます。
シークレットモードだけでは正確な客観的な検索ができない!?
ただし、シークレットモードだけで検索すると、ユーザーのIPアドレスから地域情報が判断材料として組み込まれるのでユーザーのいる付近のWebサイトを表示してしまうので注意が必要です。
たとえば愛知県にいるユーザーが「飲食店」を検索した場合、IPアドレスをみた検索エンジンは愛知県の情報を主に検索結果として表示してしまうのです。より客観的な情報を表示させる方法はChromeの設定でできるので意外と簡単です。
パーソナライズド検索を止める手順ですが、まず初めにchromeブラウザの右上または右下に設定と書かれたメニューがあります。この中の「検索設定」設定を開きます。左にあるメニュー「検索結果」タブを選択すると「プライベート検索結果」が表示されます。中央部分にある「プライベート検索結果を使用しない」という項目を選択してください。
メリット②個人情報や履歴を残さない
先ほども先述した通り、ログインIDやパスワードなどのプライベートで人にあまり知られたなくない個人情報や履歴をパソコンに残さないことでセキュリティl面でも安心して使用できます。例えば通常であればAmazonや楽天など、インターネットの通信販売の際にログイン情報を入力するとCookie機能が働き、入力した情報を保存してくれます。
個人用のパソコンであれば次回入力を省けるので便利ですが、共有パソコンや公共の場所で使用するパソコンでは個人情報が洩れてしまい、トラブルになる恐れもあります。そのため予防策としてシークレットモードを使用することが理想です。
メリット③複数のアカウントでログインできる
Facebook、TwitterなどのSNSや、複数アカウントの同時ログインが禁止されているWebサービスを利用する場合、別のアカウントに切り替える際には一旦現在のアカウントをログアウトをし、別のアカウント情報を入力してログインする必要があります。
この方法であれば複数アカウントがあってもログインできますが、再度最初のアカウントでログインしたい場合なども考えたらかなり手間もかかります。そのため複数アカウントで同時できるシークレットモードを利用するのがおすすめです。
シークレットモードのデメリットとは
使いこなせばとても便利なシークレットモードですが、残念ながらメリットだけではなくデメリットや注意点もあります。本来便利に使えるはずの機能が使い方によってはデメリットになるケースもあります。どのようなデメリットや注意点があるかをご紹介いたします。
主なデメリットとして感じるのはネットショップなどcookieの利点を使ったサイトです。シークレットモードで会員情報を入力しても、商品購入のため「買い物かご」に購入したい商品を入れますが、その際にcookieに情報が格納されることによって処理される仕組みになるので、シークレットモードを利用するとうまく処理されない可能性があります。
個人情報が反映されないため面倒くさい
主なデメリットは、シークレットモードの利点に起因します。もともと閲覧履歴やCookieにプライベートな情報を保存しない仕組みですが、この仕組みによってかえってパソコンを使うユーザーにとっては手間がかかってしまうというものです。
例えば、通常モードであればログイン情報のログインIDやパスワード欄にすでにログイン情報が入力された状態で表示されますが、これはCookieに保存されたログイン情報が自動的に入力されるためです。ところがシークレットモードはよく使うブラウザや会員ログイン欄には何も表示されないため、ログイン情報を都度入力する必要があります。
シークレットモードを解除する方法とは
シークレットモードにてサイト閲覧などの操作後はそのままにせず、ブラウザを解除する必要があります。せっかく個人情報を残さないシークレットモードを使用しているのにシークレットモードに入力したプライベート情報がほかの人に見られてしまっては意味がありません。
気を付けていただきたいのは、シークレットモードを最小化した場合下のタスクバーのchromeアイコンに格納されてしまうため、ユーザーからは見えなくなります。そのため解除し忘れることもありますので注意が必要です。
簡単!シークレットモードの解除はワンクリック
シークレットモードの解除の仕方ですが、右上の×印を押すだけで解除できます。つまりワンクリックで簡単に解除できます。chromeのほかinternet explorerのようなchrome以外のブラウザでも、類似機能なのでこちらもワンクリックで簡単に解除できます。
ちなみに、シークレットモードで入力した内容を保存しておきたくなったとしても通常モードへ変更することができないので注意が必要です。もし保存したい情報があれば、画面のスクショなどやメモ帳に書き写すなどしておくことをおすすめします。
もちろんシークレットモード解除した後、通常モードはもちろん再度シークレットモードを起動しても閲覧履歴は残りませんので、解除する前には解除してもよいか再度確認しておくと消してしまった後で後悔せずに済むので安心です。
シークレットモードの注意点とは
次にシークレットモードを使用するにあたって注意があります。先ほどご紹介したデメリットとは違う性質なので操作そのものではないのですが、これはシークレットモードだけでなく通常モードにも当てはまる共通の注意点でもありますので、ぜひとも頭の片隅にとどめておいてください。
完全な秘匿性ではない!
シークレットモードは、閲覧履歴やログイン情報などがパソコンや各デバイスに残らないということでしたが、それはあくまでその使用したデバイスでの効果ですので、たとえばインターネットの管理者や通信会社などには接続した履歴などが記録されます。
インターネットの管理者や通信会社などは、特に犯罪が絡まない限りはすべての情報をチェックしたりなどはしないとのことですが、逆に言えば犯罪などに関わる内容であれば警察などに情報公開します。なのでシークレットモードで匿名性があると思って悪意のある書き込みはしないようにしましょう。
シークレットモードを便利に使おう
シークレットモードを使用する際に設定から開く方法をご紹介しましたが、シークレットモードを開く場合、単に通常モードを開くのとは違い少し操作に手間がかかります。ここではより簡単に常時シークレットモードで起動する方法をご紹介いたします。
まず最初に、デスクトップにあるGoogle crhomeのショートカットを右クリックし「プロパティ」を選択します。プロパティ内の「ショートカット」のタブを開き、その中の「リンク先」の最後に「 --incognito」という文字を追記入力します。ここで注意ですが、必ず「--incognito」の前に「半角空白」を入れてください。
シークレットモードはプライバシーの保護や正確な情報を得るには有効な手段
今回ご紹介したシークレットモードは閲覧履歴やログイン情報・見られたくない情報を残さないので安心して使用できます。
それだけでなく、作成したHPの正確な評価を得ることができるツールとしての機能もありますのでユーザーにとって便利で幅広く使えます。またスマホやタブレットでの使い方もご紹介しましたので、使用用途によってシークレットモードと通常モードを使い分けることをおすすめします。