結婚式のレディースコーデはジャケットがおしゃれ
近頃の結婚式定番レディースコーデは、ジャケットになりつつあるのをご存知でしょうか。結婚式に招待された人をイメージすると、女性陣はもっぱらボレロが主流でした。ジャケットと一口に言っても最近のものはタイプも様々で、結婚式のレディースコーデにもぴったりと合うようになっています。
ボレロがジャケットに変わったということは、そこにそれなりのメリットがあることは明確でしょう。結婚式のコーデにジャケットを選ぶ理由を、具体的に見ていきましょう。
ジャケット以前はボレロが主流
ジャケットが結婚式のおしゃれレディースコーデに名乗り出て来る以前は、結婚式といえばボレロが主流でした。ボレロはデザインが女性らしく、フェミニンな印象に仕上げてくれるアイテムだからです。とはいえ、一般的にボレロと呼ばれているものを、きちんと把握出来ているでしょうか。こちらでは、ボレロの特徴についてご紹介しましょう。
ボレロの特徴
今日のボレロは、元はスペインの民族舞踊ボレロの踊り子からその名が付きました。以前は結婚式レディースコーデの定番スタイルの座に君臨していたボレロですが、その特徴についてはご存知でしょうか。知っているようで知らないのが、ボレロというおしゃれアイテムではないでしょうか。この機会に、ボレロの特徴についておさらいしてみましょう。
丈が短い
丈が短いというのは、ボレロの大きな特徴の一つです。ジャケットを始めとする他の羽織りものに比べ、はっきりと短いことが分かります。先ほども少し触れたように、ボレロの起源はスペインにあり、踊り子や闘牛士の着る服がそう呼ばれているのです。丈の短さはウエストより上というのが、一般的なボレロの特徴です。
可愛らしいモチーフ
ボレロの特徴は、結婚式コーデをフェミニンに仕上げることにもあります。そのため、ボレロはカッコよさよりも可愛さを重視した印象になっています。レース編みになっていてガーリーな雰囲気の強いものもありますし、花やリボンといったモチーフで、可愛さを演出しているものもあります。
可愛らしいものを好むのは女の子の特徴ではありますが、そういうニュアンスを好まない女性がいるのもまた事実です。また、年齢を重ねてなおガーリー過ぎるボレロには抵抗があると考える女性も、多く見受けられます。
サイズが小さめ
サイズが小さいこともまた、ボレロの特徴と言えるでしょう。これは、先ほど挙げた「丈が短い」という特徴と似た部分ではあります。これらの特徴は、結婚式のレディースコーデにおいて、下に着るドレスの邪魔をしないメリットに繋がると考えられます。ボレロがあまり主張しないからこそ、ドレスの色やシルエットが際立つのでしょう。
その反面、ふくよかな女性にはサイズの小ささが問題になる場合もあります。サイズの小さいボレロを着ることで、むっちり感を強調させてしまう恐れがあるのです。そういう面から、ボレロを着ない選択をする女性も多いようです。
ボレロの衰退はドレスの変化にあり?
以上のような特徴が、かえって結婚式のコーデからボレロを追い出したと言うことも出来るでしょう。おしゃれ的な観点からではなく、肌を隠すという必要に迫られてボレロを着用してきた人たちもいるわけです。もしそれに代わるアイテムがあったとしたら、そちらに人気が出ても不思議はありません。
それがジャケットと言えるのではないでしょうか。合わせて、最近の結婚式では羽織り物のいらない袖付きドレスにも人気が集まっています。こういった状況が重なり、残念ながらボレロは結婚式コーデから出て行かざるを得なくなったと言えるかもしれません。
ジャケットコーデのメリット
結婚式の定番レディースコーデだったボレロがジャケットに変わりつつあるのには、ジャケットコーデにメリットがあるからです。まず、ジャケットは袖が長いので、出したくない部分を見せなくてもよいことが挙げられます。若いうちは二の腕全開でもよくても、年齢を重ねると抵抗もあります。それを上手く隠せることから、人気が高まりつつあります。
年齢的に自分をしっかり見せたい方にも、ジャケットは一役買っています。ボレロの可愛らしいイメージとは違い、ジャケットにはきちんと感があります。甘いニュアンスが苦手な方にもまた、おすすめのコーデと言えます。また、着回しが利くというメリットもあります。
結婚式のジャケットコーデの基本
様々なメリットがあって、結婚式のレディースコーデの中心になりつつあるジャケットです。とはいえ、結婚式に着ていくジャケットは、どんなタイプでもいいのでしょうか。流行ってるから何でもいいでしょというわけではなく、ちゃんと結婚式に合ったコーデがあるのです。
着丈や色、ドレスとのバランスを考えたコーデなど、気を配るポイントは多々あります。こちらでは、結婚式で基本となるジャケットコーデについて見ていきましょう。
着丈・袖丈が短め
ジャケットは袖も裾も短いものが、結婚式でのコーデに向いています。長いものはドレスのシルエットを邪魔するだけでなく、カジュアルな印象になってしまうからです。着丈のいいものを選んでも、袖が長い場合もあるでしょう。その時は、袖を折り返してドレスに合ったコーデに仕上げればいいのです。
多少長くても、スリットのある袖はすっきりとした印象になるのでOKです。いずれにしても、結婚式でジャケットを着るなら、手首が見える七分袖くらいがいいでしょう。長い袖のジャケットは、どうしても野暮ったく見えてしまうので注意が必要です。
ドレスとのバランス
結婚式でジャケットコーデをやるからには、ドレスとのバランスをよく考えなければなりません。ビジネスシーンでは上下を同系色でまとめても、結婚式でのレディースコーデなら、メリハリが欲しいものです。ジャケットとドレスの色合いを大きく変えると、メリハリの利いたおしゃれコーデになります。
つまり、ドレスが淡い色合いなら、ジャケットは濃い色を選びます。その逆にドレスが濃い色なら、ジャケットは淡色のものにします。こうやって濃淡を組み合わせることで、結婚式でのドレスとジャケットのコーデがバランスよく仕上がるのです。
ドレスに合わせやすい色
ドレスに合わせやすいジャケットの色があるのをご存知でしょうか。それはベージュ、グレー、ブラックであり、一般的に結婚式などのフォーマルな場に相応しいとされている色なのです。ベージュはゴールドに、グレーはシルバーに変えても問題はありません。淡色のドレスを着るなら、ネイビーを選んでもいいでしょう。
結婚式のジャケットコーデのマナー
結婚式のドレスに合うジャケットコーデについてご紹介しましたが、その情報だけを頼りにジャケットを決めるのには、実はまだ少し問題があります。結婚式でジャケットを着るには、他にも守るべきマナーがあるのをご存知でしょうか。ドレスとジャケットで濃淡を付けるのはコーデの基本ですが、中にはマナー的に向かない色もあるので注意が必要です。
色の他に、ジャケットの素材にも注目することが必要です。いざ着て行ってしまってから恥をかかないよう、ジャケットコーデのマナーについてあらかじめ勉強しておきましょう。
白い色のジャケット
白い色のジャケットは、結婚式においてはマナー違反です。これはジャケットのみならず、ドレスに言えることでもあります。なぜ白色のジャケットがいけないかというと、白は花嫁を示している色だからです。白色は結婚式の主役とも言える花嫁の色なので、招待客が着用するのはマナーに反するとされています。
純白のドレスを着るわけではないからいいのではと、思う方もいるかもしれません。しかし、着席した状態で花嫁と一緒になると、ジャケットの白さは目立ちます。いくら自分にとってのおしゃれコーデであっても、結婚式の主役を邪魔するようなことは避けるべきです。
毛皮や革のジャケット
着るつもりをしているそのジャケットは、毛皮や革で作られたものではありませんか。たとえ合皮であったとしても、革は生き物を殺して得る物というイメージが強いです。お祝いの席にそういったジャケットはマナー上よくないと考える人もいます。新郎新婦が気にしなくても、マナーを気にする他の来賓からひんしゅくを買う恐れもありますのでご注意を。
カジュアル過ぎるジャケット
結婚式に相応しいレディースコーデにしたいなら、普段着ているようなカジュアルなジャケットは止めておきましょう。普段着仕様のジャケットは着やすいですが、結婚式で着るドレスには不釣り合いです。結婚式というフォーマルな場には、光沢のある素材がマナーに則っているのです。結婚式のコーデでジャケットを使うなら、マナーはしっかり守りましょう。
結婚式のジャケットコーデがおすすめな人
マナーさえ守れば結婚式のおしゃれコーデとしても人気のジャケットですが、特にジャケットコーデをおすすめしたいタイプの人がいます。以下に挙げた3つの例に当てはまる方は、結婚式にジャケットコーデを考えてみてはいかがでしょうか。今まで抱えていた悩みが、ジャケットひとつで解決するかもしれません。
体型カバーしたい
最近は袖ありのドレスも多いですが、やはり結婚式でよく着られているのはノンスリーブドレスです。当然二の腕を露出することになりますが、体型的、年齢的にそれを避けたい方もいるでしょう。そんな時に、ジャケットは最適です。気になる二の腕をしっかり隠し、コンプレックスを気にせず結婚式に出席させてくれることでしょう。
自分らしさを出したい
選んだコーデが似通ってしまい、結婚式で同じような格好のひとがたくさんいた、というのはよく聞く話です。結婚式においてドレスに上着を合わせるスタイルは、どうしてもコーデがかぶりがちになってしまいます。マナーの範囲内で自分らしさを出したおしゃれコーデをするなら、ぜひジャケットを選んでみましょう。
ドレスとボレロの組み合わせは古いと言われつつありますが、未だにそのような格好も多く見受けられます。そんな中でのジャケットスタイルは、きっと周囲の目を引くことでしょう。それでいて過度に華やかになり過ぎないのが、ジャケットのいいところです。
披露宴と二次会で違いを出したい
新郎新婦の親族や職場関係の人が集まる結婚式の披露宴と違い、気心知れた仲間がメインの二次会ではラフな雰囲気を楽しむことが出来ます。そんな時は、きちんと感を出すために着ていたジャケットを脱いでもいいでしょう。肩の力を抜くことも出来ますし、披露宴と二次会でおしゃれに変化を付けることも可能になります。
結婚式のおすすめジャケットコーデ
結婚式のおしゃれレディースコーデとして、ジャケットとドレスの組み合わせもありだと感じていただけたでしょうか。また、結婚式にジャケットを着て行こうと思っても、どんなコーデがいいか分からないという方もいらっしゃることでしょう。ここでは結婚式におすすめなコーデを、具体例を示してご紹介しましょう。ぜひ、参考にしてみてください。
ブラックジャケット×甘めカラードレス
女性らしい可愛らしさを漂わせる甘めのカラードレスは、ブラックジャケットでキリッと締めましょう。同系色のジャケットでは甘い印象になり過ぎるドレスも、黒が入るとメリハリの利いたおしゃれコーデに大変身します。この結婚式コーデは、ただ可愛らしいだけではない、大人の女性としての凛とした雰囲気も演出してくれることでしょう。
ベージュジャケット×ネイビーワンピ
結婚式コーデでおすすめのベージュカラーに合わせたいのは、ネイビーのワンピースです。ワンピースの色が濃いほど、ベージュと互いに引き立て合います。どちらも大人の女性を美しく見せるために相性のよい組み合わせです。結婚式に出席するにあたり、可愛らしさよりもしっかりした印象を与えたい方におすすめと言えるでしょう。
ドレスの上に襟付きジャケット
襟付きのジャケットは、結婚式の大人レディースコーデにきちんと感を出す最強のアイテムです。甘めのカラーや可愛らしいデザインのドレスと合わせると、おしゃれかつ落ち着いた大人の女性感を出すことも可能です。しかし、襟付きのジャケットには、マナーというほどではありませんが注意して欲しいポイントもあります。
襟付きはかっちり感が出るので、ジャケットの下をシンプルにし過ぎると華やかさに欠けてしまいます。これを防ぐには、女性らしいデザインのシャツにしたり大きめのアクセサリーを付けたりして、シンプルさの中に華やかさをプラスしましょう。
女性らしいノーカラーのジャケット
襟付きジャケットにはかっちりとした雰囲気があり過ぎて、そこまではかしこまりたくない方もいることでしょう。そんな方におすすめなのが、ノーカラーのジャケットです。襟がないだけで、ジャケットコーデでもすいぶんと女性らしい雰囲気に変わります。首回りが丸みを帯びたものを選べば、さらに柔らかさをプラスすることも出来ます。
ノーカラーにすることで、シンプルになり過ぎないか心配になる方もいるでしょう。そんな時は、フリルの付いたデザインを選んだり、バックスタイルが印象的な物を選ぶことをおすすめします。
結婚式のジャケットは「ボレロジャケット」が旬
「ボレロジャケット」というものをご存知でしょうか。その名の通り、ボレロとジャケット両方の特徴を持ったおしゃれアイテムのことです。双方のよい部分を持ち合わせており、ボレロとジャケット、それぞれにないものを補ってくれます。今の結婚式で一番の旬コーデは、このボレロジャケットだと言われています。
ボレロにありがちだった窮屈感は一切ありません。全体的に、ゆったりとしたシルエットが特徴です。普段使いが出来そうなデザインが多いのも嬉しいポイントです。こちらでは、結婚式におけるレディースコーデにおすすめのボレロジャケットについてご紹介しましょう。
ケープ袖のボレロジャケット
ケープ袖のボレロジャケットは、その着やすさとシルエットで優等生級のボレロジャケットです。普通のジャケットのように腕周りをしっかりとした袖が覆うわけではないので、まるでケープを羽織るように軽く着られるのが特徴です。上から下に流れるようなシルエットも、結婚式に合う華やかさを持っています。
ケープのような着心地ながら、ジャケット特有のしっかりした見た目にもなるお役立ちアイテムです。しっかり感は出したいけど、窮屈なジャケットは苦手という方にもおすすめです。
フレア袖のボレロジャケット
袖部分に贅沢なまでに布を使ったフレア袖のボレロジャケットは、気になる二の腕を上手にカバーするのにも役立つおしゃれアイテムです。気になる部分をカバーしてくれるだけでなく、ふんわりとした袖周りが女性らしさを際立たせてくれます。大人可愛い結婚式コーデにしたいなら、チェックしておくべきボレロジャケットと言えるでしょう。
バルーン袖のボレロジャケット
まるでおとぎ話のお姫様みたいなバルーン袖のボレロジャケットは、普段とは違う特別感を出したい時のコーデにおすすめです。袖がバルーン状になっていて、その丸みが柔らかな印象を与えてくれます。ジャケットのきちんと感は欲しいけど、そこまでかっちりとしたデザインにはしたくない時は、バルーン袖を選んでみてはいかがでしょうか。
結婚式コーデのマナー違反になるほど逸脱した装いはしないけど、ちょっと遊び心を出して他と差を付けたい方にもおすすめです。
着流しボレロジャケット
近年ファッション業界でよく使われる「着流し」というのは、さっと羽織れて、着やすいタイプの衣服を指すことが多いようです。ボレロジャケットにも、そんな着流しのタイプが存在します。肌触りのいい柔らかな生地で作られた着流しタイプのボレロジャケットは、着やすいだけがおすすめポイントではありません。
縦にストレートなラインが特徴のボレロジャケットなので、着やせ効果も期待出来ます。着やすいのに上品なシルエットになり、ジャケットに求められるしっかりした感じも十分に出ています。着やすさ、着やせ効果、しっかり感と、三拍子揃ったおしゃれアイテムです。
結婚式のボレロジャケットコーデ
結婚式のレディースコーデでボレロジャケットを着用するにも、誰の結婚式かによってはその選択も変わってきます。ボレロとジャケット双方のいい面を持つボレロジャケットですが、「親族の結婚式」と「友人・会社関係の結婚式」では、それぞれどのようなコーデが好ましいのでしょうか。
親族の結婚式のコーデ
親族として出席する結婚式でのレディースコーデは、変に冒険をしない純フォーマルな装いが間違いありません。相手方の親族や関係者は、自分の身内の結婚相手の親族をよく見ているものです。親族側で結婚式に参加することは、招待客と同じ立場ではないことも忘れないようにしましょう。あなたはゲストではなく、むしろもてなす側の立場なのです。
ドレスはブラックやベージュといった、結婚式コーデ定番のベーシックカラーを選ぶのが無難です。合わせるのは普通のジャケットでもいいですし、ボレロジャケットもおすすめです。ジャケットのきちんと感はあるものの固過ぎず、好印象に繋がることでしょう。
友人・会社関係の結婚式のコーデ
友人の結婚式でのレディースコーデは、親族の時ほどかしこまる必要はありません。ボレロジャケットを着るにも、柔らかで着やすいシフォン素材を選んでもいいでしょう。あくまでゲストなので、周囲に悪い印象を与えないよう、マナーを守った服装を心掛ければよいのです。
会社関係の結婚式に出席する場合にも、同じことが言えます。ただし上司として部下の結婚式に出る場合には、よりしっかり感の出るジャケットを敢えて選ぶのもひとつです。ボレロの要素がない分、よりかっちりとした印象を持たせることが出来るでしょう。
結婚式はおしゃれなジャケットコーデでドレスアップ!
かつての定番レディースコーデだったボレロに代わり、今ではジャケットやボレロジャケットが主流となっていることが分かっていただけたでしょうか。ジャケットには、コーデの中心になって然るべきメリットがたくさんあるのです。あなたも、ぜひ結婚式のコーデに取り入れてみてください。大切な人の結婚式は、旬のコーデでおしゃれにお祝いしましょう。