株式投資とは?
現在、投資をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。数ある投資手法の中で、株式投資は最もポピュラーな手法の一つとされ、個人投資家から企業の運用担当者まで、広く利用している手法とされています。
企業は、資金調達の方法の一つに株式を発行します。もともとは事業運営目的の資金を調達することが株式の運用の始まりでしたが、これ自体が投資商品として流通しているのが現状です。今では個人投資家でも手軽に資金の運用ができる投資商品になりました。
投資目的の商品という側面が強くなりすぎたことで、実際の企業価値を表すとされている株式の様相も変わってきています。予想外の値動きをするケースが増えてきているのもそのためです。初心者にとっては不安に感じるのも仕方ありません。
企業の株を売買して利益を出す
株式投資は、基本的には売買を行なうことでその差額利益を追求する手法がメインになります。株式は常に証券会社を通して全国各地で売買がなされ、その需給により値段の変動が起こっています。
この値動きをとらまえ、例えば値段が安い時に購入し、値段が高くなってから売ることでこの差額利益を獲得するという手法になります。株式は企業が資金調達目的で発行するもので、企業の資産価値や今後の成長の期待値などにより値段の変動に差があります。投資初心者が難しいと感じる部分はこの辺りにあるといわれています。
大手有名企業の株価が高い仕組み
株式の価格の変動は、初心者では判断や予想が難しいものですが、一般的には大手有名企業の方が株価が高くなる傾向にあります。この仕組みとしては、株式の価格変動の原則が根底にあります。株式の価格は、その発行元企業のあらゆる指標としてみることができます。
規模が大きい企業ほど事業価値が高まり、それが株価に反映するといわれています。株価はいろんな要因で変動するので、一概に大手だから値段が高くなることはなく、この辺も初心者には難しい面もありますが、取引をしていく中で徐々に慣れていく部分でもあります。
株式投資の仕組み
そもそも株式投資をするにはどうすればよいか、初心者の方にはわかりにくい部分も大きいです。株式は売買をして差額利益を獲得する手法ですが、株式を購入するためにはどのような手続きを取ればいいでしょうか。例外もありますが、一般的には証券会社を経由して購入するという流れになります。
最近は証券会社以外でも、例えば銀行などでも株式取引をすることができるようになってきていますが、やはり実際に取引をするなら、証券会社で口座開設をするほうがいいです。情報量や売買注文のしやすさなどで、証券会社は群を抜いています。
証券会社を通して売買を行う
株式購入をする際には、証券会社で自分専用の口座を開設して、そこに資金を投入し、その資金を利用して購入するという流れが一般的になります。ここで初心者の方なら困ることとしては、いったいどの証券会社で口座開設をしたらよいかという点になります。
証券会社によって資金運用の手法や情報管理及び投資関連情報の扱いに差があります。また、安心感も会社によって違います。初心者の方だと、まずは安心して投資資金を投入することができる、大手の証券会社あるいは評判がよく利用者も多い会社を選択する方が無難です。最近は専用アプリでも売買できる会社が増えてきています。
株式投資初心者が儲けを出す3つの方法
初心者に限ったことではありませんが、株式投資で利益を獲得する方法は、大きく分けて3つに分類されます。第一に、安く買って高く売ることで得る差額の利益です。第二に、配当金を獲得することです。第三に、株主優待を受領することです。
このうち、どれか一つを主眼に投資を展開してももちろん問題ありませんし、どれが初心者におすすめか、とも言えませんが、これら3方法を組み合わせて相乗効果を生んでいく方がより効率よく資金を増やしていく運用につなげられます。それぞれの特徴をとらえれば、初心者の方でも安心して資産運用ができます。
①安く買って高く売る「キャピタルゲイン」
株式投資の基本的な投資手法として、キャピタルゲインという考え方があります。これは上述のように安く買って高く売る、その差額利益を獲得する手法になります。投資商品の基本中の基本で、利益獲得の仕組みは初心者の方もわかりやすいのではないでしょうか。
ただ、初心者の方が不安に感じていることとしては、値段が一気に下がって資産価値が大幅に下がることです。株式は常に需給の関係で値段が変動しています。常に値段が上がっていくということはなく、値段が下がることももちろんあります。
初心者は値動きの幅が小さい企業を選ぶべき
初心者の方におすすめしたい銘柄選択の考え方は、株式価格の値段の変動が小さい銘柄を選ぶというものです。一般的に、株式の数量が多い大手企業の株式の方が値段の変動が小さいとされています。暴落する心配も比較的少なく、まずまず安心できます。
株式の値段変動履歴は、チャートなどで確認することができます。口座開設をした証券会社のマイページなどホームページ上で確認することができます。初心者の方には、過去の価格変動が小さく、安定感のある銘柄から選択して資金運用をしてみて、安心できる取引を覚えるという運用方法をおすすめします。
②株を保持して得る「インカムゲイン」
株式投資で利益を獲得する手法の二つ目は、インカムゲインと呼ばれるものです。これは、いわゆる配当金を獲得するもので、株式を保有し続けることで得られる利益になります。日常の値段変動を考える必要が少なく、初心者でも安心して資産運用できるおすすめ手法と考えられています。
配当性は企業によって異なる
株式の配当金の決定は、企業の経営者が提案し株主が合意するという流れになります。配当をどれくらい実行するか、いわゆる配当性は企業の経営者の考え方によって異なります。配当金は企業が獲得した利潤の余剰部分を分配することになります。
したがって、企業によっては余剰利益をもしもの時に備えてたくさん保持しておきたいと考え、配当金を少なくするという考え方もあります。企業が倒産するリスクが減り、安心感につながりますが、株主からすると配当性が低くうまみが少なくなるというジレンマがあります。
⓷企業から特産品・割引券をもらう「株主優待」
株式投資で利益を得る第三の手法としては、株主優待を受けることが挙げられます。株主優待制度とは、一定期間株式を保有し続けることで得られる権利で、その企業のサービスをお得に受けられたり、商品券や各種割引券、クーポン券などを受領できる仕組みです。
これも、インカムゲイン同様、普段の値動きをあまり気にする必要がないので、初心者でも取り組みやすい安心のおすすめ手法です。ただ、インカムゲインでも同様ですが、キャピタルゲインのように一気に大きな利回りを実現するといった可能性は低いということも同時に言えます。
マクドナルドの株主優待例
株主優待制度の例として、大手飲食店のマクドナルドがどんな優待制度を導入しているか紹介します。マクドナルドで利用できる食事券になります。株式の保有数量が多くなるほど、もらえる食事券も多くなります。年に二回受領することができます。
このように、株式発行企業で利用できるお得な内容が多い優待制度ですので、普段から利用する機会が多いサービスの企業のものを利用する方がより生活に直結するためおすすめです。普段の生活を見直して、利用機会の多い店舗や応援したい企業を選択して株式を購入するという考え方も初心者にはわかりやすくおすすめできます。
株式投資初心者は少額から始めるのがおすすめ
株式投資を始めたいと思うものの、安心できずなかなか実行に移せない初心者の方も多いといわれています。そんな初心者の方々には、まずは少額の取引から開始することをおすすめします。もし損失を出してもそれほどダメージが大きくないよう、投資金額を少なく設定する方が無難ですので、初心者にはおすすめできる考え方です。
急な値下がりを予測するのは難しい
株式の値動きというのは、いろんな要素が絡み合って影響を受けます。そのため、予想外の急速な値動きが起こることもよくあります。特に値段の急落の速度は、急に起こり、その角度も厳しいことが多いです。
このような急速な値下がりを予測することはとても難しく、投資上級者でも予想できないことが多いものです。これに備え、そもそも少額の取引しかしないと決めておくことで、被害を最小限に抑えておくという考え方の方が、初心者の方にとっては安心できておすすめです。
必ず余裕資金で始める
これは、初心者に限らず個人投資家すべてに当てはまることかもしれませんが、投資資金が損なわれたら生活に支障をきたすような規模の投資をするべきではありません。その資金がなくても生活が十分できるような、余剰資金で投資を実行することをおすすめします。
過剰な投資資金を扱っていると、冷静な判断ができなくなりますし、損失はいきなり想定外に発生することがあるので、予想外のリスクに備えるためにも、余裕を持った投資をすることが安心につながりますのでおすすめです。
株式投資初心者が少額から始める方法
株式投資を少額から開始するといっても、株式を購入するには結構まとまった資金が必要だと考えている方も多いのではないでしょうか。確かに、単元株といって、企業が販売する単位で株式を購入しようとすると、数十万の資金が必要になるケースも多々あります。
しかし、実際には単元株による購入以外にも株式を購入する方法はあります。特に積立投資をする際に有利となる少額による購入方法があります。資金が足らないから株式投資ができないとあきらめている初心者の方々も安心してください。自分に合った投資手法を見つけましょう。
10分の1の金額から購入可能・ミニ株
少額から株式を購入する方法のひとつ目に、ミニ株という方法があります。これは、現在多くの証券会社で提供している購入方法で、通常購入できる単位である単元株の10分の1の単位から購入することができます。もちろん、購入数量に応じた配当金が得られますし、コツコツ買い貯めていって株主優待の権利を得ることもできます。
ただ、すべての証券会社で取り扱いがなされているかといえばそうではありません。口座開設前に確認しておくと安心です。また、最近はスマートフォンなどのアプリで管理することもできるようになってきています。
1株から購入可能・単元未満株
通常、株式購入は企業が定める単元単位で購入する必要がありますが、かなりの高額になるケースが多く、なかなか気軽には購入できる金額ではありません。そこで現在多くの証券会社が提供するサービスで、単元未満株による購入の手法があります。
単元単位の100分の1、1000分の1など自分で購入単位を決めて買うことができます。これだと少額で取引が始められ、初心者の方でも安心して取り組むことができます。もちろん持ち分に応じた配当ももらえますし、単元未満株を増やしていって単元単位にし、株主優待制度を利用することもできます。
月1万円から始められて安心・るいとう(株式累積投資)
初心者向けの少額での取引方法として、るいとう(株式累積投資)というものがあります。これは、毎月定額で株式を購入していき、積み立てていくという手法です。単元未満単位で、例えば毎月1万円といった設定をすることができます。
自分で購入するタイミングを計ることができないといったデメリットもありますが、購入価格が平準化され、リスクヘッジにもつながり初心者向けで安心の購入方法といえます。取り扱っている証券会社は限定されているので、証券会社選択の際は注意するようにしましょう。
1000円から1000円単位で購入可能・One Tap BUY
最近導入された株式購入方法で、One Tap BUYというものがあります。これはスマホ証券というスマートフォンアプリで利用することのできるシステムで、1000円単位という少額から株式投資をすることができます。初心者でも利用しやすい簡単な操作で手軽に日本株や海外の株を購入することができます。
スマートフォンアプリで24時間売買注文が可能です。アプリが利用できる環境があれば、いつでも売買を行なうことができます。アプリをダウンロードして簡単操作で証券口座を開設し、そこへ資金を投入すればすぐに取引が開始できる手軽さが魅力です。
株式投資初心者向けおすすめアプリ
現在、株式投資における売買注文は、インターネット経由かあるいは専用アプリを利用するケースが主流となってきています。初心者でも利用しやすいアプリについて、具体的にいくつかご紹介します。いろんなアプリを試してみて、自分に合ったアプリを見つけて効率よく投資を楽しみましょう。
同じような株式投資用アプリでも、アプリごとに特徴があり、使いやすさや見やすさは個人によって異なります。初心者の方は、まずいろんなアプリを試し、使いやすいと感じるアプリを見つけることから始めることをおすすめします。
約定Push通知機能が特徴・松井証券(株touch)
まず、大手証券会社の松井証券が提供する投資専用アプリをご紹介します。「株touch」というアプリになります。スマートフォンで利用可能で、ダウンロードすることで利用することができるようになります。株式購入以外にも、オプション取引や先物取引など、いろんな投資商品が利用可能になっています。
このアプリの魅力として、約定push通知機能を持っていることが挙げられます。これは、「株touch」のアプリを起動していなくても、売買注文が成立した際に、売買価格や銘柄名、約定数量など詳細が画面に表示される仕組みです。注文成立を見逃す恐れが少なくなります。
四季報・株主優待の情報が見れる・楽天証券(iSPEED)
次に、ネット専用証券会社である楽天証券が提供するアプリ、「iSPEED」をご紹介します。楽天証券は、日本のネット証券会社の中でもその先駆けとされており、店舗を持たずインターネットだけで手続きが完結する手軽さと、手数料負担の少なさが魅力の証券会社です。
「iSPEED」の魅力は、四季報や株主優待の内容が見やすくなっている点にあります。投資において、四季報の情報はとても重要です。売買の判断において重要な情報源となります。これをタイムリーにアプリ上でチェックすることができるため、初心者から上級者まで幅広く重宝されています。
チャートの種類No.1・カブドットコム証券
最後に、カブドットコム証券の取引アプリをご紹介します。カブドットコム証券も楽天証券同様ネット専用証券会社です。その中でも会員数が多く大手に分類される業者です。ネット証券の特徴を生かした手数料負担の安さ、情報のタイムリーさなどの面で他社より秀でています。
カブドットコム証券の取引アプリの魅力は、チャートの種類がとにかく多いことです。チャートには、売買のタイミングやシグナルを提示してくれるものなどいろんな種類がありますが、扱っているチャートの種類が多いため、自分の投資スタイルに合ったチャートを選択して利用し、投資判断に役立てることができます。
初心者向け証券会社の選び方
株式などの証券系投資をするには、証券会社などで口座開設をする必要があります。現在、日本ではネット専用サービスを含めたくさんの証券会社が営業をしており、なおかつ海外業者も含めると選択肢がとても広い状態です。その中から初心者でも使いやすい証券会社を選ぶのは結構難しいです。
証券会社によって意外に特徴があり、取引のしやすさや情報の入手のしやすさなどで差があります。特に初心者の方にとっては使いやすい証券会社を選択することは重要ですので、口座開設する会社を慎重に選定する必要があります。
自分に合った証券会社を見つけよう
自分に合った証券会社を選ぶポイントはいくつかありますが、まずは手数料が割安な業者を選定するべきです。売買の都度発生する手数料が安い方が、気軽に売買注文を出すことができるので、コスト削減の意味で重要なポイントといえます。
また、最近はほとんどの証券会社がネット経由により売買注文を出すことになるので、取引画面が見やすく情報がとりやすい方がストレスなく取引ができるのでお勧めです。最近は、口座開設前にデモ取引として試しに取引画面を操作することができるサービスも充実しているので、いろんな会社のデモ取引をして試してみることをおすすめします。
株式投資初心者は少額から始めてコツを得よう!
ここまで、株式投資の初心者が取り組む際に注意するべきことやおすすめの方法について解説してきました。基本的に、株式投資はリスクのある投資商品で、いつ価値が下がるか予想することが難しいという面があります。そこで、初心者の場合は価値暴落に備えて少額の取引から開始するという考え方がお勧めです。
株式投資は、ある程度まとまった資金がないと投資を始められないと考える方も多いかもしれませんが、これまで紹介してきたような、ミニ株や単元未満株、るいとうなどの手法を用いることで、初心者でも安心の少額取引が可能です。
るいとうなどの積立形式の場合、購入のタイミングが月一回となり、その分価値が平準化されます。リスクヘッジの考え方としては、この購入タイミングを分散するというのは有効です。少額で対応できる点でも初心者向けといえます。取引が不安な方にお勧めです。
トレダビの様な初心者用デモトレードアプリで仮想体験
株式投資にどうしても不安感が残る初心者の方は、実際の取引を開始する前に、デモで取引の雰囲気を体験してみることをおすすめします。最近は、株トレードを体験できるアプリがあります。たとえば、トレダビというアプリがあります。基本無料で利用することができます。
デモとしての利用ではありますが、利用するデータは実際に市場で売買されている実績を活用しています。ほぼ実際のトレードの感覚で取引を体験することができます。まだ自分のお金をつぎ込む勇気が出ない初心者の方などに最適なツールになっています。