インド株への投資がおすすめ
インド株への注目は、2019年も止どまらず、世界、そして日本からも投資信託を利用する人が増えています。この記事では、みなさんも気になるインド株の買い方、そしてインド株につながる今後の見通しもご紹介しているので、最後まで読んで、インド株についてたくさんのことを学んでいきましょう。
まずは、インド株を使った投資信託についてや、インド株のメリット・デメリットをご紹介していく前に、インド株が人気な秘密や、なぜインド株に投資した方がいいのかの理由を、インドの見通しとともに紹介していきます。
理由①経済成長率が高く将来の見通しが良い
インドの経済が急成長を遂げている、などの話題は、ここ最近でよく耳にするようになったのではないでしょうか。中国が筆頭に、ここ数年間ほど著しい経済成長率を遂げていました。ですが、インドの経済成長率はその中国をも抑える勢いで発展してると言われています。
IMFは、インドの経済成長率の実績値が2017年、6.74%、推計値で2018年に7.36%と発表しています。
IMFが述べているインドのGDPは、中国の2割程度にもかかわらず、インド株が注目を浴びているのは、インドの経済成長率に秘密があったようです。そしてインドのこれから大きくなるGDPにも期待の見通しがあります。
理由②人口と消費が拡大している
インドは人口の多い国としてもよく知られています。2016年、世界第一位の中国の人口は13.79憶人、インドの人口は13.24億人と、中国と僅差で第二位になっています。それに加え、数年後には、中国を抜く見通しは確実と言われています。
中国では高齢化が進んでいますが、インドでは、15~64歳までのの人口の割合が高いのも、将来への見通しが良い秘密です。
インドの消費の拡大もポイントです。インドの中間層(年収50〜200万程度で、家電などを購入できる層)は、2020年には6.2憶人にまで登るという見通しがあります。所得水準の増加は消費の拡大に大きな力を与え、経済の発展にもますます期待できます。
理由③優秀な人材を見つけやすい
インドは数学や、ITの分野に特化した人材が多くいることで有名です。それらの優秀な人材は海外に多く進出しており、IT技術者たちも大勢シリコンバレーなどで活躍を見せています。
イギリスの植民地であったインドでは英語が共通語として使われており、それはインドの人々にとって大きな利点となっています。インドと欧米の時差も、多くの欧米企業のメリットとなっており、インドに拠点を置いている企業も多数あります。
インド株の買い方【日本から投資する場合】
今、世界一の成長を見せているといっても過言ではないインド経済や、インド株式に、日本にいながらでも、投資ができるのをご存じでしたでしょうか?ここからは、気になる日本からのインド株の買い方、そして、日本からの買い方を知るときに知っておきたいポイントを押さえていきましょう。
直接投資はできない
現在の時点では、インド株式市場で、売買取引の対象とされている株式は、日本から直接買うことができません。インド株式市場の株式は、インド当局が規制を行っており、日本からだけでなく、外国の人々も買うことができない状況となっております。
日本から直接買うことが不可能というならば、どのように買うことができるのでしょうか?直接投資をしない買い方について移っていきましょう。
間接的な投資
日本からインド株は、残念ながら直接は購入することができないので、間接的に日本からインド株に投資することが必要になってきます。間接的なインド株の買い方を知っておくと、直接購入せずとも、日本からインド株に投資することで、株主になることができます。
それでは、日本からの間接的なインド株の買い方の具体的な情報や、選択肢を見ていきましょう。
ETFやADRによってインド市場に投資する
インドの株式市場に、期待の見通しを向けている投資家たちからの注目を集める「ADR」と、投資信託の一つである、「ETF」という方法が、間接的にインド株に投資する買い方の、知っておくべき選択です。ETFはインド株式市場の指数に連動したものであり、どちらもインド株の買い方の説明には欠かせないものとなっています。
ADRでインド株に投資
間接的に買う必要がある、などのインド株の買い方事情が分かってきたところで早速、2つの買い方の選択をそれぞれ順に説明していきます。ではまずは、ADRのご紹介から始めていきたいと思います。こちらは世界最大の経済成長を遂げているインドに目を向けている投資家には、最も注目を浴びている方法となっています。
米国預託証券と呼ばれる証券のこと
ADRは、American Depositary Receiptの略で、日本語では、米国預託証券という名前で呼ばれている証券です。
海外の株式となると、難しいイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?ですが、ご心配はしなくて大丈夫です。後にまたご紹介する、いくつかの日本のネット証券でも取り扱っている方法であり、日本の株を購入するのと同じように、インド株も購入することが可能となっています。
ADRの仕組み
続いては、ADRの仕組みについて学んでいきましょう。ADRは、米国預託証券と日本語で呼ばれていることでも、だいたいお分かりいただけるように、米国を経由して購入する仕組みとなっています。
それでは、投資家はどのようにして間接的にADRを使い投資できるのか、もっと詳しいADRの仕組みの説明に移っていきます。
預かり証券を発行・米国株式市場へ上場している
ADRの詳しいご説明としては、まず、米国以外で発行された株式を、米国の預託銀行が購入します。その後に、「預託証券」とも言われている預かり証券を発行して、米国株式市場に上場する、という仕組みになっています。なので、投資家は、米国株式市場に上場している預かり証券を購入することができる、というわけです。
ですので、「急速な経済成長を見せているインドの株が欲しい」となると、米国の預託銀行が、インドで発行されたインドの株式を購入後、預かり券を発行して、インド株に投資したい投資家は、その預かり券を買う、ということです。
ここで注意しておきたいポイントは、ADRを使っても、インド株式市場全ての銘柄を購入できるわけではない、というところです。
ETFでインド株に投資
続いては、ETFを利用したインド株への投資について知っていきましょう。ETFはインド株式市場の指数に連動した、投資信託の一つです。ですが、完全に投資信託と仕組みが一緒というわけではないのも注意していただきたいです。そちらの説明も下記に行っておりますので、見ていきましょう。
「上場投資信託」とも呼ばれている
ETFとは、Exchange Traded Fundの略であり、日本語では「上場投資信託」とも呼ばれています。こちらも「上場投資信託」という漢字からなんとなく分かるような、仕組みとなっています。ETFは前述したとおり、インドの株式の指数によって連動する投資信託の一つであり、証券取引所に上場しています。
株式と同様の取引ができる
EETFと同じく投資信託の一つであるインデックスファンドとETFは似ていますが、ETFは証券取引所に上場しているので株式と同様の取引ができます。
また、ETFは、投資信託の一つではありますが、普通の投資信託とは違う点があります。投資信託は金融商品を一つにまとめたもので、証券会社や銀行を利用して投資しますが、ETFは証券取引所に上場しているため、どちらからの証券会社でも購入できるということです。
ETFでインド株に投資するメリット・デメリット
インド株に投資したいならば、ETFがいいというお話をしてきました。ですが、少しのデメリットもあります。ETFのことや、仕組みについて色々学んできたところで、次は、なぜETFを利用して、インド株に投資した方がいいのか、そして念のために知っておきたいETFの注意など、色々なメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット①分散投資ができ、リスクを低減
多くの人が心配するのは株価が下がることだと思います。ETFは投資信託の一つですので、分散投資ができ、リスクを軽減することができます。
詳しくどういうことかを説明しますと、ETFを購入した時には、全部の銘柄に分散で投資をしているということになります。万が一、どれか一社の株価が暴落してしまったとしても、全部に影響を及ぼすリスクは軽減されます。これは個別銘柄に投資する場合との大きな違いです。
全体に影響を及ぼすリスクが低いのは、資産が減ってしまう心配をすることも軽減されます。なので、ETFで一つの銘柄を買うだけで、分散投資が行え、リスク低減につながるのは大変うれしいメリットです。
メリット②小さい金額からの投資が可能
二つ目は、少し驚きのメリットです。ETFはものすごく小さい金額からの投資が可能になっています。数千円からで投資が可能です。
株価指数連動型商品の個別銘柄すべてに投資をしようとなると大きな金額が必要になります。ですが、株価指数連動型ETFを利用すれば、小さい金額からでも投資可能です。株への投資の初心者さんにも、資金を失う心配を減らしたい人にも大きなメリットです。
デメリット①下げ相場での価格下落
一つ目のデメリットは、下げ相場での価格下落の心配です。ETFの特定の業種や、構成銘柄などの市場が下げ相場になっているときは、基準の価値も下落していきます。ETFはインデックスと連動しているので、このリスクはは必ずやってくるかもしれないデメリットとなっています。
保持しているETFが、利益や収入を生じる元となる権利である、元本よりも下回るリスクも伴っているので、そちらのデメリットも注意しておきましょう。
デメリット②配当金を自動的に再投資へ回せない
投資信託運用の場合は、分配金を受け取るのか、それともそのまま自動的に再投資にするのかを投資家が決めることができます。ですが、ETF運用の場合では、配当金を自動的に再投資へ回すことが不可能となっています。
分配金の再投資をしたいと考えてる人々には、デメリットとなってくるポイントです。分配金は課税対象となっているため、金融商品から得られる利益が非課税になる制度などを持つ、NISAの利用などをを視野に入れておく必要があるかもしれません。
インド株の投資におすすめの証券会社
ここまで、インドの見通しから、インド株に投資する前に知っておきたいことなど、インド株について色々なことを述べてきました。なんとなくインド株についてわかっていただけたでしょうか?
ここからは、いよいよ本格的にインド株への投資に向けて動き出す準備のために、インド株の投資におすすめの証券会社をいくつかご紹介していくので、参考にしていきましょう。
インド株の取り扱いを行っている証券会社は、主に3つあります。それぞれの比較を行っているので、3つの証券会社の違いも一緒に見ていきましょう。
証券会社①楽天証券
前の見出しで説明もしてあるインドのADRと、ETFを取り扱っている証券会社です。香港上場インドETFの手数料が極めて安い点は、利用のメリットになるのですが、インドADRの手数料が少し高い傾向にあります。楽天証券は、取り扱っている銘柄も大変多く、特定口座への対応も安心です。
証券会社②マネックス証券
マネックス証券会社は、米国ETFを取引するときに、一番お勧めする人が多い証券会社ではないでしょうか?その理由としましては、取り扱っている銘柄の数が非常に多く、特定口座への対応、そして、売買手数料が極めて安い点にあります。
「インドADR」や、「米国上場インドETF」の取り扱いも、もちろん行っています。初めて海外証券に投資するような場合は、まずはマネックス証券で口座を開設してみてもいいかもしれません。
証券会社③SBI証券
SBI証券はインドADRの取り扱いを行っているのはもちろんですが、ほかの証券会社と比べると、取り扱い銘柄数が少ないのが難点となっています。
SBI証券は、国内の株式投資や債券などの金融商品、サービスへの対応には特化しており、数あるネット証券の中でも、口座開設数は比較的多い証券会社です。
世界の動きも知っておこう
インドの今日での急速な経済発展や、これからの見通しなどを知っているからこそ、インドに興味を持ち、インドの株式市場の投資に目を向けることができます。当たり前と思うかもしれませんが、そのように、投資家になるには世界で何が起こっているかなどの状況を知っておくことは、大変重要なことです。
インド株の投資は熱が覚める前に行おう!
インドのこれからも続くといわれている経済成長など、将来の見通しも立てられてはいますが、今でもすでに投資家たちインドへの熱い視線が向けられています。投資家になりたい初心者の方も、海外投資家になりたい方も、ADRや、ETFを利用して、インド株の購入を検討してみてはいかがでしょうか?
海外への投資、ということで注意したい点もしっかり頭に入れたうえで、熱が冷める前にインド株への投資を行ってみるのも一つのアイデアとなるかもしれません。