株の用語の基礎から学ぼう!言葉の意味を初心者にも分かりやすく解説!

株の用語の基礎から学ぼう!言葉の意味を初心者にも分かりやすく解説!

株には聞きなれない「銘柄」「寄る」など専門用語が使われます。初心者が株につまずく原因のひとつに、専門用語の意味が理解できないことがあげられます。株は難しいと思って始められないでいる初心者にもわかりやすく、最低限知っておきたい基礎用語を解説していきます。

記事の目次

  1. 1.株とは
  2. 2.株は初心者でも簡単
  3. 3.株の用語①基礎用語
  4. 4.株の用語②注文に関わる用語
  5. 5.株の用語③株価判断に関する用語
  6. 6.株の用語④チャートに関する用語
  7. 7.株を始めるためには用語を覚えるのが大切

株とは

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株とは正式に「株式」と言い、株式会社がビジネス資金を集めるために発行する証明書のことです。会社が新しいビジネスを始めたいと思ったとき、その資金を投資家から集めます。投資家は資金を出した会社から「株式」という証明書を受け取り、その会社のオーナーのひとりになったと証明され「株主」と呼ばれます。

株は初心者でも簡単

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老後の年金が深刻な問題になってきている日本、自分は年金がきちんともらえるのだろうか、年金だけで暮らしていけるのか不安に思っている人が多いのではないでしょうか。銀行にお金を預けても金利の低い時代、株投資で稼ごうと思っても何から始めればいいのかわからず日々過ぎていく。では、株初心者はまず何をすればよいでしょうか。

まずは用語を覚える

何か新しいことを始めるには、まず専門用語の意味を理解することが大事です。きちんと用語の意味を理解していないと、リスクも高くなります。株の世界では日常生活で使わない様々な専門用語があります。用語は調べればよいので全部覚える必要はありませんが、最低限初心者に知っておいて欲しい基礎用語を4つのテーマに分けて解説していきます。

株の用語①基礎用語

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株に投資するとは、具体的に何を買うのか、どんな取引方法があるのか、どんな買い方があるのか、投資する前にどんな選択肢があるのか知っておくことは大事です。自分に合った株式投資を始めるために、初心者でもこれだけは覚えたほうがよい株の基礎用語をわかりやすく解説していきます。

銘柄

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まずは基本の「銘柄」(めいがら)という基礎用語について解説していきます。株の銘柄とは「商品名」のようなものと覚えてください。株を買ったり売ったりするとき、その企業名が銘柄となります。ただ、企業名が長い場合や略称のほうが世の中に浸透している場合には、その略称を銘柄にすることがあります。

日本には多くの企業が存在していますが、すべての企業の銘柄が存在するわけではありません。証券取引所の審査に通った企業(上場企業)のみ銘柄が存在します。

優良企業だからと言って、優良銘柄とは限りません。株式において、優良銘柄とはあくまでも利益のでる企業になります。買った金額よりなるべく高く売る、それにより利益を出すことが基礎となります。利益がだせない銘柄は優良銘柄とは言えません。

約定

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次に「約定」(やくじょう)という基礎用語について解説していきます。株の売買注文において取引が成立することを約定と言います。株式は売りたい投資家と買いたい投資家のバランスが合わないと取引が成立しません。取引が成立しない場合のことを「未約定」と言います。

株の取引において、投資家は約定のタイミングが利益のカギとなります。購入価格より高い値段の時に売りに出さなければ利益が見込めません。また、安い値段の時に買えば今後利益が出る可能性は高くなります。

損切

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初心者には特に注意してほしい「損切」(そんぎり)という基礎用語について解説していきます。投資家が損失をこれ以上大きくしないために、株を売って損失を確定することを損切と言い、ロスカットやストップロスとも言われます。

株をなるべく安く買うことも大事ですが、「買った値段よりも高い値段で売る」ことで利益がでます。買った銘柄の値段が必ず上がるとは限りません。いつかは上がるだろうと持ち続けて損失を拡大しないために、見込みのない銘柄は早めに売ることも大事です。損切をしたとたんに値段が上がることもよくあり、株投資の難しいところでもあります。

確定していない損失を確定させることは、初心者の投資家には特に勇気がいる決断です。しかし、投資家が「大負けしない」ためには早めの損切が大原則です。用語の意味をしっかり理解して、重要性を覚えておきましょう。

NISA

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税金が0%になる?話題の制度「NISA」(ニーサ)という基礎用語について解説していきます。NISAとは、2014年よりスタートした「少額投資非課税制度」(しょうがくとうしひかぜいせいど)のことで、イギリスの個人貯蓄口座「ISA」に日本のNを足した日本版ISAと言われています。少額から投資できるので、株初心者にはうれしい制度です。

本来、株で得た利益には税金がかかります。しかし、NISAなら2015年までは毎年100万円まで、2016年以降は毎年120万円まで税金がかからない、つまり税金0%(非課税)になるお得な制度です。NISAは2014年から2023年まで予定されています。

信用取引

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初心者にはあまりおすすめできない取引方法「信用取引」(しんようとりひき)という基礎用語について解説していきます。通常自分で用意できる金額以上の株式を取引することはできません。しかし、投資家が証券会社に一定の資金(保証金)を預けることで、その約3倍まで取引することができます。保証金は現金だけでなく、株や証券も利用できます。

少ない元手でも取引の可能性が増え、大きな利益をあげる可能性も高くなります。また、株価が下落しているときでも利益をあげることができる「売り注文」という取引もおこなえるのが信用取引の特徴です。

しかし、証券会社から資金を借りているあいだは金利の支払いが必要です。株式投資の初心者には信用取引はリスクが高いと言えるでしょう。慣れるまでは通常の取引をおすすめします。

投資信託

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自分で株取引をするのは不安で抵抗があるけど、お金は増やしたい人におすすめの金融商品「投資信託」(とうししんたく)という基礎用語について解説していきます。投資信託とは、個人の投資家から集めたお金を投資の専門家が運用し、利益を投資家に還元する金融商品です。つまり、自分の資金を専門家に預け、運用してもらいます。

1万円ほどの少額から分散して投資できるものが多く、リスクも軽減されます。個人では難しい投資も可能になります。専門知識があまりなくても投資ができることも魅力です。

しかし、専門家に預けても必ず利益がでるとは限りません。運用が失敗することもあることを覚えておきましょう。

ETF

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投資初心者に向いている「ETF」(イーティーエフ)という基礎用語について解説していきます。ETFはExchange Traded Fundの略で、上場投資信託(じょうじょうとうししんたく)とも呼ばれています。株式投資と投資信託の良いところを組み合わせた金融商品です。

株は企業の銘柄を買うので、その企業の業績に左右されます。ETFは日々テレビやラジオで耳にする「日経平均株価」や「TOPIX」(東証株価指数)などに連動するよう運用されているので、分散投資ができ値動きがわかりやすいです。

ETFは投資信託だけど、取引する自分からは「ETFは株の銘柄」だと思えばわかりやすいと思います。取引方法、流れは株を売買する時と同じです。投資信託は専門家に支払う手数料がかかりますが、ETFならそれもありません。株取引の専門用語が難しい人でも手軽に始められます。

IPO株

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新しく株式市場に出回る「IPO株」(アイピーオーかぶ/新規公開株)という基礎用語について解説していきます。非公開、未上場(=市場で取引すること)だった株を新しく一般の株投資家に売り出される株のことです。

IPO株は初値が公開時の値段を大きく上回ることが多いので、個人投資家からみると「リスクが少なく大きな利益」を見込めるため人気です。そのため、抽選になることが多く「宝くじ」と呼ばれたりします。上場直後は値動きが荒くなるので、初心者には難しいかもしれません。

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株の用語②注文に関わる用語

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株を買ったり売ったりするとき、買い注文や売り注文をする必要があります。注文方法は「成行注文」と「指値注文」の2種類があり、投資家が選びます。さらに条件をつけることで便利な使い方ができます。それぞれメリットとデメリットがあるので使いこなすことが重要です。どのような条件の時にどのような注文方法がおすすめなのか解説していきます。

成行注文

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株の取り引きが成立しやすい注文方法「成行注文」(なりゆきちゅうもん)という基礎用語について解説していきます。成り行き注文は言葉の通り、株を買ったり売ったりするときに、成り行きに任せて値段を指定しないで注文することです。

いますぐ買いたい、いくらでもいいので早く売りたいとき、ほぼ確実に株を買ったり売ったりすることができる成行注文はおすすめです。しかし、思った以上に高い値段で買ってしまったり、安い値段で売れてしまうこともあります。

指値注文

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株のもうひとつの注文方法「指値注文」(さしねちゅうもん)という基礎用語について解説していきます。指値注文は成行注文と違って、株を「いくらで売りたい・いくらで買いたい」を指定する注文方法です。

買い注文は指定した値段以下の売り注文が出れば約定となり、売り注文は指定した値段以上の買い注文がでれば約定となります。指定した値段を超えないと約定できない注文方法ですが、思った以上に高い値段で買ってしまったり売ってしまったりするリスクは避けられます。逆に、指定した値段まで動かなければ取引が成立しません。

自分で指定した値段になったら売買されるので、画面に張り付いている必要がありません。リアルタイムで操作ができない時に便利な方法です。

逆指値注文

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条件を付けて注文する「逆指値注文」(ぎゃくさしねちゅうもん)という基礎用語について解説していきます。逆指数注文は成行注文と指値注文のデメリットを補ってくれる株の注文方法です。

買い注文は指定した値段以上の売値が出れば約定となり、売り注文は指定した値段以下の買い注文ができれば約定となります。逆指値注文は、指値注文とまったく逆の注文方法になります。

下落した株価の回復を待って値段が上がってきた時に買うことで、値段が上がる波に乗ることができます。また、買った値段より下がる前に売ることで、損切のタイミングがつかめなかったり急激な株の値下がりでも損失を最小限に抑えるといったリスク管理をすることもできます。サラリーマンなど株を副業としている人には有効な注文方法です。

株の用語③株価判断に関する用語

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どの銘柄の株を買うのか判断するために、いろいろな指標を参考にします。初心者がまず知っておくべき指標は「PER【株価収益率】」と「PBR【株価純資産倍率】」です。株価が同じ値段でも、価値は同じとは限りません。その価値を比較することができる2つの株価指標とそれに関する用語について解説していきます。

PER【株価収益率】

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現時点での株価が割安か割高かを判断する「PER【株価収益率】」(ピーイーアール【かぶかしゅうえきりつ】)という基礎用語について解説していきます。PERは「企業の利益と株価の関係」を表していて、割安性を判断する指標です。「PER=株価÷1株あたりの利益」で計算します。

PBR【株価純資産倍率】

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株価が割安か割高かを判断するもうひとつの指標「PBR【株価純資産倍率】」(ピービーアール【かぶかじゅんしさんばいりつ】)という基礎用語について解説していきます。「PBR」は「会社の純資産と株価の関係」を表していて、PERと同様に割安性を判断する指標です。「PBR=株価÷1株当たりの純資産」で計算します。

PERと同様、PBRも低ければ低いほど「株価が割安」と判断されます。わかりやすく人間で例えると、稼いだ収入がPER、貯金や資産などの所有物がPBRとなります。収入に当たる「利益」と所有物に当たる「純資産」と「株価」を比較してその株が割安かを判断します。

値がさ株

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値嵩株とも表記する「値がさ株」(ねがさかぶ)という基礎用語について解説していきます。株式が割安・割高であっても、1株当たりの単価が市場全体の平均値より高い銘柄のことをいいます。実際にいくら以上の株式が「値がさ株」かという明確な定義はありません。

値がさ株に対して、単価が平均値の銘柄を「中位株」(ちゅういかぶ)、単価が平均値より低い銘柄を「低位株」(ていいかぶ)と呼びます。

株の用語④チャートに関する用語

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株で利益を上げるには、なるべく安く買って高く売ることです。そのためには株価を予測するための道具がが必要です。ただ株価を見ただけだは安いか高いかの判断ができないので、過去との比較が必要になります。そんな時に1日、1週間、1か月といった期間の株価をグラフにすることで、株価の動きをひとめみてわかるようにしたものがチャートになります。

始値・終値・高値・安値

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4本値と呼ばれる「始値・終値・高値・安値」(はじめね・おわりね・たかね・やすね)という基礎用語について解説していきます。始値はある期間の取引で最初に約定した価格、終値はある期間の取引で最後に約定した価格、高値はある期間の取引で一番高かった価格、安値はある期間の取引で一番安かった価格になります。

ローソク足

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チャート上で値動きを表すときに使われる「ローソク足」(ろーそくあし)という基礎用語について解説していきます。形がロウソクに似ていることからローソク足と呼ばれています。

ローソク足の柱の部分を「実体」(じったい)、上に伸びている線を「上ひげ」(うわひげ)、下に伸びている線を「下ひげ」(したひげ)といいます。上ひげの先端が高値、下ひげの先端が安値を表しています。株価が始値より終値のほうが高かった場合、陽線と呼ばれ実体は白で表します。逆に終値のほうが低かった場合、陰線と呼ばれ実体は黒で表します。

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ローソク足で1日の株価の動きを使って表したものを「日足」(ひあし)といい、そのほかの期間によって「週足」(しゅうあし)、「月足」(つきあし)、「年足」(ねんあし)などあります。

始値と終値を表している実体の長さや、高値と安値を表しているひげの長さが長いほど、価格が大きく動いたことになります。また、それぞれ短ければ短いほど価格変動がなかったことになります。

寄る・引け

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成立した取引の名称「寄る・引け」(よる・ひけ)という基礎用語について解説していきます。まず、株式は午前の取引「前場」(ぜんば)と午後の取引「後場」(ごば)に分かれます。前場は9:00~11:30まで、後場は12:30~15:00までの取引になります。

前場・後場それぞれの一番最初に売買が成立した取引を「寄る」もしくは「寄付」(よりつき)と言います。ただし、その日一番に売買が成立した取引は「寄る」ではなく「寄付」と言うことが多いです。後場の一番最初に売買が成立した取引は「寄る」ではなく「後場寄り」と言われたりします。また、寄付でついた価格のことを「寄り値」とも言います。

このように、「寄る」と言ってもいろいろな言い方があります。次に、「寄る」と同じくらい耳にする「引け」について解説していきます。

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「引け」とは「寄る」の逆で、前場・後場それぞれの一番最後のに売買が成立した取引を「引け」と言います。その日一番最後に売買が成立した取引は「引け」ではなく「大引け」(おおひけ)とも言います。また、株取引の終了を意味する場合にも使われます。「大引け」でついた価格のことを「引き値」とも言います。

株の専門用語には似たような意味を持つものがあります。「寄る」と「引け」と似たような用語を先ほど解説しています。「寄る」と似た用語は始値、「引け」は終値です。これはローソク足の期間が1日の場合、始値は「寄る」終値は「引け」と呼ばれます。

株を始めるためには用語を覚えるのが大切

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株の専門用語をほんの一部ですが、基本を押さえ初心者にもわかりやすく解説しました。難しいと思っていた株も、ひとつひとつの専門用語を理解していけば、株に対するハードルも下がり始めやすくなります。現在も新語が生まれていますが、全部覚える必要はありません。わからない用語は都度調べるようにしましょう。

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enisi
ライター

enisi

月に1回のジェルネイルを楽しみに過ごしており、暇な時には新しいデザインを検索しています。片付けが苦手なので、収納アイデアに興味があります。疑問に感じたことは、手を抜かず納得できるまでしっかり調べることを大切にしています。

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