パントリーの特徴・メリット・デメリットは？リフォームデザインの注意点も！

現在のキッチンをリフォームしようと思ったときに、選択肢の一つになるのがパントリーキッチンです。パントリーキッチンのパントリーとは、飲み物などを貯蔵しておく貯蔵庫のことで、その名の通り、大きな貯蔵スペースのあるキッチンのことです。

パントリーキッチンには多くのメリットとデメリットが存在しますが、ここではまず、パントリーキッチンにしたときのメリットについて紹介します。

始めに、パントリーキッチンとはどのようなキッチンなのかということについて説明すると、簡単に言えば収納スペース付きのキッチンのことです。もちろん、一般的なキッチンにも収納スペースはある程度ありますが、パントリーキッチンの場合、収納スペースがかなり大きいのが特徴です。

そのため、様々なものを収納しておくことが出来るのですが、同時に必要となるスペースも大きく、また、家の間取りなどの関係で設置するのが難しいケースもあります。

パントリーキッチンの最大のメリットは、何と言っても収納の大きさです。デザイン的に収納が小さいために、思ったよりものが収納できず、せっかくリフォームしてもあまり使い勝手が良くなかったというような事態は避けたいものです。

収納が大ければ、それだけ多くのものを収納することができ、使い勝手も良くなります。また、周りに収納しきれないものが置かれて散らかって見えてしまうことも避けることが出来、全体としてスッキリとしたデザインに見せることが出来ます。

パントリーキッチンにリフォームして収納スペースを多くすれば、当然、買いだめもできます。働いているために、平日に買い物をする余裕がないため、土曜日や日曜日にまとめて買い物をして、収納しておくケースなどで効果を発揮します。

また、来客があるために買い物を多めにしておきたいなどのときなどにも効果を発揮します。さらには災害に備えた備蓄品の貯蔵庫にもなります。最大のメリットの一つです。

前述したように、パントリーキッチンのメリットである収納スペースの大きさは様々な活かし方を考えることができます。中でも災害用の備蓄品の貯蔵庫としての活用は、災害はいつ来るか分からないものであるだけに良いアイデアと言えます。

収納スペースが広いデザインなので、様々なキッチン周りの小物や食品などを収納することができ、キッチンのインテリアがスッキリして見えるのもパントリーキッチンのメリットです。キッチンのインテリアが片付いていないと、どうしてもあまり良い印象のキッチンにはなりません。

パントリーキッチンなら、収納スペースが広いので片付きやすく、スッキリとしたインテリアに見せることが出来るため、キッチンの印象が良くなります。

パントリーキッチンの別のメリットは、組み合わせが豊富なことです。リフォームするときに、もっとも自分にとって使いやすい組み合わせのプランを立てることによって、それぞれのスペースに合わせた使いやすいキッチンにリフォームすることが出来るので、使い勝手の良いキッチンになります。

このときに、パントリーをどのように何と組み合わせるかによって、キッチンの使い勝手は全く異なってきます。ですので、組み合わせを考えるときは、パントリーキッチンのメリットを最大限に活かすことができる組み合わせのプランを立てるべきです。

ここまでパントリーキッチンのメリットを解説してきましたが、パントリーキッチンはメリットばかりではありません。もちろん、デメリットもあります。ここでは、パントリーキッチンのデメリットについて解説します。

後々に後悔しないためにも、パントリーキッチンのメリットだけではなく、デメリットにも目を向けて、リフォームするときにパントリーキッチンにするかどうか総合的に判断する必要があります。

パントリーキッチンのデメリットの1つとして、デザイン的に広いスペースが必要になることが挙げられます。メリットのところで、収納スペースが大きいことを挙げましたが、このことは、同時にデメリットにもなります。

最も、このデメリットは工夫の余地があり、他のものと組み合わせたりすることによって、スペースを少なくすることができる可能性があるので、リフォームの時に専門家の方とよくデザインの相談することをお勧めします。

パントリーキッチンの場合、デザイン的に料理をする時に動きにくくなってしまうのもデメリットです。収納スペースに物を取りに行かなければならないので、どうしても移動距離が大きくなってしまい、効率が悪くなりがちです。

このデメリットは、キッチンのインテリアのデザインの選択や配置の工夫である程度カバーできるので、リフォームするときにデザインやインテリアを工夫するとよいです。

パントリーキッチンの別のデメリットとして、買いだめしすぎるということがあります。収納が大きいため、たくさん保存できるのはいいのですが、買いだめしすぎて消費期限を過ぎたものばかりが保管されているという事態になりかねません。

特に物をたくさん保管することの多い方は、消費期限を過ぎたものばかりになってしまい、結局捨てることになったということになってしまわないよう気を付ける必要があります。

パントリーキッチンには、前述したようなメリットとデメリットがありますので、パントリーキッチンへのリフォームをする時には、それぞれを考慮したデザインやインテリアを選択する必要があります。ここではパンテリーキッチンのデザインやインテリアを選択するときの注意点を解説します。

キッチンの大きさや間取り、キッチン使用時の動きなど様々な要素を考えて、最も使いやすいデザインやインテリアを選択することがパントリーキッチンを選択して成功することにつながります。

パントリーキッチンには、前述したように、収納スペースが大きいというメリットの反面、広いスペースが必要になる、動きの効率が悪くなるというデメリットがあります。ですので、デザインやインテリアを選択する時には、自分が使いやすい幅や奥行きを考慮した選択が必要です。

また、デザインやインテリアによって、必要な幅や奥行きが異なりますので、そこを考慮したデザインやインテリアの選択も必要ですし、元々のキッチンの大きさや間取りも考慮する必要があります。

多くのものを収納しようとすると、当然、取り出しにくくなります。それを少しでもカバーするために、棚を可動式にするというのが1つの選択肢になります。棚を可動式にすることによって、動きの効率がよくなり、使いやすいキッチンにすると同時にスペースも効率化することができます。

また、身長があまり高くない方にとっても、可動式の棚の方が、収納物を取るのに便利なので良い選択肢となります。

パントリーキッチンの場合、キッチンを使う時の自分の動きを考えてパントリーの位置を決める必要があります。適当に位置を決めてしまうと、キッチンを実際に使う時にパントリーが邪魔になり、使いにくいキッチンになってしまいます。

料理をする時の動きや、物を取るときの動きなどをよく考えたうえで、デザインやインテリアを決めるとともに、設置位置も決めることが重要です。

キッチンをリフォームするときにパントリーキッチンを選択するのでしたら、メリットとデメリットを考慮して、上記の3点をよく考えたプランニングをし、パントリーキッチンのメリットが最大限に活かせるようなキッチンにしましょう。

パントリーキッチンは、前述してきたように、メリットばかりではなくデメリットもあります。ですので、そもそもパントリーキッチンにすべきかどうかという必要性も考える必要があります。ここでは、パントリーキッチンの必要性の判断について解説します。

パントリーキッチンのメリットやデメリット、実際に使用するキッチンの大きさや間取りなどを総合的に考えたうえでパントリーキッチンにするかどうかの判断をする必要があります。

パントリーキッチンというと、メリットばかりのイメージがあり、憧れる方も多いですが、前述したように、必ずしもメリットばかりではありません。パントリーキッチンが必要かどうかはそれぞれの家庭の事情やキッチンの大きさや間取りによって異なります。

それぞれの家庭の事情やキッチンの大きさや間取りなどとパントリーキッチンのメリット、デメリットを考慮したうえで判断する必要があります。以下にパントリーキッチンの必要性の判断の目安を解説します。

パントリーキッチンを考えたときに、必要性があると思われるのは、キッチン関係の物が多く、基本的なキッチンの設計では収納スペースが小さすぎることが分かっているケースです。このような場合はパントリーキッチンにする必要性があるので、検討すべきです。

また、家族が多かったり、独身でも普段買い物に行く時間が取れず、たくさん買いだめすることが多いケースなどでは検討しても構いません。

そうすることによって、キッチンのインテリアがすっきりする、買いだめを収納できるといったパントリーキッチンのメリット活かすことができます。

次に、リフォームなどの時に、パントリーキッチンを考えるべきでないのはどのようなケースかというと、まず、キッチンのスペース自体が小さく、パントリーを設置する余裕がないケースでは、料理をする時に邪魔になりやすいというデメリットばかりが目立ってしまうので、考えない方がよいです。

また、キッチンの間取りの関係でパントリーを設置することで余計な動きをしなければならなくなるケースでも、デメリットばかりが目立ってしまうので、パントリーキッチンを考えるべきではありません。

パントリーは、大きな場所が必要なので、設置場所は慎重に考える必要があります。キッチンの大きさや間取り、キッチンでの主な動きなどを総合的に判断して設置場所を決めるべきですが、ここでは中でもパントリーを設置するのにお勧めの場所を紹介します。

パントリーの設置場所として、まずお勧めするのはキッチンの中や近くです。パントリーキッチンのパントリーには、キッチンで使用するものが多く収納されていることがほとんどです。ですので、キッチンの近くに設置すれば何かと便利で使い勝手も良くなります。

あまりキッチンから離れたところに設置してしまうと、パントリーまでに無駄な動きをしなければならず、キッチンを使用するときの動きの効率が悪くなる事があるというパントリーキッチンのデメリットばかりが目立つことになってしまいます。

パントリーの設置場所として次にお勧めするのは、玄関の近くです。玄関は開け閉めすることが多いので風通しが良いことが多く、家の中では比較的室温が安定しています。そのため、食品などが比較的傷みにくいのです。

また、玄関にパントリーを設置すれば買い物してきたものをすぐにパントリーに収納しやすいというメリットもあります。

ただ、玄関とキッチンが離れているような間取りの家の場合は、動きの効率が悪くなってしまい、デメリットばかりが目立つことになってしまうので注意が必要です。

次にこれはお勧めというよりはこうすべきという設置場所です。基本的にパントリーに収納するものはキッチンで使用するものですので、屋内の出来る限り内側に設置すべきです。家の壁側に近いところに設置してしまうと夏場はかなり温度が上がって収納物が傷んでしまう可能性があります。

また、壁に近いところに設置した場合、様々なものによる収納物の汚染の可能性も高まります。そのような危険から少しでも収納物を守るためにも、パントリーを家の壁際に設置するのは控えるべきです。

パントリーの設置場所次第でパントリーキッチンが使いやすくも使いにくくもなります。パントリーキッチンにリフォームするなら、上記の3点を良く考慮してパントリーの設置場所を決定するのが後々後悔しないための秘訣です。

パントリーキッチンのパントリーは、買いだめした食品などを保管しておくのに便利ですが、大きなスペースを取るものでもあります。「リフォームするならパントリーキッチンに」と最初から決めてしまうのではなく、メリットやデメリット、設置場所などを良く考慮して決めることが重要です。

また、デメリットでも、パントリーの配置などを工夫することによって、「パントリーキッチンにしてよかった」と思える使いやすいパントリーキッチンにすることも可能です。専門家とも良く相談して使いやすいパントリーキッチンになるようにしましょう。