「小生」の意味と使い方まとめ!誤用しないように例文や類語もチェック!

「小生」の意味と使い方まとめ!誤用しないように例文や類語もチェック!

たまに「小生」という言葉を見かけたりすることがありますが、「小生」とはいったいどういう意味なのでしょうか。「小生」という言葉の意味や読み方や類語、「小生」の使い方の例文など、「小生」という言葉について詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.小生の意味とは?
  2. 2.小生の類語
  3. 3.小生の使い方・例文
  4. 4.小生と当方の違い
  5. 5.小生を使う際の注意点
  6. 6.小生の由来
  7. 7.小生は男性の一人称という意味

小生の意味とは?

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「小生」という言葉をたまに見たりすることがありますが、「小生」という言葉の意味も読み方もわからないという人は結構多いでしょう。

「小生」という言葉は結構古風なイメージのある言葉で、現代ではあまり使われることがないため、「小生」という言葉の意味も読み方も知らなくても無理はありません。

ですがほんのたまに「小生」という言葉を使う人もいますので、「小生」の読み方や意味などを知っておいた方が良いと言えます。

「小生」という言葉はどういう読み方でどういう意味なのか、まずは「小生」の意味と読み方についてご紹介しましょう。

男性の一人称という意味

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「小生」の読み方は「しょうせい」という読み方で、「小生」の意味は「男性の一人称」という意味です。「しょうせい」という読み方の「小生」は結構古い日本語で、男性がへりくだって自分の事を言う意味で使われる言葉です。

「小生」という言葉は男性がへりくだって自分の事を言うときに使われる言葉ではありますが、意味も読み方も知っていても誤用する人もいます。

「小生」の誤用に関してはまた後で詳しくご紹介しますので、まずは「小生」の読み方は「しょうせい」で意味は「男性の一人称」という意味だということを覚えておきましょう。

小生の類語

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「小生」の読み方と意味についてご紹介しましたので、次は「小生」の類語とその意味についてご紹介します。「小生」の意味は「男性の一人称」で、男性が自分をへりくだって言う時に使われる言葉です。

「男性が自分をへりくだって言う」と言うと難しそうですが、「男性の一人称」というだけの意味なら「小生」の類語に当たる言葉はいくつもあります。

「小生」という言葉の類語に当たる言葉にはいったいどういう言葉があるのか、「小生」の類語についてご紹介しましょう。

類語①「僕」の意味

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「小生」の類語の一つ目は、「僕(ぼく)」です。「僕」の意味も男性の一人称という意味ですので、「小生」と同じ意味を持つ言葉だと言えます。

女性でも最近は「僕っ子」という、自分の事を「僕」と言う人もいますが、本来「僕」は男性の一人称で、男性が自分の事を言う時に使われます。

ですが「僕」には「小生」のように「自分の事をへりくだって言う」というニュアンスはありませんので、そういった意味では「僕」は「小生」とは異なりますが、基本的な意味では「僕」は「小生」の類語と言えます。

類語②「小職」の意味

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「小生」の類語の二つ目は、「小職」です。「小職」の意味も「小生」と同じく男性の一人称という意味ですので、「小生」の類語になります。

ですが「小職」は主に公務員などの男性が使う言葉で、民間の会社においては管理職に就いている男性しか使わない言葉です。

「小生」と「小職」を混同して誤用する人もいますが、基本的な意味は同じでも「小職」は使う人が限定されますので、「小生」と「小職」は実は全く違うと言えます。

類語③「私」の意味

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「小生」の類語の三つ目は、「私」です。読み方は「わたし」「わたくし」の二通りありますが、これも「自分」を表す意味を持つ一人称です。

ただ「小生」が男性限定の一人称であるのに対して、「私」は男性でも女性でも使うことができる一人称で、その点で大きく違います。

社会人になると男性でも自分の事を「私」と言うことが多く、先にご紹介した「僕」に比べるとビジネス向きな「自分」の言い方だと言えます。

「小生」という言葉はビジネスシーンなどでも使うことはできますが、昨今では「小生」より「私」の方が一般的です。

類語④「愚生」の意味

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「小生」の類語の四つ目は、「愚生(ぐせい)」です。「愚生」の意味は男性の一人称で、自分の事をへりくだって言う意味で使われる言葉です。

「小生」も男性が自分の事をへりくだって言う一人称なので、「愚生」は「小生」にかなり近い意味を持つ類語であると言えます。

「小生」という言葉は主に書簡などの中で使われる言葉ですが、「愚生」も「小生」と同じく主に書簡の中で使われます。

類語⑤「不肖」の意味

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「小生」の類語の五つ目は、「不肖(ふしょう)」です。「不肖」の意味は「取るに足らないこと」「未熟なこと」という意味ですので、「小生」とはまったく違う意味のようですが、ニュアンス的には似ています。

「小生」は男性が自分の事をへりくだって言う時に使われる言葉ですが、「不肖」という言葉も自分の事をへりくだって言う時に使われます。

「不肖」という言葉は「不肖ながら努力いたします」というように、自分自身をへりくだって言う場合に使われますので、ニュアンスや使い方が似ているという点で「不肖」も「小生」の類語だと言うことができます。

類語⑥「本職」の意味

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「小生」の類語の六つ目は、「本職」です。「本職」という言葉も男性の一人称を表す言葉なので、「小生」の類語であると言えます。

ただ「小生」という言葉がその人がどのような職業に就いていても使える男性の一人称であるのに対して、「本職」という言葉は弁護士や司法書士などの職業に就いている人にしか使えないという違いがあります。

弁護士や司法書士などの職業に就いている人が「小生」と言うことはできますが、弁護士や司法書士などではない人が「本職」と言うことはできないということです。

類語⑦「本官」の意味

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「小生」の類語の七つ目は、「本官」です。「本官」という言葉は警察官や裁判官などが自分の事を表す時に使われる一人称で、これも「小生」の類語です。

「本官」も「小生」の類語ではありますが、「本官」という言葉は男性限定の一人称ではなく、女性の警察官や女性の裁判官にも使える一人称です。

女性の警察官は自分の事を「本官」と言えますが「小生」とは言えません。逆に警察官などではない男性は自分の事を「小生」と言えますが「本官」とは言えません。

このように「小生」にはたくさんの類語が存在していますが、「小生」とほぼ完全に同じ意味を持つ類語は少ないということです。

小生の使い方・例文

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「小生」の類語についてご紹介しましたので、次は「小生」の使い方と例文についてご紹介します。「小生」という言葉は昨今ではあまり使われない言葉になりましたので、使い方がわからないという人も多いでしょう。

実際「小生」という言葉はほとんど使われなくなったため、時代小説などの中でしか見たことがないという人も少なくありません。

「小生」という言葉はいったいどのような使い方をすれば良いのか、「小生」の使い方と例文についてご紹介しましょう。

例文①

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「小生」の使い方と例文の一つ目は、「小生も年を取ったと感じた出来事でした」という例文です。「小生」という言葉は手紙などの書簡の中で使われることが多い言葉で、この例文も手紙の中の一文です。

「小生」という言葉は昔武士などが自分と対等な地位の相手などに対して使っていた言葉で、高齢の人の中には好んで「小生」という言葉を使う人もいます。

「私」と言えばいいところで「小生」という言葉を使う人はちょっと気取っていると勘違いされることもありますので、若い人が「小生」という言葉を使うのはあまりおすすめしません。

例文②

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「小生」の使い方と例文の二つ目は、「小生、一生の不覚」という例文です。この例文も手紙の中に使われる一文で、とんでもない失敗をしてしまったという意味の例文です。

「小生」という言葉を手紙の中で好んで使うのは高齢の男性が多いですが、「小生」というちょっと難しい表現に合わせて、他の言葉もちょっと難しい言葉を使うのが一般的です。

「小生」という言葉を使いたい場合には、全体的な文章もちょっと堅く難しい日本語で統一すると「小生」だけが浮いたりしません。

例文③

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「小生」の使い方と例文の三つ目は、「小生にはもったいないお言葉痛み入ります」という例文です。こちらもやはり手紙の中の一文で、「小生」という堅く難しい言葉に見合うように「痛み入る」という言葉が使われています。

昔は小説家などを目指す若者たちが「小生」という言葉を好んで使っていましたが、それは若者ならではの「かっこつけ」の一部でした。

現代の若者が「小生」などと言うと「中二病」と言われたり「何言ってるんだ」と言われたりしますので、「小生」という言葉は若い人はあまり使わない方が無難です。

例文④

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「小生」の使い方と例文の四つ目は、「小生も何とか喜寿を迎えました」という例文です。「小生」という言葉は高齢の男性が手紙などで良く使いますが、こちらの例文もそういった手紙の一文です。

「小生」という言葉は昔の若者にとっては格好をつける「かっこいい言葉」として受け入れられていましたが、現代では高齢の男性が好んで使う言葉になっています。

使いたければ使っても構いませんが、「小生」という言葉を現代の若い人が使うと誤解されたり敬遠されたりすることもありますので、「小生」の使いどころには注意が必要です。

小生と当方の違い

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「小生」の使い方と例文についてご紹介しましたので、次は「小生」と「当方」の違いについてご紹介します。「小生」と同じ意味だと思われて誤用されやすい言葉に「当方」という言葉があります。

「小生」と「当方」という言葉は確かに似ていますが、実は意味が違うため、「小生」と言うべきところで「当方」と言うと完全な誤用になります。

「小生」と「当方」という言葉にはいったいどのような違いがあるのか、「小生」と「当方」の違いについてもご紹介しましょう。

当方は私達という意味

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「小生」と「当方」の違いは、「当方」の意味は「私達」という意味だということです。「小生」は男性の一人称ですが、「当方」は「私達」という意味なので一人称ではありません。

そのため「小生」と言うつもりで「当方」と言ってしまうとこれは誤用になります。相手が「小生」と「当方」の違いを知らない場合にはこの誤用も恥にはなりませんが、違いを知っている人に誤用すると恥をかくことになります。

「小生」は男性の一人称で「当方」は「私達」を表す二人称ですので、ビジネスなどで誤用しないよう注意が必要です。

小生を使う際の注意点

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「小生」と「当方」の違いについてご紹介しましたので、次は「小生」の注意点についてご紹介します。「小生」という言葉は滅多に使われませんが、使ってみたいと思う人も少しはいるでしょう。

「小生」という言葉は何となくかっこいいイメージがありますので、使ってみたいと思う人がいても不思議はありませんが、ここでも誤用に要注意です。

「小生」という言葉を使う上でどのような点に注意をしなければならないのか、「小生」の注意点についてご紹介しましょう。

目上の相手への言葉では使えない

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「小生」の注意点は、目上の相手への言葉では使えないということです。「小生」は男性が自分をへりくだって言う時に使われる言葉ではありますが、この「へりくだり」がちょっと変わっています。

「小生」は本来自分と同格か目下の相手に対して使われる言葉なのに、自分の事をへりくだっているというややこしい言葉です。

昔の若者がやたら「小生」と言っていたのは目上の相手ではなく、同格の相手や目下の相手だったのでこういった使い方は誤用にはなりません。

「小生」を目上の相手に対して使うのは誤用で失礼に当たりますので、「小生」という言葉を目上の人に誤用しないよう注意が必要です。

小生の由来

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「小生」の注意点についてご紹介しましたので、次は「小生」の由来についてご紹介します。日本語には難しい言葉が沢山あり、由来のある言葉も多いですが、「小生」にも由来があります。

「小生」の意味は男性が自分をへりくだって言う一人称という意味ですが、なぜ「小生」という文字が当てられたのかというのが「小生」の由来になります。

「小生」という言葉の由来とはいったいどういう由来なのか、「小生」の由来についてもご紹介しましょう。

「生」の意味が小生の由来

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「小生」の由来は実は「生」の文字にあります。「生」という文字には「生きる」「生まれる」という意味もありますが、実は「学ぶ」という意味もあります。これに「小」がついたのが「小生」です。

「生」の意味「学ぶ」に「小」をつけることによって、「学びが少ない」という意味になり、「まだ勉強中の未熟者」という意味になりました。

「小生」は自分をへりくだって言う言葉ですが、へりくだる理由はこの「学びが少なく勉強中の未熟者」という点にあり、これが「小生」という言葉の由来だということです。

小生は男性の一人称という意味

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「小生」という言葉の意味や類語や「小生」の使い方の例文など色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。

「小生」は男性が自分をへりくだって言う時に使われる男性の一人称という意味ですが、昨今ではあまり使われることがなく誤用も多い言葉です。「小生」の正しい意味を理解して正しく使いましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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