退職届の封筒の書き方は正確に!
会社を辞める時に、出す書類が退職届です。また、会社を辞める時には、退職願といった書類もあります。この違いはなんでしょうか。退職届は、自分が会社辞めたいと、会社側に出す書類のことです。厳密に言えば自分の上司に出します。この退職届は、自分が会社を辞めたい意思を伝えるものであって、会社が必ず認めるとは限らず、戻されることがあります。
一方で、退職願の場合は、会社の判断を待たずに、自分は会社を辞めますと伝える書類です。ですので、会社から返されることはほとんどありません。このように、会社を辞める時には2つの書類があります。
今回は、会社を辞める時に、出す書類の退職届を入れる封筒の書き方、封筒の色・サイズなどにスポットを当てて紹介していきます。
退職届の封筒の選び方
まずは、退職届の書類を入れる封筒の選び方について説明します。退職届の書類を入れる封筒を、あまり意識しない人がいます。退職届の書類を入れる封筒の選び方はもちろんですが、退職届の封筒の書き方、退職届の書類の入れ方、退職届を郵送する場合の注意することなどをしっかり理解しておきましょう。
封筒の色は無地の白
退職届は、自分が会社を辞めたいと、意思を伝えるための公式の書類です。そのため、封筒に何も描かれていない無地で、色は白が理想とされています。申請書・招待状・委任状などの公式の書類は、白色が基本です。
また、無地の白には、退職届の文字が映えます。さらに、白には清潔、好印象のイメージがあるので、受け取った関係者にいい印象を与えることができるなどのメリットがあります。間違っても、あなたの本気度が疑われるような、茶色の封筒に退職届を入れて渡すようなことがないようにしましょう。
用紙サイズのA4・B5に合わせた封筒
退職届を入れる封筒の色を紹介しました。では、退職届を入れる封筒のサイズはどれにすればよいのでしょうか。退職届の書類は、フォーマットが決まっています。会社によりフォーマットとサイズが違います。
そのため、退職届の書類のサイズに応じて、退職届を入れる封筒を決めることが大事です。例えば、退職届の書類のサイズがA4であれば、幅が120㎜、長さが235㎜の封筒のサイズの「長形3号」を選ぶことになります。
退職届の書類のサイズがB5であれば、幅が90㎜、長さが205㎜の封筒のサイズに入れるようにしましょう。このように、退職届の書類の用紙サイズのA4・B5に合わせた封筒に入れることで、退職届の書類を三つ折した時に、封筒にスッキリと入れることができます。
郵便番号欄の無いもの
退職届の書類を入れる封筒の色が無地の白でも、郵便番号欄の無いものを選ぶことを忘れないようにしましょう。退職届が公式の書類であることを理解していれば、郵便番号欄のついた封筒を選ぶことはないと考えますが、つい、うっかりもありますので、よく確認をすることが大事になります。
退職届の封筒の書き方
退職届の封筒の書き方は、退職届の書類の右側に「退職届」といった書き方をする時と、退職届の書類の上部に「退職届」といった書き方をする時では、封筒の書き方が変わるのでしょうか。
つまり、退職届の書類が、縦書きか横書きかによって変わるのかということです。結論から言えば、退職届の書類が縦書きであれ、横書きであれ、封筒の書き方が変わることはありません。次項から封筒の表、封筒の裏の書き方について説明していきます。
書き方手順①封筒の表に「退職届」
ここでは、退職届の書類が入った封筒の書き方について説明します。退職届の書類が入った封筒の書き方にはいくつか注意する点がありますので、しっかり理解しましょう。しかし、退職届の書類が入った封筒の書き方とは言っても、基本的には、手紙を入れる封筒の書き方を理解していれば問題はありません。確認を含めて、次項から詳しく説明します。
書き方は中央少し上に書く
まずは、退職届の文字ですが、当然のこと表に書きます。しかも、封筒の中央より少し上に書くのが理想です。また、手紙を入れる封筒に相手の名前を書く時と同じように、縦に太文字で「退職届」と書きます。できれば、筆ペンなどがいいのですが、無理であれば黒色のボールペンなら構いません。
書き方手順②封筒の裏に所属部署等記入
次に、自分が所属している部署の書き方を紹介します。自分が所属している部署は、退職届の書類が入った封筒の裏に書きます。
書き方としては、封筒の左側の下に縦書きで書きます。所属部署を書く文字のサイズは、封筒の表に書いた退職届の文字より少し小さくて黒の色をしたボールペンを使って書くのが理想です。また、所属部署名が二段にならないような書き方を心掛けましょう。
封筒裏左下に氏名まで記入
ここでは「封筒裏左下に氏名を記入」について紹介します。退職届の書類が入った封筒の裏に氏名を記入します。氏名を記入する位置は封筒の裏左下になります。所属部署名を書いた左側に当たります。文字サイズは所属部署名と同じになります。所属部署名と同じように黒の色をしたボールペンで書くのが理想です。
退職届を封筒に入れる時の注意点
退職届の封筒の書き方を紹介したところで、ここでは退職届の書類を封筒に入れる時の注意点について紹介します。退職届を封筒に入れる時のポイントは、退職届を受け取る人が退職届の書類をスムーズに読めるような入れ方をすることです。そのためには、退職届の書類の折り方と封筒への入れ方に注意する必要があります。
折り方と封筒への入れ方
退職届の書類の折り方と封筒への入れ方について紹介します。退職届の書類の折り方には、三つ折り、四つ折りがあります。退職届の書類の折り方で、退職届の書類が縦書きの場合は、まずは、折る向きがわかるように、書類の右上に目印としてマークを付けます。
次に書類の1/3を上に折り、同じように1/3を上に折れば、書類が三つ折りになります。このような折り方をすれば、封筒から退職届の書類を出した時に、読む方向を変えることなく、スムーズに読むことができます。
四つ折りも同じような折り方をすれば、封筒から退職届の書類を出した時に、読む方向を変えることなく、スムーズに読むことができます。しかし、三つ折りの方が、早く退職届の書類を開くとができますので、四つ折りよりも三つ折りがおすすめです。
退職届は三つ折りに!
退職届を出す際の折り方は、三つ折りがおすすめです。三つ折りにしておくと封筒から退職届の書類を出した時に、読む方向を変えることなく、スムーズに読むことができるようにするには、退職届の書類を三つ折りするだけではできません。スムーズに読むことが出来るようにするには、退職届の書類の封筒への入れ方も大事になります。
封筒から取り出した時に書き始めが見える様に封入
封筒から取り出した時に書き始めが見える様にするには、封筒への入れ方がポイントになります。どんな入れ方をするかと言いますと、「この度」といった退職届の文章の書き始めの部分が、封筒の裏側の右上にくるような入れ方をすることです。この入れ方をすれば、退職届の書類を封筒から取り出した時に書き始めが見えやすくなります。
また、三つ折りにしろ、四つ折りにしろ、定規などを利用した折り方をすれば、キレイに折ることができて、大事な退職届の書類にシワが出来ることを防げます。シワのない書類は、受け取る人に好印象を与えることができます。また、マナーとしても大事なことです。
書類のシワを取るには
定規などを利用した折り方しないで、大事な退職届の書類にシワができたら、アイロンでシワ取りができることを覚えておきましょう。アイロンで書類のシワを取る方法などは、アイロンの近くに手を近づけた時に、微かに熱さを感じ程度の低温にしたアイロンを使います。
そのアイロンを使って書類をこするのではなく、どちらかと言えば、圧力をかけるイメージで書類を押します。シワの程度により、シワがひどい時には、アイロンのスチーム機能を使うか、霧吹きで湿らせるとキレイにシワを伸ばすことができます。しかしその際、インクがにじむことがありますので、よく確認をしながらやるようにしましょう。
他にも、書類のシワを取る方法があります。平らな木の2枚の間に、書類を入れて上から重いものを乗せて伸ばす方法です。
退職届の郵送時の注意点
退職届は、上司などの関係者の元に行って直接渡すのが基本です。しかし、やむを得ない事情で直接渡すことが出来なければ、郵送でも問題はありません。退職届を郵送する時には、いくつか注意をする点があります。次項からそれらを紹介します。
退職届を郵送する時に注意する点として最も大事なのが、「退職届を郵送してもいいですか」と、会社に確認をとって了解を得ることです。会社に了解を得たら、退職届がしっかりと会社に届くようにすることです。
また、会社に届いても上司などの手元に届かなければ意味がありません。このように、退職届を郵送した時にしっかりと会社に届き、また、上司などの関係者に届くようにするには、どんなことに注意すればいいのでしょうか。
①一回り大きい封筒を用意
退職届を郵送する時の注意点として、紛失を防ぐ目的で一回り大きい封筒に入れて郵送することが大事です。小さな封筒などは目立たないので、紛失を防ぐ意味から大きな封筒を利用しましょう。
例えば、退職届の書類を「長形4号」のサイズの封筒に入れて送る場合でも、一回り大きい「長形3号」のサイズの封筒を使うようにすることです。退職届の書類入りの封筒が「長形3号」なら「角形5号」のサイズの封筒を郵送用としましょう。
②郵送用封筒に宛名を書く
退職届を郵送する時の封筒には、宛名を書きます。宛名は会社の誰宛に、郵送すればよいのかをしっかり確認して書くことが大事です。また、その宛先の人以外が空けてはいけない「親展」の文字を赤色で書くことも忘れないようにしましょう。封筒の裏面には、自分の住所と氏名の記載を忘れないように書くことも大事です。
③添え状を入れる
退職届を郵送する時は、辞める会社が「繁栄していることへの喜びの挨拶と退職届を提出します。」といった文面と会社にお世話になったことへの感謝の気持ちを伝える添え状を入れるのはマナーです。添え状はそんなに長い文章にならない70文字程度が理想です。
また、添え状は、横書き、縦書きどちらでも構いません。さらに、手書き、パソコンどちらで作成しても問題はありません。しかし、パソコンで作成する文章は事務的になります。相手に気持ちをしっかりと伝えたいのなら、手書きで作成しましょう。
④郵送用封筒に添え状と退職届を入れる
退職届を郵送する時の、添え状の封筒の入れ方を紹介します。退職届を郵送する時の封筒には、退職届の書類を入れた封筒と添え状を入れます。郵送用封筒の色は白が基本です。また、郵送用封筒の表には「親展」の赤文字を忘れないように注意が必要です。
親展の表示がないと、誰かが間違って開封することもありますので、必ず「親展」の文字が書かれているかを確認するようにしましょう。
添え状が退職届の上になる様にする
退職届を郵送する時の、添え状の封筒の入れ方ですが、郵送用封筒を開封した時に、添え状が最初に取り出せるような入れ方をしましょう。郵送用封筒にまず、退職届の書類が入った封筒を入れ、その上に添え状を重ねるようにして入れます。
つまり、添え状が退職届の書類が入った封筒の上になる様に入れることです。この入れ方により、添え状が最初に取り出せるようになることに加えて、退職届の書類を入れた封筒を見えなくする効果があります。
⑤郵便局の窓口から郵送
退職届の書類が入った封筒と添え状を入れた郵送用封筒を郵送する時には、切手を貼ってポストなどに入れる普通郵便でも問題はありません。しかし、貼る切手などを間違えてしまうと、料金不足で返されることになりますので、できれば郵便局の窓口に行って、郵送することをおすすめします。
配達証明を付ける事も可能
退職届の書類が入った封筒と添え状を入れた郵送用封筒が、しっかりと届いているかが心配な人は配達されたことを証明する「配達証明郵便」という郵送方法を利用することをおすすめします。配達証明郵便とは、郵送したものを郵便担当者が「何月何日に配達しました」と配達したことを証明してくれるものです。
退職届の封筒の書き方を把握してマナーを守ろう
退職届の封筒の書き方、退職届の封筒のサイズや色の選び方から郵送時の注意までについてや、退職届の封筒の書き方のほかにも退職届の封筒のサイズや色はどんなものを使えばよいのかを今回は紹介してきました。
また、退職届の書類を郵送する時には、添え状が必要で、どんな文面にすればよいのかを紹介しました。
このように、退職届の封筒の書き方、退職届の封筒のサイズや色、さらに、添え状の書き方や送り方にマナーがあります。退職届を書く機会がありましたら、退職届の封筒の書き方を把握してマナーを守ってトラブルなどなく、スムーズに退職することができるようにしましょう。