将来性のある仕事に就職しよう
少し前までは想像もつかなかったようなことでも仕事になる時代ですが、将来性のある仕事とはどんな仕事なのでしょうか?
老舗と言われている会社や、倒産しないだろうと思われていた企業が倒産したり、吸収合併されることが起こる今だからこそ知りたい「将来戦のある仕事」をランキングで紹介します。就職や転職を考えている人はもちろん、人気のある分野や業界に関心がある人も参考にしてみてください。
将来性のある仕事とは
そもそも「将来性のある仕事とは」とはどのようなものなのでしょうか?今、安定していたり、人気のある職業がそのまま「将来性のある仕事」なのでしょうか?
これから紹介していく「将来性のある仕事」は、今後ますます必要にされている職業であったり、業界です。ニュースでも労働者不足の補い手としてAIなどのIT技術やロボット技術による自動化が進められていることが取り上げられます。
しかし、人でないとできない職業も多くあります。それが「将来性のある仕事」になります。
①定型作業では無い仕事
将来性のある仕事1つ目の「定型作業では無い仕事」とは、いろいろな分野で機械化が進められているなかで、機械ができないような分野の仕事です。
例えば、機械化や自動化が顕著に見られる自動車の製造工場であっても、所々で人間の手が必要になります。また、高級車になればなるほど職人の技術が必要になり、機械化しにくいと言われています。
自動化に仕事を奪われる
最近注目されているAIやロボットが得意とする分野はどのようなものでしょうか?AIやロボットは条件に合わせて判断をして仕事をします。例えば、この部品が来たら、こことここに決められた部品を載せるとか、この条件であればAの作業、違う条件ならBの作業といった感じです。
AIが今ほど発達しないときには、条件に少しでも合わないと機械が止まってしまいましたが、AIが発達した今では、少しの条件が合わなくても、誤差を補正して作業を進められます。
そのため、パターン化された流れ作業や選別作業などは今後、機械に取って代わる可能性が大きくなります。
②生活に無くてはならない仕事
将来性のある仕事2つ目「生活に無くてはならない仕事」には人を相手にした仕事や自動化される仕事のお基礎をつくる仕事などがあります。例えば、介護や医療の分野、また職人など、機械技術が発達しても、最終的には「人」が一番重要になってくる仕事です。
しかし、人同士の関わりが重要視される職業であっても飲食店などサービス業の一部については、やはり自動化であったり、IT機器の導入によって、働き手の需要が見直されている傾向にあります。
需要のある仕事は安定
需要のある仕事は安定していますし、働き場所もたくさんあります。その分、将来性のある仕事と言えますが、そこでより武器になるのがその分野での資格です。
介護でも医療でも、資格があるのとないのでは働ける機会も、どれだけ将来性のある仕事と関われるかも変わってきます。時間があれば、将来性のある仕事に役立つ資格もとっておけると、就職するにしても転職にするにしても、有利に動かすことができます。
③クリエイティブな仕事
将来性のある仕事の3つ目は「クリエイティブな仕事」です。少し前までは、不安定な仕事と思われがちだったこの分野ですが、ものづくりの技術が海外に輸出されたり、品質と価格のバランスや重要度が少しずつ変化している中で、何かを生み出す仕事が注目され始めています。
また、パソコンやスマートフォンなどの普及もこの分野で大きな影響を及ぼしており、特別な技術や機材がなくても、物を生み出すことが容易になっています。
また、それを発信する方法も変化しました。企業への売り込みなどではなく、SNSなどで個人に対して発信できるようになったというのも、クリエイティブな仕事が注目されるようになった理由のひとつです。
ゼロから生み出す仕事は可能性が高い
クリエイティブな仕事が注目されてはいますが、この分野を将来性のある仕事にできるかどうかは、生み出せる発想力と実行力があるかどうかにもかかってきます。
誰かが既にやっていることを真似をするのではなく、なにもないゼロの状態から、それをカタチにしてどれだけ発信することができるかがとても大切です。
④流行に左右されない仕事
将来性のある仕事4つ目のは「流行に左右されない仕事」です。流行のスピードは年々早まっています。1年前に何が流行したのかを思い出すのもままならないほどです。
いままで紹介してきた分野はどれも流行などにほとんど左右されることのないものです。それで、今爆発的に注目されていたり、成長している分野の業種であっても、それが数年後も続いているのかを見極めるのは、転職や就職を考えるのであれば特に気をつけたいポイントです。
また。将来性のある仕事として紹介した「クリエイティブな仕事」もこの流行の影響を受けやすいので、どんどん新しいことをを受信できるようアンテナを張っておくのは大切です。
安定した収入を得られる
また、合わせて注目したいのは「安定した収入」になるかどうかです。テレビなどで、爆発的に人気が出た芸人さんで、月に1000万円近い収入があったのに、ブームが過ぎると収入が0に近くなったというのを見ることがあります。
流行は、大きな利益を生み出して「将来性のある仕事」になるように思えますが、それを維持することができるかどうかは別問題です。
これまで見てきた「定型作業では無い仕事」「生活に無くてはならない仕事」「クリエイティブな仕事」の条件を考えながら、将来性のある仕事を探すと、安定した収入を得られる仕事を見つけやすくなります。
将来性のある仕事の人気職業分野ランキングTOP7
ここまで将来性のある仕事とはどんな分野の仕事なのかを紹介してきました。共通しているのは、ロボットやAIにできない分野や、特別な技術や資格も持っていることでできる分野。そして、流行に左右されない分野です。
ここからは「将来性のある仕事」とされている業種にどのようなものがるのは、ランキング形式で紹介していきます。
7位:住宅リフォーム業界
将来性のある仕事ランキング7位は「リフォーム業界」です。古民家再生やリノベーションという言葉が書店やインターネット上でもしばしば見かけるようになりました。壁紙の張替えなど簡単なことであれば、個人でも比較的簡単にすることができますが、それでも専門的な部分は、業者に頼まなければいけません。
リフォームの需要が高まる
リフォームといえば壁紙の張替えや水回りをすべて入れ替えなどでしたが、最近では外観はほとんど変えずに中を新築のようにしてしまうなど様々です。最近では、元よりも価値をあげられるとされるリノベーションが業界でも注目されています。
また、身体が弱くなっても大丈夫なように、それまで住んでいた家をバリヤフリー化する工事も増えてくると同じく、リフォーム業界がこれから伸びてくるとされており、将来性のある仕事です。
6位:物作り研究開発職
将来性のある仕事ランキング6位は「物作り研究開発職」です。日本は「ものづくり」で発展してきました。しかし、海外にものづくりの技術が輸出され、ものづくり業界そのものが衰退してきているとも言われています。
もちろん、今でも「MADE IN JAPAN」は海外から大きな信頼を得ていますが、その技術をより将来性のある仕事にするために、ものを作るための研究開発が大切になってきます。
人間の知識で新しい物を生み出す
将来性のある仕事の分野に「クリエイティブ」がありましたが、物作り研究開発の業界はまさに、新しい物を生み出す仕事です。
再び、自動車を例にとると、最近の自動車には、前の車に追従して自動走行してくれる機能や、衝突を回避する機能が搭載されていたり。電気自動車や水素燃料で走行する自動車も登場しています。そのような今までになかったものを開発して、ものづくりに繋げていくこの仕事も、これから必要とされてきます。
5位:士業
将来性のある仕事ランキング5位は「士業」とされる業種です。士業というのは「税理士」や「建築士」など「士」という語が使われている専門職のことです。
この前で紹介したランキング7位のリフォーム業者や、このあとに紹介する職業にも「専門の資格」をもっていることで作業ができるというものがあるので、もしこの業界への転職や就職を考えていれば、やりたい職業にあわせた資格取得も考えておきましょう。
税理士や経理士は知識が必要
いろいろな士業がありますが、その中でも「税理士」や「経理士」は、会社にとって必要不可欠な職業です。
個人であれば、会計ソフトの活用で、税理士・経理士が必要になることはほとんどないかもしれませんが、それでも、会計ソフトの特典として税理士・経理士に相談することができたりします。また大企業になればより会計が複雑になり、不備があれば事件になる恐れもあり、専門知識を持った専属の税理士や経理士が必要になります。
4位:設備技師
将来性のある仕事ランキング4位の職業は「設備技師」です。電気や水道、ガス、通信設備から、空調設備、エレベーターやエスカレータに自動ドア、消火設備など、多くの人があつまる商業ビルやオフィスビル。またマンションといった建物には多くの設備があります。
空調機一台が壊れて修理をするにしても、家庭のエアコンのように半日で取替完了とはいきません。大きな建物になればなるほど、それらのメンテナンスや修理などを行う人員も必要になり、それらをおこなうのが設備技師です。
設備の劣化による修理の需要は高い
ランキング7位のリフォーム業者と違い、こちらはメンテナンス等もおこないます。また、ビルなどの大きな建物は簡単に建て替えることができないため、古くなっても、安全基準を満たしていれば修理をしながら使い続けることが多くあります。
これから、高度経済成長期に建てられたビルの修理もどんどん増えてくることが予想されます。もちろん、新しいビルであってもメンテナンスは必要ですので、設備技師がますます必要になってくることが予想されます。
3位:介護系業界
将来性のある仕事ランキング3位は介護系の業界です。現時点でも人手不足といわれており、必要の大きな仕事です。また、この仕事のための資格をとる制度や方法もたくさんあるので、転職もしやすい環境と言われています。
介護系というと老人を相手にするイメージが強いですが、社会福祉施設など、なにかしらのハンデを持っている人を支える仕事もあります。また、実績を積みながら資格を取れるようアシストしてくれる施設もあります。
介護は将来的に安定
転職する場合にもおすすめの業種である「介護系業界」ですが、これから日本は今以上の少子高齢化に突入していきます。その中で、介護施設のお世話になる人も増えてくることは間違いありません。
もちろん、職場環境や仕事の内容は決して楽ではないとされていますが、今後、改善されていくことも期待できますし、この先も間違いなく必要とされる介護系の仕事は将来性のある仕事といえます。
2位:広告代理店
将来性のある仕事ランキング2位が「広告代理店」です。名前は聞いたことがあるけれど、具体的にどんな仕事をするのかご存知でしょうか?
90年代、広告代理店といえば花形の職業とされていました。企業からの依頼を受けて、商品やサービスをテレビやラジオのCMや、新聞や雑誌などに掲載する広告を制作し、掲載していくという仕事です。
現在では将来性が高い
今でも広告代理店に転職や就職したいと考えている人は少なくありません。業務内容も、広告主や広告先への営業はもちろん、どのような広告を打てば効果があるかを調べるマーケティングや実際の広告制作に携わることもでき、やりがいがあります。
また、インターネットの普及によっても広告そのものののあり方も変わってきました。そのような中で将来性のある仕事の分野で紹介したクリエイティブな仕事は、将来性も期待されています。
1位:IT関連事業
将来性のある仕事ランキング1位は「IT関連事業」です。今の時代、IT業界は社会において必要不可欠な存在になっています。製造や広告、医療、交通、生活インフラのほとんどにおいてITの技術が用いられています。普段使っているスマートフォンもIT技術のかたまりです。それらを支えていくIT業界はこれからますます伸びてくる分野といわれています。
転職する人が多い
IT関連の仕事は、就職から転職までのスピードが比較的早いという特徴もあります。技術を磨けば同じ仕事をしていても、給料や待遇の良い会社を見つける転職しやすい業界で、年功序列というより成果主義によっているというのもその理由かもしれません。
また、技術も知識も常に新しくしていくことが求められ、それに合わせて人材が必要になっています。多くの知識や技術を持っているほど、将来性のある分野での活躍が期待できます。
副業にも注目が集まっている
将来性がある仕事として「副業」という分野も近年注目されています。時にインターネットを利用した仕事の数が増えており、社会も副業を推奨する傾向にあります。こちらも今後、ますます活性化してくると予想される分野なので、本業の仕事とあわせて候補に入れるのも良いかもしれません。
将来性のある仕事が出来る企業の特徴
ここまで、将来性のある仕事の業種を見てきました。しかし、これからますます必要とされてくることが予想されている業種だからといって、その業種に属している働き場所がすべて良いと言いうわけではありません。介護福祉施設であっても閉鎖してしまうかもしれませんし、IT企業も倒産や統合合併されるということはあります。
では、実際に就職や転職をする会社を見つける時に何に注目をすればよいのでしょうか?3つの視点で考えていきます。
①売り上げや利益が伸びている企業
誰もタダで働きたいとは思いません。働いたらそれに合ったお金をもらう権利があります。そこで、働きたいと思っている会社の財政状況を確認するのは大切です。いくら、魅力的でやってみたい事業を手がける企業であっても、利益がほとんど出ていない状況が続いていたり、給料の未払いが頻発しているような会社では働きたくありません。
現時点での利益がそれほど大きくなくても、確実に伸びてきている会社であれば、そこに将来性を感じられるかもしれません。いまではほとんどの人が知っている楽天市場も、最初は6人の従業員から始まっています。
②未来への計画が明確な企業
就職や転職で会社を選ぶ際にチェックしたいのが、収益だけではありません。将来性を考えた時には、今後会社をどのように進めていこうとしているのかが明確かどうかも見ておきたいポイントです。社会が今までにないスピードで変化していく中で、昔のやり方や考え方にこだわりすぎて、失敗した会社も多くあります。
もちろん、伝統や文化も大切ですが、それと合わせて時代の変化やニーズにも柔軟に対応できるか?しっかりと未来を描けているかが、これからますます重要になってきます。
③離職率が低い
アルバイトを選ぶ時に「求人情報誌にいつも掲載されている働き先は要注意」と言われたことはないでしょうか?働きやすい会社は離職者は少ないのが当然です。反対に、離職率が高い会社であれば、人を辞めさせてしまう何かの原因があります。
せっかく就職や転職に成功したとしても、すぐに辞めてしまうようなことになれば、マイナスになってしまいます。離職率からもどんな会社なのか探るようにしましょう。
将来性のある仕事に就く為に出来る事
これから将来性のある業界や会社の選び方はわかりました。では、将来性のある業界に就職や転職するために、自分自身はなにができるのでしょうか?
将来性のある会社への就職や転職活動と一緒にすすめていきたい2つのポイントをご紹介します。
①知識やスキルの取得
将来性のある仕事ランキングの中でも何度か触れましたが、仕事をするのに必要な資格については、ぜひ取得しておきたいものです。会社でも資格取得を支援してくれることがありますが、既に資格を持っていれば即戦力となり、持っていないより有利に仕事を進められます。
②就職や転職の情報収集
転職や就職をする時に必要なことには情報収集もあります。いまは転職サイトも充実しており、その会社で働いている人のコメントや、会社の情報を簡単に見ることができます。また、いきたいと思っている業界に就職や転職した人の経験談も、会社を選ぶ上で参考にすることができます。
将来性の仕事を決める時のコツ
将来性のある職業に就職するためにできることや、将来性のある会社を選ぶポイントを考えてきましたが、他にも就職や転職をする会社を選ぶ時にやっておきたいことがあります。ここからは仕事を始めたあと、長くその仕事を続けていくためにやっておきたいことを紹介します。
①自分の得意な事を極める
希望する業界や職業に就職したのに、それが苦手な分野では仕事を長く続けるのは大変です。いくら将来性がある仕事でも、自分が続かなければ本末転倒です。そこで、将来性のある仕事を見つけるときには、その仕事が自分の得意分野とマッチしているかにも気を止めてみましょう。
②身近な人に相談
経験者のアドバイスは、本やWEBサイトなどで情報を収集する以上に効果があります。特に自分が行きたいと思っている業界に就職や転職したひとの経験は役に立ちます。また、身近な人のアドバイスも、就こうとしている仕事を本人より冷静に見てくれたり、実際のところ自分にあっているのかどうかを判断するのに有効です。
③将来性のある仕事を参考にする
将来性のある仕事は、就職や転職サイトに掲載されている人気のある職業のランキングなどで見つけることができますが、就職したい業界の情報を発信しているサイトもおすすめです。その業界がこれからどう進んでいくのか。これからどんなことが注目されるのかを知ることができれば、将来性のある仕事も見つけやすくなります。
また、将来性のある仕事に関連する仕事を選ぶという方法もあります。ほとんどの仕事は様々な分野の業種と繋がっています。将来性のある仕事に関連する仕事も、将来性があります。
将来性のある仕事に就く為に早い段階から準備をしよう!
ここまで、将来性のある職業や業界をランキングも交えてご紹介してきました。気になる業種はあったでしょうか?もちろん、仕事選びは、将来性だけでなく、自分の能力、やりたいことに合っているかも関係します。これから就職や転職を考えている人は、会社を選ぶときの参考にしてみてください。