ニコイチとはどんな意味？言葉の使い方や類義語・対義語もまとめてチェック！

最近はテレビやネットなどで、さまざまな若者言葉を耳にすることが多くなりました。その一つとして「ニコイチ」という言葉を耳にしたことはありませんか。聞いたことがあったとしてもその意味について詳しく知っている方は多くはありません。

今回の記事では、若者言葉として広く使われている「ニコイチ」という言葉に焦点を当ててご紹介していきます。ニコイチとは、一体どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。まずは、ニコイチの気になる意味とその語源について解説していきます。

まずはじめにお伝えしておきたいのが、ニコイチの意味は一つではないということです。ご存知ない方がほとんどだと思いますがニコイチという言葉には、なんと三つもの意味があるのです。一つずつ順を追ってご説明していきます。まず一つ目の意味として二娘一があります。

この「二娘一」は「二つで一つ」や「二人で一つ」といった意味で使われていることが多いようです。主に親友やともて仲がいいということをアピールするための言葉として使われます。若者言葉としてよく耳にするニコイチの語源は、この二娘一からきています。

二つ目のニコイチの意味は、「二つのものを利用して一つのものを作る」ことです。漢字では二個一と書きますが、その意味は一つ目の「二娘一」と少し似ています。二つのものがセットになっていたり、二つを組み合わせると完成するものも二個一にあたります。

この二個一は、車やバイクが故障したときにも使われる言葉なのです。故障してしまった車2台の使える部品を組み合わせて整備するこの方法も二個一と呼ばれています。また、ガンダムのプラモデルも二つのプラモデルの部品を組み合わせる二個一と呼ばれる改造が存在します。

一つでは決して完全にならないもの同士を組み合わせて完全なものにするというのがニコイチの語源です。ニコイチは二つで一つという、とてもドラマチックで素敵な語源であることがわかりました。ここまで理解していれば、誰かに意味を聞かれたとしても答えることができるでしょう。

さて最後の三つ目のニコイチの語源についてご紹介します。最後のニコイチは建築用語で漢字では「二戸一」と書きます。具体的には二軒が連なった、または二軒を壁で仕切った戸建てのことです。二軒の住宅が一つの棟になっているため二戸一と呼ばれています。

二軒が連なっているといってもあまりピンとこないでしょうが、昔ながらの長屋やテラスハウスといえばなんとなくイメージしやすいでしょう。三つのニコイチについてお伝えしましたが、どのニコイチも共通点がありました。それは2つのものが1つになっているということです。

ここ数年で古い住宅をリノベーションした家に人気が集まっています。昔ながらの団地もリノベーションをすることで今風のおしゃれな家に生まれ変わります。空き家が多い団地に人を呼び込むべく、「ニコイチ団地」というユニークな団地が登場したのです。

この「ニコイチ団地」は、2戸の住宅を1つの部屋にリノベーションし広い空間に変身させています。なんと玄関が2つある特殊な構造で、2戸を改装しているので広い空間が売りです。低価格でデザイナーズマンションのようなおしゃれな家に住めるというメリットがあるのです。

ニコイチの意味はわかりましたが、使い方はご存知ですか。三つの意味を持つニコイチという言葉のそれぞれの使い方とは一体どのようなものなのでしょうか。言葉の意味は知っていたとしても、使い方がわからない場合活用するのは抵抗があります。

ここからは、それぞれのニコイチという言葉の例文をご紹介していきたいと思います。例文をもとに「二個一」、「二娘一」、「二戸一」の具体的な使い方を解説します。これを見れば、ニコイチという言葉を使ってみたくなること間違いなしです。

ニコイチは若者言葉の代名詞といえるくらい、若者の間で頻繁に使われている言葉です。例えば友達同士でのプリクラの落書きやSNS上でのやりとりなど、その使い方は多種多様なのです。二人であればニコイチですが、三人ならサンコイチ四人ならヨンコイチという呼び方もされています。

ニコイチは友達同士はもちろんのこと、カップルにも活用できる便利な言葉です。またそれ以外の活用方法として双子のように似ている場合や、お揃いの服を着る双子コーデなどの場合もニコイチという言葉が活用されています。若者の中では広く使われる言葉なのです。

では、まず「二娘一」から具体的な例文を紹介していきます。友達同士での使い方としては、お揃いの服を着て出かける時に「今日は二人でニコイチコーデしてみたよ」、友達と仲良し度を確認するために「うちらニコイチだからね！」など様々な使い方があります。

せっかくなのでカップルでのニコイチの使い方もご紹介します。本来であれば二娘一というだけあって女の子同士というイメージがありますがあまり関係なく使われているようです。電話やLINEのやりとりで「私たちニコイチだからずっと一緒だよ」などが代表的な使い方です。

続いての「二個一」の使い方はプレゼントをするときなどに「このキーホルダーニコイチになってるから一つあげる」、中古車を探しているときに「ニコイチの車は当たりはずれが多い分安い」、ガンダムのプラモデルを作るときに「ニコイチ改造に挑戦しようと思って」などがあります。

こちらの二個一については、別々の二つのものを一つに組み合わせる意味や二つで一つのセットといった意味があるため二娘一に比べて様々なジャンルのものに当てはまることがわかります。使いやすい言葉かどうかは別としてジャンルが豊富なのが特徴です。

それでは、三つ目の「二戸一」の例文をご紹介していきます。戸建てに二世帯で済むことになり「この家をニコイチ住宅にリフォームしようか」、隣の家への騒音を考慮して「うちニコイチだからあまり騒がないでね」などの使い方があります。

ニコイチそれぞれの使い方をご紹介していきました。同じニコイチという言葉でも様々な使い方があるのです。実際に活用できるかどうかは別として、知っておけば会話の中でニコイチという言葉が出てきたとしてもとっさに対応できるでしょう。

ニコイチの類義語についてお話する前に、そもそも類義語とは何かということを簡単に説明させてください。類義語というのは全く違う言葉なのに、似ていたり同じ意味を持つ言葉のことを指しています。類語や同義語などの呼び方もされています。

類義語について具体的な例を挙げるとすれば「ねじる」と「ひねる」だったり、「旅」と「旅行」や「家」と「住宅」などがわかりやすいでしょう。このような類義語に今回のテーマである「ニコイチ」を当てはめるなら一体どのような言葉が適切なのでしょうか。

記事の中でニコイチは、仲が良いことを示す言葉として説明させていただきました。そうすると、仲が良いことを表す言葉イコール「ニコイチ」の類義語ということになります。では、仲が良いことを表す言葉とはどのようなものがあるか考えてみましょう。

代表的なものであれば、「親友」や同じ読み方で「心友」であったり「相棒」といった表現もされます。昔ながらの呼び方で「竹馬の友」という言葉もあります。その他にも「マブダチ」であったり「ブラザー」、さらには「心友」を超越した「神友」という呼び方も存在していました。

では、「一つのものにする」という言葉についてはどうでしょうか。例えば、複数のものを一つにする場合は「合わせる」や「一体化する」、「結合する」、「集約する」などの言葉や「ミックスする」、「ブレンドする」などの呼び方もあります。

別の性質のものを一つにする場合は「一緒にする」や「一括りにする」、「等しくする」などがあります。バラバラのものを一つにまとめる場合であれば「束ねる」や「ひっくるめる」などが挙げられます。ひとくちに一つのものにするというだけでもこれだけの類義語が存在するのです。

ここからは、ニコイチの対義語についてもご紹介していきます。対義語というのは、「男・女」や「広い・狭い」、「出席・欠席」のように真逆の意味を持つ対になる言葉のことを言います。つまり類義語の対になるのが対義語ということになります。

「ニコイチ」とは仲が良いことを表す言葉とお伝えしましたが、対義語となるとその真逆となります。つまり「仲が悪いことを表す言葉」が対義語にあたります。仲が悪いことを表す言葉にどのようなものがあるかを具体例を挙げてご紹介していきます。

仲が悪いことを表す言葉や例えといえば、「水と油」や「犬猿の仲」、「馬が合わない」などの言葉が有名です。その他にも「ギスギス」や「ギクシャク」といった表現もそうですし、「不仲」だったり「折り合いが悪い」なんて言葉もあります。

その他にも、アメリカとロシアの冷たい戦争を語源とした「冷戦」なんて表現も仲が良いことの対義語の一つとして広く使われています。仲が良いこと、悪いことを表現する言葉も少し例を挙げただけでもこんなにもたくさん存在しているのです。

「ニコイチ」とは、仲が良いことを表す一つの表現方法なのです。その意味は複数存在していることがわかりましたが、主に二つで一つという意味で使われてことが多いようです。その意味はモノとモノであったり、人と人であったり使われ方は違います。

結論としては、ニコイチとは何かと何かを繋ぐ素敵な意味を持つ言葉だということがわかりました。ニコイチは、最近では少し古いといわれていますが、深い意味がある言葉の一つです。ぜひニコイチの意味や語源を大切な人にシェアしてみましょう。