高圧的な態度の人の特徴・性格・心理とは？出会った時の対処法もチェック！

この世の中には人から「高圧的だ」などと言われる人が存在します。職場の上司や取引先の相手や父親など、人から見て「高圧的」だと感じる人は結構多いですが、「高圧的」とはいったいどのような意味なのでしょうか。正しい意味も分からずニュアンスで「高圧的」という言葉を使う人もいますが、まずはきちんと知ることが大切です。

それでは「高圧的」という言葉はどのような意味なのか、「高圧的」の正しい意味をご紹介しましょう。

「高圧的」の意味の一つ目は、「一方的に相手をおさえつけ従わせようとする」です。また「相手を威嚇して頭ごなしにおさえつけようとする」という意味であるとも言えます。要するに「高圧的」の意味は、自分の方が強い立場なのを利用して弱い相手を一方的に従わせようとするということです。

「高圧的」の意味の二つ目は、「相手を見下す態度」です。「高圧的」の一つ目の意味「一方的に相手をおさえつけ従わせようとする」の所でも触れましたが、「高圧的」とは「自分の方が強い立場なのを利用して弱い相手を一方的に従わせようとする」ということです。これは「相手を見下す態度」ですので「相手を見下す態度」は「高圧的」の意味と言えます。

それでは次に「高圧的」な態度の人の性格面での特徴についてご紹介します。「高圧的」の意味は先にご紹介したように、「一方的に相手をおさえつけ従わせようとする」「相手を見下す態度」ですが、「高圧的」な態度の人は、性格面で共通するある種の特徴を持っています。「高圧的」な態度の人の性格面での特徴を、いくつかご紹介しましょう。

「高圧的」な態度の人の性格面での特徴の一つ目は、プライドが高いということです。「高圧的」な態度を取る人はプライドが高いため、人に頭を下げることができません。と言うより、人に頭を下げるのが嫌いだと言えます。そのため「高圧的」の意味通り「一方的に相手をおさえつけ従わせようとする」「相手を見下す」といった態度を取ってしまいます。

「高圧的」な態度の人の性格面での特徴の二つ目は、相手を思い通りに動かしたいと思っているということです。「高圧的」な態度の人は、相手を自分の思い通りに動かしたいという性格面での特徴を持っているため、「一方的に相手をおさえつけ従わせようとする」「相手を見下す」という、「高圧的」の意味通りの態度を取ります。

「高圧的」な態度の人の性格面での特徴の三つ目は、他人の気持ちを考えないということです。「高圧的」な態度の人は他人の気持ちを考えないという性格的特徴を持っているため、他人が傷ついたりしても全く意に介しません。そのため、大勢の前で人を叱責するなど「高圧的」な態度を取ります。他人の気持ちを考えないのでお構いなく嫌われてしまいます。

大勢の人の前で激しく叱責された人がどのような感情になるかなど、微塵も気にしないというのが「高圧的」な態度の人の性格面での特徴と言えます。

「高圧的」な態度の人の性格面での特徴の四つ目は、自己中心的であるということです。「高圧的」な態度の人は自己中心的な性格をしているので、自分以外に大切なものはありません。自分さえよければそれで良いので、部下が失敗した時など怒りにまかせて怒鳴り散らしたりします。「高圧的」な人は自分さえよければそれで良いという性格だと言えます。

「高圧的」な態度の人の性格面での特徴の五つ目は、強いものに弱いということです。部下や後輩などから「高圧的」な態度だと言われる人は、自分より強い立場の人には弱いという特徴があります。「高圧的」な態度の人は自分より弱い立場の相手には威張り散らすのに、自分より強い立場の人には腰が低く、ごまをすったりするという特徴があります。

「高圧的」な態度の人の性格面での特徴の六つ目は、コミュニケーションが下手だということです。「高圧的」な態度の人は、人との接し方がわからないため、人に対して何をどのように伝えれば良いのかがわかりません。そのため威嚇するような言い方や、相手を見下したような態度を取ったりしてしまいます。

コミュニケーションが下手すぎて相手との接し方がわからないというのも、「高圧的」な態度の人の性格面での大きな特徴と言えます。

「高圧的」な態度の人の性格面での特徴をご紹介しましたが、次は「高圧的」な態度の人の心理についてご紹介します。「高圧的」な態度の人の性格面での特徴と似ていますが、性格面での特徴は他人から見てわかる特徴です。ですが「心理」は、他人から見てもわかりません。

「高圧的」な態度の人の心理とはいったいどのようなものなのか、「高圧的」な態度の人の奥底に流れる心理的状態についてご紹介していきましょう。

「高圧的」な態度の人の心理の一つ目は、虚栄心です。虚栄心という言葉は「虚しい」を意味する「虚」に「栄える」を意味する「栄」がついていて、この文字だけでもわかるように「実際の自分より良いように見せたい心」という意味です。「高圧的」な態度の人は虚栄心が強く、そのため人に対して強い態度を取る傾向にあります。

「自分の方が強い」「自分の方が偉い」と思っていなければ生きていけないという心理なので、自分より弱い立場の相手に対して「高圧的」な態度を取るということです。

「高圧的」な態度の人の心理の二つ目は、弱い自分を隠したいという心理です。部下などに対して「高圧的」な態度を取る人は、実は弱い人である場合も多いです。本当は仕事ができないとか、性格的にもあまり強くないなど、「高圧的」な態度を取る人は心理の奥底に大きなコンプレックスを持っていることもあります。

そのため、そんな弱い自分を隠すためにわざと「高圧的」な態度を取っているという心理もあると言えます。本当は弱いのに強そうに見せようとする心理のため、人にひどい言い方をしたりするのが「高圧的」な態度を取る人の特徴の一つです。

「高圧的」な態度の人の心理の三つ目は、相手より上に立ちたいという心理です。男性でも女性でも、相手より上に立ちたいという心理の人は少なくありません。そしてこういう心理の人が、「高圧的」な態度を取る人になりやすいです。相手より上に立ちたい、相手より強くありたいという心理が、「高圧的」な態度につながると言えます。

「高圧的」な態度の人は相手より上に立ちたいという心理が働くため、「自分はお前より強いんだぞ」ということを相手に対して表すような偉そうな言い方をするという傾向にあります。

次に、「高圧的」な態度をする上司の特徴についてご紹介します。身の回りに「高圧的」な態度をする人がいるかどうか聞かれたときにまず最初にあがるのが、職場の上司です。上司と言われる存在のすべてが、必ずしも「高圧的」な態度を取るというわけではありませんが、「高圧的」な態度を取る人と言われる人の多くは「上司」です。

「高圧的」な態度をする上司に苦しめられているという社会人は少なくありません。そんな「高圧的」な態度をする上司の特徴について、いくつかご紹介しましょう。

「高圧的」な態度をする上司の特徴の一つ目は、仕事ができないということです。部下に対して威張り散らす「高圧的」な態度の上司は、実は仕事ができないということが意外に多いです。自分自身仕事ができないため、それを隠すために部下のちょっとしたミスに対して激しく叱責するような言い方をする傾向にあります。

そのくせ自分のミスは徹底的に隠したりごまかしたりしますので、始末に負えません。上司より有能な部下はたくさんいますが、自分より有能な部下がミスを犯すとここぞとばかりに徹底的にいたぶるような言い方をします。

それもこれも、自分自身仕事ができないせいです。仕事ができない自分を守るために、部下のミスを厳しく追及するのですから部下からすればたまったものではありません。

「高圧的」な態度をする上司の特徴の二つ目は、管理ができないということです。上司にとって大切なのは、仕事ができることだけではありません。部下の管理というのも上司にとって大切な仕事ですが、「高圧的」な態度をする上司は部下の管理をする能力もありません。部下を導いたり仕事が円滑に回るように管理するのも、上司の大切な仕事です。

またスケジュール管理なども上司の仕事ですが、管理ができない上司はそれすらできず妙な誤解をして、部下を叱責するような言い方をします。仕事の締切日を間違えて部下に伝えておいて、後から正しい締切日を伝えた時に部下に反論されると激昂したりします。

管理能力がないため色々なトラブルを起こし、その結果部下に対して怒り狂ったような言い方をするのも「高圧的」な態度をする上司の特徴です。

「高圧的」な態度をする上司の特徴の三つ目は、自分より地位が上の人には従順だということです。「高圧的」な態度をする上司は、自分より弱い立場の相手に対してはとても強い態度に出ますが、自分より強い立場の人にはへつらうという特徴があります。「その通り、仰る通りです」というように、自分より地位が上の人にはとても従順です。

また、自分より地位が上の人が自分のミスを注意したら素直に謝りますが、その後で部下に対して八つ当たりのようなことを平気でします。こういう時の「高圧的」な態度は、上司のストレス発散だとも言えます。

自分より地位が上の人に対してはとても従順で、何でも素直に言うことを聞くというのも「高圧的」な態度をする上司の特徴です。

「高圧的」な態度をする上司の特徴の四つ目は、部下のミスは怒鳴るような言い方をするということです。通常、上司が部下をしかる場合には「ちょっとここミスしてるよ、気をつけてね」といった言い方ですが、「高圧的」な態度をする上司は「何やってるんだ、こんな凡ミスするな」と怒鳴るような言い方をします。

「高圧的」な態度をする上司は、「上司の在るべき姿」というものを何か勘違いしている傾向にあります。「上司は偉そうに怒鳴りつけるような言い方をするもの」だと思い込んでいるため、「高圧的」な態度をする上司は怒鳴るような言い方をします。

また何かストレスを抱えているため、ストレス発散のために怒鳴るような言い方で部下のミスを責めるという場合もあるのが「高圧的」な態度をする上司の特徴とも言えます。

「高圧的」な態度をする上司の特徴の五つ目は、仕事のできる部下を潰しがちだということです。「高圧的」な態度をする上司は仕事ができない上に管理もできません。その管理能力のなさのため、仕事のできる部下の能力をきちんと発揮させてあげることができず、結果として部下の能力を潰してしまうことになります。

それだけではなく、恫喝するような言い方をして部下を委縮させてしまうため、部下たちはのびのびと仕事をすることができなくなってしまいます。そのため、部下はその優秀な能力を存分に発揮できなくなります。

自分自身の仕事のできなさや管理能力のなさのせいで仕事のできる部下を潰してしまうというのも、「高圧的」な態度をする上司の特徴だと言えます。

ここまでに「高圧的」の意味や「高圧的」な人の性格や心理の特徴、「高圧的」な態度をする上司の特徴などをご紹介してきましたが、「高圧的」な人というのはとんでもなく傍迷惑な存在だと言えます。なので出来る限りこういう人とは出会いたくないと、多くの人が思うでしょう。それでも時折こういった傍迷惑な人に出会うことがあります。

取引先の相手などならたまにしか会わないので我慢できますが、直接の上司だとそういうわけにもいきません。ですが毎日毎日我慢していたら、いつかはきっと耐えられなくなってしまい、本当は辞めたくないのに仕事をやめることにもなりかねません。

「高圧的」な人と出会った時の対処法を知っていれば、不本意な退職なども避けられますので、「高圧的」な人と出会った時の対処法をいくつかご紹介しましょう。

「高圧的」な人に出会った時の対処法の一つ目は、冷静に対応するということです。「高圧的」な人はプライドが高く自己中心的ですが、本当は弱い人間です。口ごたえなどされるとさらに激昂してしまいます。ですからこういった相手にはまず、冷静に対応することが大切です。

相手が上司で、ミスを指摘して怒鳴ってきたという場合には「はい、申し訳ありませんでした」とだけ言っておけば良いです。下手に逆らったり口ごたえをしたりすると激しく怒り狂いますので、動揺せず口ごたえせず冷静に対応するのが良い対処法です。

「高圧的」な人に出会った時の対処法の二つ目は、堂々とした態度でいるということです。「高圧的」な人というのは、自分より弱い相手に対して威張りたいという傾向にあるので、弱さを見せてはいけません。「高圧的」な人に対しておどおどしたりする所を見せると、「こいつは弱い」と決めつけられて、そこにつけこまれてしまうでしょう。

ですから「高圧的」な人に対しては、常に堂々とした態度でいることが大切です。堂々としていれば、相手は「こいつは自分より弱い」とは思い込まないため、「高圧的」な人からの被害を免れることができる良い対処法になります。

「高圧的」な人に出会った時の対処法の三つ目は、上手くおだてるということです。「高圧的」な人はプライドが高いため、人からほめられたりおだてられたりするととてもいい気分になります。「高圧的」な人はいつでも怒鳴り散らしたりしているわけではありません。気分が良ければ気分良く過ごすことができますので、上手くおだてるのは良い対処法です。

ですから「高圧的」な人に出会った時は、上手くおだてることもとても良い対処法であると言えます。あまりほめ過ぎると逆効果になる場合もありますので、相手が何かいいことをしたりした時にすかさずさり気なくほめるのがとても良い対処法だと言えます。

「高圧的」な人に出会った時の対処法の四つ目は、受け流すということです。「高圧的」な人は反論されたりすることを極端に嫌いますので、言い返したりしてはいけません。「高圧的」な人は言わなくていいようなことまで突っ込んで怒鳴ったりしますが、どこ吹く風と受け流すのが良い対処法になります。

怒鳴られてびくびくしたりせず、かといって反論したりもせずさらっと受け流すと、相手は拍子抜けしてそれ以上くどくどと言ってきません。腹の立つようなことを言われて言い返したくなる場面でも、さらりと受け流すのが良い対処法と言えます。

次に「高圧的」な態度をされやすい人はどのような人なのかもご紹介します。上司などから「高圧的」な態度をされる人には、ある種の特徴があります。そのような特徴のある人はそこにつけこまれて、怒鳴られたりひどい言い方をされることになりかねません。「高圧的」な態度をされる人とはどのような人なのかをご紹介しましょう。

「高圧的」な態度をされやすい人の一つ目は、気が弱い人です。気が弱く、怒鳴られるとびくびくしたりおどおどしたりする人は、「高圧的」な態度をする人からすれば格好の餌食です。気が弱い人は「高圧的」な態度をするタイプの人間に目をつけられやすいので、気が弱いタイプの人は注意が必要です。

「高圧的」な態度をされやすい人の二つ目は、頼りない雰囲気の人です。特に職場の上司などから「高圧的」な態度をされやすいのは、頼りない雰囲気の人です。頼りない雰囲気の人は、気が弱い人と同じように「いかにも弱そう」だと見なされるため、「高圧的」な態度をされやすいと言えます。

「高圧的」な態度をされやすい人の三つ目は、自信がなさそうな人です。こちらもやはり先に挙げた「気が弱い人」や「頼りない雰囲気の人」と同じように、いかにも弱そうに見えるため「高圧的」な態度をするタイプの人から、ひどい言い方で叱られたりします。「高圧的」な態度をする人は、「弱そうな人」を選んで狙う傾向にあると言えます。

「高圧的」な態度をされやすい人の四つ目は、すぐ謝る人です。人に逆らえずいつも「すみません、すみません」と謝ってばかりのタイプの人も、「高圧的」な態度をする人からひどい言い方をされがちです。すぐ謝るタイプの人もやはり先に挙げた三つのタイプの人と同じように、「弱い人」だと認識されてしまうからです。

次に「高圧的」の英語表現についてご紹介します。「高圧的」という言葉の英語表現にはいくつかありますが、日本語における「高圧的」とは少し違った解釈になる「高圧的」の英語表現もあります。ここでは「横暴で人の気持ちを考えない」という意味での「高圧的」の英語表現をご紹介しましょう。

「高圧的」の英語表現は「high-handed」です。これは「横暴で人の気持ちを考えない」という意味での「高圧的」の英語表現です。「高圧的」の英語表現には他に「oppressive」という言葉もありますが、こちらは圧力を意味しますのでニュアンスが少し違います。他に俗語で「威張った上司のような態度」を表す「bossy」という言葉もあります。

「高圧的」という言葉の意味や「高圧的」な人の性格や心理の特徴、対処法などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。部下などに対して怒鳴り散らしたりする「高圧的」な人は実は自分に自信がない人が多いので、さり気なくほめてあげるなどして上手に付き合っていきましょう。