「やけ酒」の意味
大人になってしまうと、辛い時やしんどい時、そして悲しい時などは甘えたりさらけ出せたりする相手は少なくなりますよね。更に、年齢があがると社会的立場がありますので、そういった感情を抑え込まなくてはならない機会も多いものです。
しかし、誰にでも我慢には限界があります。失恋などが原因で自分にとってあまりに大きいショックを受けると、大人でもその感情を何かにぶつけたくなることもあるのではないでしょうか?
感情をぶつける対象がアルコールとなり、自暴自棄になって必要以上に多く酒を飲んでしまう行動がいわゆる「やけ酒」というものです。
この記事ではそんな大人の悲しい事情を抱えた「やけ酒」の心理や原因に迫ります。やけ酒をして後悔した経験のある方や、アルコールを飲まない方も、やけ酒をする人の気持ちを知るきっかけになりますので、ぜひ参考になさってください。
やけになってお酒を飲むこと
既にご存知でしょうが、「やけ酒」の「やけ」は「自棄(やけ)になる」という意味で、つまり「思い通りにならないため、なげやりな行動をとること」です。「やけくそ」という言葉を聞いたことがある方も多いことでしょう。
つまりやけ酒とは「思い通りにならない」ので「なげやりに」お酒を飲むことを意味します。ここでいう「やけ」の原因は一種類とは限りません。失恋を始めとして人間にとってストレスはたくさんあります。日常生活では思い通りにならない原因は山ほどあるのです。
しかし、強いストレスによって引き起こされたネガティブな気持ちが原因で、投げやりになってお酒を飲むとどのようなことが引き起こされるでしょうか?
「酒を飲む」行為自体は本来なんら投げやりな行為ではありません。寧ろ楽しい気分になるために飲む場合が多いのではないでしょうか。やけ酒も基本は「楽しい気分」を求めてお酒を飲むことに注目しましょう。
やけ酒をする原因や心理
やけ酒をするほどのショックとはどういった原因が挙げられるでしょうか?やはり代表的なものとして「失恋」が頭に浮かびそうです。
ネガティブな感情とは、悲しみ、怒り、悔しさ、辛さ、切なさなどたくさんありますが、その感情を引き起こす原因は様々です。しかし、中には多くの人が共感する「やけ酒」の定番の理由もあります。具体例としていくつか挙げてみましょう。
①失恋
やけ酒と言えば…というぐらい定番の原因が「失恋」です。恋愛は誰しも感情の上下が激しくなるものです。失恋ともなれば、人によっては悲しみのあまり立ち直れないぐらい落ち込んでしまうこともあるでしょう。
失恋がこんなに辛いくて悲しいのなら、いっそお酒をのんで紛らわしたいという心理になるのもうなづけます。失恋の場合のやけ酒は「楽しい気分になりたい」というよりは「悲しみから逃れたい」「何もかも忘れたい」といった心理が働いています。
また、女性の場合の失恋が原因のやけ酒は危険が伴います。外出先でやけ酒をあおり泥酔状態になると、よからぬ輩の格好の的になります。失恋の痛手はわかりますが、やけ酒をするのならせめて自宅でという危機回避は忘れない様にしてください。
②仕事のストレス
やけ酒といえば一人のイメージもありそうですが、「仕事のストレス」の場合は会社の同僚とやけ酒をしあうケースも考えられます。
共通の上司が嫌なやつであり常にストレスを受けいる状態なら、直接言えないもやもやした気持ちを同僚同士で愚痴を言いながらお酒にぶつけたりもできます。
同僚と一緒にやけ酒をすることで、愚痴を言い合いスッキリしたり仲間同士の絆を高め合うという意味も生まれることでしょう。やけ酒が良い効果をもたらすこともあるため、こういう風にやけ酒=全て悪いことではありません。
③人間関係のトラブル
「人間関係のトラブル」が原因というのも厄介なものです。さきほど失恋を例にあげましたが、他に家族関係でも友人関係でも会社関係でも、人間関係なしではいきていけません。
それだけに些細なことがきっかけでトラブルになるケースは多々あります。そこで思い通りにいかないからといって、相手に直接暴力をふるったり暴言をはいたりすると取り返しのつかないことになるでしょう。
大人でしたら「ムシャクシャ」した感情になりながらも、相手の前ではぐっとこらえる場合の方が多いのではないでしょうか。
喧嘩をした際も、すぐには冷静になれず感情をひきずり「モヤモヤ」するなら、時間を置きたいケースもあるでしょう。そういった心理のときにもやけ酒は有効かもしれません。
一つとしては、お酒の力で自分の中の感情を発散させ、気持ちの安定をはかる効果が期待できます。もう一つは、自分が悪いケースで「お酒の力を借り」て、謝ることができるかもしれません。なんにせよ、どちらのケースもやけ酒=悪いことではないでしょう。
④将来への不安
「将来への不安」が原因で緊張している時は体も強張り、眠れなかったり食欲が出なかったりと、身体にも影響が出る場合もあります。そのため、酒によるリラックス効果を求めて緊張や不安を和らげようとやけ酒をする心理が見られます。
失恋や離婚が原因の場合でも、今後の自分の将来について不安になることもよくあることです。今後の自分の立場に影響がでるであろうことが原因のストレスは、大きな不安や緊張をもたらせてしまうのです。
また、なんらかの試験の後にも、結果がでるまで不安で不安で気になって気になってたまらない心理にもなるでしょう。そういった場合も結果がでるまで不安のままなので、心理的につらくなってしまうことはよくわかります。
お酒を飲むことで試験結果がでるまでの間、一時的に不安を紛らわせておくという解決法を取る人も間違いではないでしょう。その際に、飲みすぎたり依存しないような飲み方が相応しいことは言うまでもありません。
⑤疲れ
やけ酒は、「疲れ」が原因の場合にも多く見られます。疲れると人間の思考回路は投げやりになり、疲れの原因からも疲れた現状からも逃げ出したいといった心理状況になりがちです。
心身が疲労している時は眠れると思いがちでしょうが、逆に寝つけないこともあります。そのため、睡眠不足で更に疲れが増すといったことも考えられます。
そういう時は飲酒による眠気を求めています。「寝逃げ」という言葉もあるぐらいで、睡眠の導入としてアルコールを使うという方法として有効でしょう。寝ることによって翌日の心身のスッキリすることも考えられます。
⑥パートナーの浮気
失恋も確かに辛いことですが、「パートナーの浮気」はもしかするとそれを上回るストレスかもしれません。人によってさまざまな感情がうずまきます。相手の裏切りに怒り心頭になったり見捨てられた悲しみに溢れかえったりネガティブな感情が吹き荒れることでしょう。
なんにせよ強いストレスを受けるのは間違いありません。相手に直接ぶつかれる人も、何も言えない人も、どうしたってムシャクシャして感情が抑えられない心理の時は、やけ酒をする人がいたとしてももっともな話です。
⑦何もうまくいかない
前述しましたが、「やけ酒」の「やけ」とは「思い通りにならないため、なげやりな行動をとる様」ということです。それこそ、生きていると一度に不幸な出来事に見舞われることがあります。
なんとかしたくても八方ふさがりでどうにもならない時には「酒でも飲まなきゃやってられない!」と言った言葉も飛び出しそうなものです。いわゆる「運に見放された」状態の時に、とれる行動は多くありません。
もはや神頼みや時間が過ぎるのをひたすら待つことぐらいでしょう。しかし、そういった状況は強いストレスを常に抱き続けていることになります。
そういった時に「酒に逃げる」とはよく言うもので、現実逃避としてやけ酒をしてしまう場合があります。しかし、「何もかもうまくいかない」と考えているのは自分自身であり、他の人から見たらそうではない場合もあります。
もし「何もかもうまくいかない」と思い続けているようでしたら、「酒に逃げる」をやめられずアルコール依存症になる恐れも高くなります。酒に逃げたい心理もわからなくはないですが、逃げても解決しない問題も含まれているでしょう。
心理的に「上手くいかない」と思っている場合は、一人で抱え込まず人に話すことで自分の考えを見直す糸口になることもあります。本当に「何もかも」うまくいかないのか洗いだすことで、現実を見つめなおすことが大事です。
やけ酒による効果
人はなぜ「やけ酒」をするかというと、お酒によるポジティブな効果を期待するからでしょう。お酒好きな人ならわかるでしょうが、お酒を飲むと基本的には気分がよくなる場合が多いのです。
「酒で気を紛らわせる」「酒で何もかも忘れたい」「酒に逃げる」という言葉をよく聞きますが、酒を飲むことで人間の心身に変化がもたらされます。実際にどういった効果があるのかをこれからご説明いたします。
①血糖値上昇による眠気
アルコールを摂取すると、血糖値が上昇します。「血糖値」とは血液中を流れるブドウ糖の濃度を指します。お腹がいっぱいになると眠くなるように、酒を飲むと眠りに落ちやすいのです。
そのため緊張や不安から解き放たれたい人はやけ酒をすることで、睡眠を求めています。お酒はリラックス効果があり睡眠はストレス解消になりますから、ポジティブな効果として受け止めることができるでしょう。
②アドレナリン上昇
アルコールを摂取することにより、「アドレナリン」が上昇します。アドレナリンとはホルモンの一種であり、脳を興奮状態にさせる働きがあります。また、身体には心拍数の増加や体温の上昇などの変化が起こります。
また、心地よさや快楽をもたらす「ドーパミン」という神経伝達物質もアドレナリンからもたらされます。すると、楽しい感情が高まることでいわゆる「憂さが晴れる」状況になるでしょう。
また、アルコールはドーパミンだけではなく「セロトニン」という神経伝達物質ももたらします。こちらは、不安や恐怖などの感情を和らげ、気持ちを安定にさせます。すると、ストレスに効果があり緊張を解きほぐしてくれます。
大きなストレスがある人はこういった効果を求めてアルコールを摂取するわけです。しかし、効果を実感しやすいということは、繰り返し頼りやすいということでもあり、依存してしまうと様々な厄介な状況に陥りかねません。
やけ酒による危険性
やけ酒は様々な危険性をはらんでいると言われています。やけ酒は「自暴自棄」の心理が原因である行動なので、アルコール度数の高いお酒を大量に飲む場合も少なくありません。
アルコールのポジティブな効果が多くでるのは、あくまで適量を守ることが前提と言っても過言ではありません。大量飲酒によるやけ酒による危険性についてもしっかり把握しておきましょう!
①アルコール依存症
「アルコール依存症」とは、その名の通り酒に依存してしまい発症するれっきとした「病気」です。一時的な酒のポジティブな効果を求めて頼り過ぎてしまい、酒に依存して日常生活や社会生活がままならなくなるのです。
アルコール依存症になると、もはや自分の意思で飲酒のコントロールをすることができない状態です。誰にでも起こり得る病気であり、意思の強さでどうにかなる病気ではありません。ダメだとわかっていても自分で自分を止めることができないのです。
アルコール依存症を治すにはきちんと現実を受け容れ、周りに相談し治療の手助けをしてもらいましょう。場合によっては入院する必要も出てきます。
アルコール量を減らすと、不安、焦燥感、不眠、イライラ、手の震えなどの「離脱症状」が起こり、現在より辛い状況になりかねません。こうならないためにも、やけ酒であっても節度が必要なのです。
②眠りの質が悪くなる
アルコールを飲むと確かに眠くなります。しかし、「中途覚醒」といってすぐに起きがちでぐっすりは眠れないことがわかっています。アルコールを分解するために体が常に動いているため、そのため浅い睡眠になるのですがこれでは身体が休まりません。トイレが近くなったり翌朝も心身に疲労が残っていることがあるでしょう。
③急性アルコール中毒
「急性アルコール中毒」とは、短時間に大量のお酒を飲むことで肝臓がアルコールを分解することができなくなり、血中アルコール濃度が高まります。すると、昏睡状態になり命を落とす場合すらあります。やけ酒の時は自暴自棄にっていますから、泥酔状態になるまで酒を飲みがちです。しかし、それがどんなに危険な行為なのかをよく覚えておいてください。
やけ酒におすすめのお酒
お酒を飲みすぎた時の危険性について述べてきましたが、それでもやけ酒が必要な時におすすめのお酒をご紹介いたします。「酒は百薬の長」とも言いますし、酒自体が悪いことでは決してありません。
そのため、やけ酒であっても出来ればお酒と上手いおつきあいをしていくことが大事なのです。アルコールの性質を知り、やけ酒に相応しい種類を学習するところから選ぶところから始めましょう。
①ウイスキー
やけ酒におすすめなお酒の中でも特におすすめなのが「ウィスキー」です。原材料は大麦麦芽やともろこしであり、発酵させた後に蒸留を行います。その後、木製の樽で貯蔵熟成させることでお酒にまろやかな木の香りが加わるのです。
ウィスキーの香りは癒しの効果があり、悲しみや緊張を和らげリラックスすることができます。失恋などの悲しい気持ちや心の傷を癒すのにはもってこいでしょう。
日本でアルコールと言えばビールのイメージがありますが、英語圏の人々にとっては古くから親しまれている馴染みのアルコールです。また、比較的手に入りやすいお酒なのでおすすめです。
②ウォッカ
ウォッカもおすすめの酒のうちの一つです。度数は40度とかなりアルコール度数が高く香りがないためで、ジュースなどで割り様々な味のカクテルとして楽しむことをおすすめします。
大量に飲む危険性は既に述べましたが、アルコール度数が高めのものを少量飲むことですぐに酔いが回りコスパもよいことでしょう。ただし、カクテルにすると飲みやすいため自宅で飲む際はよく気をつけてください。
③梅酒
3つ目のおすすめは梅酒です。梅酒は日本人には特に馴染みのある飲みやすいお酒なのでおすすめです。梅の香りと味が氷砂糖とからみあい、熟成させたことによりまろやかな旨味を味わえるでしょう。
飲み方は様々で楽しめますが、ある程度量を飲みたいのなら水割りで薄くするのもおすすめです。ただし、日本人好みで飲みやすいため節度が分からなくなる場合があり、注意してください。
さきほど、失恋した女性は外出中での飲食を控えることをおすすめしましたが、梅酒は自宅でじっくり味わうのに適したお酒でもあります。
④焼酎
焼酎は、麦・米・黒糖など様々な原料があり、味にもバリエーションがあり人気がありおすすめできます。お酒は糖分が高いものが多く、血糖値が上昇するので体に負担をかけます。その中でも蒸留酒である焼酎は糖質が最低限と言われています。
糖尿病やダイエットでお酒は飲みたいけれども、糖分が気になる方には特におすすめできます。ただし、度数は平均20度ほどとかなり高めです。そのため、水や炭酸などで割って飲むことをおすすめします。
⑤チューハイ
チューハイはこれまで挙げた中でもコスパが抜群で、コンビニなどでも気軽に買いやすく女性にもおすすめです。味は様々ありますが「焼酎」と「ハイボール」を割ったものであり、糖質0を謳った商品も少なくはありません。度数についても分かりやすく、本数としても数えやすいので予め購入する本数を決めておくことをおすすめします。
⑥日本酒
人には好みがありますので、おすすめと言っても一概にこれがいいとは決めつけられません。そのため、自分が美味しいと思うお酒を、適量飲むことが一番良いでしょう。
日本酒は米から作られ、香り豊かで製造方法も様々あります。日本特有のお酒として各地で個性あふれるお酒がたくさん造られていて日本人としても胸を張っておすすめできるお酒です。
「やけ酒」の英語表現
やけ酒という行為は、もちろん日本だけではなく英語圏でも世界中どこでも通じる行為でしょう。原因や心理とともに万国共通なのかもしれません。では、英語で「やけ酒」とはどういった表現なのでしょうか?
もしかすると私たちが海外に出かけた際に、やけ酒がしたくなれば英語を使用する必要がでるかもしれません。「自分は今、〇〇が原因でやけ酒をしています!!」と海外で英語でも伝えられるように、この機会にやけ酒の英語表現を学習しておきましょう!
嫌な気持ちでお酒を飲む場合
お酒はハイな気持ちで楽しく飲む場合が多い状況なので、「やけ酒」を意味するには「いやな気持ち」でお酒を飲むことを英語で表す要があります。そこで、英語の「自棄(嫌な)気持ち」を意味する「desperation」を使用してみましょう。
そのまま英語で直訳するなら「have a drink in desperation」であり、「嫌な気持ちでお酒を飲む」という行為を意味します。
英語で「むちゃくちゃな飲み方」としてやけ酒の飲み方を意味する表現するは、「むちゃくちゃ」を意味する英語の「like crazy」を使用し「drinking like crazy」としても良いでしょう。
また、やけ酒の原因である「悲しみ」を強調して意味する英語表現として「drown one's sorrows(in drink)」があります。英語で「drown」の意味は「溺れる」、「sorrows」の意味は「悲しみ」であるため、「酒により悲しみを紛らわす」ことでやけ酒を意味しています。
そして、やけ酒の「効果」を求める英語としては「drinking away their worries 」が意味します。英語で「drinking away」は「飲むことで逃げる」という意味、「their worries」は「心配事から」という意味です。
つまり、「酒により心配事を飲んで忘れる」という意味で使用します。やはり、酒で嫌なことから逃げたり忘れたり紛らわせたりしたい心理は言語は違えど共通のようです。
やけ酒の研究結果
東京大学で「やけ酒」の心理について研究した結果が話題になりました。実験ではネズミに電気ショックを与え、アルコールを注射するというものです。
つまり、「辛いことがあった後に、アルコールを飲んだらどうなるか?」という実験で、仕組みはやけ酒と同じです。このネズミに起こった変化について解説いたします。
やけ酒は逆効果!
通常アルコールは「記憶力を低下させる」ことが分かっています。だからこそ「酒を飲んで忘れる」ためにやけ酒をしようとするのでしょう。
しかし、ネズミに電気ショックを与え、アルコールを注射するとネズミは電気ショックを忘れるどころか、逆に恐怖を深めてしまったそうです。これをアルコールによる「恐怖記憶の再固定」と呼びます。
人間の場合も同様で、やけ酒をしようとしてストレス体験を思い出すと、さらに「嫌な記憶」がしっかり記憶に残ることになります。
やけ酒に対抗できる方法
それでは、大きなショックがありやけ酒をしたい心理になったらどうしたらいいでしょうか?この実験を行った東京大学の松木則夫教授は「嫌なことを忘れるためには、早い段階で、酒を飲まずに楽しい記憶で上書きすることが良いのではないか」と推測しています。
例えば、お笑い番組をみる。好きな映画をみる。好みの音楽を聴く。友人と遊ぶ。カラオケに行く。そういった、自分なりに楽しいことをする方がやけ酒より「忘れる」効果があるということです。
辛いことがあると、なかなか楽しいことに目が行かないかもしれませんが、チャレンジする価値はありそうです。やけ酒をする前に、一呼吸おいて何かないか探してみることをおすすめします。
「やけ酒」はやけになってお酒を飲むこと
これまでの記事を総括しますと、「やけ酒」とは「自暴自棄になりい必要以上に多く酒を飲んでしまう行動」のことです。その原因として「失恋」「仕事のストレス」「人間関係」のトラブルなどがあげられます。
それらの耐えがたいショックから「逃げたい」「忘れたい」「気を紛らわせたい」といった心理が働き、やけ酒に及ぶ流れだということがわかりました。やけ酒は「ストレス解消」や「眠りやすい」といった効果もあり、ポジティブな一面もあります。
しかし、「やけ」という心理状況や行動から飲みすぎて「アルコール依存症」になったり、「急性アルコール中毒」など身体に害を及ぼしてしまうことも少なくありません。
やけ酒であってもできるだけ「ウィスキー」や「ウォッカ」といった相応しいお酒を、「適量」飲むように気をつけないといけません。
「酒を飲みたい夜もある」のは万国共通の心理であり、「やけ酒は英語圏でも通じる」表現です。しかし、酒によるポジティブな効果もあくまでも「一時しのぎ」にすぎないことに注意が必要です。
やけ酒をしてある程度気分がスッキリできたのなら、翌朝から現実問題と向き合い、解決する糸口を見つけていきましょう。そうすれば、再び楽しい気持ちでお酒が飲めるようになるでしょう。