ヤフオクの自動延長とは?
ヤフオクの自動延長とは、終了時間5分前に入札価格が上がると自動的に5分延長されてしまうシステムの事です。買い手にとって落札価格が吊り上がるというデメリットがありますが、売り手にとっては高額で売れるというメリットがあります。ここでは主に買い手側の立場から自動延長のメリット・デメリットや予算内で落札するコツをご紹介します。
出品者が設定できる出品のオプションシステム
ヤフオクでは出品者が設定できる有料・無料のオプションシステムがあります。無料のオプションは主に取引を効率的に進めることが出来るツールです。その中に自動延長も含まれています。つまり自動延長は予め出品者が設定しているのです。
他の主な無料オプションとしては、早期終了・自動再出品・出品者情報開示前チェック・入札者評価制限などの設定があります。出品者は予めこれらオプションをヤフオクへ商品出品する際に設定できるのです。
有料のオプションシステムには最低落札価格の設定がまず挙げられます。これは出品者が例えば1万円以下では売りたくない商品に設定するのです。他には太字テキスト・背景色・目立ちアイコンなど出品商品をより目立たせることが出来るツールがあります。
オークション終了時間の5分前に入札があると自動で5分延長
ヤフオクの自動延長システムについて、具体的な例でご説明します。例えば午後10:00終了予定のオークションの場合、終了4分前の9:56に入札があり最高価格を更新すると、終了時間は5分自動延長され午後10:05となります。
その後も新たに設定された終了時間の5分前以内に価格が上がると5分間自動延長されます。その後も価格が上がればヤフオク終了時間の自動延長が延々と繰り返されていくのです。
自動延長の回数制限はなし
ヤフオクの自動延長に回数の制限はありません。もし一つのオークションアイテムを巡ってどうしても欲しい入札者が二人いた場合、延々と入札合戦が繰り広げられ自動延長は果てしなく続くという事も理論上あり得ます。
しかし、実際にはどちらかが「これ以上価格が吊り上がったらヤバい!」と危険を察知し、入札から降りるケースがほとんどです。
以上のことから入札時には出来るだけ冷静に状況を判断する能力も必要です。どこで諦めるか?見極めをつけることで自動延長に影響されずに予算外の出費を防ぎましょう。
ヤフオクで商品を売買する仕組み
ヤフオクに参加するためにはまずYahoo IDを取得しなければなりません。特に出品する場合はTahoo!プレミアム会員の登録が必要です。
登録には月額利用料が必要ですが、落札システム利用料がお得になる特典もありますので、ヤフオク月額利用料(約500円)はすぐに相殺できます。
ではヤフオクで商品を売買する仕組みについてご説明いたします。まず出品するための手順からご紹介いたします。
出品者が売りたい商品をサイトにアップ
ヤフオクのページにアクセスし、「出品する」をクリックします。初めて出品する場合は「出品者情報」を登録しなければなりません。
氏名・住所・銀行口座などを登録します。落札後の買い手とのやり取りのためには必須項目です。「Yahoo!かんたん決済」を利用するときに銀行口座情報は必要です。
基本情報の登録が完了したらいよいよ出品商品をサイトにアップしていきます。ヤフオクはカテゴリ別に商品が仕訳けられていますので、そのルールに沿ってカテゴリを選ばなければなりません。
出品者は売買に必要な商品の情報を提示
商品をサイトにアップする際に出品者は、商品情報を出来るだけ正確に買い手が確認できるように記載しなければなりません。
出来るだけ入札を集めるコツは、商品の画像と商品のコンディションが確認できる使用状況(新品か中古品か・オリジナルか複製品か・経年劣化状況・動作状況など)をサイトにアップすることです。
出品者は商品をアップする際に「支払方法」と「発送方法」を明記することも必須です。Yahoo!かんたん決済やゆうパックが多くの人に利用されています。
購入者は落札価格を提示し入札
商品がヤフオクサイトにアップされると、商品に興味のある人がアクセスし入札が開始されます。入札者としてはまず気になる商品をウォッチリストに登録しておくと後で確認するときに便利です。
購入者は興味のある商品のページにある「入札する」をクリックして、自分が落札したいと思う価格を入力します。興味を持った商品の締切ギリギリに入札する購入者も多いようです。
ヤフオクの落札システム利用料は出品者が負担
ヤフオクの場合、オプションとして設定されている落札システム利用料は、商品をより目立たせるオプションですので出品者が負担します。ただし前述したYahoo!プレミアム会員登録をしておくと割安になります。落札システム利用料は落札価格の10%掛かりますが、プレミアム会員ならば8.64%で済みます。
落札後は「取引ナビ」で出品者とやり取り
オークションが終了したら売り手と買い手が双方で連絡を取り合います。その際には相手の住所や氏名が確認できる「取引ナビ」を利用すると迅速にスムーズな連絡ができます。
まずはお互いに挨拶と次のステップを確認し合う文言で取引ナビ経由でメール送信します。この時相手からの返事はやや待たされることもありますが、四六時中PCやスマホを確認できる人ばかりではないので1日くらいは待ちましょう。
落札者からの入金が確認出来たら出品者は直ちに送付先住所へ商品を発送します。ヤフオクを利用している出品者の多くは発送手段としてゆうパック利用しています。大切なことは予め実費としての送料を連絡しておくことです。
最後に出品者・落札者が相互に評価
最後に取引相手への評価も忘れずに行いましょう。これはヤフオクのサイトに残りますので、慎重に正しく行いましょう。スムーズに取引を終えられたのなら「非常に良い」評価でいいでしょう。
万一届いた商品が欠損していた、商品説明と食い違っていたなどの事態に見舞われた場合、すぐに悪い評価を残すのではなく、まず相手へ連絡を取りクレームを入れましょう。
相手が誠実な対応してくれた場合は評価を良くしてあげるとよいでしょう。トラブルが長引いた場合は評価が悪くなるのは勿論のこと賠償問題にも発展しかねません。ただその際にヤフオクは介入してくれませんので注意が必要です。
ヤフオクで自動延長ありのメリット
ヤフオクの自動延長で得するのは誰でしょうか?それはずばり出品者側です。ホットな商品はヤフオクでも多くの入札を集めます。そんな時、締め切り間際の競争は最もヒートアップします。複数の入札者が競り合って価格を釣り上げてくれるからです。出品者にとって最も興奮し嬉しい瞬間でしょう。
自動延長ありは終了間際に落札者の競り合いで高値になる
入札側はどうしても落札したいという気持ちに囚われて価格を釣り上げてしまいます。するとライバルも釣られて価格を上げてきます。これは5分間の自動延長システムによるところが大きいのです。よって思わぬ高額落札の結果に終わる商品も少なくありません。自動延長とは入札者にとって何とも恨めしいシステムと言えるでしょう。
自動延長なしは安値で落札されてしまいがち
自動延長なしの場合は締め切り時間きっかりにオークションは終了します。人間の心理として入札するタイミングはぎりぎりまで待ちたいという気持ちに囚われます。これは出来るだけ安い価格で落札したいと誰しも思うからです。
このように自動延長がないと落札価格が安くなってしまう場合もあります。もちろん、商品の人気度合いにもよります。
ヤフオクで自動延長ありのデメリット
自動延長有りのデメリットにはどのような点が考えられるでしょうか?入札者側のデメリットばかりが目立つように思われますが、実は出品者側にも自動延長のデメリットはあるのです。自動延長ありの場合となしの場合でどのように違うのか?心理的な面も含めて、双方の立場から考えてみます。
出品者側はなかなか商品が落札しない
締切5分前を過ぎて入札者どうしの価格競争による入札額上昇により、自動延長が繰り返されるとオークションがいつまでも終了せず、出品者の中にはこの状態にやきもきする人もいます。はやく取引手続きに入りたい出品者にとっては自動延長を設定しない選択を取るケースもあります。
落札者は想定価格より高く落札してしまうことがある
落札者側としては思わぬ競争相手の粘りによって、自動延長が繰り返された挙句予算外の高額落札になってしまう場合もあります。入札側にとってのデメリットは価格が吊り上がってしまうケースがあることにつきます。競争心理が働いてしまうからです。競争相手は見えないライバルだけではないことに注意しましょう。
自動延長になっているかの見分け方
自動延長の設定がされているかどうかはヤフオクの商品説明のページを見れば確認できます。この欄には商品の詳細説明は勿論のこと、取引条件も明記されています。出品者の中には自動延長設定をしない人もいますので、入札前に必ずこの欄を確認しましょう。自動延長なしだと締め切り時間きっかりに終了するので注意が必要です。
商品ページの「自動延長」の設定を確認
自動延長が設定されているかどうか確認をする方法は、商品ページの真ん中あたりに表示されている項目を確認します。まず個数と開始日時と終了日時が気されています。その下に自動延長:ありと表示されていればそのオークションには自動延長が設定されているということです。
安く落札するコツは自動延長の設定が「なし」の商品を選ぶ
ヤフオクで商品を安くゲットするコツは、自動延長が設定されていない商品を選ぶことが上げられます。つまり狙った獲物の価格を「自分が支払える価格」で設定し、早めに入札してしまうのです。
もしくは「即決価格」が設定されている商品から欲しいものを探すこともコツの一つです。その場合、商品名称で検索し、ヤフオク内に同一品が出品されていないか確認することも忘れずに行いましょう。少しでも安い価格を選ぶことは言うまでもありませんが、商品の状態を比較することも大切です。
海外大手サイト「eBay」と自動延長の有無にフォーカスして比較
海外オークションサイトの最大手「eBay」には自動延長システムがありません。果たしてeBayはそのことで安く商品をゲットできるのでしょうか?
それははっきり言ってケースバイケース、希少価値が高くマニアに人気の商品はとんでもない高値になりますし、人気のないものは安く落札できます。これは自動延長システムの有無に影響していません。
自動延長なしでも人気商品(多くのウオッチャーが存在しコレクターズアイテムとして市場価値が高い商品)の場合、締め切り時間の10秒前あたりで一気に価格が吊り上がり、終了後の落札価格を確認すると締め切り時間2分前の2倍近くになっていたということも珍しくありません。
ヤフオクの自動延長の仕組みを上手く活用!欲しい商品をお安くゲット!
ヤフオクは長年探していたアイテムを入手できる宝の山と言えます。そんなヤフオクで上手に商品をゲットするコツは、自動延長に惑わされず「決して熱くならず購入価格は最初に想定した範囲の1割増しレベルを限度とする」ルールを厳守することです。また狙った商品の検索を行い他サイトとの価格・状態の比較をすることも大切です。