BBクリームとCCクリームは役割に違いがある
忙しい朝には、メイクも手早く済ませたいものです。日焼け止め、化粧下地、コンシーラー、ファンデーション、フェイスパウダーといくつも顔に塗り込むことなく、ささっと済ませるためにはBBクリームとCCクリームが活躍します。
BBクリームやCCクリームは化粧下地やファンデーションの代わりとして、便利に使うことができます。BBクリームとCCクリームは、どういった違いがあるのでしょうか?BBクリームとCCクリームの違いを知らずに、使っている人も多いのではないでしょうか?
BBクリームとCCクリームは名前の違いからもわかるように、役割に違いがあります。BBクリームは日焼け止めと化粧下地とコンシーラーとファンデーションが1つになったクリームです。肌のアラを隠すカバー力にすぐれています。
1本でしっかりと肌作りをしたい場合は、BBクリームを使いましょう。CCクリームは、BBクリームと違い、日焼け止めと化粧下地とコントロールカラーを1本にしたクリームです。
BBクリームと違い、ファンデーションの要素がないので、素肌感のあるきれいな肌に見せることができます。このようにBBクリームとCCクリームは違いを知って、使い分けていきましょう。
BBクリームの特徴・使い方
BBクリームとCCクリームの違いがわかったところで、BBクリームとCCクリームの特徴を見ていきましょう。まず、BBクリームの特徴を見ていきましょう。BBクリームとは「Blemish Balm(ブレミッシュバーム)」の略です。
そもそも、肌にある傷を隠す軟膏として開発されました。それが韓国コスメブームから、日本にも広がっていきました。BBクリームにはどんな特徴があり、どういった使い方をしていけばいいのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
カバー力が優れている
BBクリームの特徴の1つ目は、カバー力に優れているということです。BBクリームはそもそも、肌の赤みを隠すために開発されたクリームです。肌の赤みだけでなく、気になる部分をカバーする使い方ができます。
化粧下地、ファンデーション、コンシーラーの役目だけでなく、ものによっては美容液や保湿の役割も担っています。ベースメイクはBBクリームのみで仕上げるという人も少なくありません。
また、ファンデーションの下地にするといった使い方をする人もいます。ファンデーションの下地としてBBクリームを使うと、圧倒的なカバー力が得られます。
シミ・そばかすのカバーに便利
シミやソバカスが気になる人は、CCクリームではなく、BBクリームがおすすめです。高いカバー力を誇るので、気になるシミやソバカスを上手にカバーする使い方ができます。シミやソバカスになる原因はさまざまありますが、日差しを浴びるというのも大きな原因です。
日焼け止め効果のあるBBクリームなら、今後発生してしまうシミやソバカスを事前に防ぐことができます。また、ニキビ跡や年齢を重ねた故の肌悩みも解決します。さらに、ファンデーションと違って、厚塗り感なく肌を仕上げることができます。
手軽・時短の役に立つ
BBクリームの特徴の2つ目は、手軽で、時短の役に立つというものです。本来のベースメイクは複雑です。化粧水と乳液で肌を整えたら、化粧下地、日焼け止め、コンシーラー、ファンデーションといろいろと塗っていかなければなりません。
最後にフェースパウダーで仕上げます。これだけでだいぶ時間をとられてしまいます。しかし、BBクリームは基礎化粧品で肌を整えた後にさっと塗るといった使い方でいいので時短になります。
BBクリームだけでも充分ですが、しっかりとベースメイクを仕上げたい人は、その上にフェースパウダーをのせれば完璧です。こうしてベースメイクにかかる時間と手間を省いてくれます。忙しい朝にとても便利な使い方が出来るのがBBクリームなのです。
一本でキレイにまとまる初心者向けコスメ
BBクリームの特徴の3つ目は、一本でキレイにまとまる初心者向けコスメであるということです。ファンデーションなどのベースメイクは簡単そうに見えて、実は使い方にテクニックが必要です。ファンデーションの種類によって、コンシーラーを塗る順番が変わってくるのもその1つです。
また、ファンデーションも種類によって塗り方にコツがいります。ムラなく厚塗り感を感じさせない使い方は想像以上に難しいものです。プロのメイクアップアーティストも、肌作りには一番時間をかけるといいます。
しかしBBクリームは、使い方に特にコツやテクニックはいりません。ささっと塗るという使い方をするだけで、カバー力抜群のベースメイクが仕上がります。メイク初心者で、いろいろなコスメを購入するのが大変な人も、とりあえずBBクリームを購入しておくのがいいでしょう。
CCクリームの特徴・使い方
BBクリームはファンデーションの代わりになり、カバー力があることがわかりました。では次に、CCクリームの特徴と使い方を見ていきましょう。CCクリームのCCとは「Care Control(ケアコントロール)」や「Color Control(カラーコントロール)」の略です。
CCクリームの場合、定義がメーカーによって異なってくるので注意が必要です。あくまで肌色補正をする化粧下地として位置付けているメーカーもあれば、ファンデーションの代わりに使える用途を目指したものもあります。CCクリームの特徴を以下で見ていきましょう。
肌色のコントロールに向いている
CCクリームの特徴の1つ目は、肌色をコントロールすることに向いているということです。そもそもCCクリームは、肌色補正のために作られた化粧下地です。肌のくすみや赤みをカモフラージュしてくれて、ムラのない肌色にしてくれます。
CCクリームには、BBクリームのようなカバー力はありません。そもそも肌色補正用の化粧品として開発されたからです。しかし、このライトな仕上がりがCCクリームの特徴と言えるでしょう。
厚塗り感がないので、ナチュラルな肌に仕上げることができます。肌自体が綺麗な人というイメージを持たれるのが、CCクリームのいいところです。
血色を良く見せるのに便利
朝起きて、鏡を見たら、肌色がどんよりとくすんでいたといった経験は誰にもあるのではないでしょうか?そんな場合こそ、CCクリームの出番です。CCクリームを肌にのせると、肌全体がトーンアップします。
化粧品に頼った美しさではなく、素肌自体が綺麗なのだと錯覚してしまうほどのナチュラルな仕上がりが特徴です。血色の悪い肌に、CCクリームを塗るだけで、元気はつらつな印象を与えてくれます。
さらに透明感ある肌にも仕上げてくれます。CCクリームのカラー展開は、肌色だけではありません。ピンク系、グリーン系、パープル系などの色展開があります。あなたの肌悩みに合った色を選ぶことも大切です。
ファンデーションの代わりに使える
CCクリームの特徴の2つ目は、ファンデーションの代わりに使うことができるというものです。普通の化粧下地の場合は、肌の色をトーンアップさせるだけで、その上からファンデーションを塗らなければなりません。
しかしCCクリームは、自然な素肌感を活かしたい場合、ファンデーションとしても使うことができます。まるですっぴんのようなナチュラルな肌に仕上げたい場合は、カバー力の強いBBクリームではなく、CCクリームを選びましょう。肌をしっとりとなめらかに見せる効果もあります。
CCクリームをファンデーションとして使う場合、肌のアラは隠れてくれません。いくら素肌感がある肌に仕上げるために、CCクリームを使うといっても、肌悩みが隠れてくれなければ意味がありません。どんな人の肌にも、トラブルの1つや2つあるはずです。
そうした肌のトラブルを、どうやって隠したらいいでしょうか?おすすめなのは、コンシラーの併用です。CCクリームを肌全体に塗った後、肌トラブルが目立つ箇所を、コンシーラーを使ってカバーしていきましょう。
こうすることで、ナチュラルな仕上がりでありながら、カバーできるところはカバーできるので、理想の素肌っぽいきれいな肌を作ることができます。程よい抜け感のある肌にしたい場合もこのやり方がおすすめです。
つけ心地が軽い
CCクリームの特徴の3つ目は、つけ心地が軽いというものです。化粧をするのになにが憂鬱かといえば、いかにも「肌に何かがのっている」というつけ心地の重さです。これが嫌でファンデーションを塗りたくないという人がいるほどです。
しかしファンデーションを塗らないと、その上にのせるアイシャドウやチークののりがうまくいきません。こんな時にはCCクリームの出番です。CCクリームは一般に、BBクリームのようなカバー力はありませんが。薄付きなので、肌に塗って重たくありません。
肌にファンデーションなどを塗ると負担に感じられる人も、CCクリームならば気にせず肌にのせることができるのではないでしょうか?
BBクリームの選び方
BBクリームとCCクリームの特徴や使い方がわかったところで、選び方を考えていきましょう。まずはBBクリームの選び方を見ていきましょう。BBクリームは選ぶ上で、確認しておきたい問題があります。
人の肌にはそれぞれに特徴があり、肌質が違います。また、好みのテクスチャーも人によって違います。つけ心地も好みがあります。そうした選択肢の中で、どういったBBクリームが、あなたにぴったりのものなのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
肌タイプに合わせて選ぶ
BBクリームの選び方の1つ目は、肌タイプに合わせて選ぶというものです。人の肌はさまざまです。大きく分けて、「乾燥肌」「普通肌」「脂性肌」「混合肌」「敏感肌」があります。乾燥肌の人は、乾燥肌用のBBクリームを、脂性肌の人は脂性肌用のBBクリームを選びましょう。
乾燥肌用のBBクリームには保湿成分が含まれています。脂性肌用のBBクリームは、化粧崩れをしにくい処方になっています。自分がどんな肌質なのかわからない場合は、普通肌用のBBクリームを選ぶようにしましょう。
カバー力を重視して選ぶ
BBクリームの選び方の2つ目は、カバー力を重視して選ぶというものです。基本的に、BBクリームのカバー力は高いです。それでも、「カバー力が高い」とか「しっかりとカバーする」といった謳い文句のBBクリームは、肌のアラをしっかり隠す、カバー力が高いものになります。
逆に、カバー力を求めない場合もあります。ナチュラルな肌を目指す人は、カバー力の高いBBクリームを使うと、厚塗り感があって不満に思うことでしょう。その場合は、素肌っぽい仕上がりの、カバー力のあまり高くないBBクリームを選ぶようにしましょう。
BBクリームの成分・機能で選ぶ
BBクリームの選び方の3つ目は、成分や機能で選ぶというものです。BBクリームは、あなたの肌質に合った成分が入っているものを選びましょう。どんな肌質であっても、美容成分や保湿成分の入ったものを選ぶといいでしょう。
脂性肌や混合肌の人は、潤い成分が入っていると、化粧崩れを起こしやすいと考えるのではないでしょうか?しかし、脂性肌や混合肌は、うるおいが不足している場合が多いです。
肌に脂が出るのは、乾燥が原因のケースがあります。肌が脂っぽいと感じる人も、保湿成分はある程度あったほうがいいでしょう。
伸びの良さで選ぶ
BBクリームの選び方の4つ目は、伸びの良さで選ぶというものです。BBクリームは肌に直接おいて、伸ばして使います。伸びが悪いと、肌の上でムラになってしまいます。その結果、厚塗りのイメージになってしまう場合があります。
伸びが悪いBBクリームを肌の上でのばすと、均一に伸びません。その結果、仕上がりの悪い肌になってしまいます。
また、肌の上で摩擦を起こすと、肌に負担をかけ、最悪の場合、シワやたるみを引き起こしてしまいます。伸びのいいBBクリームを選ぶため、なるべく店頭でテスターを確認しましょう。
CCクリームの選び方
BBクリームの選び方は理解できたことでしょう。それでは、次にCCクリームの選び方を見ていきましょう。CCクリームは肌色をきれいに補正するクリームです。その他にもスキンケア成分が入っているものがあります。
また、日焼け止め効果があるものもあります。そうした多様な効果があるCCクリームですが、どのような選び方をしていけばいいのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
肌の色に合わせて選ぶ
CCクリームの選び方の1つ目は、肌の色に合わせて選ぶということです。CCクリームは、化粧下地として使うだけでなく、ファンデーションの代わりとしての使い方をする場合もあります。
この場合は肌色のCCクリームになりますが、自分の肌色に合う色のものを選ぶようにしましょう。さらに、コントロールカラーとして使用する場合も色選びに注意が必要です。ピンクは血色をよくしてくれます。
ブルーはくすみをなくし、透明感ある肌に仕上げてくれます。パープルはピンクとブルーの両方の効果があります。イエローはシミやそばかすをカバーしてくれます。グリーンは肌の赤みを消してくれます。肌悩みに合ったカラーを選びましょう。
CCクリームの成分・機能で選ぶ
CCクリームの選び方の2つ目は、成分や機能で選ぶというものです。CCクリームは肌色補正の役割を果たしますが、他にも成分や機能が備わっているものが多いです。一般的に、紫外線防止効果、保湿成分、美容液成分などが入っています。
どの機能を重視するかは、使う人次第です。日中ずっと日差しのある場所にいる人は、紫外線防止効果が高いものを選ぶといいでしょう。
乾燥が気になる人は、保湿成分が入ったCCクリームを選ぶといいでしょう。日中でも肌をケアしたい人は、美容成分が入ったCCクリームがおすすめです。
落としやすさで選ぶ
CCクリームの選び方の3つ目は、落としやすさで選ぶというものです。なるべく素肌っぽい雰囲気を出したい時には、CCクリームはぴったりです。しかし、素肌っぽいからといって素肌のわけではありません。
洗顔料を使って、きっちり落としていかなければなりません。この場合、石鹸のみで落とすことができるものなのか、クレンジング剤を使わなければならないものなのか、知っておきましょう。
石鹸で落とすことができると考えて、肌にCCクリームが残ったままでいると、肌トラブルに発展します。しかしクレンジング剤を使ってわざわざ落とすのが面倒な場合は、石鹸でも落ちるタイプを選んでいきましょう。
BBクリーム・CCクリームの併用方法
BBクリームはカバー力が高く、肌のアラをしっかりと隠してくれます。いっぽうCCクリームは肌色の補正をし、ナチュラルな仕上がりになります。この2つを組み合わせて、いいとこどりをして、素敵な肌を目指してみませんか?
BBクリームとCCクリームは併用することで、お互いの欠点をカバーし、お互いの長所を活かすメイクをすることができます。それにはどういった使い方をしていけばいいのでしょうか?鍵になるのは、塗る順番です。以下で詳しく見ていきましょう。
①スキンケアをする
BBクリームとCCクリームの併用方法の第1段階では、スキンケアをしっかりとしましょう。BBクリームやCCクリームをのせる前に、土台となる肌にたっぷりとうるおいを与えていきましょう。乾燥肌の人は特に、化粧水をたっぷりと使っていきましょう。
一日のメイクの崩れをなくすには、このスキンケアが非常に大事です。肌に水分が足りないと、乾燥するだけでなく、余計な脂分が出て、脂性肌になってしまいます。脂性肌の人も、しっかりと肌に水分を与えていきましょう。
肌の奥まで水分を届けるため、シートパックなどを利用していくと、一日化粧崩れ知らずになります。化粧水をつけたら、しっかりと保湿をします。せっかく与えた水分が蒸発してしまわないように、乳液やクリームでしっかりと蓋をしておきましょう。
②CCクリームで肌の色をコントロールする
BBクリームとCCクリームの併用方法の第2段階では、CCクリームの登場です。BBクリームより先に、CCクリームを顔全体に塗っていきましょう。間違っても、BBクリームとCCクリームを混ぜて塗るようなことはやめましょう。
BBクリームとCCクリームは似て非なるものです。混ぜ合わせたからといって、両方の欠点を無くすことはできません。両方の欠点を隠すためには、別々に塗っていく必要があります。
まず顔の赤みなど、肌のアラが目立つ部分にCCクリームを塗って、カバーします。肌の色は、年齢を感じさせる部分です。肌の色が明るいと、肌に透明感が出て鮮やかになり、若々しく見えます。こうして肌の色を明るくして、BBクリームの出番を作っておきましょう。
③BBクリームで気になる部分をカバーする
BBクリームとCCクリームの併用方法の第3段階で、BBクリームの登場です。BBクリームは顔全体に塗るのではなく、CCクリームでカバーできなかった、肌の悩み部分に塗っていきましょう。たとえばCCクリームでは、シミやそばかすをカバーすることができません。
そうしたシミやそばかすといったものは、上からBBクリームを塗って、隠していきましょう。BBクリームのカバー力を活かし、肌悩みのある部分に塗ると、肌悩みを隠しながら、自然でありながら欠点のない肌に仕上げることができます。
またCCクリームの上にBBクリームを重ねると、独特の艶やかさが出ます。これにより、肌がくすみのないきれいな質感になります。CCクリームとBBクリームを併用すると、素肌感のある肌が出来上がりになります。
ファンデーションは使いたくないけれど、しっかりとメイクをしたい場合は、この上にフェースパウダーをのせましょう。フェースパウダーのフォギーな質感が加わり、さらにゴージャスな肌に仕上げることができます。
フェースパウダーは付け過ぎないようにしましょう。ブラシでささっとのせ、多すぎる場合は何も付いていないフェイスブラシで余計なフェイスパウダーを落としましょう。こうすることで、ファンデーションを使わずに、よそ行きの雰囲気のあるメイクを楽しめます。
BBクリーム・CCクリームは目的で使い分けよう
BBクリームとCCクリームは、全く違うベースメイクアイテムです。2つの違いをよく理解した上で、場面に合わせて使い分けていきましょう。
また、違いのあるBBクリームとCCクリームを併用すると、素肌感を保ちながら、しっかりと肌トラブルをカバーすることができます。単独で使用したり、併用したりして、素肌感のあるきれいな肌を目指しましょう。