AndroidからiPhoneに乗り換えて後悔することってあるの?
Androidを使っている人が、iPhoneに興味を持つ場合があります。しかし、AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をして後悔しないのでしょうか。やめておけばよかったということになっては困りますから、詳しい状況を解説します。
AndroidからiPhoneに乗り換えると後悔する?OSの違いとは
AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をした場合に後悔するかどうかを考えるために、まずは2つのOSの違いに注目してみましょう。AndroidとiPhoneにどのようなOSの違いがあるのかが分かれば、その後の判断もしやすくなるでしょう。
Android
Androidに搭載されているOSはAndroidです。これは当たり前のことかもしれませんが、Google社が開発したOSです。OSが異なると、アプリのダウンロード元も変わってきます。Androidの場合は、Google Playからダウンロードします。
ただ有名なアプリは、AndroidでもiPhoneでも利用ができるので、どちらを使っても使い勝手に違いはありません。しかし、料金、利用できるアプリ数、カスタマイズ性、データ移行のしやすさなどは、それぞれのOSで違ってきます。詳しくは後程解説します。
iOS
iPhoneに搭載されているOSはiOSです。iOSの場合は、アプリのダウンロード元はiTunesです。ダウンロード元が違うと、ダウンロードできるアプリの種類や数も違います。有名なアプリは別として、iPhoneの方が使えるアプリは少ないです。
AndroidからiPhoneに機種変更【後悔するデメリット】
AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をすると、後悔するデメリットがあります。どのような点に後悔するのか知っておくことで、機種変更すべきかどうかの判断ができるでしょうが、後で紹介する後悔しないメリットと比べ合わせてから、結論を出してください。
端末の料金が高い
AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をして最初に後悔することと言えば、端末の料金の高さです。iPhoneの方がAndroidの端末よりも料金がかなり高いです。Androidの場合、スペックや搭載機能にもよりますが、2~4万円代で購入できる端末も多いです。
一方、iPhoneの場合は、端末の料金が8~12万円代もする製品があります。それなら旧型はどうかというと、それでも料金は4~7万円代することがあります。できれば端末の料金は抑えたいと思っているでしょうから、この価格の高さは後悔の原因となります。
アプリ数が少ない
アプリの数も、AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をして後悔することが多いポイントです。というのも、iPhoneの方が利用できるアプリが少ないからです。Androidで利用できるアプリの数は143万種類程度ですが、iPhoneでは123万種類とやや少ないです。
有名なアプリはAndroidでもiPhoneでも利用できますが、それほど名の知れていないアプリを含めて重要なアプリの利用という点では、Androidに軍配が上がります。その理由ですが、Androidの方が制約が少なく、審査に通りやすいためです。
利用できるアプリの数が多いと、スマホのカスタマイズもしやすくなり、より楽しめるようになりますが、この点についてはiPhoneは少し物足りないようです。
SDカードが使えない
写真や動画の保存やバックアップに役立つSDカードは、Androidユーザーにとっては欠かせないカードの一つになっています。ところが、このSDカードはiPhoneでは使えないのです。したがって、AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をすると、これも後悔のもとになります。
Apple社がiPhoneでSDカードを使えなくしている理由は、情報漏洩を防ぐというためで、安全性に配慮しているからです。しかし、それが理由だとしても、不便なことは確かです。そのために、iPhoneに機種変更しなければよかったという人もいます。
ついでに言うと、iPhoneではUSBメモリも使えません。写真や動画のバックアップということでいうと、iPhoneの場合、Wi-Fiやパソコンを利用することになります。
マルチウィンドウが使えない
Androidを利用している人はマルチウィンドウを使って、同時に2画面を表示して、さまざまな作業を行うこともあるでしょう。とても便利な機能であり、調べものをしながらメモを書いたり、YouTubeで音楽を聴きながら別作業を一緒行ったりという使い方もできます。
ところが、iPhoneにはAndroidと同じようなマルチウィンドウ機能はありません。したがって、同時に2作業を行うことはできないのです。代わりと言っては何ですが、iPhoneにはマルチタスクというアプリを同時に開く機能はあります。
ただ、マルチタスクの場合は、同時に2画面の表示はできず、開いた2つのアプリを交代で表示させることしかできません。この辺もAndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をする上で、後悔することでしょう。
柔軟性が低くカスタマイズしにくい
iPhoneは安全性という点では非常に優れているのですが、反面、柔軟性が低く、カスタマイズしにくくなっています。自分の思うようにスマホをいじくりたいという人には、iPhoneでは満足できないでしょう。
その点、Androidは自由度が高く、カスタマイズが非常にしやすくなっています。自分のオリジナルスマホを作ろうと考えている人には、このカスタマイズ性は納得できる部分でしょう。しかし、AndroidからiPhoneへ乗り換え(機種変更)をすると、この自由度が失われます。
使える電子マネーが違う
AndroidでもiPhoneでも電子マネーは利用できますが、利用できる種類が違います。Androidの電子マネーの名称はGoogle Payと言いますが、使える電子マネーの種類は、楽天Edyとnanaco、WAON、Suica、QUICKPay、iDなどです。
一方、iPhoneにはApple Payという名称の電子マネーがあり、対象はiD、QUICPay、モバイルSuicaなどとなっています。この点については注意が必要です。AndroidからiPhoneへ乗り換え(機種変更)をして、使える電子マネーが変わると、困る場合もあり、後悔することにもなりかねません。
指紋認証や顔認証が必要な場合がある
iPhoneでiDやQUIC Payを使う場合は、決済時に指紋認証をしなければいけません。一方、Androidでは、指紋認証は不要で、端末をかざすだけで大丈夫です。iPhone場合は、これで他人に使われる心配がなく、安全性は高くなっています。
ただ、面倒と言えば面倒です。使いやすさという点では、Androidの方が上です。この場合、AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をして後悔するというほどではないかもしれませんが、少し不便に感じるでしょう。
選択肢が狭まる
Androidには多種多様な製品があります。いろいろなメーカーが作っているせいでもありますが、選択肢が多く、選ぶのも楽しくなっています。それに対して、iPhoneはApple社のみが製作しているために、製品種類は多くありません。
個人個人の好みに合わせたスマホが欲しいという場合は、Androidの方が合っています。iPhoneでは選択の自由は限られているので、AndroidからiPhoneへ乗り換え(機種変更)をするという場合は、少しつまらないかもしれません。
AndroidからiPhoneに機種変更【後悔しないメリット】
AndroidからiPhoneへ乗り換え(機種変更)をする場合の後悔するデメリットをいろいろ見てみましたが、後悔しないメリットも存在します。デメリットばかりということはなく、メリットもあるので、その両方を天秤にかけたうえで選択する必要があります。
動作が早くストレスがない
AndroidからiPhoneへ乗り換え(機種変更)をした人がすぐに感じるのは、動作の速さです。iPhoneはタッチレスポンスが良く、軽快に作動します。これは後悔しないメリットとして特におすすめできる点で、実際に使用してみるとiPhoneの使いやすさが分かるでしょう。
Androidの欠点として、長らく使っているうちに動作が遅くなることがあります。その点、iPhoneは長期間使ってもそのようなことはなく、ストレスを感じずに利用ができるでしょう。
バッテリーの持ちが良い
Androidのバッテリーも最近はもちが良くなってきましたが、充電がいきなり減少するという不可思議な現象が起きる場合があります。バッテリーの劣化やバグが原因のようですが、iPhoneではそのような現象は発生せず、バッテリーが長持ちします。
また、Androidでは、表示されずに使用していないアプリが裏で動いていることがありますが、iPhoneでは、使用していないアプリが稼働することはありません。そのため、無駄な電気の使用がなく、これもiPhoneのバッテリーが長持ちする理由です。
したがって、バッテリーのもちという点では、AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をして、後悔することはなく、メリットが大きくなっています。
シンプルで使いやすい
iPhoneのメリットと言えば、操作がシンプルで使いやすいことです。Androidよりも簡単に操作ができます。したがって、スマホ初心者がスマホを選ぶ場合は、iPhoneの方がおすすめです。端末料金の問題はありますが、使いやすいスマホはとても便利です。
AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をする場合も、この操作性の良さを気に入る場合も多くなります。この点については、後悔どころか、満足できるでしょう。
データ移行が簡単にできる
データ移行のしやすさもiPhoneのメリットです。iPhoneの場合、iCloudへバックアップし、それを機種変更した新しい機種で復元させるという方法だけで、データ移行ができます。
AndroidでもGoogleアカウントで同様の作業ができますが、スマホ端末に登録されている情報は同期設定をしたり、MacやWindowsにアプリの追加インストールをしたりなど、面倒なところがあります。この点もAndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をして、よかったと思えるところでしょう。
内蔵ストレージの品揃えが幅広い
Androidの場合、機種によって内蔵ストレージの容量はあらかじめ決められています。選択肢はなく、32GB、64GB、128GBの中のどれかが割り振られています。それに対して、iPhoneの場合は、同じ機種でも複数の容量から選択ができます。
Androidの場合、決められた容量以上の保存をしたい場合は、SDカードを別途利用することになりますが、iPhoneではそんな手間は不要です。最初から容量の大きいものを選ぶことができ、これもAndroidからiPhoneへ乗り換え(機種変更)をして、後悔しないメリットです。
古い機種でも最新のOSが利用可能
iPhoneの場合、古い機種でも最新のOSを利用できます。これはiPhoneの大きなメリットで、旧機種でも安心して使えます。アップデートし忘れることがなければ、問題は全くありません。
Androidの場合は、古いOSのままで使っているという人も結構います。その理由ですが、Androidの端末はいろいろなメーカーが作っているので、Google社の最新のOSにうまく対応できないことがあるためです。
Androidでも後でアップデートできる場合もありますが、できない機種もあります。その場合はやむなく古いOSで利用し続けることになり、機能やセキュリティ面に弱点が生じるケースもあります、最新のOS利用という点では、AndroidからiPhoneへ乗り換え(機種変更)するメリットは大きいです。
セキュリティ面での安心感
AndroidからiPhoneへ乗り換え(機種変更)で後悔しないメリットで注目すべきなのが、セキュリティ面での安心感です。アプリ利用でその違いが顕著に表れます。Androidの場合、数多くのアプリが利用できて便利なのですが、これは裏を返すと審査が甘いことを意味します。
そのため、個人開発でGoogle非公式のアプリもダウンロードでき、その中には不正なものが含まれている場合があります。不正アプリをインストールすると、個人情報をのぞき見されるなど、セキュリティ上の問題が生じます。
この点、iPhoneはアプリ審査が厳しく、信用できるアプリ中心にインストールするようになっています。もちろん完璧な審査ではありませんが、それでもAndroidよりは安全です。また、サポート体制でもApple社が責任を持って対処してくれます。
中古端末を高く売ることができる
AndroidからiPhoneへ乗り換え(機種変更)で得をすることと言えば、中古端末が高い料金で売れることです。端末の料金自体は高いiPhoneですが、iPhoneはキャリアが違っても国が違っても、仕様自体同じで、どこでも使いやすくなっています。
また、すでに説明したように旧機種でも最新のOSが利用できます。それらの理由から、中古端末でも利用価値が大きくなり、高い料金で売れるというわけです。Androidの場合はそうも行かず、中古端末の料金は安くなりがちです。
AndroidからiPhoneへの後悔しないデータ移行方法
AndroidからiPhoneへの後悔しないデータ移行方法を解説します。iPhoneからiPhoneへのデータ移行はすでに解説した通りとても簡単なのですが、AndroidからiPhoneへのデータ移行はどうなっているでしょうか。気になるでしょうから、分かりやすく説明します。
Appleの公式アプリ「Move to iOS」を利用する
「Move to iOS」というアップルの公式アプリがありますが、このアプリを使えば、AndroidからiPhoneへのデータ移行が後悔することなくできます。一部のAndroidやiPhoneの機種を除いて、ダウンローできるアプリです。
「Move to iOS」でデータ移行ができるのは、連絡先、カレンダー、メールアカウント、メッセージ履歴、カメラで撮影したビデオや写真、ブックマークなどです。なお、利用にあたっては注意点があり、機種変更するiPhoneの容量までがデータ移行できる量です。
「Move to iOS」の使い方ですが、まずiPhoneの「Appとデータ」を開き、「Androidからデータを移行」を選びます。Android側でアプリを開き、画面の指示に従い進みます。
次に、iPhoneで「続ける」をタップし、しばらくすると10桁か6桁のコードが表示されます。このコードをAndroid側に入力します。続いて、「データ転送」という画面が表示されるので、Android側で転送するデータを決めます。
後は画面の指示に従いますが、Android側の転送完了とともに、iPhone側の読み込み終了まで待つことを忘れないでください。
クラウドサービスで写真や動画を共有して移行
写真や動画、テキストなどのデータ移行なら、クラウドサービスの利用で可能となります。Googleドライブなどでデータをファイルにまとめ、共有することで、簡単にAndroidからiPhoneへのデータ移行ができます。かなりやりやすい方法です。
各キャリアが提供するアプリを利用する
AndroidからiPhoneへデータ移行をする場合でも、同じキャリア同士で行う場合は、そのキャリアが便利なアプリを提供しています。たとえば、ソフトバンクなら「あんしんバックアップ」、ドコモなら「ドコモデータコピー」などです。これらのアプリ利用でもデータ移行が簡単です。
アプリのID・パスワードを控えてアプリ内で引継ぎ設定
使用しているアプリに限ったことですが、IDとパスワードを控えておけば、後悔のないデータ移行ができます。アプリ以外のデータ移行はできませんが、特に難しい方法ではありません。この方法はAndroidからiPhoneへのデータ移行でもその逆でも全く変わりません。
AndroidからiPhoneに乗り換えても後悔しない人とは?
AndroidからiPhoneへ乗り換え(機種変更)をしても後悔しない人とはどのような人でしょうか。後悔しないメリットを見ればある程度推測はできるでしょうが、どんなタイプの人に当てはまるのか詳しく見てみましょう。
スマホで書籍を読む人
スマホで書籍を読む人は、AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をするメリットを感じることができます。というのも、iPhoneのディスプレイは非常にきれいで、文字が読みやすくなっているからです。快適な読書を楽しめます。
動画や画像を見ることが多い人
スマホで動画や画像を見る機会が多い人も、AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をして後悔しません。その理由ですが、動作が軽く、スピードが速く、大容量を選べるからです。動作の軽さでは、iPhoneがAndroidを大きく上回っています。
最新のオンラインゲームがしたい人
ストレージの大きいiPhoneは、最新のゲームのプレイにもおすすめできます。同じ端末料金のAndroidとiPhoneでも、iPhoneの方がストレージが大きい場合があるし、動作も機敏です。ゲームのプレイでは動作がスピーディなスマホの方が楽しいでしょう。
Android・iPhoneの違いが気にならない人
AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をしても後悔しない人とは、ズバリ両方のスマホの操作性の違いが気にならない人です。以前と違う端末を使うと、使いにくい、新しいことを覚えるのが面倒というのではなく、難なく対応できるという人は機種変更が向いています。
料金が高くなっても操作しやすい方がいい人
AndroidからiPhoneに乗り換え(機種変更)をすると、普通端末料金は高くなります。しかし、操作のしやすさではiPhoneの方が上です。そのため、料金が高くなっても使いやすい端末が欲しいという人は、iPhoneを選べば後悔しないでしょう。
AndroidからiPhoneへ後悔しない乗り換えをしよう!
ここまで、AndroidからiPhoneに機種変更して、後悔するのか後悔しないのかというテーマでお送りしました。AndroidからiPhoneに機種変更する場合、メリットとデメリットがありますが、その両方をよく検討したうえで、後悔しない乗り換えをしてください。