恋人は英語でなんと呼ぶのか【男女関係ない呼び方】
愛する恋人同士がお互いを呼び合う時に、日本では「あなた」または名前で呼び合う程度ですが、海外とくに英語には非常に多くのフレーズや呼び方があり、日常的によく使われています。
それも男性(彼氏)に対して使うフレーズ、女性(彼女)に対するフレーズ、どちらに対しても使う場合と多種多様に呼び方があります。そんな中で最初は男性女性に関係なく使える恋人を呼ぶ英語フレーズを紹介します。
ベイビー
「ベイビー」は本来「赤ちゃん」という意味の英語ですが、愛する恋人を呼ぶ時には「私の可愛い人」のようなニュアンスで使う非常にポピュラーな呼び方です。
以前は女性に対してのみ使われていましたが、最近ではどちらでも呼び合う言葉になっています。「Good night,baby.(おやすみ、ベイビー)」「I'll call you tomorrow,baby.(あした電話するね、ベイビー)」のように使います。
ベイブ
英語の「ベイブ(babe)」は「ベイビー(baby)」の変形フレーズで、元の意味はベイビーと同じで「赤ちゃん」のことです。恋人同士で呼び合うときの使い方はベイビーとほとんど同じですが、より親しい関係の時に多く使われる言葉です。
「I missed you babe.(寂しかったよベイブ)」のように表現します。少し変った使い方では「babe magnet」のようなフレーズがあります。
ベイブは「magnet(磁石)」をつけることで「セクシーで魅力のある人」の意味にも使われる英語です。
ベー
英語の「ベー(bae)」は最近欧米を中心に使われているインターネットスラングで辞書にものっていない言葉です。
「baby」や「babe」と似ていることから、若い恋人同士で「愛しい人」「大好き」の呼びかけ表現として使われています。
「before anyone else(誰より先に)」のフレーズの頭文字をとった略称で「誰よりも先に優先する人=愛する恋人」の意味に転じたと考えられます。
「Bae I love you so much.(べー、誰よりも愛しているよ)」のように使います。ただしデンマーク語で「bae」は英語の「poop(うんち)」の意味があるので、使い方には注意が必要です。
ダーリン
「ダーリン(darling)」は恋人を呼ぶ定番中の定番といえる英語表現です。日本では女性が男性を呼ぶ時に使われますが、英語ではどちらに使っても問題ない言葉です。
1964〜1972年アメリカのテレビドラマ「奥さまは魔女」でエリザベス・モンゴメリー主演のサマンサが旦那様のことを「ダーリン」と呼んだことから、恋人や旦那のことを「ダーリン」という呼び方が日本でも定着したようです。
その後2005年にニコール・キッドマン主演で「奥さまは魔女」をリメイクした映画が公開されました。日本でも米倉涼子主演で同名のリメイク版テレビドラマが放映されました。
英語の「ダーリン」という呼び方に、少々クラシカルなイメージがあるのは古い海外ドラマや映画のの影響なのでしょうか。
ハニー
英語の「ハニー(honey)」は元の意味は「蜂蜜」ですが、蜂蜜は甘いので「甘い関係=恋人同士」となり恋人を表現する言葉として定着しています。
日本では女性に対してのみ使うことが多いのですが、英語では男女どちらにも使うことができるポピュラーな表現です。
また「honey moon(ハネムーン)」というフレーズがあるように「ハニー(honey)」は英語でも日本語でも甘い関係を表現する言葉になっています。
ハネムーンは新婚旅行を意味することが多いのですが「moon(月)」が使われる理由には、古代ゲルマン民族の風習で新婚夫婦は1ヶ月の間蜂蜜を発酵させたお酒を飲んだところに起因しているようです。
スウィートハート
英語の「sweet(甘い)」と「heart(心)」を合せた「スウィートハート」は、恋人を「愛する人」とエレガントに表現する英語フレーズです。少々クラシカルなイメージはありますが、定番でポピュラーな愛情を表す英語です。
語源は古く13世紀の古英語で、愛がめまいを起こさせたり心臓がドキドキすることから「swet hert」という言葉が生まれ、それが徐々に「sweetheart(スウィートハート)」になり「胸がときめくような愛しい人」に使われるようになったと言われています。
そのような由来や歴史があるから「スウィートハート」という英語フレーズにはどことなく上品でエレガントな雰囲気がただよっているのかも知れません。
スウィーティー
「スウィーティー(sweetie)」は英語の「sweet(甘い、優しい)」から連想されるように、恋人を呼ぶときの愛称ですが、「sweetheart(スウィートハート)」よりは少しラフなイメージがあります。
使い方は「可愛い人」のようなニュアンスで「ベイビー(baby)」「ベイブ(babe)」「ハニー(honey)」などとほぼ同じです。
キューティー
「キューティー(cutie)」は英語の「cute(可愛らしい)」からきた恋人を呼ぶときのフレーズです。
日本語でも「あの娘はキュートでイカしてるね」のようによく使われるフレーズで、女性に多く使われますが、最近では男性に使われることも増えてきた言葉です。
この他にも「cutie pie(キューティーパイ)」というフレーズもよく聞きますが、意味は同じように「可愛い人」「素敵な人」です。
ただし「cutie」は「Looking good as always, cutie.(いつも通り素敵だよ、キューティー)」のように恋人に呼びかけるフレーズですが、「cutie pie」の場合は呼びかけよりも「He's such a cutie pie. (彼は超イカしてる)」のように使います。
ブー
「ブー(boo)」はブーイングの「ブー」を連想させるので日本人には「え〜っ」と思う方も多いと思いますが、アメリカ人がよく使うスラング英語で「baby」や「babe」と同じ恋人に声がけするフレーズです。
語源はフランス語の「beau(ブー)」で英語の「beautiful(美しい)」の語源にもなっています。親しみや愛情を強調するために「my baby boo」と「baby」などのフレーズを重ねて使うことがあります。
また「ブー(boo)」には恋人に使うだけでなく、子供と遊ぶときに「perk a boo(いないいないばー)」や、人を少し驚かす場合に「Boo!(わっ!)」という英語表現もあります。
恋人は英語でなんと呼ぶのか【彼氏の呼び方】
男性女性どちらにも使える「恋人」の英語表現を紹介してきましたが。男性の彼氏にピッタリの英語にはどんなフレーズがあるのでしょう。
日本語に溶け込んでよく聞く言葉から、英語では「えっこんな風に彼氏を呼ぶんだ」と意外な表現もあります。とにかく英語で恋人を表現するボキャブラリーの豊富さには驚いてしまうのではないでしょうか。
ハンサム
「ハンサム(handsome)」は最も日本語に溶け込んでいる英語の男性の褒め言葉ではないでしょうか。「ハンサム」は、男なら誰でも女性から言われてみたい言葉です。
女性でも自分の恋人が「ハンサム」と言われたら少し鼻が高くなり気分が良いのではないでしょうか。
英語の「ハンサム(handsome)」には「顔立ちが美しい」「堂々とした」「均整がとれた」「二枚目」「イケメン」などの意味があり、使い方は英語も日本語もほぼ同じです。
ただ英語の場合は素敵な男性に使うだけでなく「a handsome horse(均整がとれた素敵な馬)」「handsome wallpaper(奇麗な壁紙)」のように物や動物にも使います。
ハビー
「ハビー(hubby)」は英語の「husband(ハズバンド/夫)」からとった愛称で、夫である彼氏に使う場合もあれば、夫になる予定の婚約者・恋人に使うこともあります。
「Will you serve a hubby,coffee for me?(ハビー、私にコヒーを入れてくれる?)」「A hubby, always thanks you for loving it.(ハビー、いつも愛してくれてありがとう)」のように使います。
ロミオ
「ロミオ」はシェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」からとった比喩的な表現です。原作では二人は結ばれなかった悲劇ですが、その燃えるような愛は代表的な恋人の呼び方になっています。
「ロミオ」は男性の主人公「ジュリエット」は女性のヒロインです。美しい愛の物語からとって、男性の恋人を英語では「ロミオ」と比喩的に呼びます。
「Are my beloved Romeo, you who are why so tender?(私の愛するロミオ、どうしてあなたはそんなに優しいの?)」のように表現します。
ミスター・ライト
「ミスター・ライト(Mr.right)」の「right」という英語は「正しい」「正義の」「適切な」という意味があります。
彼氏のことを「ミスター・ライト」と呼んだ場合、日本語に直訳すれば「正しい人」「実直な人」となり少し味気ないイメージになってしまいます。
しかし英語表現の場合は彼の愛が彼女に対して実直というニュアンスになり、恋人として彼を愛する彼女の思いを伝える表現になります。
つまり日本語文化では「love(愛)」をあからさまに表現しないのですが、英語ではつねに表現やフレーズの中に「love(愛)」を意識する文化が根付いているので、このように恋人に対する表現のフレーズが豊富にあるのではないでしょうか。
マイ・ナイト
「マイ・ナイト(my knight)」という英語表現は、ミスター・ライトと同様な男性を賞賛する褒め言葉です。このような褒め言葉を呼び名の代名詞にする表現方法は、英語に限らず海外の言語には多数見られます。
英語の「knight」は中世ヨーロッパの「騎士」という意味です。「騎士」は馬にまたがり勇敢な男性のイメージが強いのですが、元々は女性に付き添い護衛役をする人のことです。
つまり女性をまもる勇敢な男性の象徴です。つまり「マイ・ナイト(my knight)」は「私を守ってくれる素敵な男性」という意味で恋人を呼ぶときの愛称になっています。
恋人は英語でなんと呼ぶのか【彼女の呼び方】
恋人の彼氏の呼び方は前章で紹介しました。それでは女性の恋人を英語ではなんと表現するのでしょう。日本語では「彼女」くらいしか見当たらないのに、どうして海外の言語や英語にはこんなに沢山の表現があるのでしょう。
日本人の慣習には感情をあらわにするのは美徳に反し、愛や思いやりは言葉で表現するものではないという古来の文化があります。
逆に海外や英語などの言語習慣には、感情や思いは言葉にしなければ相手に伝わらないという文化があるからではないでしょうか。それでは英語で恋人の彼女をどう表現するかを紹介します。
ゴージャス
「ゴージャス」という言葉を聞くと「華やかな」「豪華な」というイメージが強いのですが、英語で彼女に「ゴージャス」と言った場合には「とても美しい」「魅力的」という意味になり彼女にとってはとても嬉しい表現になります。
日本人の彼女に使うと誤解されかも知れませんが、海外の人には「最高に奇麗だよ」という嬉しい褒め言葉になります。「What’s up, gorgeous.(ワオー、なんてゴージャスなの)」などと彼女に気軽に言えれば素敵です。
ワイフィー
「ワイフィー(wifey)」は英語の「wife(妻)」の派生語で直訳すると「妻みたい」という意味になります。結婚した妻にはあまり使いません。
つまり妻になる前の女性に対して使う言葉で、婚約者または妻にしたいと思っている人に、自分は真剣に結婚を意識して彼女のことを考えているという思いを伝える表現です。
交際がまだ2〜3ヶ月などの彼女に使う場合には、誤解されることがあるので慎重に注意して使う必要がある言葉です。
ジュリエット
「ジュリエット」は前に紹介したシェークスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」のヒロインのジュリエットです。
彼氏が彼女を「ジュリエット」と呼ぶのは、物語の中のロミオがジュリエットに抱いた熱烈な「愛(love)」と同じくらいに愛していると表現しているのです。
「ジュリエット」と呼ばれた彼女は、きっとロマンティックな世界の中で彼の愛が深いことに酔いしれることでしょう。
ドール
「ドール(doll)」は「人形のように美しい」という表現で、恋人や彼女を賞賛するフレーズですが、相手によっては注意が必要な英語です。
「私を人形のように冷たい人間と思っているの!」「感情のない人形なんて、まっぴらだわ」と反発を食らうことがあります。
「Hey doll, it was nice talking to you last night.(へいドール、昨晩は話せて良かったよ)」のように言い回しに気をつけて話すようにしましょう。
エンジェル
「エンジェル(angel)」は英語で「天使」という意味です。彼氏に「お前は俺のエンジェルだよ」なんて言われたら天にも昇る気持ちになってしまいます。
羨ましい限りですが英語では「エンジェル」と恋人をさりげなく呼んでいます。「君は僕にとって天使のようだ」なんて耳元でささやかれたら、もう失神してしまいます。
しかしこれは英語圏の文化の場合で、日本では下手に使うと「なにキザなこといってるの!」と反発を食らうこともあるので注意しましょう。
恋人は英語でなんと呼ぶのか【甘いものにたとえた呼び方】
海外、特にアメリカ人には男女共に甘いものが大好きな人が多いようです。そのためなのか、恋人を呼ぶ愛称にも甘いものに例えた言葉が英語にはたくさんあります。
恋や愛にはどことなく甘い雰囲気がただよっています。恋人を甘いもの「味覚」に例えるのは、英語だけでなく海外、全世界共通の感覚なのかも知れません。
ここまで紹介した中にも「ハニー」や「スウィーティー」など甘いものに例えたフレーズがありましたが、まだ紹介していない英語の呼び方をあげてみます。
シュガー
「シュガー(suger)」は皆さんがよく知っている甘い「砂糖」のことです。恋人の呼び方に「ハニー(蜂蜜)」があるなら「シュガー(suger)」も当然ありと予想がつくのではないでしょうか。
比較的軽い表現なので、なにげなく恋人に呼びかけるときに、気軽に使うフレーズとしてよく使われています。
キュートパイ
「キュートパイ」の「キュート(cute)」はキューティーのところで紹介したように「可愛い」「セクシー」という意味の英語です。
それに甘いお菓子の「パイ(pie)」をつなげたフレーズなので恋人の呼び方として想像がつくのではないでしょうか。英語で恋人を表現するには、甘いものなら何でもありの感覚があるようです。
クッキー
「クッキー(cookie)」は年齢が離れているカップルの、男性が年下の彼女に対して使う場合が多い言葉です。
これもクッキーの甘さを彼女への思いに例えたフレーズで、ほんのりとした暖かみが感じられる言葉です。「I'm aiways on your side,cookie.(クッキー、僕はいつも君の味方だよ)」のように表現します。
マフィン
「マフィン(muffin)」はふっくらとして割と食べ応えのある焼き菓子です。これも先に紹介した「クッキー(cookie)」と同じように「可愛い子」というニュアンスで年齢差があるカップルでよく使われるようです。
また父親が娘のことを「マフィン(muffin)」と呼ぶ場合もあります。なんとなく温かい家庭的な感情が含まれている表現です。
パンプキン
「パンプキン(pumpkin)」は「カボチャ」のことで、スウィーツというより甘い野菜です。この呼び方は主にアメリカで使われることが多いようです。
アメリカ人にとって「カボチャ」はハロウイーンなどで親しまれているように馴染みの深い食べ物です。そんなことから「親しみのある可愛らしい人」という意味で恋人の呼び名に使われているようです。
恋人は英語でなんと呼ぶのか【NGの呼び方】
ここまで恋人の呼び方の英語表現をたくさん紹介してきました。そんな中で海外で使うと誤解されてしまう英語表現があります。
日本ではあまりないのですが、海外では恋人という関係を「精神的に愛がある付き合い」と「精神的に薄いセクシャルな関係」とに分けてとらえる風潮があります。そんな場合に誤解を生まないよう注意するNG表現を紹介します。
ラバーは海外では愛人っぽいことに注意
「ラバー(lover)」という英語があります。一見すると「love(愛している)」に「er」がついているので「愛している人」と直訳してしまいます。
しかし海外で「ラバー(lover)」は恋人という意味より「愛人」つまり愛情抜きの「セックスパートナー」の意味合いが強い言葉です。
女性が彼氏(恋人)を紹介するときに「He is my lover.」と表現すると、愛情抜きのセクシャルな関係ととられるのでNGです。このように「ラバー(lover)」は誤解されやすい言葉なので要注意です。
恋人を表す英語のフレーズ・言葉は数多い
英語で恋人を表現するフレーズや単語の多さに驚いた人も多いのではないでしょうか。また彼氏に使う場合、彼女に使う場合、関係の深さや年齢差などでも使い分けています。
これらを参考にして海外ドラマや映画を見ると楽しみ方が一つ増えるのではないでしょうか。また実生活の中でも上手く使いこなせれば、お洒落でエレガントな人間関係が作れるかも知れません。