ヘアトリートメントの正しい使い方
年齢や季節によってパサついたりうねりがちの髪をどうにかしたい、とお悩みの方は多いのではないでしょうか。髪の毛の水分が失われるとパサついて見た目が悪くなるだけでなく、ヘアスタイルが決まらなくなる原因にもなってしまいます。
乾燥した髪を補修するにはコンディショナーとトリートメントどちらがいいのでしょうか。コンディショナーは髪表面をなめらかにしてパサつきを防ぎ、トリートメントは髪の内部まで栄養を届けてダメージヘアを回復させてくれます。
髪質から改善するには、コンディショナーよりトリートメントがおすすめです。本記事では、髪の内部まで栄養を浸透させるヘアトリートメントの正しい使い方について説明します。上手にヘアトリートメントを使って、潤いとツヤのある健やかな髪を育てていきましょう。
シャンプーの後にしっかりとすすぐ
まずは、トリートメントを使用する前にシャンプーやリンス・コンディショナーをしっかりと落としましょう。十分に流したと感じてから更に1分程度は流すことが心がけてください。というのも、意外とシャンプーやコンディショナーは頭皮に残りやすいのです。
特におでこの髪の生え際やこめかみ、襟足などは、すすぎ残しが多いゾーンです。きちんと落とせているか心配な方は、シャワーヘッドを頭皮に直接当てて流すのも一つの方法です。
しっかりとシャンプーやコンディショナーを洗い流すことで、トリートメントが髪に浸透しやすくなります。インバスのトリートメントにせよ、アウトバスでの洗い流さないトリートメントにせよ、シャンプーのすすぎ残しは厳禁です。
洗い流さないトリートメントの使い方
お風呂から出た後の保湿剤として使える、洗い流さないトリートメントを使ったことがある人も多いでしょう。洗い流さないトリートメントには、水分タイプ、乳液・クリームタイプ、オイルタイプと3種類あります。
時短にもなる便利なアイテムである洗い流さないトリートメント。髪質や用途などお好みに応じて使い分けてみてください。詳しくは、下の章で説明します。
トリートメントの前にタオルドライをする
トリートメントを使用する前に、軽くタオルドライしておくとトリートメントが浸透しやすくなります。これまでトリートメントであまり効果を感じなかったという人は、シャンプー後に髪に残った水分を手で軽く絞るだけだったかもしれません。
もしトリートメント効果を最大限に引き出したいなら、ぜひタオルドライを実践してみてください。軽く湿った髪にトリートメントの栄養がしっかりと浸透して、健康な髪が戻ってくるはずです。
トリートメントをつける手順に気をつける
トリートメント効果をアップさせる手順について説明します。今までトリートメントを手のひらに出し、髪全体につけていた人は、ぜひやり方を変えてみてください。
正しい手順は、まずさくらんぼ大の量を指全体に絡めます。そして指に絡めたトリートメントを、耳の下辺りから手先を中心に伸ばしていきます。耳下から毛先までまんべんなく付けていきましょう。頭頂部や頭皮に付ける必要はない点に注意してください。
トリートメントをしっかりとすすぐ
時間を置いて、トリートメントを洗い流します。この時、シャンプー同様トリートメントのすすぎ残しがあると、乾かしても髪がベタついたり頭皮トラブルが起きる原因となります。シャンプーもトリートメントも、しっかりすすぐことを心に留めておきましょう。
洗い流さないヘアトリートメントの正しい使い方
アウトバスで使用する洗い流さないトリートメント。お風呂の中で使用するコンディショナーやトリートメントと違って、簡単に使用できる時短アイテムとしてとても優秀です。
ちなみにリンスやコンディショナーは髪表面をなめらかにしてくれるもので、トリートメントは髪の内部まで栄養を届けることが可能だとお伝えしました。栄養補給までできる洗い流さないトリートメントには3種類ありますので、髪質などお好みで使い分けましょう。
水分タイプの使い方
スプレーでシュッと吹きかけるだけでOKな水分タイプのトリートメント。水分タイプとはいえ、アミノ酸などの栄養成分や保湿成分はしっかりと入っていますので栄養補給効果も十分。
お出かけ前や外出先でも、パサつきや乾燥が気になったらどこでもサッと使えるのが嬉しいポイント。ポーチの中に1つ忍ばせておくと安心できそうです。
乳液・クリームタイプの使い方
乳液・クリームタイプのトリートメントは、パサつきや乾燥が気になる毛先に付けると、しっとりとまとまりやすくなります。水分と油分が融合したのが乳液タイプですので、水分タイプだけでは心もとないと感じる人にピッタリ。
カールドライヤーやストレートアイロンなどで髪にカールや形を付けたい時、毛先に少量付けると保湿されて形がつきやすくなります。
オイルタイプの使い方
オイルタイプのトリートメントは、髪を外側から強力にコーティングしてくれます。そのため、髪を乾かす前に付けてドライヤーの熱から髪を保護したり、外出前に付けてツヤを出すといった使い方が可能です。
ヘアトリートメントの効果を最大限に引き出す方法
せっかくヘアトリートメントを使うなら、正しい使い方をしてその効果を最大限に引き出したいと思うのが女心です。ここでは、トリートメント効果をアップさせる上手な使い方を4つ紹介します。どれかひとつでも実践するだけで、効果が変わってくるはずです。
目の粗いコームでコーミング
トリートメントを付ける時、髪全体にまんべんなく付けたいからとコームを使ったことのある人も多いのではないでしょうか。その際、あまりに目の細かいコームを使用すると、かえって髪を傷めてしまう可能性もあるのです。
というのも、髪は濡れた状態だとキューティクルが剥がれやすい繊細な状態にあります。そのため手で髪を擦り合わせたり、目の細かいコームで髪同士を摩擦すると髪にダメージを与えてしまいます。コームを使うなら、目の粗いコームをおすすめします。
タッピングをする
タッピングをすることで、トリートメントを髪により浸透させることができます。ダメージを感じる部分にトリートメントをつけたら、手のひらや指の腹で髪を挟んだり、頭皮に髪を押し当てるようにします。
トリートメントは、温かい状態でより髪に浸透することができます。なので、髪を自身の体温で温めるようにして押し当てることがポイントです。また髪や頭皮を温めた状態で軽くタッピングを行うと、頭皮の血行がよくなって相乗効果が期待できるでしょう。
蒸しタオルをする
髪にしっかりとトリートメントを浸透させる使い方として、蒸しタオルをすることもおすすめです。熱すぎない程度に蒸したタオルで髪全体を包み込みます。蒸しタオルが冷えるまでそのまま放置しておくだけ、とやり方も簡単。
ただし、カラーリングしたての方は色落ちする可能性もあります。ですので蒸しタオルをする場合は、カラーリングから1ヶ月ほど経ったあとが推奨されています。
ラップを使う
ラップで頭皮と髪を包み込んでも、トリートメント効果はアップします。実際にやってみると、頭部分の温度が上がってくることを体感できるはずです。ラップを頭に巻いたまま湯船に浸かるとさらに髪の温度をあげることができ、浸透力がアップします。
ヘアトリートメントの使い方のNG集
残念ながらトリートメント効果を半減させてしまう、間違った使い方もあります。せっかく時間と手間をかけて行うトリートメントです。ぜひ以下の点を参考に間違った使い方を回避して、トリートメント効果をさらに高めていきましょう。
コームを使ってつける
上述しましたが、コームを使ってトリートメントを付けたいという人は、できるだけ目の粗いコームを使うことをおすすめします。
コームを使うことで、手指だけでは届かない箇所までまんべんなく付けることができますが、あまりに目の細かいコームを使うとキューティクルを傷つけて髪を傷めてしまいます。コームは、目の大きさに気をつけて選びましょう。
トリートメントを10分以上置いてしまう
トリートメントの栄養成分をしっかり髪に取り込みたいとの一心で、トリートメントをつけてから10分以上置いてしまう人がいます。これは、トリートメントの使い方としてはNGです。
というのも一旦髪にトリートメントの栄養が浸透した後は、いくら時間をかけても効果は変わりません。それどころか長時間放置すると、カラーリングの色落ちの可能性や湯冷めして体調が悪くなることも。放置時間は5~10分程度を目安にするとよいでしょう。
商品ごとのつける時間を守る
トリートメントを浸透させるための放置時間は5~10分程度ではありますが、商品によっては指定時間が書かれていることもあります。その場合はトリートメント効果を最大限にするため、商品説明文にしたがって放置する時間を調整してください。
髪の毛にトリートメントを残してしまう
トリートメントの間違った使い方として多く挙げられるのが、髪の毛にトリートメントを残してしまうことです。油分のあるトリートメントのすすぎ残しがあると、髪のベタつきの原因になります。
乾かしても髪がベタついて決まらないという悲しい現象だけでなく、頭皮トラブルの原因にもなり得ますので、トリートメントはしっかりとすすぐことを意識してください。
ヘアトリートメント・コンディショナーは正しく使うと効果的
健康でツヤのある美髪をつくるために、トリートメントは欠かせません。でもせっかくのトリートメントも、間違った使い方では効果が期待できなくなってしまいます。
ぜひ本記事のトリートメントの正しい使い方、間違った使い方を参考にして健やかな髪を育てていってください。地道にトリートメント活動を続けていくことで、パサつきや乾燥とは縁のない美しい髪があなたのものになるはずです。