iTunesのイコライザ設定で音楽が変わる!
皆さん、音楽は好きですか?iPhoneやMacを使っている方であれば、音楽をiTunesで聴くことが多いのではないでしょうか。通勤通学時やエクササイズ時など、日常のあらゆる場面で音楽を聞く機会があると思います。
そんな日常の一部である音楽、よい音質でもっと楽しんで聞きたいと思いませんか?今回は、より音楽を楽しむ方法として、iTunesのイコライザという機能やその使い方について詳しくご紹介します!
iTunesのイコライザは、音楽に詳しいわけではないという方でも、音楽を聞くことが好きであれば、使ってみたくなる機能です。
皆さんの音楽ライフがより楽しく、充実したものになること間違いなしですので必見です!それでは詳しく「イコライザ」について見ていきましょう!
iTunesのイコライザって何?
iTunesのイコライザとは、特定の周波数の音量を調整することで、音質をカスタマイズできる機能です。スピーカーの種類や音楽のジャンル、視聴環境にあわせて特定の周波数の音量を調整することで、よい音質で音楽を聞くことができます。
「周波数」とか「カスタマイズ」というと、難易度が高いように聞こえますが、心配ご無用です!音量の調整方法はとても簡単なので、どなたでも自分好みの音楽を楽しめます。また、カスタマイズ方法はユーザーの好みによるので、正解はありません。
誰でも使える手軽さと、人それぞれに使い方があるという奥深さが、iTunesのイコライザ機能の魅力と言えるでしょう。
周波数ごとに音量を調整する機能
iTunesのイコライザでは、「プリアンプ」というすべての周波数全体の音量を調整する機能、そして周波数ごと(32Hz,64Hz,125Hz,250Hz,500Hz,1kHz,2kHz,4kHz,8kHz,16kHz)に音量を調整する機能があります。それぞれの周波数目盛りのつまみを動かして音量調整を行い、音質を変えていきます。
パソコン上での操作なので、つまみをクリックしたまま上下に動かすだけです。上に動かすほど音量が上がり、下に動かすほど音量は下がります。
そのため、微調整が可能で、何通りもの音量調整方法があり、さまざまな音質や音楽の雰囲気、印象を楽しむことができます。
音質・雰囲気が変わる
周波数は大きくわけて3種類のグループにわけられます。32Hz~250Hzは低音、500Hz~2kHzは中音、4kHz~16kHzは高音と言われるのですが、どの部分の周波数の音量を大きくするのか、または小さくするのかという要素によって、音質や音楽の雰囲気、印象が変わってきます。
どの周波数をどのように設定すれば、音質や音楽の雰囲気、印象が変わっていくのか、後程詳しく見ていきましょう。
iTunesのデフォルト設定は?
自分好みに特定の周波数の音量調整をしてカスタマイズできる、と言っても、音楽のプロでない限り、何がよいのかがわからない方も多いのではないでしょうか。
自分ではどう調節したらよいのかわからないという場合に、便利な機能がiTunesのイコライザにはあります。それがこれからご紹介するデフォルト設定です。
プリセットが用意されている
「プリセット」と呼ばれるものがあらかじめ準備されている周波数の音量設定です。音楽のジャンルごと、強調させたい音ごとでいくつかの種類があります。
音楽のジャンルやどんな音を強調したいのかに合わせて、あらかじめ設定されているものから、ご自分の好みの音質を選ぶことができるということです。
iTunesのイコライザ上には22種類のプリセットが用意されています。たとえ、音楽に詳しくない方でもプリセットをそれぞれ試してみるだけで、音質や音楽の雰囲気、印象の違いを楽しめるはずです。
ぜひ、さまざまなプリセットを試して、ご自分のお気に入りのプリセットを探してみてください。このプリセットの内容については後程詳しくご説明します。
iTunesのイコライザ設定方法は?
ここまでで、大まかなiTunesのイコライザの魅力や特徴がわかったのではないでしょうか。では、そもそも、iTunesのイコライザ機能はどこで見つけられるのでしょうか。iTunesのイコライザ設定方法はとても簡単ですので早速使ってみましょう。以下、手順を追って詳しく見ていきます。
イコライザ設定画面を出す方法
MacやWindowsを使ったイコライザ設定画面を出す方法をご紹介します。Mac、Windowsにもともと備わっているイコライザ機能もありますが、ここでは、iTunesを使ったイコライザ設定についてお話します。
iTunesアプリはMacでもWindowsでもダウンロード、インストールして使うことができます。以下では、MacとWindows、それぞれの画面上でのiTunesのイコライザ操作手順をご説明します。
①iTunesメニューバーの「表示」を選ぶ
まず、iTunesアプリをクリックして開きます。その後、Macの場合は、iTunes画面の上に「ウインドウ」という表示があるので、それをクリックします。また、Windowsの場合は、iTunes画面上に「表示」というボタンがあるので、それをクリックします。
②「イコライザの表示」を選ぶ
「表示」を開いたら、次に、Macの場合は、「イコライザ」をクリックするとイコライザが起動します。また、Windowsの場合は、「イコライザを表示」をクリックするとイコライザが起動します。
イコライザを開いたら、忘れずに機能を「オン」にしておきましょう。イコライザ画面左上にある「オン」にチェックマークを入れるだけです。
起動までの手順は以上の通り、たったこれだけです。それでは早速、周波数の音量調整のステップに進みましょう。
iTunesのイコライザプリセットって何?
それでは、iTunesのイコライザに備わっているプリセットについて詳しくご紹介します。いきなり自分で音質をカスタマイズするといっても、どの設定がよいのかわからないという方は、プリセットのなかから設定を選ぶと簡単です。
iTunesのイコライザのプリセットはあらかじめ周波数の音量調整がされている設定です。ダンス・ポップなどの音楽のジャンルごと、また、どの音を強調させるか(例えばドラムの音を強調するなど)に合わせて設定されています。ぜひ、以下ポイントを参考にプリセットを使いこなしましょう。
プリセットはあらかじめ用意されている設定
iTunesのイコライザ上にはすでに22種類のプリセットが用意されています。ここでいくつかプリセットをご紹介します。
まず、"Bass Booster"は、ベースなどの低音が響くように聞きたい場合におすすめです。胸に低音が響いてくる感じが好きな方におすすめです。
「クラシック」は、低音と高音を両方響くように強調したいという場合におすすめです。そして、「エレクトロニック」は、ドラムの音をはっきり聞きたいという場合におすすめです。
そして最後に「ポップ」ですが、これは中音の音量を上げているので、人間の声が強調されます。つまり、ボーカルをはっきり聞きたいという場合におすすめです。
このように、自分がどんな音質を好むのかによって、プリセットから設定を選ぶことができます。他にもプリセットはありますので、ぜひ聞き比べてそれぞれの特徴を見つけてみてください。
プリセット名は向いているジャンル名
音楽ジャンルの名前がついているiTunesイコライザのプリセットの場合は、その音楽ジャンルに向いた音質の設定となっています。
言い換えれば、ロックミュージックを聞くときは「ロック」の設定に、ジャズミュージックを聞くときは「ジャズ」の設定にするということです。
このようにとてもわかりやすい設定になっています。そのため、イコライザは初めて使う方でも簡単に扱うことができます。
普段、ご自身がどんなジャンルの音楽をよく聞くのかに合わせてiTunesのイコライザを設定しておくとよいでしょう。
iTunesのイコライザ・おすすめの設定
続いては、自分でカスタマイズしてみたい!という方におすすめのiTunesのイコライザの設定方法をご紹介します。
ご紹介するのはあくまでもおすすめなので、さまざまな設定を試してみて、ご自分なりにお好きなものも見つけてみてください。
ご自分でプリセットとして名前を付けて保存することも可能なので、お気に入りの設定を見つけたら、保存しておくと便利です。これからご紹介する内容を参考にiTunesのイコライザを使いこなしましょう!
ユーザーが見つけた万能タイプの設定
iTunesのイコライザユーザーは世界中にいます。これだけ多くのユーザーがいて、何通りものカスタマイズ方法がある中で、特に有名なもの2つをこれからご紹介します。
その名も、"Perfect"と"Eargasm Explosion"です。とてもパンチのある名前ですが、これら音質の特徴と設定方法とはどういったものなのでしょうか。
Perfect
Perfect(完璧)は2004年に海外のユーザーが発見し、そのころから定番となっているiTunesイコライザ設定方法です。「完璧」というだけあって、さまざまなジャンルの音楽に向いている設定です。
設定の仕方は、イコライザ画面の上にあるプルダウンから「手動」を選びます。そして、左の周波数から順に、+3、+6、+9、+7、+6、+5、+7、+9、+11、+8に、マウスでつまみをクリックしたまま動かして合わせます。
そして、先ほどのプルダウンから「プリセットを作成」を選択し、"Perfect"と名前をつけて保存しておきましょう。
イコライザなしのときと比べると、"Perfect"のほうがひとつひとつの音がはっきりと聞こえるようになり、特にボーカルの背景にある音がくっきりと聞こえるようになります。
Eargasm Explosion
2つ目は"Eargasm Explosion"です。「耳が気持ちよくて爆発する」という、強烈な名前ですが、その名の通り、"Perfect(完璧)"を超えるiTunesイコライザ設定ということで話題になりました。
先ほどと同じように、プルダウンから「手動」を選び、マウスで音量のつまみをクリックしたまま動かして、左の周波数から順に、+3、+6、+9、+7、+6、+5、+7、+4、+11、+8に設定しましょう。
そして、プルダウンから「プリセットを作成」を選択し、"Eargasm Explosion"と名前をつけて保存しておきましょう。
"Eargasm Explosion"は"Perfect"と比べると、少し高い音が弱くなり、落ち着いた印象になります。ただし、曲によっては、"Perfect"の方が合うこともあるので、皆さんの好みによって使い分けてみてください。
自分でプリセットを作る方法
上記、"Perfect""Eargasm Explosion"以外に、お好きなiTunesイコライザ設定を見つけたらプリセットとして新しく保存すると便利です。その方法をご紹介します。
先ほどと同様ですが、まず、イコライザ画面上部のプルダウンから「手動」を選択し、つまみを動かして、お好みで周波数の音量調整を行います。
その後、プルダウンのリストの一番上にある、「プリセットを作成」を選択し、「新規プリセット名」を入力して"OK"をクリックすれば、プリセットの追加完了です。
iTunesのイコライザ調整時のポイント
iTunesのイコライザで、ご自身で音量調整する際に着目すべき点を説明していきます。これらのポイントを抑えることで、効果的に設定ができるようになります。
一つ注意点ですが、音域のつまみを動かしてする設定は、iTunes上でしかできません。最後にご紹介するiPhone上での設定方法ではできませんので、ご注意ください。
皆さんも、iTunesのイコライザ調整時のポイントを知って、この機能を最大限に使いこなして、よりよい音質で音楽を聞けるようになりましょう!
3つの音域を意識する
iTunesのイコライザ設定時に着目すべき点は、前述でも少しふれましたが、3つの音域です。つまり、「どのような種類の音を聞くのか」によって、3つの音域の音量をどう調整するのかを考えることが大事です。これから、3つの音域とその特徴について詳しくご説明していきます。
低音
まずは低音です。低音域は32Hz-250Hzになります。iTunesのイコライザ画面では左から数えて4つめの目盛りまでです。
ドラムやベースの音といった、重厚感があって胸に響いてくるような音を強調させて聞きたい方におすすめです。音楽のジャンルで言えば、ロックやヒップホップ、EDMに合う設定方法です。
32Hz-250Hzのつまみを0dB(dBは音の大きさの単位です)より上にもっていき、32Hz-250Hzにかけてだんだんと下がっていく形にしましょう。
ただ、低音部分のみ強くすると音がこもりすぎてしまうので、2K-16Kにかけてだんだん上がっていくようにつまみを動かしましょう。全体的に見ると、逆への字のような形でつまみを設定することになります。
中音
次は中音です。中音域は500Hz-2kHzの範囲になります。iTunesのイコライザ画面では真ん中の4つの目盛りになります。
人の声はこの中音にあたるので、ボーカルの声をクリアに聞きたいという方には、中音を強調することをおすすめします。500Hz-2kHzのつまみを0dBから上へ設定しましょう。
高音
最後は高音です。高音域は4kHz-16kHzの範囲です。iTunesのイコライザ画面では右側の4つの目盛りになります。
ここを強くすると、繊細で上品な印象の音楽に仕上がります。設定方法は、1kより右側の音域のつまみを0dBより上にもっていきましょう。
また、低音領域のつまみも少しあげると、高音のキンキンした音のみではなくなるので、バランスがとれます。
ここで一つ、設定時の注意点なのですが、iTunesのイコライザで音質の変更を行うと、音割れが起きてしまうこともあります。
その場合には、iTunesのイコライザ画面の一番左側にある「プリアンプ」という目盛りのつまみをクリックしたまま下げて、全体の音量を調整しましょう。音量を下げると音割れがなくなります。
iPhoneのイコライザ設定をする方法
ここまではパソコン上でiTunesを使ってイコライザを操作する方法を見てきましたが、普段、音楽を聞くのはiPhoneからなので、パソコン上でiTunesのイコライザを設定してもあまり意味がないという方もいるのではないでしょうか。実はiPhone上でもイコライザは使うことができます。
iPhoneでも設定ができる
何か別のことをしながらイヤホンで音楽を聞くという方は多いと思うのですが、そのような場面で聞いている最中でも、すぐに好みの音質に変更することが可能です。このように、イコライザはとても便利な機能なのです!
イコライザ設定の手順
iPhone上でのイコライザ設定手順もとても簡単で、どなたでも手軽にできます。それでは、iPhone上でのイコライザ設定手順を詳しくご説明します!これを読んで、ぜひ、ご自分でも設定をして、iPhoneのイコライザ機能も使いこなしましょう。
①「設定」をタップ
まずは、iPhoneのホーム画面から灰色のアイコンの「設定」をタップして開きます。上記のiPhone画面の画像も、該当箇所を矢印で示してあり、わかりやすいですので、参考にしながら設定してみてください。左側のiPhone画面画像が「設定」を開いたあとの画面です。
②「ミュージック」をタップ
「設定」を開いたら、次に、「設定」内を下にスクロールしていくと「ミュージック」という項目があるので、それをタップして開きます。「ミュージック」を開くと、上のiPhone画面画像の右側の画面になります。
③再生の中から「イコライザ」をタップ
「再生」という項目の中から、「イコライザ」(ちなみにiPhoneを英語設定にされている方は"EQ"と表示されます)を選択します。すると、プリセットが23種類表示されます。
プリセットはパソコンのiTunes上とほぼ同じで、Bass Booster、Bass Reducer、ヒップホップ、ロックなどです。
お好きなプリセットをタップしてチェックマークを入れれば設定完了です。あとは音楽を楽しむだけです!
なお、iPhone上では手動で音域の音量調整はできませんのでご注意ください。また、iTunes上で手動設定したプリセットをiPhoneに同期させることもできないようです。少し残念ですが、23種類という豊富なプリセットがあるので、十分楽しめるのではないでしょうか。
上記「iTunesのイコライザ調整時のポイント」の最後でご説明しましたが、音質を変えると音割れが起こる可能性もあります。
ですが、iPhoneの場合は、「設定」→「ミュージック」の画面の中に「音量を自動調整」(英語設定の場合は"Sound Check")という項目があるので、これをタップしてオンにしておけば、音割れしないように自動で調整してくれます。
設定の選び方
iPhoneで音楽を聞く際は、イヤホンやヘッドホンを使う場合が多いのではないでしょうか。好みの音や音楽のジャンルに合わせて設定する方法はすでにご紹介しましたが、どのイヤホンやヘッドホンを使っているときに、どのプリセットがおすすめかご説明します。
iPhoneに付属されているEarPodsや、ワイヤレス式のイヤホンAirPodsを使う場合は、Bass Boosterが効果的です。イヤホンだけでは感じづらい、臨場感や重厚感を補ってくれます。
カナル型イヤホンや小型スピーカーを使う場合には、Treble Reducerが効果的です。カナル型イヤホンや小型スピーカーでは高音が目立ちすぎてしまうことがあるため、その点、高音をカットしてくれるこの設定は効果的です。
ヘッドホンやスピーカーを使う場合にはFlat が効果的です。ヘッドホンやスピーカーからはもともと原音に近い音を聞けるため、あまり加工をしていないFlatタイプがおすすめです。
また、音楽を聞く際の周りの環境によって、どのプリセットが向いているのかについて例をあげてご説明します。
にぎわっている街中では、全体的に音量をあげてくれるHipHopがおすすめです。街中や電車内のガタゴトという音の中でも、音楽を聞きやすくしてくれます。
また、電車で移動中の場合、HipHopのほかに、Treble Reducerを選択して、「プリアンプ」を使って全体の音量を上げるとよい音質が得られます。
iTunesのイコライザ調節で音楽ライフが変わる!
今回は、iTunesのイコライザの機能やさまざまな設定方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
iTunesのイコライザを使った音質変更の操作自体は簡単ですが、知れば知るほど奥が深く面白いなと思える機能です。
音楽を聞くのは好きだけれども、特に詳しい知識があるわけではないという方でも、iTunesのイコライザを使ってみれば、音質の変化って面白いなといった新発見が得られるのではないでしょうか。
普段何気なく聞いている音楽でも、少しこだわってiTunesのイコライザ設定を変えてみると、より楽しい音楽ライフを過ごせるはずです。
iTunes、iPhoneを使っている方であれば、どなたでも簡単にできますので、皆さんもぜひ試してみて、充実した音楽ライフを送ってください!