経営者になるにはどうしたら?
経営者になるにはどうしたらいいのか考える人もいるでしょう。その結果、あれもしなければいけないこれもしようといろいろ思い付き、大学の学部の選び方から資格の取得、勉強の仕方、就職先、性格などに至るまで頭をめぐるでしょう。実際のところ、それらについてどうすべきなのか検証してみます。
①資格
経営者になるには資格が必要と思っている人がいるかもしれませんが、経営者に決められた資格はありません。一部の特殊な職業を除き、経営者だからこの資格を持たなければいけないというものはありません。したがって、資格なしで経営者になることができます。ただ、そうはいっても、仕事に関する資格を持っていたほうがいいことは確かです。
②学部
経営者になるにはそれなりの知識が必要ですが、その知識を得るためにどこの学部で勉強をすればいいかと聞く人がいます。確かに、経営者になるには、経営の勉強をしていたほうがいいので、経営学部や経済学部を卒業していたほうが有利なようにも思えますが、絶対条件ではありません。大学の学部を卒業せずに経営者になった人はたくさんいます。
③大学
学部についての記述でもお分かりのように、大学に行くことが経営者になる条件ではありません。大学ではさまざまなことを学びますが、それが実際の経営という場に生かせるとは限りません。確かに、大学で学んだことが役に立つ場合もあります。しかし、多くの経営者に必要な知識は、大学などの学校を失業してから身につけるものです。
MBAは必要?
MBAは、日本語に訳すと経営学修士号と言い、大学院の経営学の課程を修了すると授与されます。大学院で学んだ結果授与される学位なので、経営者になるのに役立つ知識を習得したということになります。その結果、経営者になっている人もいます。しかし、この学位が経営者になる必須条件ではなく、MBAなしで経営者に上り詰めた人のほうが多いです。
④勉強内容
経営者になるには何を勉強すればいいかという問題ですが、基本的には人間心理、マーケティング、ビジネスモデルの構築の仕方などを学んでおけばいいでしょう。というと、会計の知識も必要なのではと思われる人がいるかもしれません。しかし、会計については勉強というほどのことはなくても基本的な知識さえ身についてれば大丈夫です。
なぜ会計について基本的な知識だけでいいのかというと、専門家に任せることができるからです。それほど高額の費用をかけなくても(と言っても安くはありませんが)、税理士さんに確定申告を依頼できます。したがって、自分で大学で会計を学ぶ必要はないのです。
なぜ人間心理を勉強するのか?
経営者というのは、多くの人と接します。個人事業主でない限り、社内には従業員がいるでしょうし、社外には顧客や取引先があります。そのように人と接する機会が多い経営者は、人間心理に関する知識を持っていて損をすることはありません。損をしないどころか大変有益な知識になるので、ぜひとも勉強をしてください。
ビジネスモデルの構築の仕方も重要
経営者になって、ビジネスを立ち上げる場合、そのビジネスを何としてでも成功に導かなければいけません。その為には、ビジネスモデルの構築の仕方を学んでおく必要があります。つまり、どのような商品やサービスならよく売れて、逆に売れない場合はなぜなのか、ビジネスモデルについて検証できる知識が必要となってきます。
⑤就職
経営者になるには、どんな企業に就職すればいいのか考えたことはあるでしょうか。これについては正解はありませんが、どちらかというと小さな企業に就職するほうがおすすめです。というのは、大きな企業に就職すると、一つの分野についてはかなりの知識や技術、経験を得られますが、経営者に必要な全般的な仕事に関する情報が取得しにくいからです。
したがって、大きな企業に就職した場合は、一部門のトップには踊り出られますが、経営者にまでなれる人はそういません。一方、小さいな企業に就職した人は、集客、営業、販売、事務など多方面の経験を積める場合があり、それが経営者になる時に生かせます。
とはいえ、これはあくまで一般論です。どこに就職したとしても、経営者になるという目標を見定めておけば、いつかは夢が実現するものです。就職先よりも目標設定をすることが重要です。
経営者になるには・条件
経営者になるには、なる為の条件があります。ただ、普通に企業に勤めて仕事を継続しているだけでは経営者になる条件を満たせません。では、どのような条件が必要なのか、これから見ていきますが、もし経営者を目指しているのならこれらの条件をよく覚えておき、実際の場面で活用してください。
①独立・起業
手っ取り早く経営者になりたいのならば、会社から独立・起業するという方法があります。とはいえ、独立・起業をするとなると、準備が必要だし、どのように手続きをすればいいのか分からない場合もあるでしょう。また、独立・起業には心の中の決心も必要です。そこで、それらの問題について考えてみましょう。
独立・起業にはいくら必要?
独立・起業となると、相当な資金を準備しなければいけないと思っている人もいるでしょう。確かにそのようなケースもありますが、すべてがそうだとは限りません。資金0でも、独立・起業できる条件がそろう場合があります。たとえば、無料でネットショップを開設できるBASEやCrowdWorksのようなクラウドソーシングを利用するという手があります。
これらのシステムも経営者になる道ですが、もう少し形の整った飲食店をはじめたいというのなら、まずはレンタルでお店を借りて、スタートさせることもできます。この場合は資金0円というわけには行かないので、最低限必要なものを準備します。
独立・起業にあまりお金が掛かると、その後経営を圧迫します。独立・起業直後はビジネスも順調に行くか定かではないので、あまりその時点でコストがかかるのは考え物です。したがって、できるだけ少ない資金で独立・起業するのが理想的な条件です。
個人事業主から経営者になる
個人事業主も経営者と言えなくもないですが、普通は会社を設立して、法人化して、その主となった場合を経営者と考える場合が多いです。したがって、個人事業主として仕事がはかどり始めたら、会社の法人化の手続きをしましょう。そうなれば、名実ともに経営者としての肩書が得られます。これも、独立・起業の1種です。
大学生などの学生が経営者になるには
大学生などの学生が起業して、経営者になる方法もあります。でもせっかく大学に通うのなら、経営やビジネスについて学んでおくほうがいいです。もちろん、それらの知識がなくても経営者になれますが、大学という場を有効活用することをおすすめします。そのうえで、インターンやセミナーに参加して、人脈の輪を広げておきましょう。
無職で経営者になるには
無職では、起業して経営者になる条件に合致しないのではと思っている人もいるでしょう。確かに条件は厳しいですが、不可能というわけではありません。必要種類を準備し、役所で手続きをすれば、会社を起こしてその経営者に収まることはできます。しかし、その事業をいかに成功させられるかは別問題です。
②従業員から社長になる
独立・起業して経営者になるのは簡単なことではありません。ただ、独立・起業するだけならだれでも可能ですが、それが成功するかどうかは分かりません。失敗のリスクが常に存在します。したがって、そのようなリスクがある道を選びたくなというのなら、会社の従業員から出世して経営者になるという方法もあります。この条件ならリスクは少ないです。
しかし、従業員として勤めている人が経営者にまで上り詰めるには、かなりの努力が必要で、条件としては厳しいです。その厳しい条件を乗り越える為にも、会社により大きく貢献し、成果を出していかなければいけません。それが積み重なって、出世していきます。
経営者になるにはどこへ就職すればいい?
会社の経営者になるにはどこに就職したらいいのか、これにも明確な答えはありません。いくら経営者を目指して仕事を頑張っても、それが皆から認められるとは限りません。努力が無駄に終わる可能性もあり、就職先を変えてもいい結果が出るとも言えません。したがって、会社勤めの人は、経営者になるのを一つの目標としてだけ位置付けるといいでしょう。
③フランチャイズで開業
比較的リスクの少ない条件で経営者になる方法に、フランチャイズでの開業があります。フランチャイズに加盟すれば、対価を支払う必要は出てきますが、開業にあたって必要な知識やノウハウを伝授してもらえます。お店の商標も使えます。したがって、かなり安心して経営者になれる方法であり、リスクが怖い人にもいい条件と言えるでしょう。
フランチャイズにはさまざまな業種があります。コンビニ、コーヒー店、宅配業者、ハンバーガーチェーン、そば屋さん、レストラン、学習塾、リフォーム業者など挙げていけば切りがありません。いずれにしろ、リスクが少ないと言っても、それ相当の努力は必要です。
経営者になるには・性格的な資質
経営者になるには、出身大学や学部、知識、資格などの条件も重要ですが、一番のポイントは性格です。性格が悪い人では、経営者は務まりません。その性格は、内面の向けてのものと外面へ向けてのものの両方がありますが、いずれにしても他の人を上回る特徴が求められるでしょう。
①野心・謙虚さ
経営者になるのに必要な性格の条件の第一は、野心と謙虚さです。というと、矛盾しているようにも聞こえますが、この二つを両方併せ持つことは可能です。まず、野心は、会社を大きくして、成功させたいという気持ちです。一方、謙虚さは、会社が大きくなっても、おごり高ぶらず、会社を私利私欲で運営しないという態度です。
②やるべき事はやる
会社が倒産する原因はさまざまですが、それらを見ていると、経営者の資質に元があることが多いです。経営者はその事業内容の展開に応じて、機敏に動かなければいけないのですが、それができていないために倒産してしまったというケースがよくあります。したがって、経営者に求められる性格の条件の第二は、やるべきことをやるです。
③最悪の状況を考えてリスクを抑える
経営が順調に行き事業がはかどり始めると、いいことばかりを考え楽観的なります。しかし、こういう時こそ最悪の事態を想定して、リスクを最小限に抑える努力が必要なのです。多くの成功者は、それができて、さらなる極みまで昇っていきます。しかし、失敗者はいい面ばかりを見て、悪い面を見ないのです。
④規律があり一貫した行動を続ける
経営者に求められる性格の条件の一つに、規律があり一貫した行動ができることというものがあります。どういうことかというと、一時の淡いチャンスに惑わされず、継続して安定した成功を目指すべきという規範です。1年だけ大成功して、後はダメというのではなく、一定の規律のもとに一貫したビジネスを展開できなければ、経営者の資質に向きません。
経営者になるには・向いている特徴
経営者になりたいという人はたくさんいます。しかし、その為に必要な特徴を兼ね備えているかどうかは別問題で、ただ経営者になりたいというだけではダメです。それにふさわしい人物でなければいけません。では、ふさわしい人物とはどのような人か、特徴を詳しく解説します。その特徴がある人は経営者に向いています。
①自分の信念を貫き無理に周りに合わせない
経営者になるには、あまり人の顔色ばかりうかがっていてはダメです。自分の信念を貫き、無理に周りに合わせない人でないといけません。というと、それは独りよがりということになるのではと思う人もいるでしょうが、それは極端な例であり、信念があると言っても、まったく周りの意見を聞かないということではありません。
②失敗しても落ち込まない
いい大学を出た、必要な資格は取った、勉強も十分にして知識もある、条件もすべてそろっているとしても、ビジネスが失敗することはあります。しかし、会社が倒産するほどの失敗でなければ、経営者は落ち込んでいてばかりいてはいけません。多少の失敗はものともせず、どこまでも前進する人でないと経営者は務まりません。
③自分に自信がある
経営者は自信にあふれた人でないといけません。自信は、いい大学を出たかや知識が多いかなどによって得られるものではなく、持って生まれた性格の賜物と言えるでしょう。その自信があれば、困難にぶつかっても乗り越えていけます。社員がミスをしても、それをかばう度量も持てます。まさに経営者には欠くべからざる特徴です。
④効果的なアピールが出来る
以前は、顧客に直接アピールするのは営業の仕事でした。その役割自体に違いはありませんが、現在は経営者の顔や言葉もホームページを通じて公表されます。その公表内容が芳しくなければ、新規顧客の開拓が思うようにできません。経営者と言えでも、強いアピール力が必要なのです。後ろに引っ込んでいていい時代は終わりました。
⑤世の中の流れに敏感
現代社会はものすごいスピードで動いています。その動きの流れに鈍感では、ビジネスを成功させることはできません。時代の動きに合わせて、必要な知識や情報を得、ビジネスもそれに応じて変化せなければいけません。経営者は先頭に立って、最先端の世の中の流れをつかむように努力する必要があります。
⑥ここぞという時に投資できる
いやしくもビジネスを起こして、経営者になったからには、現状維持でいいとは思っていないはずです。さらにビジネスを拡大していこうという気持ちでいっぱいでしょう。その為には、ここぞという時に、人や設備に投資をしなければいけません。無駄遣いはいけませんが、必要に応じて投資する決断力は必要です。
⑦苦しい状況でも明るい雰囲気にできる
企業経営には順調な時もあれば苦しい時もあります。順調な時は、何もせずとも会社の中が明るくなり、雰囲気も快適でしょう。一方、苦しい時は、空気がよどみ、気まずい雰囲気になっているかもしれません。そんな時こそ、経営者の出番で、会社の空気を入れ替え、明るい雰囲気づくりに努めなければいけません。
経営者になるには・求められる能力
経営者になるには、優れた性格や特徴と同時に能力も必要です。その能力は、必ずしも大学で学ぶことでもないし、資格があれば得られるというものでもありません。自分で一つ一つ習得していかなければいけませんが、就職先によっては仕事しながら身につく場合もあります。それはともかく、実際にどのような能力が必要なのか見てみましょう。
①セールス・マーケティングを熟知
起業して、経営にまでこぎつけることはだれにでもできます。問題は、いい商品やサービスを作って、いかに売っていくかです。その為には,セールスやマーケティングの知識が欠かせません。お金を払う気のないお客さんの気持ちを動かして、商品やサービスを買ってもらう戦略作りをするのですが、その為の知識をしっかり身につけましょう。
セールスやマーケティングの知識は、大学などで講義を受けても簡単に習得できないでしょう。実際に就職して、現場で経験を積みながら勉強もして初めて身につきます。大学で勉強することも大事ですが、就職後のほうが勉強することが多くなります。
②人材採用・教育・組織化が出来る
いい会社か悪い会社かは、そこに就職してきた人によります。優れた人材を採用し、社員教育を徹底させ、組織化がうまくいけば、その会社は成長する可能性があるでしょう。逆に、人材の採用で失敗し、教育がおろそかで、組織化も不十分ということなら、衰退していくことになります。したがって、経営者の人を見て、まとめていく能力は非常に重要です。
優れた人材を採用しようという場合、大学卒業かどうか、資格を持っているかどうかなどで判断することがあります.それ自体は悪くありませんが、ほかの性格や特徴などの条件も合わせ見て、実際に自分の企業に就職させるべきかどうか決めなければいけません。
③規律ある企業にして浸透させる
小さな企業では規律についてそれほど考えなくても、社員がうまくまとまって、事業の運営もしやすいでしょう。しかし、大きな企業ともなると、規律の維持は大きな課題となります。そこで、必要になってくるのが企業理念です。企業理念を打ち出して、社員を一つにまとめ、規律ある会社を作っていきます。
経営者になるには・金融や会計の知識が必要
冒頭のコーナーで会計については基本的な知識があれば大丈夫というお話をしましたが、それ以上の知識を持っていても悪いわけではありません。むしろ大学で学べるのならば、積極的に身につけたほうがいい知識です。それに加えて、金融経済についての知識もあればなおのことプラスになります。
金融経済や会計の知識を大学で学べる人はどんどん学ぶべきですが、大学で学べなくても就職してから勉強することもできます。その為に必要なものはぜひ活用してください。
会社経営で大きな助けとなる
金融経済や会計の知識は持っていて損ということはありません。会社を経営していく場合、これらの知識があれば大きな助けとなります。もちろん、専門家を頼ることはできますが、経営者自身が知識を持っていたほうが何かと役に立つことも多いです。冒頭で基本的な知識だけで大丈夫と言ったこととは矛盾するものの、あればあったで重宝する知識です。
経営者になるには・自分1人でもできる仕事
経営者になるにはと言った場合、会社を立ち上げて、従業員を雇って、その従業員をまとめながら事業を運営していくというパターンを思い浮かべる人も多いでしょうが、1人でも経営者になれます。そのような一人でもなれる経営者の仕事を紹介するので、人を雇う気がない人は参考にしてください。
①システム開発・Webサービス運営
IT企業の設立をして、経営者になることを目指している人におすすめな仕事がシステム開発やWEBサービス運営です。システム開発にはさまざまな説明がされますが、簡単に言うと、プログラミング言語でシステムを作ることです。それに対して、WEBサービス運営はWEBサービスを作って、運営していきます。
②アフィリエイト
自分のサイトやブログ、メルマガなどを通して、商品やサービスを紹介し、その商品やサービスが売れたら、売買価格の一部が手に入る仕事がアフィリエイトです。このアフィリエイトを利用すれば、1人でも経営者になれます。特に大学卒業でなくても資格がなくてもできる仕事なので、おすすめではあります。
ただし、アフィリエイトで成功するには、ユーザーを集められる商品やサービスを提供できることが条件です。そのノウハウを持っているのならば、起業してもいいでしょう。しかし、収益が得られるまで時間が掛かる場合があります。
③代行業
簡単に経営者になる方法もあります。大学を卒業する必要もないし、資格も不要です。どこかに就職するわけでもありません。どんな仕事かというと、代行業です。本人に代わって、何かをやる仕事です。代行業と言っても、種類はたくさんあります。何でも屋的なものから一部の専門的な代行業まで起業すれば、それなりに仕事があるものです。
代表的な代行業の種類を見てみましょう。営業代行、軽作業代行、恋人代行、掃除代行、家事代行、買い物代行、謝罪代行、宿題代行などです。代わりにやると言っても、丁寧にやる必要があることは言うまでもありません。
④サロン・教室運営
サロンや教室運営というと、大変そうだと思う人がいるかもしれませんが、1人でも起業できます。場所と必要なものの準備さえできれば、起業自体は簡単です。資格が必要な場合もありますが、それは起業前に取得しておきましょう。サロンや教室運営に携わる女性も多いです。
自宅でサロンや教室を始められる場合もあります。スペースと知識と技術があれば、自宅開業のメリットは大きいです。どこかに就職したり、通ったりしなくてもビジネスを展開できるからです。自宅開業は女性にとってもやりやすい事業です。
経営者になるには・女性起業家成功ポイント
起業して、経営者になろうという人は男性ばかりとは限らず、女性にも同じような夢を持った人がいます。男性でも女性でも起業におけるポイントが変わるわけではありませんが、女性だからこその難しさもないわけではありません。その女性が起業して成功するポイントをいくつか紹介しましょう。
①目標をはっきり決める
女性が起業する場合、イメージだけを先行させて、具体的な目標を定めずに行ってはいけません。これは女性だけでなく男性にも言えることですが、なぜ起業するのか、起業後どう儲けたいのか、いつまでに目標値を達成するのかなどを定めておく必要があります。目標があやふやな起業は危険です。
目標が決まったら、今度は計画の番です。何をどう起業するのか具体的に決めていきましょう。女性が起業する場合は、女性特有のジャンルを選んでいる場合もあるので、女性らしい感性で計画を立てるといいです。
②ターゲットを絞る
起業をする場合、大切なのは、自社で作った商品やサービスをだれに売るかターゲットを絞ることです。その場合、女性が起業するからと言って、女性だけがターゲットとは限りませんが、具体的に決めることが重要です。「30歳男性会社員」「20代女性の就職したばかりの人」「30代女性で子育て中の人」などのように細かく設定していきましょう。
③小規模から始める
起業して大きな成功を収めたいという夢は男性でも女性でも持っています。しかし、いきなり大規模な起業をしてしまうと、失敗した場合、取り返しのつかないことにもなりかねません。まずは慌てずに、小規模事業から起こしていきましょう。その後事業が順調に進めば、徐々に拡大していけばいいだけです。
④固定費用を抑える
起業を考える場合、初期費用と固定費用の準備が必要です。初期費用は起業にあたって必要な資金ですが、これはある程度決まっています。それに対して毎月のコストとなる固定費用はできるだけ抑えたいものです。固定費用が抑えられて、売り上げ利益を下回れば、黒字経営を継続でき、事業が安定します。
固定費用にどんなものがあるのか見てみましょう。まう、家賃と従業員の給料は必ず支払わなければいけません。これは減額できないでしょう。次に、光熱費、在庫の管理費、宣伝費などが要りますが、この辺で節約したいです。
⑤助成金の利用
会社を起こして、事業を運営していくのは男性でも大変ですが、女性ならなおのこと苦労が伴うでしょう。その苦労の一番大きな割合を占めるのが資金確保です。起業する場合は、一定の資金が必要ですが、それが十分確保できない場合は、助成金や補助金を利用しましょう。上手に助成金や補助金を使えば、起業がスムーズに進みます。
起業に利用できる助成金や補助金はいくつかありますが、代表的なものを並べておきましょう。創業・事業承継補助金、小規模事業者持続化補助金、キャリアアップ助成金、地域中小企業応援ファンド【スタート・アップ応援型】などです。
女性におすすめの起業
女性起業家の成功ポイントが分かったところで、女性におすすめの起業ビジネスを紹介しましょう。その中には、男性でもできるビジネスもありますが、女性にしかできない、あるいは女性だからこそやりやすいものがあります。女性で起業をして、経営者になろうという人は、ぜひとも参考にしてください。
①美容系サロン
「経営者になるには・自分1人でもできる仕事」と題して、サロンを紹介しましたが、もう少し具体的にどんな仕事があるのか見てみましょう。女性が始められるビジネスとしては、ネイリスト、ヘアメイクアーティスト、ビューティーアドバイザー、スキンケアアドバイザーなどがあります。
これらの女性向けビジネスは、資格が必要な場合が多いです。その資格は、通信でも通学で取得できます。忙しくて学校へ通う時間がない人は、通信講座で資格を取得するといいでしょう。
②リラクゼーションサロン
サロンには美容系サロンのほかにリラクゼーションサロンもあります。鍼灸治療やマッサージを施して、患者をリラックスさせる仕事です。ただ、資格を取得するまで多少時間が掛かりますが、取得さえすれば、自宅のスペースでも開業できます。そして、開業後にリピーターが付けば、経営も安定していきます。
エステティシャンやアロマセラピストなら、鍼灸師やマッサージ師ほど時間を掛けなくても資格の取得ができます。気軽にビジネスを初めて、経営者になろうというのなら、こちらもおすすめのビジネスです。
美容サロンにしろリラクゼーションサロンにしろ、どこかに就職して仕事をするわけではなく、自分で開業するのですから、やりがいもわいてくるでしょう。責任も伴いますが、事業の成功に向けて努力するのは楽しいです。
③自宅教室
これも自分一人でできる仕事として紹介しましたが、自宅に教室を開いて、その講師になることもできます。家庭の主婦でも、時間を取ってさまざまなことを参加者に教えることが可能です。たとえば、料理教室、着付け教室、カメラ教室、ピアノ教室、書道教室など、種類はたくさんあります。
サロンの場合資格が必要な仕事が多いですが、自宅教室の場合は、資格がなくてもできる仕事が少なくありません。知識と技術さえ持っていればいいので、サロンよりは始めやすいでしょう。
④ショップ経営
自分のお店を持って、経営者になりたいという夢を持っている女性は多いです。それは決して難しいことではありませんが、実店舗を持つ場合、家賃や内装・外装費、人件費など考えなくてはいけない問題が多数あります。しかし、準備がしっかりと整い、売れる商品を集められるというのなら、チャレンジしてみても悪くはありません。
特定の分野を除いて、お店を持つのに資格は必要ありません。大事なのは売れる商品をいかに集めるかで、資格ではないのです。その商品を集めるおすすめの方法ですが、セレクトショップやハンドメイドショップなどがあります。
⑤コンサルタント
専門家の立場から、就職、経営、生活などさまざまな面でアドバイスをするのがコンサルタントですが、女性ならきめ細やかな視線で助言ができるでしょう。そのコンサルタントになるのに資格が絶対必要というわけではありません。しかし、資格を持っていたほうが信頼を得やすいので、取得することをおすすめします。
経営者になるには予備知識をつけておこう
ここまで、経営者になる為の条件、性格、特徴、能力などについて解説しました。経営者になるには必要なものがいろいろありますが、大学などの学歴は関係なく、資格についても特定の分野以外は必要ありません。どこに就職したらいいかについても明確な答えはありません。しかし、予備知識だけはしっかり身につけておくことが大切です。