結婚式での友達へのメッセージのコツ
以下の項では、感じよくスマートなメッセージを送るために気を付けたい基本的なマナーについて解説していきます。
結婚式での友達へのメッセージのコツは、まずマナーを守ることです。親しい間柄であればあるほど印象的で面白い言葉を探してしまいがちですが、個人的すぎるメッセージはNG。新郎新婦に気まずい思いをさせてしまうかもしれません。
くだけた言葉や破天荒なユーモアは仲間内だけの場にとっておいて、結婚式ではきちんとマナーを守ったメッセージを送るように心がけましょう。
素直なお祝いの気持ちを伝えるのがマナー
お祝いの場である結婚式では、何よりも素直な「おめでとう」の言葉が求められます。親しい友達の結婚式で伝えたいことがたくさんありすぎる方も、何をおいても、まずお祝いの気持ちを伝えましょう。
結婚式に参列するゲストは、全員が知り合いというわけではないということを忘れないでください。内輪のジョークや自分たちだけが知っている人に絡めたメッセージは、友達同士では面白く読むことができますが知らない人からみれば不快なものです。
おめでたい席では、誰でも笑顔でいたいもの。誰もが笑顔になれる、素直なお祝いの言葉を贈りましょう。
長々と書くのはよくない
新郎新婦へのお祝いの気持ちが勢いあまって、つい長文のメッセージになってしまうこともあるかもしれません。でも、長すぎるメッセージはNGです。
結婚式当日の新郎新婦には、やらなければならないことがたくさんあります。さっと読めないくらい長い、思い入れたっぷりのメッセージは、忙しい新郎新婦の負担になってしまいます。あふれる気持ちは、結婚式当日ではなく、式から時間をおいてふたりが落ち着いたころに伝えましょう。
また次項で詳しく述べますが、結婚式のメッセージには句読点を使わないという決まりがあります。長い文章では句読点を打たないと読みにくくなりますので、その点からもおすすめできません。
句読点は使わない
句読点は、文章を区切るための記号。「切る」「分ける」「別れる」などの表現は結婚式ではタブーなので、結婚式のメッセージには句読点を使いません。
句読点を使わなくても読みやすくなるように文章は短く、はっきりした言葉を使うようにします。どうしても文章が長くなってしまうときには、ほどよく行替えをして読みやすいレイアウトにしましょう。結婚式の雰囲気にもよりますが、顔文字もなるべく使わない方が無難です。
結婚式での友達へのメッセージのNGワード
結婚式のメッセージの書き方には一定のマナーがあり、使ってはいけない言葉があります。このNGワードのことを忌み言葉といいます。
NGワードを知らなかったばかりに、心を込めて書いたメッセージが悪い意味にとられてしまうかもしれません。そんなことがないように、結婚式のメッセージに使ってはいけないNGワードは、しっかり覚えておきましょう。
喋った言葉は消えてしまいますが、書いた言葉はずっと残ります。メッセージを送る側にも細心の注意が必要です。
別れに関係する言葉はNG
結婚式でのNGワードの中でも、もっともNGといえるのが「別れる」という言葉。使わないように気をつけていても、日常的に使う意外な言葉が別れを連想させることもあるので、要注意です。具体的には「別れる」のほか「終わる」「切れる」「去る」「移る」などの言葉がNGワードとして挙げられます。
よくハサミやナイフを新婚家庭にプレゼントしてはいけないといいますが、これも「切る」という言葉が別れを連想させるためです。
再婚を想像させる言葉はNG
今は再婚、再々婚の方も珍しくなくなりました。とはいえ、結婚式という新しい門出の時に、後ろを振り返るような言葉をかけるのは慎まなければなりません。そういった理由から「再び」を意味する言葉はすべてNGワードになっています。
また「再び」だけではなく「何度も」という意味を持つ言葉もNGワードです。具体的には「再度」「重ねて」「繰り返し」など。こういった言葉は使わないようにします。
不幸・死に関係ある言葉はNG
おめでたい席に不幸を持ち込むのはタブー。葬儀や事故・事件など不幸なできごとを想像させる言葉もNGワードです。
不吉な言葉といってもなかなかピンとこないかもしれませんが、なんとなく「(物の形などが)なくなる」という意味合いの言葉とイメージするとわかりやすいでしょう。具体的には「失う」「割れる」「壊れる」「欠ける」「絶える」などです。また「悲しむ」などの婉曲な表現もNGワードです。
重ね言葉はNG
重ね言葉とは、同じ言葉を重ねて意味を強調する語法です。結婚式は一生に一度のものなので、二度目がないようにとおまじないの意味を込めて重ね言葉がNGワードになっています。祝儀袋の水引きが「一度きり」を表す結び切りなのも同じ理由からです。
例を挙げれば、「たびたび」や「しばしば」、「ますます」など。「々(おなじ)」も使いません。
結婚式での友達へのメッセージ例文
マナーがわかったところで、実際に使える例文をみていきましょう。どんな例文でも、最初のひとことはまず「おめでとう」。これが基本です。この定番の文に、友達ならではの親しさとあらたまった席らしいフォーマルな雰囲気をバランスよく取り入れて、好感度の高いメッセージに仕上げます。短くシンプルにまとめるのもポイントです。
新居に遊びに行きたいと伝える
一般的なお祝いの言葉に親しさを付け加えるなら「遊びに行きます」という定番の言葉が理想です。
ここでのポイントは、一歩ひくこと。ただ「遊びに行きたい」だけではなく、まずは新生活を優先させてほしいという思いやりの心も添えて伝えます。
具体的な例文は以下のようになります。なお、前述した通り結婚式でのメッセージでは句読点の使用はマナー違反です。以降の例文は、句読点の部分を空白に置き換えるか、行替えを入れた形に読み替えてください。「結婚おめでとうございます。落ち着いたらぜひ新居にお邪魔させてください」
今までの思い出や感謝を伝える
新郎新婦と長い付き合いを続けてきた友達なら、いろいろな思い出があることでしょう。この例文では、懐かしい思い出を一文で表現しています。
具体的な思い出を挙げるのもよいですが、こんなほわっとした表現も素敵。思い出をシンプルな言葉にまとめて、祝福の気持ちとともに記しましょう。
「結婚おめでとう。いつだって仲良しだった○○ちゃん○○くん、これからも仲良く幸せな家庭を作っていってね」
素直に友情を伝える
結婚式でもらっていちばん嬉しいメッセージは、なんといっても素直に友情を伝える言葉です。NGワードにだけは気を付けて、あとは大好きな友達への気持ちをそのままストレートに伝えましょう。嬉しい気持ちと祝福を素直に伝える、そんな例文を以下に挙げます。「結婚おめでとう!大好きな○○ちゃんの幸せな姿を見られて本当に嬉しいよ。お幸せに!」
夫婦・本人の幸せを祈る
この例文は、もっともスタンダードなメッセージです。少し堅苦しいとおもわれるかもしれませんが、大事な友達だからこそ、少しあらたまって定番を狙うべき。男性から男性へのメッセージでも照れずに伝えられます。異性の友達に贈る言葉としてもおすすめです。「ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに」
今後も仲良くしてほしいと伝える
結婚すると、生活に大きな変化が起きます。新居への引っ越しや、場合によっては寿退社や転職など、新しい環境で新しい人間関係がはじまります。そんな中でも、以前親しくしていた友達を忘れないでほしいという気持ちをこんなメッセージで伝えます。「結婚おめでとう。これから忙しい新生活が始まるけど、たまには一緒に飲みに行こう」
結婚式での友達への寄せ書きのアイデア
寄せ書きといえば一般的には色紙に書くのが定番ですが、結婚式という人生の一大イベントに際してそれだけではちょっと寂しいものです。そこで、結婚式の間は会場を華やかに飾り、式の後には新居に飾るのにぴったりのインテリアとして残る、そんな素敵な寄せ書きのアイデアをご紹介します。
友達の結婚式にサプライズプレゼントを考えている方にも、結婚式当日のイベントを考え中の新郎新婦の皆さんにもおすすめのアイデアです。ぜひ参考になさってください。
メッセージブックの利用
皆で書いた寄せ書きを冊子の形で保存しておけるメッセージブックは、近年人気のアイテムです。ウェディング向けのおしゃれなデザインのものなら、結婚式場に飾っておいても違和感なし。受付に置いてメッセージを募り、だんだん紙面が埋まっていく様子をゲスト皆で楽しむことができます。
メッセージでいっぱいになったら、そのまま新郎新婦にプレゼント。開いてそのまま飾っておけるデザインのものもあるので、新居のインテリアとしても素敵です。
メッセージツリーの利用
海外の挙式では、木の形をした用紙にゲストの指紋をスタンプして作る「ウェディングツリー」が定番になっています。この用紙に指紋のかわりにメッセージを寄せ書きすれば、簡単にメッセージツリーができます。
また、木の形をしたオブジェにゲストからのメッセージカードを飾るメッセージツリーもあります。メッセージカードをたくさん吊るした木のオブジェは、まるでクリスマスツリーのよう。結婚式場を華やかに彩ります。
メッセージツリーは通信販売などで入手できるほか、手作りで作るという選択肢もあります。木工の心得がある方は、ぜひお試しください。
寄せ書きドールの利用
寄せ書き用のアイテムとして、無地のぬいぐるみも市販されています。キャラクターものからオリジナルのものまで、種類もさまざま。結婚式のウェルカムドールとして置いておき、布用のペンでゲストに自由に寄せ書きしてもらいます。
結婚祝いのプレゼントに何を贈ろうか悩んだときも、誰にでも喜ばれるドールなら安心。結婚式の後もそばに置いて長く可愛がってもらえること間違いなしです。
サインボールなどの利用
スポーツ好きのカップルなら、サインボールにメッセージを書き込むのはいかがでしょう。専用のボールが市販されていますので、それを使用するのがおすすめです。野球のボールやサッカーボール、カラフルな柄のものまでいろいろありますので、好きなタイプを選べます。
ほかにも旅行好きのカップルには地球儀など、ふたりの趣味に応じてさまざまなアイデアが使えます。結婚式場に置いておけば新郎新婦の共通の趣味の話で盛り上がること請け合いの、楽しい寄せ書きアイテムです。
結婚式での友達へのメッセージはマナーを守ってシンプルに!
友達の結婚式には、シンプルなメッセージがいちばんです。無理にひねったメッセージよりも、素直な気持ちがそのまま伝わるストレートな言葉の方が、お祝いの席にはふさわしいものです。さらにきちんとしたマナーも兼ね備えていれば完璧。コツをおさえて、大事な友達の結婚式に心に残るメッセージを送りましょう。