結婚相手に求める年収は最低いくら?
お付き合いをしているだけの段階では、気にならない相手の年収ですが、結婚となるとそうではありません。生活を共にするとなると、相手の年収は大事なポイントにもなります。ここでは、世の女性が結婚相手に求める最低年収はどのくらいなのか、結婚後はどのくらいのお金が必要なのか、ご紹介していきます。
アンケート結果【400万円】
2018年に結婚相談所のサンマリエが20~30代を中心とした男女に行ったアンケートでは、結婚相手に求める最低年収で、こだわらないという回答が最も多い男性に比べ、女性は最低400万円欲しいという回答が1位でした。さらに、女性側は200万円以下の回答はなく、結婚相手にある程度の年収を求めており、より具体的に数字を見ているのがわかります。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
男性 | こだわらない | 300万円 | 400万円 | 500万円 | 200万円以下 |
女性 | 400万円 | こだわらない | 500万円 | 600万円 | 700/800万円 |
年収400万円の男性が結婚相手になりやすい理由
婚活市場では、年収400万円の男性がほとんどです。2017年9月~8月の1年間で転職エージェントサービスduda(デューダ)に登録した20~65歳の男女を対象としたアンケートでの世代別平均年収のデータでもあるように、結婚を意識しやすい30代男性の平均年収が400万円なのです。一言でいうと、男性は年収400万円が普通のラインなのです。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | |
男性 | 367万円 | 487万円 | 583万円 | 690万円 |
女性 | 319万円 | 382万円 | 413万円 | 442万円 |
年収「300万円台」の男性は避けられがち
男性は女性に対して、年収へのこだわりは無いようですが、女性はとても現実的に数字をみているようです。冒頭でのサンマリエのアンケートでもあったように、結婚相手に求める最低年収が女性からは300万円以下の回答が5位以下になっています。共働きであれば十分生活していくことは可能ですが、子供が欲しい夫婦にとっては、そうではないからです。
年収が400万円よりも高い男性は人気が高すぎる
結婚相手の年収は、高ければ高い方が良いと考える方も多いですが、だからといって、年収が400万円よりも高い男性と結婚しようとすると、人気が高く難しいのです。平均年収よりも年収が高い男性は割合的にも少なく、すでにうれてしまっています。そもそも、そういう男性は婚活市場に滅多に出てこないのです。
結婚生活で必要な年収
結婚生活には、さまざまなお金がかかることは、なんとなくイメージできる方は多いですが、具体的に何にいくらかかるのかイメージできる方は少ないのです。そういう方の為に、必要なお金とは何なのか、必要な年収は結婚後の生活にどう関係しているのか、みていきましょう。
必要な最低年収は女性にもよる
男性に求める最低年収は、女性が結婚後に求めている生活スタイルにもよります。女性が結婚後も働くのであれば、世帯年収は必然的に増えますが、専業主婦になり家庭に入るのであれば、男性の年収は多い方が良いでしょう。さらに、子供は何人欲しいのか、マイホームを購入するかなどによって、相手に求める最低年収が大きく変わってくるからです。
マイホームや欲しい子供の数に左右される
マイホームを買うとなると、住宅ローンを組むため、ある程度の年収は必要になります。月々の支出にも影響してくるので、どのような生活を想像しているかによって大きく変わってきます。さらに、子供を授かった場合、子供が大学まで行くのに1人あたり約2000万円かかりますが、何人子供がいるかで負担は違い、子供の数は大事なポイントになります。
共働きが可能であれば年収400万円でも十分
先程もお伝えしたように、女性が結婚後も働くのであれば、世帯年収が必然的に増えるため、男性の年収が400万円でも十分生活できます。それに加え、年収400万円の男性は自身の年収の関係から、女性に働いてほしいと思っている方も多く、結婚後も仕事をしたいと考えている女性を相手も歓迎してくれるでしょう。
年収400万円の男性との結婚後の生活
年収400万円をイメージすると、結婚生活には少ないのではないかとイメージしますが、実際にはそんなことはなく、十分に生活していくことができます。年収400万円の男性と結婚した場合、どのような結婚生活が待っているのか、メリットやデメリットがあるのか具体的にみていきましょう。
年収400万円の男性のメリットは「普通の生活」
年収400万円であれば、保険など引かれたとしても、1ヶ月約25~30万は手取りがあるので、夫婦2人が生活するには十分だといえます。さらに、女性が働くとなると、生活に困らず貯蓄をしながら、普通に生活していくことができます。夫婦の関係性がよく、安定した生活を送れるということは、幸せな結婚生活に繋がります。
年収が高くないので「不倫」の可能性が低い
不倫をするのにも、やはり経済力が必要になります。年収が高い男性は自由に使えるお金が多くあるので、他の女性や遊びにも惜しみなく現金を落とすことができます。それに比べ、年収400万円の男性は、自由に使えるお金がそんなに多くないので、必然的に不倫がしにくい状況なのです。女性にとっては魅力的なポイントだといえます。
年収の差が夫婦で少ないので「平穏な家庭」になりやすい
夫婦間で年収の差が大きい場合、そこに力関係が生まれ、収入の大きい方の立場が高くなってしまいがちですが、年収400万円の男性だと、女性との年収の差が少ないため、稼いでやってるというような考えにはなりにくく、対等な関係を築きやすくなります。対等な関係であることは、お互いの意見を尊重しあえる関係を築くのにもプラスであるといえます。
年収400万円の男性のデメリット
年収400万円の男性は良いことだらけですが、もちろんデメリットもあります。結婚とは良いことだけをみるのではなく、現実的なことも知っておく必要があります。ここをおさえておけば、結婚後の生活をより具体的に想像することができ、理想と違ったというようなことを減らすことができます。
年収が上がりにくい
先程、転職エージェントサービスduda(デューダ)でのアンケート結果で示したように、30代の男性の平均年収は400万円です。頑張っている人でも年収が上がりにくい今の現代では、業種や会社にもよりますが、平均年収以上の収入を得るのは難しい環境だといえます。つまり、今現在の年収が今後上がることを期待しにくい状況なのです。
弱い男性の可能性もある
平均年収に沿った男性は、いわば、普通の男性ということです。向上心があり、キャリアアップを目指している男性であれば、すでに平均年収以上の収入を得ている男性がほとんどです。しかし、普通の男性だということは、安定志向の考えを持っている可能性が高く、生活を向上させていくという面では、頼りがいはそこまで期待できないでしょう。
結婚相手の選び方は年収次第?
結婚相手を見つける時には、相手に必要なものをしっかりと考えてからターゲットを選ぶ必要があります。年収を重視して相手を見つけるのか、結婚後のライフスタイルを重視するのか、そんな固いことは考えず条件を無視して結婚するのか、それぞれで考えは違うでしょう。ここでは、相手を見つける時に役立つ情報を紹介します。
年収が高い世代を選ぶ【年収重視】
結婚後の生活への理想が高く、専業主婦への憧れがある方もいますが、そういう方は、結婚相手の年収が高い人を選ぶべきです。相手を選ぶ時に、平均的に年収の高くなっている世代を選ぶことも賢い選択だといえます。40代50代となると、キャリアを積み、必然的に年収が高くなっている男性が多いため、少し年上の男性を選ぶというのも大きなポイントです。
40代 | 50代 | |
男性平均年収 | 583万円 | 690万円 |
貯金がある男性を選ぶ【結婚費用の負担を減らす】
収入に関係なく、貯金をしっかりしている人を選ぶのは賢い手だといえます。貯金をしているということは、普段の生活で必要以上の浪費をする傾向がなく堅実的だといえるからです。そういう人は結婚後もそうである可能性が大きいです。結婚1年目はお金がかかりますが、その負担も減らすことができるとともに、もしもの時に対応できる力があります。
自分の理想の年収を妥協する【共働き】
もしくは、共働きして世帯年収を上げるということです。近年では、働く女性への支援も増えてきており、産休や育児休暇も取りやすくなっている企業も増えています。さらに、男性の家事や育児への参入も増えてきているため、男性に収入を求めすぎず、女性側も経済力をつけるというのも一つの手だといえます。
規模5人以上 | 75.0% |
規模30人以上 | 93.2% |
結婚後の理想から男性を選ぶ【現実重視】
やはり、結婚後の生活に妥協したくないのであれば、条件にあった人から相手を見つけるのが一番だといえます。綺麗ごとだけではうまくいかないのが結婚です。長く続けるには、現実的な目で見て男性を選ぶ必要があります。結婚後の生活を一番に考え、他の条件よりも優先順位をあげ相手を見つけるのです。
結婚後の生活にかかる費用
結婚を夢見る人は多いですが、現実的に結婚後の生活をリアルに考えている人は少ないのではないでしょうか。結婚後の生活にどのくらいの費用がかかるのか、具体的に知っておくことはとても重要です。結婚が決まってから2人の生活が始まり、さらに、子供ができ家族が増えた場合にどのくらいの費用がかかるのか、みていきましょう。
1年目は700万円
結婚1年目にかかる費用は、約700万円だといわれています。なぜかというと、結婚1年目には普段の生活に加え、結婚式・披露宴・新婚旅行・引っ越し・家具・家電など、新しい生活をしていくための準備が必要になるからです。結婚後の負担を減らしたいのであれば、男性に限らず、女性もしっかりとお金を貯めておく必要があります。
結婚式や引っ越しの費用がかかる
結婚準備総合サイトのゼクシィでも、結婚式全体にかかる費用は平均で357.5万円と発表しているように、結婚式にはかなりの費用がかかります。さらに、新婚旅行に61.2万円、引っ越し・家具家電に83.8万円と普段の生活費用に加え、約500万円もプラスされます。ご祝儀などで回収できる分もありますが、全てを賄えないことはお分かり頂けるでしょう。
子供が3歳になるまでは400万円
妊娠・出産から子供が3歳になるまでに、400万円の費用がかかります。出産の費用は地域にもよりますが、50万円前後だといわれ、社会保険や国民健康保険に加入している方には、出産一時金として42万円支払われますが、予約金などで前もって5~20万円払わなければならない場合もありますので、事前に調べておくことをおすすめします。
子供が大学に行くまでの費用は2000万円
子供が大学卒業までにかかる費用は最低でも2000万円だといわれています。下の表をみるとわかるように、高校までの間でも、かなりの学費がかかることがわかります。さらに、文部科学省が29年度に調査した私立大学での学費は1333万円となり、大学まで通うとなると、学費だけでもかなりの費用が必要になるのです。
幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高校 | |
公立 | 233万円 | 322万円 | 478万円 | 450万円 |
私立 | 482万円 | 1528万円 | 1326万円 | 1040万円 |
家の購入にかかる費用は3000~4000万円
家庭を持つとほとんどの人が、どんな家に住むのか想像すると思いますが、2017年6月の住宅金融支援機構の調査によると、土地付きで物件を購入する場合の平均は、全国で3955万円となり、建物のみの場合では3320万円となっています。首都圏ではさらに高額になるため、4000万円以上する場合もあります。
土地付き物件 | 建物のみ | |
全国平均 | 4652万円 | 3320万円 |
首都圏 | 4077万円 | 3615万円 |
近畿圏 | 4077万円 | 3452万円 |
東海圏 | 4122万円 | 3414万円 |
結婚とは
結婚をイメージする時に、幸せな生活をイメージする方がほとんどです。ここまで読み進めて頂けた方にはお分かり頂けたと思いますが、より具体的で現実的なものに目を向けてこそ、その幸せなイメージが現実的に成り立つのです。他人同士が一緒に生活するのに大切なのが、価値観の一致であり、相手を思いやる気持ちなのです。
支えあえる関係
先程もお伝えした具体的な結婚へのイメージは、より現実的であるため、夫婦がお互いに支えあっていける関係をスムーズに作ることにも繋がり、より良い関係を築くことができます。お互いがお互いを思いあえる関係こそ幸せな結婚生活への一歩であり、誰もが憧れている結婚生活へと繋がります。
結婚相手の年収が低くても幸せになれる
ここまで、女性が結婚相手に求める最低年収の話をしてきましたが、男性の年収が少ない場合でも、女性の立場の変化によって十分幸せな結婚生活は送れるのです。今までの、男性が外で稼いで女性が家庭を守るという考え方ではなく、男性と女性が対等な立場で物事を考える時代だからこそ、各家庭で理想の夫婦の在り方を見つけていくことが大事だといえます。