定年後も仕事は続けたい!
定年後も仕事をしたい場合、どのような仕事が出来るのでしょうか。また、定年後の年収は下がるのでしょうか。まだまだ元気で働きたい方のおすすめな仕事はどのようなものがあるのか、定年後でも資格を活かした仕事は出来るのかなど、今回は定年後でも仕事をしたい方に向けた記事を書いていきますので参考にしてください。
定年後の仕事で選ばれるのは?
定年後も仕事がしたい方は引き続き同じ企業で働くことが多く、継続雇用をお願いする方が多くいます。しかし、継続雇用は期間が短いため、その後の仕事先を考える必要があります。
また、継続雇用をしても年収は定年前とはかなり減る場合が多く、同じ仕事をしても年収が下がることでモチベーションが上がらない方が多くいるのも現状です。
継続雇用を選ぶ人が約60%
定年後も継続して仕事が出来る継続雇用で働いている方は約60%います。しかし、継続雇用は年金開始年齢の64歳までしか働くことができません。
また、継続雇用で仕事をしたい方の中には継続雇用を希望したのに継続雇用が出来なかったという方もいます。
継続雇用の年収は現役時代の約50%
定年後、継続雇用して働いている方が多いですがほとんどの方が現役時代の約50%まで年収を下げられています。
それと比例してモチベーションが下がったという方も約50%います。仕事内容は変わらず年収は下がってしまうのですからモチベーションが下がるのは当然です。
定年後の平均年収は?
定年後に働きたい理由は「日々の生計維持」が64.7%となっています。それでは継続雇用以外にも定年後に雇用された場合、年収はどれぐらいもらえるのでしょうか。年齢が上がっていくにつれ年収はどのように変わっていくのでしょうか。こちらでは定年後に再雇用された場合の平均年収を年齢別に紹介していきますので参考にしてください。
60代前半は約400万円
定年後の再雇用は社員になることは出来ず、アルバイトやパートなどで仕事するケースが多いため当然年収は下がります。
定年後の60代前半は約400万円で男性の年収は約507万9000円、女性の年収は約232万円となっています。定年後は継続雇用よりもよそで雇用してもらった方が年収がいいのでおすすめです。
60代後半は約315万円
60代後半になると再雇用が難しくなってきますが働くことは出来ます。ちなみに60代後半は約315万円が平均的な年収となっており、男性の年収は約393万円、女性の年収は約203万円となっています。
65歳を過ぎても少子高齢化のため今は年金の受給自体が伸びてきていますので、定年後も働かないと貯えがなくなってしまいます。
70代以上は約290万円
70代以上になると体力面も含めほとんどの企業が雇用するのを拒みますが、仮に雇用された場合の年収は約290万円となっており、男性の年収は約353万1000円、女性の年収は約207万8000円となっています。
定年後から何年も経っていますので、この年齢になると働くこと自体難しくなってきます。この場合、年金と給料を受け取ることが出来るのでおすすめですが、無理はしないようにしましょう。
定年後人気のある仕事ランキング【男性】
定年後まだ仕事がしたい場合どこの企業で働くことが出来るのでしょうか。また、定年後の方が働いている人気の仕事は何があるのでしょうか。そもそも定年後の雇用は難しいため新たに仕事をすることは可能なのでしょうか。こちらでは「男性」の仕事をランク順に紹介していきますので参考にしてください。
5位:販売・接客・サービス
定年後の男性が働きたい仕事の中に販売・接客・サービスの仕事が入っています。自分の経験を活かせる仕事でしたら優遇されますのでおすすめです。
男性の方で接客の仕事でずっと働いてきた場合、その経験が活かせるので企業のルールさえ守れば内容は把握していますので企業の雇用率が上がります。
4位:営業
続いて定年後に働きたい仕事は男性の中で人気がある営業です。営業は企業に交渉して購入してもらうといった仕事内容です。
今まで男性の方で営業をしていた方は言葉も上手で契約が成立すれば定年後でも同じように活躍でき給料がもらえるのでおすすめです。
3位:警備
定年後に男性が働きたい仕事の中に警備があります。警備という仕事は男性が多く活躍しており、銀行や駐車場など様々なところで目にします。
警備は男性の方に向いており立ち仕事ではありますが、あまり動くこともないので体力的には辛くない仕事です。忍耐力がある方におすすめです。
2位:軽作業・製造・清掃
定年後に男性が働きたい仕事に軽作業・製造・清掃があります。比較的男性は製造業で働いている方が多く、仕事の内容さえ覚えてしまえば周りの方たちと同様に作業が出来ます。
軽作業であれば力を使った仕事ではないので、腰痛などで働けなくなるという心配もなく作業が出来るのでおすすめです。
1位:オフィスワーク
定年後に男性が働きたい仕事の一番人気はオフィスワークで一般事務などのデータ入力や書類作成などがメインとなる仕事です。
定年前にオフィスワークで働いていた場合パソコン知識もありますので雇用先が変わってもすぐに働くことが出来るのでおすすめです。
定年後人気のある仕事ランキング【女性】
続いて男性と同様に定年後に働きたい女性の仕事のランキングですが、男性と女性では当然職種は異なります。また、定年後の雇用はアルバイトやパートがメインとなりますし、雇用される確率が低くなっていますので知識があることが前提になります。それでは定年後に女性が働きたい職種について紹介していきますのでぜひ参考にしてください。
5位:教育
女性が定年後に働きたい職種に教育という仕事があります。教育という仕事の中には講師であったり試験問題の研究を行って教材の編集や作成を行うサポートスタッフなどがあります。
元々講師をしていたけど定年した場合塾なども開くことができ、独立開業をすることも出来るのでおすすめです。
4位:医療・介護・福祉
定年後の女性が働きたい職種に医療・介護・福祉といった医療介護業界が人気になっています。こちらの職業は少子高齢化が進み人材不足のため雇用されやすくなっています。
また、医療介護業界は定年制度の廃止も増加しています。高齢化が進んでいる中で定年後も働きたいという方が増加しているのが現状で、健康寿命も延びていることが理由とされています。
医療介護業界で働くパートの方は契約期間を定めず無期限で雇用する所も増えてきましたので医療介護業界で働くのはおすすめです。
3位:軽作業・製造・清掃
定年後に女性の人気な職種は軽作業・製造・清掃が人気で、主に女性が活躍している清掃は作業場は多く、食品会社の清掃や事務所や会議室など作業場は豊富にあります。
清掃の作業時間は短く、1日8時間作業することはありません。長くても5時間程度ですので、家に帰ってすぐに家事をしなくてはいけないということがありませんのでおすすめします。
2位:販売・接客・サービス
定年後の女性に人気のある職種の中に販売・接客・サービスがあります。この場合女性はコンビニの店員として働いているケースが多いです。
コンビニの仕事はシフト制になっていますので、都合の良い時間に働くことが出来ます。また、経験がなくても雇用されますのでおすすめな仕事になっています。
1位:オフィスワーク
一番人気のオフィスワークは男性も女性も同じで、定年後も安定して働くことが出来ます。英語力やパソコンスキルなど高い知識があれば即戦力として働くことが出来ます。
また、オフィスワークを検索すると定年後も雇用する企業が多いので、パソコンスキルがあればほぼ雇用されますのでおすすめします。
定年後仕事に役立つおすすめの資格
それでは定年後も安定した収入を得ることが出来る資格はどのようなものがあるのでしょうか。また、その資格をすぐに使って仕事を始めることが出来るのでしょうか。やりたい仕事があり新たに仕事を始めたい方のために、こちらではそれぞれあると即戦力になる資格を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
専門性が高いもの
資格を取って仕事を始める場合、専門性が高い資格を取らなければ意味がありません。資格には3種類あり「民間資格」「公的資格」「国家資格」があります。
やりたい仕事によっても資格が変わってきますが、特に有利な資格は国家資格になります。しかし、国家資格は基本的に難易度が高く試験内容が難しく簡単には取得することが難しいのでしっかりと勉強することが必要となります。
ファイナンシャルプランナー
国家資格のファイナンシャルプランナーはお金を扱う仕事で「節約から税金」「投資」「住宅ローン」「不動産」「教育」「老後」「相続」の6つの分野を扱った仕事になります。
この資格を取得することで生活に密着したお金に関する知識がつきます。この知識を活かして働ける職業は金融業界や不動産業界で働くことが出来ます。
また、経験を積んでいけば独立開業も出来ますので、定年後も安心して働けることが出来ますのでおすすめな資格です。
社会保険労務士
国家資格の社会保険労務士は労働法や社会保険に精通したプロフェッショナルで就業規則や社会保険などの書類を作成したり提出の代行を行っています。
これらの仕事は社会保険労務士にしか許されておらず、独占業務となっており独立開業を考えている方にとってはおすすめの資格になります。
電気主任技術者
国家資格の電気主任技術者の仕事内容は発電所や変電所・工場やビルなどに設置されている電気に関することをすべてマスターした電気のスペシャリストになります。
電気主任技術者には第一種~第三種があり、第三種は「電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物」までを取り扱うことが出来ます。
第二種は「電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物」までを取り扱うことが出来ます。第一種は「すべての事業用電気工作物」を取り扱うことが出来ます。
マンション管理士
国家資格のマンション管理士はマンションの管理を行っていく上での法律の知識を覚えることでマンション内で起こるトラブルを解決するのがマンション管理士の仕事です。
マンション管理士の資格があることで不動産会社や設計事務所などの企業で働くことが出来ます。独立開業も出来ますが、この資格1つで開業してもあまり稼げませんので上記の企業で働くことをおすすめします。
定年後の働き方のポイント
定年後も働く方のポイントは様々です。働くことに生きがいを感じたい方・定年前と変わらないぐらいの収入を得たい方・今までの経験を活かしたい方・資格を取って定年後も安定した収入を得たい方など、定年後も働きたい方にもそれぞれ理由がありますので、そのポイントについて紹介していきます。
①仕事の働きがいを重視する
仕事に対する働きがいを重視している方は、収入が減っても満足度は高い傾向にあり、違う業種で再就職することで新しい発見や楽しみを感じています。
新しい環境で働く方は多く約57.4%の方が再就職しています。給料は1000円以下となりますが、満足度は高めになっています。
②収入を重視する
定年後に再就職するうえで、収入を重視する方の最も多い理由は年金支給前に退職することになるので年金が入るまではお金が必要という方が多いです。
定年後は正社員としては働くことが出来ないためアルバイトやパートでの雇用になります。そのため時給の多い企業を選ぶ傾向があります。
③これまでの経験を活かす
今まで働いてきた企業が好きで定年後もこれまでの経験を活かしたいという方もいます。このような方は収入よりも働きがいを重視されています。
今までの経験を活かすことで新しい企業にもすぐに馴染めることが出来るのもこの雇用方法の良い所です。
④資格を取るなら十分な準備を
定年後は資格を取ってスキルアップしたいと考えている方は定年前から計画を持って勉強していく必要があります。
仕事で役に立つ資格は国家資格が多く、難易度もかなり高めになっているため通信講座や独学でしっかりと自信をつけ受講するようにしてください。
定年後の過ごし方
人の人生は大きく分けて「幼少期」「学生時代」「社会人」「定年退職後の老後」となっています。これらは長いようですぐに時間は過ぎてしまいます。学業も終わり、仕事も子育ても終わりようやく解放されます。そこからの人生は自分の自由な時間が出来ます。ここでは第二の人生について紹介します。
老後は意外と忙しい?
「仕事を辞めたら毎日が退屈だ。」「1日が長く感じてしまうのではないか。」と老後の前の方は不安を抱いている方が多くいます。
しかし第二の人生を送っている方の中でそう感じている人はごくわずかです。ほとんどの方はやりたいことが見つかってしまうからです。
それにはお金がかかってしまうこともありますし手芸や畑を管理したりと意外と忙しいことが分かりました。趣味から始めたことが本格的に活動する方が多いようです。
定年後の働き方はきちんと考えておこう!
定年後に再就職する場合、事前に自分がどのような企業に就職してどのような生活をしていくかを考える必要があります。継続雇用をする方やどこか全く職種の違う企業で働く方・資格を取って求めている人材になる方や独立開業を考えているかなど様々ですが、これらの働き方は事前に計画を立てて定年後に備えましょう。