お茶の出し方のマナーは?来客や会議での置き方や注意点を解説!

お茶の出し方のマナーは?来客や会議での置き方や注意点を解説!

お茶の出し方は社会人になってからも必要なビジネスマナーです。来客の際などに失礼のないように覚えておくとよいでしょう。お茶の出し方は様々な部分で役立ちます。今回は、お茶の出し方のマナーや来客や会議での置き方・注意点などについてご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.お茶の出し方のマナー①入室時
  2. 2.お茶の出し方のマナー②室内での振る舞い
  3. 3.お茶の出し方のマナー③退出時
  4. 4.お茶以外の飲み物の出し方のマナー
  5. 5.お茶を出す前の準備
  6. 6.お茶の出し方のトラブルへの対処法
  7. 7.お茶を置く場所がない場合の対処法
  8. 8.お茶の出し方・マナーは一度覚えれば簡単

お茶の出し方のマナー①入室時

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お茶の出し方にはマナーがあります。特にビジネスシーンでは、来客に失礼のないようにマナーを覚えておく必要があります。お茶の出し方は会社の中だけでなく、プライベートでも役に立つ場面もあります。ここでは、入室時のお茶の出し方のマナーについてご紹介していきます。

ノックのコツ

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お茶はただ出せば良いというものではありません。社会人になれば来客や会議の際にお茶を出さなければいけない場合もあります。

来客室に入る際や会議室に入る際には、ノックして入室するのが基本です。部屋に入室する際には、片手でお茶の入ったお盆を持ち、お盆を持っていない方の手でドアをノックします。

ノックをする際には、しっかりと中の人に聞こえていなければいけません。聞こえないくらいのノックでは、ノックをせずに入ってきたと思われ、マナーがないと思われてしまう可能性もあります。

入室のコツ

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入室する際にもマナーがあります。左手でお茶の入ったお盆を持って、右手でドアを開けます。ドアを完全に開き、ドアを開けた右手もお盆に添えて、「失礼いたします」と声を掛けながらお辞儀します。

ドアを閉める際には、また左手でお盆を持って、右手で丁寧に閉めます。なるべくドアの音がしないようにしめましょう。会社に入社したばかりの人やお茶の出し方がわからないという人は、緊張してドアを勢いよく閉めてしまう人も居るようです。

中に居る人もビックリしてしまうとともに、勢いで片手で持っているお茶をこぼしてしまう可能性があるので注意しましょう。

お茶の出し方のマナー②室内での振る舞い

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お茶の出し方は、来客室の際や会議室の場合で出し方が異なります。ビジネスシーンでは、来客や会議の際にお茶を出す場面は多い為、覚えておいた方が良いでしょう。マナーがないと会社全体のイメージが落ちてしまう事もあるようです。ここでは、お茶の出し方のマナーで室内での振る舞いについてご紹介していきます。

お盆を下座に置く

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お茶の入ったお盆は下座に置くと決められています。上座においてしまうと失礼にあたるので、下座に置くということを覚えておきましょう。会議室などはサイドテーブルが置いている場合もあるため、その場合はサイドテーブルを利用して置きます。サイドテーブルが準備されていない時は、下座のテーブルの端において置くのが基本です。

サイドテーブルがない洋室の場合は、下座のテーブルの端に置きますが、和室の場合はお客様の隣の畳に置きます。一つ一つの動作は音が鳴らない様に気を付けましょう。

上座と下座

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会社であれば上座と下座はあらかじめ確認しておくようにしましょう。入社したばかりの人は、上座と下座が分からずに間違ってしまうという人も多い様です。

下座にお盆を置く際に、テーブルが書類で置けない場合もあります。上座のテーブルが開いているからと上座においてよいという訳ではありません。その場合は、上座の方に「お茶をお持ちしたのですが、お出ししてもよろしいでしょうか」などと一言声をかける様にしましょう。

席次に応じた順番でお茶を出す

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お茶の出し方は、ビジネスマナーとして必要なことなので覚えておくようにしましょう。お茶を出す際には一人一人茶托が必要となります。

茶托がないとマナー違反になるので注意しましょう。さらに、お茶の出し方には順番もあり、場所によって上座が変わる事もあります。その為、お茶を出す場所によって順番を変えて出すということを覚えておきましょう。さらに、お茶を出す際は、一人一人茶托を使用します。

応接室の場合の出し方

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ビジネスシーンでは、応接室にお茶を出さなければいけない場合もあれば、会議室にお茶を出さなければいけない場合もあります。応接室の場合は、基本的に4人掛けの所がほとんどです。

そのような場合のお茶の出し方は、一番目は入り口から一番遠い席、二番目は一番目の隣、三番目は一番目の目の前、四番目は二番目の目の前という順番になります。四番目は一番入り口に近い席になります。応接室のお茶の出し方は基本、どこでも使える出し方なので覚えておくとよいでしょう。

会議室の場合の出し方

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お茶の出し方にもマナーがあり、応接室と会議室で出し方が異なります。上座は基本的に入り口から一番遠い席になります。しかし、会議室の場合は上座の位置が変わる場合がほとんどです。

4人掛けの場合は、入り口から一番遠い席が上座です。しかし、6人になった場合には3人3人で座る場合がほとんどです。そのような場合は、入り口から遠い列の真ん中が上座となります。

お茶の出し方としては、入り口から遠い列の真ん中が一番、二番目が入り口から遠い列の一番目の隣、三番目は入り口から遠い列の二番目とは逆の一番目の隣となります。四番目は一番目の目の前、五番目は二番目の目の前、六番目は三番目の目の前で六番目が一番入り口に近い人となります。

おしぼり・茶菓子はお茶を出した後に出す

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お茶の出し方には、マナーがあります。お茶と一緒にお茶菓子を出すというとこもあります。そのような場合は、順番も理解しておきましょう。

基本的にお茶を出す際はおしぼりも出します。順番は、おしぼりを出した後にお茶菓子、その後にお茶を出すという流れになります。おしぼりは右側、お茶菓子は左側、真ん中にお茶を出します。お茶を出す際は、茶托に乗せて出さないと失礼になるので、お茶を茶托に乗せて出すようにしましょう。

お茶の出し方のマナー③退出時

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会社に入ったばかりの人は上座も下座も分からず、お茶の出し方のマナーも知らないという人がほとんどです。来客の際の対応や会議の際のお茶の出し方も分からずに恥をかいてしまうという人も多い様です。入室から退室までしっかりとしたマナーがあります。ここでは、退室時のお茶の出し方のマナーについてご紹介していきます。

お盆は左わきに抱える

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お茶を出す際には、茶托を使用しないと失礼になってしまうので、茶托を使用してお茶を出していきます。全て出し終わったからといって安心してはいけません。

人によっては、退室まで見ている場合もあります。全て出し終えたお盆は、左脇で抱えます。そのまま、ドアの前まで行きます。お盆を両手で持っているのは見た目が悪くなってしまうので、必ずお茶を出し終えた時点で左脇で抱えましょう。

退出時の挨拶

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ドアまで移動したら、一度部屋の方に体の向きを変えます。軽く会釈してから、お盆を抱えていない右手でドアを開けます。部屋の外に出てすぐにドアを閉めるのではなく、来客室や会議室に体の向きを変えて、もう一度軽く会釈して静かにドアを閉めましょう。

ドアを閉めてからも安心してはいけません。安心して、ドタバタ歩いたりしては、中に聞こえてしまう可能性もあります。ドアを閉めた後も静かに気を抜かずになるべく早歩きで戻るようにしましょう。

お茶以外の飲み物の出し方のマナー

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基本的に来客時や会議の際にはお茶を出すことがほとんどです。しかし、お茶以外の飲み物を出すこともあります。お茶を出す際には、一人一人茶托が必要となりますが、お茶以外の場合には何を用意すれば良いのか気になるところです。ここでは、お茶以外の飲み物を出す際のマナーについてご紹介していきます。

冷たい飲み物の場合

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お茶では茶托が必要でしたが、お茶以外の飲み物を出す場合は茶托は必要がありません。しかし、何も敷かずに飲み物を出してしまうと結露の水滴でテーブルが濡れてしまうため、お茶以外の飲み物を出す際にはコースターを敷きます。

特に冷たい飲み物の場合は、水滴がテーブルに付いてしまい、濡れてしまいます。その上に資料などを出したら、資料までが濡れてしまうため、来客者に迷惑をかけてしまう可能性があります。必ず、冷たい飲み物を出す際には、コースターを使用するようにしましょう。

カップに入れる飲み物の場合

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コーヒーや紅茶を来客や会議の際に出す場合は、紙コップをソーサーに入れて出すようにしましょう。茶托を使うのはお茶を出すときだけです。ソーサーは、会社の従業員も利用している場合が多い様です。

コーヒーや紅茶は熱い場合が多く、そのまま出してしまうと熱くて持てないこともあります。ソーサーにいれれば取っ手が付いているので、持ちやすいというメリットがあります。

ソーサーに入れて出すというのはマナーでもあるので覚えておくようにしましょう。サーソーに入れて出す場合は、取っ手が右になるように置き、砂糖やミルクが必要な場合は、手前にスプーンと一緒に置くようにしましょう。

ペットボトルの場合

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ペットボトルで飲み物を出すのは失礼ではないかと思う人もいますが、ペットボトルで出すことはマナー違反とはなりません。湯呑で出すとフタを外して置いて置くという人も少なくありません。

しかし、フタをしていないとお茶の水面にホコリが被ってしまう可能性もあります。湯呑で出すことがマナーと考えられていましたが、デメリットもあるようです。ペットボトルで出すことで、ホコリを被ることもありません。ペットボトルで出すことで、万が一残った場合は持って帰ることもできます。

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逆にありがたがれることもあります。ペットボトルで出す場合は、そのまま出して良いですが、夏であればよく冷えているものを出すようにしましょう。ペットボトルと一緒に紙コップを用意する場合には、ペットボトルに紙コップを被せてお出しすると良い印象を与える事が出来るそうです。

お茶を出す前の準備

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お茶を出す際には、順番が決まっており、上座から出さなければいけません。入り口に近い方が下座となり、下座から出すのは失礼にあたるので、お茶の出す順番は覚えておくようにしましょう。さらに、お茶の出す順番だけでなく出し方にもマナーがあります。ここでは、お茶を出す前の準備についてご紹介していきます。

湯呑・茶托を用意する

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お茶を出す際には、準備から失礼のないようにしっかりと行っておかなければいけません。しっかりと用意しておかないと来客室や会議室に入ってから恥をかいてしまう場合もあります。

緊張していると余計に焦ってしまうので、最初に忘れ物がないかを確認してから、お茶出しをすることをおすすめします。お茶を出す際には、湯呑と茶托は絶対必要なものになります。

お盆に乗せるもの

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お盆には、湯呑と茶托を人数分用意しましょう。人数はあらかじめ確認しておくようにしましょう。人数を把握しておかないと人数分準備することが出来なくなってしまいます。人数がわからない場合には、必ず受付を通るので受付の人に聞くなどすることをおすすめします。

ただ湯呑と茶托をお盆に載せるのではなく、ひび割れがないか汚れがないかを確認しておきましょう。どこかにご飯を食べに行った際などに、汚れやひび割れがあるのを見つけて嫌な気持ちになったという人も多い様です。

自分が逆の立場だったら嫌ということも考えて準備しましょう。お茶の出し方のマナーとして、湯呑だけで出すということはマナー違反となり、失礼と思われてしまう可能性もあるので、必ず茶托も準備しておきましょう。

お茶をおいしく淹れるコツ

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お茶を入れる時は、ただ入れれば良いという訳ではありません。お茶を入れる際は、急須にお茶っ葉を入れてお湯を注いでから1分蒸らすのが基本です。しかし、会社によってこだわった注ぎ方があったりと、異なる場合もあるようです。お茶っ葉によってお湯の温度も異なるため、お茶っ葉の袋も確認してから入れるようにしましょう。

給湯室と来客対応中の部屋が離れているときは

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暖かい時期でも温かいお茶を出す場合もあれば、冷たいお茶を出す場合もあります。夏などであれば、給湯室でお茶を入れてもあまり冷めることはありません。

しかし、冬などはお茶が冷めてしまうことがあり、湯呑が冷たくなってしまう可能性もあります。給湯室から応接室までが遠いと湯呑に淹れたお茶が冷めて美味しくなくなってしまう可能性もあります。そのような場合は、予め湯呑にお湯を入れて温めておきましょう。

湯呑を温めた後にお茶を入れればすぐにお茶が冷めることはありません。お茶を出す際には、来客者を優先し、満足してもらえるようにおもてなししますが、自社の社員に対しても同じようにおもてなしの心で行いましょう。

お茶を注ぐコツ

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お茶を湯飲みに注ぐ際には、並々に入れるという人も少なくありません。しかし、お茶を注ぐ場合は少なくても多すぎてもよくありません。お茶は湯呑の7分目を目安に注ぐと良いと言われています。さらに、お茶の濃さが均等でなければいけません。

1つの湯呑にお茶を注ぎ終わってから次の湯呑にお茶を注ぐと、最初に注いだお茶は薄く、次に注いだお茶は濃くなってしまう可能性があります。そのため、お茶を注ぐ際は少しずつ注ぎ、3~4周を目安に注ぐことをおすすめします。

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注意点として、少しずつ注ぎすぎてしまい、何周もしてしまうとお茶が冷めてしまうので、なるべく3~4周で注ぎ終わるようにしましょう。お茶を湯飲みに注ぐ前には、急須に茶葉を入れてお湯を入れなければいけません。

お茶っ葉によって抽出温度が変わるため、温度を確認して注ぐと良いそうです。会社によって気にしないというところもある様ですが、抽出温度までしっかりと行うことで美味しくなるそうです。さらに、急須にお茶っ葉を入れてお湯を入れたら、1分程蒸らすのが基本です。

湯呑をふく

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湯呑はお湯を入れて温めて置くことで、お茶がすぐに冷めるのを防いでくれます。しかし、お湯を捨てた後にそのままお茶を注いでしまっては、湯呑が濡れたままになてってしまいます。

来客者がその湯呑を見た時に洗ったばかりなのかと思ってしまうこともあります。茶托に乗せてお茶を出しますが、濡れたままの湯呑では茶托がびしょびしょになってしまいます。さらに、お茶を飲んでいる時に服に水滴が落ちてしまう可能性もあります。

来客者の服が濡れてしまってはいけないので、しっかりと清潔な布で拭いてからお湯を注ぐようにしましょう。さらに、お盆に乗せる際に茶托に湯呑を乗せたまま運ぶとお茶が茶托にこぼれてしまう可能性があります。お茶を運ぶ際には、お茶と茶托を別々にし、こぼれても良い様に白い布も一緒に持っていくようにしましょう。

お茶の出し方のトラブルへの対処法

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お茶を出す際には、順番が決まっているため、上座から下座の順番で出さなければ失礼に当たります。来客者には、失礼のないようにおもてなししなければいけません。来客者だけでなく、自社の社員に対しても、同じように接客する必要があります。ここでは、お茶の出し方のトラブルへの対処法についてご紹介していきます。

お茶の数が足りない

Photo by adelie33_Asako

お茶の準備をする際には、来客者の人数を把握しておく必要があります。来客者と自社の出席者が要る場合には、自社の出席者の分も数にいれなければいけません。しかし、来客者と自社の出席者の3人と聞いていたのに、入って見ると4人だったという事も少なくありません。

入室してから人数の違いに気づいてしまうと、慌ててしまい何も言わずに退室してしまうという人も少なくありません。しかし、パニックになって何も言わずに退室するのは良くありません。

お茶の数が人数分なかったとしても、慌てる必要はありません。まずは、来客者に先にお茶を回して、自社の出席者の分を後に回します。来客者が必ず上座になるため、上座から順番にお茶を出します。

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その場合に、何も言わずに取りに行くのは、「どうして私の分はないんだろう」と思われてしまう可能性があるので、「改めてもう一つお持ちします」などと一言断ってから一度退出して、再度入室するようにしましょう。

その際に、「お茶は不要」と言われることもあります。自社の出席者からお茶は不要と指示があった場合はそのまま退室して、お茶を取りにいく必要はありません。大きなミスではありませんが、実際にその場に立ってしまうとパニックになてってしまう人も少なくないので、まずは落ち着いて行動しましょう。

2杯目を出すタイミング

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お茶は1杯を出して終わりではありません。湯呑の中が空になっている場合もあるため、そのような場合は2杯目も出す必要があります。いつ2杯目を出せばよいのかと疑問に思っている人も多い様ですが、2杯目は30分後を目安に出すと良いと言われています。

会議は基本的に1時間単位の場合が多い様です。そのため、30分経った頃に2杯目を出すとよいでしょう。会議の場合は、みんな話をしている場合が多い為、お茶の出し方によっては邪魔になってしまう可能性もあります。

お茶を出す場合は必ず邪魔にならないように出さなければいけません。会議では、資料が机の上に並べられている可能性があります。資料が多く、机にお茶を出せない場合もあります。

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机の上に置けないのに、無理に出そうとすると資料にこぼしてしまう可能性もあり、さらには邪魔になってしまう可能性があります。お茶を出すタイミングとしては、資料を整理し始めた時です。

30分を目安にと決められていますが、出すタイミングとしては会議が落ち着いてきた頃が良いでしょう。臨機応変に対応し、2杯目を出すときも上座から下座の順番で出すようにしましょう。

お茶を入れ直すタイミングとマナー

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お茶を入れ直す際にどのようにしたら良いのか分からない人は多い様です。お茶を入れ直すときにやってしまいがちなことは、今出ている湯呑に急須でお茶を足す、湯呑だけを回収して同じ湯呑に注ぐということです。

今紹介した方法はすべてマナー違反になってしまうので注意しましょう。お茶を注ぎ直す際は、茶托ごと回収するのがマナーです。さらに、回収した湯呑にお茶を注ぎ直してはいけません。湯呑も茶托も新しいものに変える必要があります。

新しい湯呑にお茶を注ぎ、茶托に乗せて出すということになります。中には、お茶出ししてくれる人の事を考えて、「湯呑だけ変えてくれれも大丈夫」と言ってくれる人もいます。

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そのように声をかけてくれた場合は、わざわざ下げる必要はありません。茶托を残して湯呑だけ変えるなど、その時の状況に合わせて行動するようにしましょう。基本的には、茶托ごと回収するということを覚えておきましょう。

お茶を入れ直すタイミングは、臨機応変に行う事が大切ですが、基本的には30分を目安に行うと言われています。30分後にお茶を入れ直そうとした時に、邪魔になりそうという場合には、落ち着くまで待っていても問題はありません。

お茶を断られた時の対処法

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お茶は上座から下座の順番で出さなければいけないため、予め上座はどこになるかを確認しておく必要があります。お茶を出そうとした際に、「お茶は結構です」と断られる場合もあります。

入社したばかりの人は、マニュアル以外のことに対しては対応できないという人も少なくありません。断られても、マニュアルでは出さなければいけないからと無理に出してしまうのは良くありません。断られたら、来客者の主張を優先して出さなくても問題はありません。

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しかし、会社によっては、断られても一応出しておくというところもあります。一応出して、飲むか飲まないかは来客者の判断としているところもあるようです。

会社によって対応が違う場合には、どのようにしたらよいのか、先輩社員に聞いておくとよいでしょう。お茶出しの順番だけでなく、おしぼりやお茶菓子がある場合には並べ方まで決まりがあります。

マナーに厳しい人の場合は、少ししたミスでも失礼な人と思われてしまう可能性もあります。どのような順番でお茶を出したら良いのか、マナーはしっておくようにしましょう。

お茶をこぼしてしまった時の対処法

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初めてお茶を出すという場合には、緊張でお茶をこぼしてしまうこともあるようです。お客様の前でお茶をこぼしてしまうと、どのように対処してよいのかとパニックになってしまう人も少なくありません。

お茶をこぼしてしまった場合には、何も言わずに拭くのではなく、まずはお客様の服にかからなかったか、汚れなかったかなどを確認しましょう。酷い場合には、資料を汚してしまったり、荷物を汚してしまう場合もあります。

万が一、お茶をこぼして服や持ち物を濡らしてしまった場合には、綺麗な布で一緒に拭きましょう。お客様がお茶をこぼしてしまった場合にも、同じように一緒に拭いてあげましょう。その後で、新しくお茶をいれ入れ直すようにしましょう。

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お茶をお盆で持っていく際には、こぼれても良い様に綺麗な布も一緒に持っていきましょう。布を持っていれば、こぼしたときだけでなく、他の事でも使える可能性があります。

お茶をこぼしてしまった場合は、ほとんどのお客様は自分のハンカチで拭いてくれます。しかし、濡れたハンカチをそのまましまうのは服や鞄が濡れてしまうので、濡れたハンカチを入れる袋を用意してあげるようにしましょう。

お茶を置く場所がない場合の対処法

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お茶を出す順番は決めっているため、失礼のないように上座から出さなければいけません。お茶の出し方として、必ず声をかけて行動することが大切です。テーブルの上にお茶が置けないからと勝手にお茶を置くスペースを作ってはいけません。ここでは、お茶を置く場所がない場合の対処法についてご紹介していきます。

机の上に書類が広がっている場合

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お茶を出す際には上座から順番に出さなければ失礼に当たります。気にしないという人もいますが、基本的なマナーを覚えておかないと会社の印象が悪くなってしまう可能性もあります。上座から順番に出しますが、テーブルの上がすでに書類でいっぱいということも少なくありません。

来客室でも会議室でもテーブルの端にお盆を置いてお茶を出すことが基本ですが、お盆を置くスペースもないという場合は上座の方に一言声をかけてみましょう。

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テーブルの上が資料でいっぱいでどこにおいて良いのか分からないとパニックになってしまう人もいるようです。しかし、慌てずに「お茶をお持ちしたのですが、お出ししてもよろしいでしょうか」などと声をかけてみるようにしましょう。

早くテーブルを開けてほしいなどと思っている場合には、そのような気持ちが相手に伝わってしまい態度が悪いと思われてしまう可能性もあるので、穏やかな気持ちで接するようにしましょう。常に笑顔で対応するようことで良い印象を与えることもできるでしょう。

お盆を置くスペースがない場合

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お茶出しの際は、自分の持っているお盆を上座のテーブルの端に置かなければいけません。洋室の場合は、畳の上に置くのが基本です。会議室や来客室などは、資料を用いて話をすることがあるため、テーブルの上にスペースがないということはほとんどです。

万が一スペースがない場合には、上記と同じように上座の方に声をかけてみましょう。会議室の場合は、サイドテーブルを設けているところもあります。そのような場合は、サイドテーブルを活用するようにしましょう。

お茶の出し方・マナーは一度覚えれば簡単

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今回は、お茶の出し方のマナーや来客や会議での置き方・注意点などについてご紹介しました。会社勤めするようになると、来客の際などにはお茶を出すこともあります。お茶を出す順番や出し方にもマナーがあるため、知らないと恥をかいてしまう可能性もあります。ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも役立つので覚えておくと良いでしょう。

チェリー@
ライター

チェリー@

転勤族で育児に奮闘中の29歳です。元々内気な性格ということもあり、なかなか友達が出来ません。子供と向き合う毎日なので、時間が空いたらハンドメイドをして楽しんでいます。

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