封緘の読み方・意味とは?印や手書きなどでのやり方やマナーを詳しく解説!

封緘の読み方・意味とは?印や手書きなどでのやり方やマナーを詳しく解説!

「封緘」という文字にはなじみがあると言う人と、あまりなじみがないと言う人がいます。「封緘」とはどういう意味なのかや読み方、また「封緘」にはどのような印を使ってどのようなやり方をするのか、「封緘」のマナーまで詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.封緘とは
  2. 2.封緘のやり方
  3. 3.封緘の封字の種類
  4. 4.封緘のマナー
  5. 5.郵便物別の封緘方法
  6. 6.封緘シールの種類
  7. 7.封緘とは大事な情報を守るために行うこと

封緘とは

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「封緘」という言葉に見覚えがあるという人はそう多くないでしょう。それは「封緘」という言葉を耳にすることがあってその読み方は知っていても、漢字でどう書くかを知らない人が多いためです。そして「封緘」という行為を仕事などで毎日行っている人でも、「封緘」という漢字は知らないというケースもあります。

読み方がわからないためなじみがあるのになじみがないように感じる人が多い、「封緘」という言葉の読み方と意味からご紹介していきます。

「封緘」の読み方・ふうかん

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「封緘」の読み方は「ふうかん」です。この読み方を知れば「あぁ、知っている言葉だ」と思う人も多いはずです。仕事で毎日書類などが入った封筒を「封緘」して送っている人でも、「封緘」の読み方は知らない場合もあります。「封」の読み方はわかっても「緘」の読み方がわからないため「封緘」の読み方がわからない人も多いでしょう。

「緘」の読み方は「かん」で、「封緘」の読み方は「ふうかん」だということを覚えておきましょう。

「封緘」は封を閉じるという意味

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それでは次に「封緘」とは何なのか、「封緘」の意味についてご紹介します。「封」の意味は「封筒」のことだとわかっても、「緘」の意味はわからないという人が多いでしょう。「封緘」の「緘」の字は「口を閉じる」「手紙に封をする」という意味があります。なので「封緘」の意味は「封を閉じる」という意味になります。

「緘」の文字は「緘口令(かんこうれい)」などにも使われていますが、あまりなじみのない漢字です。「緘」は単独でも「手紙に封をする」という意味がありますが、一般的には「封緘」という言葉で「封を閉じる」の意味で使われていますので覚えておきましょう。

封緘のやり方

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それでは次に「封緘」のやり方についてご紹介します。昨今はビジネス文書や手紙などもメールで済ましてしまう場合も多いですが、メールなどでは送れない重要なものもありますし、メールより手紙が好きだという人もいます。そういった時に「封緘」はとても大切になります。「封緘」は「しっかり封をしました」という目印だからです。

「封緘」のやり方は色々ありますが、封書を送る相手や封書の中身などに応じてやり方を変える必要があります。そんな「封緘」のやり方とはどのようなものなのかをご紹介しましょう。

封字

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「封緘」のやり方の一つ目は、「封字」です。「封字」というのは「〆」や「緘」の字を、閉じた封筒のふた部分と封筒本体にまたがるように書くものです。役所などに公的文書を送る場合や、履歴書や願書などを送る場合にはこの「封字」を使って「封緘」をするのが一般的なやり方です。

封緘印

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「封緘」のやり方の二つ目は、「封緘印」です。「封緘印」は「緘」の一文字を使ったハンコで、会社などではちゃんと置いてあるところが多く、日常的に使われています。たくさんの取引先などに文書を送る際には、この「封緘印」を使って「封緘」の印とするのが一般的なやり方です。

封緘シール

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「封緘」のやり方の三つ目は、「封緘シール」です。「封緘シール」というのは一般的には「緘」の文字が一文字だけ入ったものを指しますが、友達同士での手紙のやりとりなどには普通の可愛いシールでも構いません。結婚式の招待状を送る場合などには、この「封緘シール」を使って「封緘」するのが一般的です。

封蝋

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「封緘」のやり方の四つ目は、「封蝋」です。「封蝋」というのは封筒の「封緘」したい部分に、火をつけて溶かした蝋を落としてそこにハンコを押すというやり方です。海外の歴史ものの映画などでも時折見られる「封緘」の印で、招待状などの「封緘」に使うことでちょっと洒落た感じになりますので、好んで封蝋を使うという人もいます。

封緘の封字の種類

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「封緘」のやり方についてご紹介しましたので、「封緘」に使う文字「封字」についてもご紹介しておきます。「封緘」に使える封字は決まっていて、封筒の中身が何なのかによってその文字は変わります。一般的な書類や結婚式の招待状など、その中身によって変わる「封字」とはどのようなものなのかをご紹介しましょう。

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「封緘」の封字の種類の一つ目は、「〆(しめ)」です。これが最も一般的な封字で、目にしたことがある人も多いでしょう。書類や手紙などを入れた封筒を「封緘」する場合にはこの「〆」を封筒のふたと封筒本体の境目に書きますが、「〆」を「×(ばつ)」と間違って使っている人もいますので、その点は注意が必要です。

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「封緘」の封字の種類の二つ目は、「緘(かん)」です。これも「〆」と同じぐらい一般的によく使われている封字ですが、「〆」に比べて特に重要な書類などを送る場合に使われます。契約書などの重要書類を送る際には「〆」ではなく「緘」を使うことによって、相手に「この封書は重要です」と伝えることができる印になります。

寿

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「封緘」の封字の種類の三つ目は、「寿(ことぶき)」です。文字でわかるように、おめでたい文書を送る際に使われる封字です。結婚式の招待状や案内状などにこの「寿」の封字を使いますが、結婚式の招待状などには他にも、ユリや王冠などのきれいなシールを用いて「封緘」の印にする場合もあります。

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「封緘」の封字の種類の四つ目は、「賀(が)」です。「祝賀」の「賀」として良く知られている文字ですが、この文字を封字として使うのは、結婚式以外のおめでたい席への招待状などです。結婚式以外のおめでたい席というのはなかなかありませんが、「賀」という文字も封字として使えるということを覚えておきましょう。

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「封緘」の封字の種類の五つ目は、「蕾(つぼみ)」です。この封字は女性専用で、しかもビジネスなどで使う物ではなく、あくまでも私的な手紙で使うものです。蕾というのはまだ開いていない花のことを指します。蕾は開くことで立派な花になりますが、そういう意味で「まだ開いていません」ということを示す印になる、ちょっとおしゃれな封字です。

封緘のマナー

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「封緘」とは何なのか、「封緘」のやり方とはどういうものなのかについてご紹介してきましたが、実は「封緘」にもマナーがあります。封筒の種類によって使える封字が違うなど、「封緘」にもマナーというものがあります。「封緘」のマナーとはどういうものなのかをご紹介しましょう。

洋封筒の時は〆は使わない

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「封緘」のマナーの一つ目は、洋封筒には「〆」は使わないということです。「〆」という文字は「×」に見えてしまうため、洋封筒の手紙のあて先が外国の人である場合にはキスマークだと勘違いされてしまいます。洋封筒を使って外国の人に手紙を送る際には、「〆」という封字を使わないということを覚えておきましょう。

履歴書や願書は「緘」や「封」を使う

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「封緘」のマナーの二つ目は、履歴書や願書は「緘」や「封」を使うということです。履歴書や願書などといった重要な書類には「〆」という文字は使いません。「緘」や「封」という文字を使うことによって、「この封筒には重要なものが入っています」ということを相手に示すことができますので、履歴書や願書には「緘」「封」を使いましょう。

「〆」を「×」と書かない

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「封緘」のマナーの三つ目は、「〆」を「×」と書かないということです。先にも少し触れましたが、「〆」という文字を「×」だと勘違いしている人も結構多いです。そのため「〆」と書くべきところに「×」と書く人もいますが、正しくは「〆」です。勘違いして使っているという人は「〆」に改めましょう。

封緘は一度したら開けない

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「封緘」のマナーの四つ目は、封緘は一度したら開けないということです。「この封筒はまだ開いていません」という印になるのが「封緘」です。もしも何か入れ忘れがあったなどという理由でもう一度開いてしまった場合には、新たな封筒を用意してそちらに入れ替えて新たに「封緘」しなければなりません。

「封緘」とは「まだ開いていない」というのを相手に知らせるための印ですので、一度閉じた封筒をもう一度開いて閉じるのは絶対にいけません。

ご祝儀やお香典には封緘は使わない

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「封緘」のマナーの五つ目は、ご祝儀やお香典には「封緘」は使わないということです。「封緘」は封筒を糊付けして閉じたものに施すものです。ご祝儀やお香典は手渡しするものなので、糊付けの必要がありません。なので、糊付けをしないご祝儀袋やお香典の袋には「封緘」は必要ないということです。

封字や封緘印の色は原則は黒色

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「封緘」のマナーの六つ目は、封字や封緘印の色は黒色が原則だということです。「〆」や「緘」といった封字を手書きする場合、黒色のボールペンや筆ペンなどを使うのがマナーです。会社などで「緘」のハンコを使う場合朱色のインクを使うこともありますが、原則的には封字や封緘印は黒色にするのがマナーです。

封緘シールはビジネスの場では基本使わない

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「封緘」のマナーの七つ目は、封緘シールはビジネスの場では基本使わないということです。「封緘」に使う封緘シールというものがたくさん市販されていますが、実はビジネスの場ではこれらのシールは基本的に使いません。封緘シールは私的な手紙などに使うものですので、覚えておきましょう。

封緘は基本のりでする

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「封緘」のマナーの八爪は、「封緘」は基本のりでするということです。書類などを封筒に入れたら、まずのりでしっかりと封筒の口を貼り合わせます。セロハンテープなどで封筒の口を貼る人もいますが、「封緘」はのりでしっかりと貼るのが基本ですので、封筒の口は必ずのりで貼りましょう。

郵便物別の封緘方法

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「封緘」するのは手紙や書類が入るサイズの封筒だけではありません。昨今ではレターパックなどのように、荷物が入れられる大きな封筒を使う人も増えてきています。レターパックやゆうメールや現金書留など、郵便物別の封緘方法とはどのような方法なのかをご紹介しましょう。

レターパック

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郵便物別の封緘方法の一つ目は、レターパックです。ある程度の大きさと重さまでなら荷物も入れて送れるレターパックは、切手を貼ってポストに投函すれば配達してもらえる便利なものです。レターパックには元々糊がついていて、テープをはがして貼ればそれで「封緘」したことになりますので、封字などは必要ありません。

ゆうメール

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郵便物別の封緘方法の二つ目は、ゆうメールです。ゆうメールは書籍やカタログ、CDなどを定型外郵便よりも安く送ることができます。ゆうメールは外から中身の確認ができるよう、封筒のふたの一部を切り取っておく必要があります。ゆうメールは封筒のふたの一部を切り取ってから糊付けしましょう。

現金書留

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郵便物別の封緘方法の三つ目は、現金書留です。現金書留はお金を入れて送るため、「封緘」はとても大切です。現金書留の封筒には、「封緘」の印をつけるところが三箇所あってそれぞれに署名か捺印をします。認印は朱色で良いですし、署名の場合は黒のボールペンなどで姓を丸で囲んで書きます。

封緘シールの種類

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「封緘」はビジネス文書などに使われるだけではありません。いまだにメールより手紙を書くという、手紙を書くのが好きな人などもいて、そういう人達はシールを使って「封緘」することも多いです。キャラクターなどの可愛いシールを使うこともありますが、「〆」の文字のようにしっかり「封緘」した印になるものも使われます。

私的な手紙などにおいて「封緘」の印として使える、封緘シールの種類をいくつかご紹介しましょう。

緘の字の入った金色のシール

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封緘シールの種類の一つ目は、「緘」の字の入った金色のシールです。このタイプの封緘シールはかなりたくさん市販されています。結婚式の招待状などに使われていることもあり、改まった場面でも使うことができます。文具店やスーパーの文具コーナーなどで普通に販売されていますので、チェックしてみましょう。

透明なシール

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封緘シールの種類の二つ目は、透明なシールです。キャラクターのシールなどは子供っぽいので避けたいけれど、「緘」のシールは何か堅い気がするといった人には、透明で色や柄や文字などが何もついていないタイプのシールがおすすめです。こういった無色透明なシールも、封緘シールとして販売されています。

開封したらわかるようになっているシール

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封緘シールの種類の三つ目は、開封したらわかるようになっているシールです。お菓子のふたの部分に、開封したら文字が浮き出るシールが貼られていることがありますが、こういったタイプの封緘シールもあります。シールをはがすと「開封済」の文字が出るため、開封したのがよくわかります。

封緘とは大事な情報を守るために行うこと

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「封緘」とはどういうことなのか、その読み方や意味などについてご紹介してきましたが如何だったでしょうか。履歴書や願書などだけではなく、手紙という個人的なものであっても、大切な情報が記された書類です。「封緘」とは、大事な情報を守るために行うことだということを覚えておきましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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