通勤経路図の書き方
会社から通勤経路図や略図の提出を求められた時に、まず迷うのが書き方ではないでしょうか?地図上に赤ペンなどでラインを引くだけなら簡単に出来ますが、白紙の状態から経路図や略図を作成するのは難しいと思う人も多いようです。
通勤経路図は、交通費などの計算だけではなく、通勤時に事故や自然災害に遭った際の労災保険申請にも関わってくる重要な書類となります。会社側から通勤経路図や略図の提出を求められた場合には、速やかに提出するようにしましょう。
通勤経路図や略図を作成する場合、一番のポイントは「分かりやすさ」です。分かりやすい経路図や略図であれば、迷わずに自宅にたどり着くことが出来ます。まずは自宅周辺の経路図や略図の書き方や作成方法にや変更方法などについて紹介していきます。
自宅周辺地図ならば手書き
会社から「自宅周辺の略図」を求められた場合の書き方を紹介します。自宅周辺の略図は手書きで書きましょう。手書きで略図を正確に書く場合は、会社(出発地点)を下側に、自宅(目的地)を上側に書くことが分かりやすい書き方とも言われています。
目的地が自宅より上側(北側)にあるのであれば、目的地は上側に書くと良いでしょう。また自宅より下側(南側)に目的地がある場合は、目的地は下側に書くと良いでしょう。略図も書きやすくなるのでおすすめの書き方です。
印刷して貼り付けることも可能
もし通勤経路図や略図を書くのが苦手な人は、印刷をして貼り付けて提出することも出来ます。印刷して貼り付ける場合には「グーグルマップ」が便利です。やり方としてはグーグルマップで経路を検索します。表示された経路図を印刷します。
グーグルマップで印刷した経路図を通勤経路として指定の用紙に貼り付ければ提出することが出来ます。その際に、自宅の場所がどこにあるかチェックをしておく必要があります。自宅周辺の略図を手書きで書くのが苦手な人にはおすすめの作成方法です。
通勤経路図の入手方法
新たに通勤経路を申請する時などは、通勤手段や距離数、所要時間や交通費などを記入する書類を使用して会社に提出することが多いでしょう。通勤経路に関する申請書は、会社により異なりますが、書式のフォーマットや提出先などが決められていることが多いようです。
大抵の場合、会社の直属の上司から通勤に関する説明があります。しかしそのような説明がなかった場合には、給与事務の担当や総務担当などに問い合わせをすると、通勤経路図に関する書類をもらうことができますので、確認をしてみましょう。
通勤経路図の書き方のコツ
ここからは通勤経路図の書き方のコツについて紹介します。通勤経路図を書く場合は、見た人が混乱しないように分かりやすく書く必要があります。コツとしては「自宅・会社を目立たせる」や「分岐点はしっかりと書く」そして「周辺情報を書き込む」などがあります。まずは「自宅・会社を目立たせる」書き方について紹介します。
自宅・会社を目立たせる
通勤経路図の書き方のコツ1つ目は「自宅・会社を目立たせる」です。自宅や会社の場所を目立つように書いておかないと、地図を見た人が場所が分からずに混乱してしまう恐れもあります。それを防ぐためにも「自宅」や「会社」などの目的地は、ハッキリと目立つように書くようにしましょう。
自宅周辺の通勤経路図や略図を目立たせる方法として「太字で囲む」や「矢印を付ける」などの方法があります。最寄りの駅から目的地(自宅や会社)までの経路に赤ぺんを引いておくのも良いでしょう。様々な工夫で経路図や略図を分かりやすくすることが出来ます。
分岐点をしっかりと書く
通勤経路図の書き方のコツ2つ目は「分岐点をしっかり書く」です。目的地(自宅・会社)などに向かう途中に、いくつかの分岐点がある場合には、経路図や略図に分岐点の場所も書くようにしましょう。どの分岐点で曲がるかを書いておくと分かりやすくなります。
また、分岐点にお店やポスト、信号、看板などがある場合には、その情報も書き加えておくと良いでしょう。お店の名前やポスト、信号や看板などの情報があることによって、地図を見た人が迷うことなく目的地(自宅・会社)に行くことができます。
周辺情報を書き込む
通勤経路図の書き方のコツ3つ目は「周辺情報を書き込む」です。目的地に行くまでにスーパーやコンビニなどのお店や公園、病院などの有名なスポットがある場合には、その旨を経路図や略図に書いておきましょう。
通勤経路図や略図に周辺情報を書き込んでおけば、地図を見た人がその情報で自分の場所を把握することが出来ます。手書きで通勤経路図や略図を書く場合には、あまり難しくなく簡単に分かりやすく書くのがおすすめの書き方です。
分かりやすく書く
通勤経路図は、通勤手当の需給だけではなく、通勤時に交通事故や自然災害などのトラブルに遭った時に保険料を受給する時に重要な書類となります。自身が普段使っている経路は、誰もが知っている経路とは限りません。通勤経路を書く時には、誰が見ても分かりやすい正確な経路図を書くように心掛けましょう。
通勤経路図の手書きでの書き方
それでは、ここからは通勤経路図の手書きでの書き方について紹介します。通勤経路図を手書きで書く場合、手間になることが割と多くあります。通勤経路図は、通勤手当や労災保険の申請などに必要になるので、通勤経路図の提出は避けて通ることが出来ないので、通勤経路の書き方には注意する必要があります。
略図の書き方
通勤経路図の書き方の1つ目は「略図の書き方」です。通勤経路図の略図を書く場合は、自宅から会社までの通勤経路図の分岐点(曲がり角)やお店や信号などのポイントを全て記入する必要はありません。分岐点(曲がり角)の場所や目立つ建物があればその建物名を記入していくだけでも大丈夫です。
通勤経路図を書く場合、「どのような経路を使って自宅から会社まで向かっているか」を連想しやすいポイント押さえておくと良いでしょう。また通勤経路図を書く時には、ルート検索サイトやアプリ、地図関連のサイトなどもあるので、参考にしながら通勤経路図を書くことも方法のひとつです。
また、通常使うルートとは違うルートを使って通勤する場合(子供の送迎・親の介護など)は、その旨を但し書きとして記載する必要があります。その場合は、会社側(上司・総務部署)などに記入していいのかの指示を仰いでから記入するようにしましょう。
電車通勤の場合
通勤経路図の書き方2つ目は「電車を利用する場合」です。多くの人が電車を利用して通勤しているのではないでしょうか?電車など公共交通機関を利用する場合は、自宅の最寄駅から会社の最寄駅を「○○駅から○○駅」と区間表記すると分かりやすくなります。
通勤する際に、いくつかの鉄道を利用する場合(乗り換えをする場合)には、路線名などの記入は必須となります。乗り換えする線路・区間や所要時間、運賃なども記載する必要があります。自分がどの路線で通勤しているのか把握しておく必要もあるので注意しましょう。
バスを利用する場合
通勤経路図の書き方の3つ目は「バスを利用する場合」です。電車同様、バス通勤をする人も多いのではないでしょうか?バス通勤している場合、通勤経路図は、自宅の最寄のバス停から会社の最寄のバス停までを「○○バス停から○○バス停」と区間表記すると分かりやすくなります。
バス通勤の通勤経路図の書き方として、自宅の最寄のバス停から会社の最寄のバス停までを直線で繋ぐと分かりやすいです。また略図の場合は、路線図を記入しても大丈夫です。電車通勤と違い、バス通勤は所要時間は交通状況により変わります。
そのため、バス通勤の所要時間を書く場合には、おおよその時間を記入します。実際にバスを利用した際の所要時間と、ルートが検索出来るサイトの所要時間を比較してみることをおすすめします。
車通勤の場合
通勤経路図の書き方4つ目は「車通勤の場合」です。地方で働く人の中には、車を利用して通勤している人も多い場合があります。自家用車を使用して通勤する場合、通勤経路図の書き方は、交差点や建物などのポイントを目印にした経路図を作成します。
車を利用しての通勤する場合、公共交通機関を利用していないため、移動距離数を元に通勤手当の額が計算される場合もあります。移動距離数は自動車の走行メーターを元に計算する事も出来ますが、ルート検索のサイトを利用して距離数を求める事もできます。
車で通勤する場合は、会社により申請された通勤経路をチェックすることもあるので、自宅から会社までの距離数が比較的少ない経路をルート検索サイトを使って確認し、申請することをおすすめします。
自転車通勤の場合
通勤経路図の書き方5つ目は「自転車通勤の場合」です。通勤経路図は「通勤手当」のために基本的に使われます。自転車で通勤している人には、通勤経路図の提出は必要ありません。安全面の観点から自転車通勤が禁止されている会社もありますので、自転車通勤を検討している人は、会社に相談するようにしましょう。
徒歩通勤の場合
通勤経路図の書き方6つ目は「徒歩通勤の場合」です。徒歩通勤も自転車同様、通勤に関する費用は掛からないので、通勤経路図の提出は必要ありません。
長距離を徒歩通勤する人で、公共交通機関を使うのが妥当だと会社から言われることもあります。その場合は、一度会社と相談をして、徒歩通勤にするか、電車やバス通勤にするのかを検討した方が良い場合もあります。
手書きの通勤経路図の作成例
ここからは手書きの通勤経路図の作成例について紹介します。自宅周辺や会社周辺の地図を書くように会社から言われても、すぐに書ける人は少ないのではないでしょうか?通勤経路図は、分かりやすく書くことが求められますが、正確な地図を書く必要はありません。
通勤経路図の作成例として重要なのは、自宅と会社の位置を目立たせることが重要となります。「通勤する経路を正確に書きすぎて、完成したら自宅と会社の場所が分かりにくくなった」という例もあるので注意しましょう。
電車で通勤する場合の作成例は、乗り換えをする駅、車で通勤する場合は、交差点の信号や建物などの場所や分岐点などを書くことは必須となります。分岐点は正確に書くことが求められますので、ルート検索サイトなどや自宅・会社周辺の案内図を参考にすることをおすすめします。
通勤経路図の作成例は、通勤経路と関係ない場所であっても、近所の周辺情報は記入しておくと良いでしょう。イメージが湧きやすくするためにも、自宅・会社周辺に警察署や交番、消防署や病院、コンビニエンスストアやスーパーなどが入っていると、現地の状況も分かりやすくなります。
通勤経路図のデジタルでの書き方
通勤経路図を作成する場合、デジタルを利用した書き方があります。インターネットのルート検索ツールでは、様々な自宅周辺の地図が公開されているので利用することが出来ます。ルート検索ツールには「グーグルマップ」がおすすめです。ここからは「グーグルマップ」を利用した通勤経路図の作成方法や作成例について紹介します。
グーグルマップなどを利用する
デジタルで通勤経路図を書く場合、グーグルマップなどのルート検索サイトの利用が便利です。ルート検索サイトを利用すると、自宅の場所から会社の場所までの経路や距離数、所要時間などが表示されるのでとても便利です。この記事では「グーグルマップ」などの検索サイトを利用した、デジタル通勤経路の作成例について紹介します。
デジタルでの通勤経路図の作成例
グーグルマップを利用したデジタルでの通勤経路図の作成例を紹介します。自宅が自動で表示されたら(表示されない場合もあります。)「経路」をクリックして、会社名などの目的地を入力すると「自宅から目的地」までの経路が表示されます。
グーグルマップの作成例は、経路の他に、距離や道順なども表示されます。自宅から会社までの経路が表示されたら、白紙に手書きで書き写します。表示された地図を見ながら書き写すことが出来るので、正確に記入することができます。
通勤経路図を変更する場合
ここからは通勤経路を変更する場合について紹介します。通勤経路が変更になる例として、主に引っ越しで住所が変更になるなどの、正当な理由がほとんどです。「住所変更したけど面倒だから届けなくてもいいや」「何もないから提出が遅くなってもいいや」と考えている間に、トラブルが発生してしまう場合もあります。
引っ越しなどで住所変更が生じた場合、通勤経路図を申請しておかないと、通勤手当の不正受給になってしまう可能性もあります。そのため引っ越しなどで通勤経路に変更があった場合には、会社の就業規則を確認、ルールに沿って通勤経路図の提出が必要となるので、引っ越しをして通勤経路が変わる場合には注意が必要です。
就業規則を確認して会社内のルールに沿って提出
引っ越しなどで通勤経路が変更になった場合、会社の就業規則を確認して会社内のルールに沿って変更後の通勤経路図を提出する必要があります。通勤手当は、会社の就業規則により、必要経費として支給されています。そのため、申請した通勤経路・通勤手段を使用して通勤しなければいけません。
引っ越して通勤経路が変更になった場合でも、新たに通勤経路図を提出する必要があります。通勤経路を偽って申請した場合は、トラブルに発展しやすくなるので注意が必要です。そのため申請した通勤経路は偽らないようにしましょう。
通勤経路を偽った例として挙げられるのは、電車やバスなどの公共交通機関を利用しているのに、徒歩や自転車で通勤している場合です。埠頭詐取となり、ひどい場合には懲戒処分を受けることもあります。また運賃などを必要以上に水増し請求した場合も同じです。
上記に挙げた例は、トラブルに繋がりやすいため、注意するようにしましょう。また引っ越しをして、通勤経路が変更になった場合にも、速やかに変更した通勤経路図を申請するようにしましょう。その際には会社のルールに沿って提出をするようにしましょう。
通勤経路図が必要な理由
通勤経路図がなぜ必要なのか気になる人もいるのではないでしょうか?会社に勤務している場合、従業員の通勤手当(交通費)の計算に通勤経路図が使われます。また出勤中に不慮の事故に遭ってしまった場合、労災保険から保険金を申請するため、自宅から会社までの通勤経路を申請しておく必要があります。
通勤手当とは?
通勤手当は、会社により通勤手当の上限が設けられている場合があります。また全額支給される会社もあります。公共交通機関を利用して通勤している場合には、交通費の計算も調べやすくなっているので、あまり問題はありませんが、車で通勤している場合には、交通費ではなく「通勤距離」として申請することが多いので、注意しましょう。
車を利用して通勤する場合は、交通費ではなく距離で計算される場合があると紹介しました。会社側からは効率的なルートでの申請を求めてきます。そのため、必要以上に通勤までに時間が掛かるルートで申請すると、通勤経路図の再提出を会社側から求められることがあるので、最短ルートの経路図で申請するようにしましょう。
労災保険とは?
労災保険とは、通勤時に自然災害や交通事故が発生した場合、労災保険の適用になることがあります。通勤経路図は、労災保険の適用を受ける場合に必要になる重要な書類です。合理的な通勤経路であるかや、通勤経路を偽っても、正当な理由であるかが求められます。
労災保険を受ける場合、被災した従業員の通勤経路が、正規の経路なのかをチェックするために、労働基準監督署も関わってくる場合もあります。そのため、通勤経路図は正確に分かりやすく書く必要があります。
自然災害とは?
自然災害とは、自然現象(地震・台風など)により、人命や社会的環境に何かしらの被害が起きたことを言います。通勤時にもし自然災害で被害に遭った場合、通勤経路図があると安否の確認や自宅から会社までの距離、交通手段などを会社側として把握しやすくなります。
自然災害が発生した際にも、通勤経路図は重要となってきます。申請された経路で通勤をしているのかどうかが大きなポイントになります。通勤経路を偽っていた場合には、労災保険の申請が降りないこともあるので注意するようにしましょう。
通勤経路図の参考になるもの
手書きで通勤経路図を書く場合、参考になるものは何かないかと探す人も多いのではないでしょうか?インターネットのルート検索サイトも参考になりますが、インターネット環境がない人がいる場合もあります。その際にお手本になるのが「広告チラシ」です。ここからは、なぜ「広告チラシ」が参考になるのかを紹介していきます。
広告チラシが参考になる
自宅周辺の経路図を書く場合に参考になる「広告チラシ」がなぜおすすめなのかを紹介します。自宅の近所にあるスーパーなどの広告チラシには、お店の場所の「地図」が書かれていることがあります。その地図を参考にすることが出来ます。
お店の広告チラシには、お店までの略図が掲載されていることがあります。周辺の主要な場所や大通りなどが分かりやすく書かれています。道の分岐点の角度なども詳しく書いてあるので参考にすることができます。
広告チラシは、新聞に入っている場合もありますが、直接店舗にいけば置いてある場合もあります。通勤経路図の参考になるので、ぜひ広告チラシを参考にしてみてはいかがですか?
通勤経路図は通勤経路をわかりやすく伝えるために必要
通勤経路図の作成方法や作成例、変更方法などについて紹介しました。通勤経路は、自宅から会社までの通勤手当だけではなく、自然災害や交通事故に遭った際にも必要になるとても重要な書類です。インターネットや広告チラシなどを参考にして、誰が見ても分かりやすく書くように心がけましょう。その際にこの記事を参考にしてもらうと幸いです。