「ご検討の程宜しくお願い致します」の意味と正しい使い方!例文や英語表現も!

「ご検討の程宜しくお願い致します」の意味と正しい使い方!例文や英語表現も!

ビジネスシーンでは「ご検討の程宜しくお願い致します」という言葉をよく使いますが、一体どのような意味があり、どんなタイミングで使う言葉なのでしょうか。このページでは「ご検討の程宜しくお願い致します」の正しい意味と使い方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.「ご検討の程宜しくお願い致します」の意味
  2. 2.「ご検討の程宜しくお願い致します」の類義語
  3. 3.「ご検討の程宜しくお願い致します」の使い方
  4. 4.「ご検討の程宜しくお願い致します」の例文
  5. 5.「ご検討の程宜しくお願い致します」の間違い例文
  6. 6.「ご検討の程宜しくお願い致します」に対する返事
  7. 7.「ご検討の程宜しくお願い致します」の英語表現
  8. 8.気づかいのある前置きをおくとより丁寧になる
  9. 9.「ご検討の程宜しくお願い致します」を目上の人に使おう

「ご検討の程宜しくお願い致します」の意味

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「ご検討の程宜しくお願い致します」という言葉は普段の生活では使われることはほとんどありませんが、ビジネスではよく使われる言葉です。似たような意味合いの言葉には「ご検討いたただければ幸いです」「ご検討いただきますよう」等があります。

しかし「ご検討の程宜しくお願い致します」という言葉の正しい使い方をご存じでしょうか。ビジネスの場面では正しい言葉使いを求められます。間違った使い方をしては先方に誤解や不快感を与える失礼な表現となってしまいます。この記事では「ご検討の程よろしくお願い致します」の正しい意味や類義語、ビジネスにおいての使い方をご紹介します。

「ご検討の程宜しくお願い致します」の意味合いをしっかりと理解して、ビジネスシーンに活かすようにしましょう。

良く調べて考えてもらうようにお願いする

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「ご検討の程宜しくお願い致します」という言葉には相手に伝えた事柄について良く調べて考えてもらうようにお願いするという意味が込められています。「ご検討」は検討という言葉の丁寧語です。検討には「よく調べて考えること」「物事をよく調べてその良し悪しを考える」をという意味があります。

「検討する」と「考える」では少し意味合いが変わり、「検討する」のほうがより深く考えて吟味する意味になります。

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「~の程」という言葉には、「~してくれるよう」「~してもらうよう」という意味があります。相手にお願いしたいことを柔らかい表現で伝えたい時に使われることが多く、初対面の人や商談相手、上司等の目上の人に使います。似た表現で「~して下さい」という言葉があります。

こちらは「~の程」よりも相手に強制させる意味が少し強いのでビジネスシーンでは相手に不快感を与える可能性があります。頼み事をし辛い相手に極力失礼のないよう頼み事をする時は「~の程」と表現するのがベストです。

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「宜しくお願い致します。」は「お願いする」の謙譲語です。この言葉において「宜しく」のフレーズには意味が無く、「お願い致します」というフレーズに伝えたい気持ちのほとんどが詰まっています。「お願い」は「願い」の謙譲語表現で、「致します」には自ら率先して相手のために何かするという意味があります。

「ご検討の程宜しくお願い致します」の類義語

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「ご検討の程宜しくお願い致します」は「ご検討」「~の程」「宜しくお願い致します」の3つを組み合わせた言葉です。類義の言葉を使えば「ご検討の程宜しくお願い致します」以外の表現でも問題なく使うことが出来ます。

「ご検討の程宜しくお願い致します」には同じ意味合いを持つフレーズがいくつかあります。「ご検討」という言葉は似たようなニュアンスを持つ表現が多数あり、正しい意味を持つのであれば違うフレーズで代用しても大丈夫です。ここでは「ご検討の程宜しくお願い致します」の類義語をご紹介します。

①ご一考

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「ご一考」は「良く調べて考えてみること」を意味している「ご検討」の類義語です。「ご一考」という言葉を使う時は「ご一考の程宜しくお願い致します」となります。読み方は「ごいっこう」と読みます。「ご一考」という言葉は相手に良く調べて考えてもらいたいことを頼む時に使用します。

「ご一考いただければ幸いです」という言い回し方は丁寧で謙虚なニュアンスを持った言葉で、ビジネスシーンでよく使われる言葉です。

②お考え

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「お考え」も「ご検討」と同義に言葉です。しかし「ご検討」よりも丁寧さという観点では少し劣ります。敬語という意味ではどちらも同じですが、ビジネスシーンや目上の人に使うのではなく親しい相手に使うのがおすすめです。使い方としては「お考えの程宜しくお願い致します。」となります。

似たニュアンスを持つ類義語に「ご意向」「思し召し」「みこころ」等がありますが、これらは相手にお願いや頼み事をする時には使えません。

③ご考慮

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「ご考慮」も「ご検討」の類義語です。意味としては「考えとめぐらすこと、よく考えあらわすこと」になります。単に考えるという意味ではなく、物事を様々な要素を含んで考え合わせるという意味があるので「ご検討」と少しニュアンスが違います。「ご検討」と同じく相手によく考えてもらうことを丁寧な言い回しでお願いする時の言葉です。

「ご検討の程宜しくお願い致します」の使い方

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「ご検討の程宜しくお願い致します」という言葉は相手に失礼のないよう頼み事をする時に使うことが出来ますが、使い所をしっかりさせておかなければなりません。ビジネスシーンではその場に合った適切な言葉を適用なタイミングで使うことが重要になってきます。ここでは「ご検討の程宜しくお願い致します」の正しい使い方やその類義語をご紹介します。

日本語の尊敬語や謙譲語はきちんとした使い方を知らないと間違った日本語になってしまいます。目上の人と会話をする時は正しい言葉遣いを心掛けなければなりません。

頼み事をする時

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「ご検討の程宜しくお願い致します」を使うのに一番適したシーンは商談相手や目上の人等、頼み事がし辛い相手に失礼のないよう頼み事をする時です。親しい相手や後輩であれば頼み事をするのは簡単ですが、自分よりも立場が上の方や慎重にならなければならない相手ではそもそも頼み事自体億劫になってしまいます。

そんな相手に頼み事をする時、極力失礼のない言葉で相手に伝えるのに使えます。口頭でもメールでも使えます。

ビジネスメール結び締めに使用

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「ご検討の程宜しくお願い致します」という言葉はビジネスシーンの結び締めに使うことも出来ます。取引先や上司へ何かしらの依頼やお願いのメールの文末に付け加えるとメールに丁寧さが加わります。代用の言葉で「ご検討の程何卒宜しくお願い申し上げます」でも大丈夫です。

ビジネスメールに使う言葉と会話で使う言葉は使いどころに微妙な違いがあります。ビジネスメールで使う敬語には前にクッション言葉を付け加えることでより丁寧な文にすることが多いです。

「お忙しいところ~」と付け加えるとより丁寧になる

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メールや手紙等の取引先の相手や目上の方とのやりとりをする時は「お忙しいところ」等のクッション言葉を使うとより丁寧になるのでおすすめです。類義語としては「ご多忙」「ご多用」という言葉も使えます。クッション言葉はビジネスシーンで使う場面も多いのでいくつか覚えておくと便利です。

「お忙しいところ」は相手に依頼やお願いをする時以外にも感謝の意を伝える時にも使える言葉です。社交辞令の1つでもあるので相手が実際に忙しいかどうかに関係なく使うことも出来ます。

「ご検討の程宜しくお願い致します」の例文

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「ご検討の程宜しくお願い致します」は敬語です。ビジネスシーンで使う時に間違えた使い方をしないためにも実際にどのようにして使うのか知っておかなければなりません。また、違う表現で使う時にはそれぞれ適した使い方があります。ここでは「ご検討の程宜しくお願い致します」を使った例文や類義語をご紹介します。

「検討」を使用した様々な例文

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「ご検討」は「検討」の丁寧語です。検討には「良く調べて考えること」という意味があります。検討という言葉に漢字を付け加えることで「再検討」「検討中」等の違う意味の言葉にもなります。ビジネスシーンでは相手を敬う「ご検討」と表現することが多く、後に「ください」「お願い致します」と続けます。

自分や相手の立場、その時の状況に応じて丁寧語や謙譲語に分けて、類義語や例文の言葉を使い分けるのがおすすめです。

①ご検討の程宜しくお願い致します

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「ご検討の程宜しくお願い致します」は「ご検討」と「の程」「宜しくお願い致します」の三つの言葉で構成されています。「ご検討ください」よりも丁寧な言い回しで柔らかい印象を相手に与えることが出来ます。「ご検討」以外にも「ご査収」「ご鞭撻」等の言葉でも使われることが多いです。

「~の程宜しくお願い致します」は表現のバリエーションが多い言葉なので様々なビジネスシーンで活躍します。依頼や願い事、メールの文末で使います。

例文として「ご検討の程何卒宜しくお願い致します」「お忙しいところ恐縮ですがご検討の程宜しくお願い致します」等、文の前や間に気づかいのあるフレーズを挟むとより丁寧になります。

②ご検討いただければ幸いです

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「ご検討いただければ幸いです」は相手にへりくだって頼み事をする時に使う言葉です。ビジネスシーンでは自分をへりくだった言葉の謙譲語を使うことが多いです。相手に「ご検討」を催促する立場なので「幸いです」と付け加えることで丁寧な表現になります。「幸いです」は相手に対して感謝の意をへりくだって表現する時の言葉です。

例文として「ご検討いただければ幸いです。何卒宜しくお願い致します」「上記につきご検討いただければ幸いです。何卒お願い申し上げます」等、後に「宜しくお願い致します」を付けるとより丁寧になります。

③ご検討ください

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「ご検討ください」は相手に依頼や頼み事をする際に使う言葉で最もシンプルな言葉です。この言葉を使う時は目上の方や取引先ではなく、自分と同じ立場の人に使うことが多いです。相手に非がある場合の返事としても使うことがあります。「~ください」は「くれ」の尊敬語です。

相手に強制させる意思が少し強くなる言葉なので相手によっては失礼に感じる人もいます。ビジネスシーンでは依頼やお願いをする相手を見据えて、使う場面に気を付けるようにしましょう。

例文として「ご検討くださいますようお願い致します」「ご検討願います」「ご検討くださいませ」等少し砕けたシンプルな使い方をすることが多いです。

④ご検討よろしくお願いします

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「ご検討の程」よりもシンプルにはっきりと言い回す時に使う言葉です。「ご検討の程宜しくお願い致します」という言葉はとても丁寧な表現ですが、相手によっては回りくどいと捉われる場合があります。メール等の文書で使う場合は前後の文章が長くなってしまった時に使うのがおすすめです。

⑤ご検討をお願いします

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「ご検討をお願いします」は「ご検討宜しくお願いします」と同様に文章が長くなった時や口頭でシンプルに伝える時に使うのがおすすめの言葉です。取引先の相手と何度もやりとりをしている時は毎回「ご検討の程宜しくお願い致します」と長い言葉は使わず、「ご検討をお願いします」とあえて短くするのも好印象です。

⑥ご検討いただけますでしょうか

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「ご検討いただけますでしょうか」は自分から相手に頼む時ではなく、相手から依頼があり、その内容に対する修正を求める時に使う言葉です。ビジネスシーンでは相手からの依頼やお願いに対して自分から交渉したり修正を求める場面が必ずあります。

その際には自分の意見を述べた後に「ご検討いただけますでしょうか」と続けることで相手に対して失礼のないように物事を進めることが出来ます。

「ご検討いただけますでしょうか」は他の類義語や例文と違い、相手に対して問いかけている言葉です。メール等の文章よりも電話や商談等実際に相手と話す時に少しカジュアルに依頼やお願いをする時に使うのがおすすめの言葉です。

⑦前向きにご検討いただけましたら幸いです

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ビジネスシーンでは自分が依頼、お願いした内容が相手にそぐわない場合もあります。自分が案件を提示した際に相手が難色を示した時や、表情が曇った時は「前向きにご検討いただけましたら幸いです」と付け加えます。難しい商談では高圧的な印象を与える言葉はNGなので相手に対してへりくだった言葉を使うのがおすすめです。

この場合は前置きとしてクッション言葉を置いてより丁寧にするとより効果的です。「お忙しいところ恐縮ですが」や「お手数をお掛けしますが」等のクッション言葉を付けるようにしましょう。

「ご検討の程宜しくお願い致します」の間違い例文

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「ご検討の程宜しくお願い致します」には様々な言い回しがありますが、正しい使い方をしないと相手に対して失礼になってしまいます。間違える時は言葉の意味を捉えてなかったり言い回しが間違っていたりすることが多いです。こちらから相手に依頼する立場なので意味を理解して正しい使い方で相手に伝えるようにしましょう。

ここでは相手に検討してもらう時の言葉での間違った例文や類義語のようで違う言葉をご紹介します。

宜しくご検討ください

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「宜しくご検討ください」という言葉は正しい使い方のようにも見えますが、この使い方は間違っています。「宜しく」という言葉は後に「お願いします」と合わせて使う言葉です。なので「宜しくご検討ください」では「宜しく」の後に「ご検討」と続いているので意味が通じなくなっています。

このように一見正しいようでも間違って浸透しているビジネスワードは実はたくさんあります。他には「いつもお世話様です」「ご一緒します」「お休みを頂いております」等があり、敬語や文法が違っていたり間違った類義語を使っている場合が多いです。

「ご検討の程宜しくお願い致します」に対する返事

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逆に自分が取引先から「ご検討の程宜しくお願い致します」と言われた時には、一体どのように返事をするのがベストでなのでしょうか。相手から依頼された場合、自分が検討した結果をしっかりと相手に伝えなければなりません。良い結果でも悪い結果でもきちんと相手に返事をすることが一番の礼儀となります。

ここでは相手から「ご検討の程宜しくお願いします」と言われた時の返事の仕方と、返事の例文をご紹介します。

①返事は曖昧にしない

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相手から「ご検討の程宜しくお願い致します」と言われた時の返事は決して曖昧な表現にしてはいけません。自分が出した結論が良いものであれば返事もしやすいですが、まだ決まってない場合や悪い結果であった場合は返事を返しづらいものです。相手に結果を伝える時はどのような結果であれはっきりと相手に返事をするようにしましょう。

例文として「承ります」「請け負います」を使うのが一般的です。類義語に「承諾します」「引き受けます」「お受けします」等があります。

②要求を承諾する場合

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返事で相手の要求を承諾する場合、「承ります」「請け負います」と返事するのが一般的です。ビジネスシーンでは相手に対して敬意を示す言葉遣いが重要視されるので「わかりました」「かしこまりました」等の返事では不十分です。依頼を引き受ける返事をする時は「~させていただきます」という返事もおすすめです。

「承ります」「請け負います」「~させていただきます」は返事のフレーズとしてはかなり堅苦しい部類です。使う場面や相手によってはもっとフランクな返事の方が良い場合もあります。

③断る場合

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相手からの依頼や要求を断る場合は、しっかりと断る理由を伝える必要があります。相手の方も何故断られたのか気になりますし、こちらも理由もなく断るのは失礼になります。出来るのであれば断る理由と一緒に代替案を提示するのがベストな返事です。断るからといって今後のつながりが無くなるという訳ではありません。

その後の付き合いのためにも「またの機会に」等、今後も付き合っていく姿勢を示す言葉を付け加えることで印象もよくなります。

相手の要求を断る内容の返事の例文としては「ご希望には答えかねます」「ご辞退させていただきます」見送らせていただきたく存じます」と返事をするのが一般的です。前に理由を付けて、後に「またの機会に」等の言葉を付けるようにしましょう。

「ご検討の程宜しくお願い致します」の英語表現

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取引相手が外国人の場合「ご検討の程宜しくお願い致します」を相手の国の言葉で伝えなければなりません。英語で伝える場合も日本語と同様に表現する言葉の言い回しがいくつかあります。ここでは「ご検討の程宜しくお願い致します」の英語での表現と例文、使い方をご紹介します。

日本語と同様に英語での言い回しも多くの種類があります。相手と状況によって上手く使い分けるようにしましょう。

英語で敬語を表現する時に間違ったフレーズを使うと場合によっては相手にタメ口を言っているのと同じになってしまいます。類義語等、同じ意味を持つフレーズでもいくつかバリエーションを持っておくようにしましょう。

英語表現はカジュアルな響き

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「ご検討の程宜しくお願い致します」の英語表現はカジュアルな響きのフレーズが多いです。より丁寧な表現をするのであれば主語が入っているフレーズを選ぶのがおすすめです。主語が無いフレーズは少し冷たいイメージを相手に持たせてしまいます。フレーズ全体の意味をしっかりと理解して実践するようにしましょう。

海外で実際に使われているフレーズを真似して使うのもおすすめです。英語に慣れていない人はビジネス用の敬語と普段使いのフランクな英語の違いが分からないため知らずのうち相手に失礼なことを言ってしまう恐れがあります。

①Please kindly consider this matter

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「ご検討」は英語で「consider」と言います。「Please kindly」は英語でビジネスメールを送る時によく使われる言葉で、「どうか~していただきますよう」という意味があります。「this matter」は自分が依頼した案件のことを指しています。これらを組み合わせることで「ご検討の程宜しくお願い致します」という意味になります。

英語表現をそのまま訳すと「どうかこの件について検討していただきますようお願いします」となります。英語には日本語のような尊敬語や丁寧語が無いと思われがちですが、日本語と同じように丁寧な言葉は存在します。

友達や知り合いと会話する時の英語と違い、ビジネスで使う英語では丁寧な言い回しをするのが一般的です。

②I ask you to give this matter your consideration

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英語では丁寧にお願いをする時の表現として「could you please~」がよく使われますが、「I ask you」と表現する方がより自然な英語表現となります。「give consideration to」には「~を考慮する」という意味があります。メールではなく、電話や直接会って話す時に使う英語表現の1つです。

③Please take a think about it

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検討することを意味する英語には「consider」以外にも「think about」という表現があります。この英語は主に会話で使われることが多く、全く同じ意味を持つ類義語なのでどちらを使っても丁寧さに差はありません。「I will think about it」は相手からの依頼に対して「検討します」と答える時の決まり文句でビジネスシーンでよく使われます。

④Thank you for your time and consideration

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「Thank you for your time and consideration」は他のフレーズと同じく「ご検討の程宜しくお願い致します」を意味する言葉ですがビジネスメールの結びの言葉としてよく使われる英語表現です。取引先に何かしらの依頼やお願いをする時に使われる決まり文句の1つとして使用されます。

⑤Please give it some serious consideration

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「Please give it some serious consideration」は日本語訳にすると「前向きなご検討を何卒宜しくお願い致します」という意味になります。「serious」には「前向き」という意味があります。取引先に前向きに検討してもらいたい時には「give~some serious consideration」と表現するとより自然で丁寧になります。

気づかいのある前置きをおくとより丁寧になる

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より慎重になる相手の場合、「ご検討の程宜しくお願い致します」の前に気づかいのある前置きの言葉を添えることでより丁寧な印象を与える事が出来ます。主に取引先とのメールでのやり取りで使われることが多いです。ここでは「ご検討の程宜しくお願い致します」に添えると良い前置きの言葉の意味や使い方、例文をご紹介します。

恐れ入りますが

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文章をより丁寧にする場合は「たびたび恐れ入りますがご検討の程宜しくお願い致します」「お忙しいところ恐れ入りますがご検討の程宜しくお願い致します」のように気づかいのある前置きを入れるのがおすすめです。しかしそれだけ一文が長くなってしまうので文章全体が長くなってしまう時は無理に使う必要はありません。

「恐れ入る」の意味は「相手の厚意に対して恐縮する」です。相手に何かしら面倒な頼み事、お願いをする時や、何かを尋ねる、質問をする時に使います。

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似た意味を持つ言葉に「申し訳ありませんが」がありますが両者では使う用途が少し違います。「恐れ入りますが」は相手の行為に対して使う言葉で、「申し訳ありませんが」は自分の行為に対して使う言葉です。「恐れ入りますが」は謙譲表現で、相手の行為を敬う時に使う言葉です。自分の行為に対して使うのは間違いです。

ビジネスシーンで自分の都合を押し付ける時や相手に迷惑をかけてしまっている時等、自分に非がある場合は「申し訳ありませんが」を使うようにしましょう。

恐縮ですが

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「恐縮ですが」というフレーズは「恐れ入りますが」と同じ使い方が出来ます。例文としては「恐縮ですがご検討の程宜しくお願い致します」「大変恐縮ではございますがご検討の程宜しくお願い致します」等のように使います。「恐縮ですが」には「申し訳ありません」「ごめんなさい」等の謝罪の意味が込められています。

なので「恐縮ですが」の後には頼み事や何かに対して辞退する意味が込められた文章が続くことが多いです。感謝の意を表す時にも「恐縮」という言葉が使われます。目上の人に気づかいをしてもらった時は「ありがとうございます」よりも「恐縮です」がおすすめです。

お手数お掛けしますが

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「お手数」又は「お手間」とも言います。「お手数お掛けしますが」には「手間をかけてしまいますがよろしくお願いします」という意味が込められています。お詫びと感謝を同時に丁寧に伝えることが出来る便利な言葉なので、様々な使い方が出来ます。

「お手数をおかけしますが」は相手に手間をとらせることに対して向ける言葉です。とても使い勝手の良いフレーズですが便利な反面間違った使い方をしないように注意が必要です。決して自分に対しては使わないようにしましょう。「お手数」の類義語には「ご迷惑をお掛けしますが」「ご面倒かとは存じますが」等があります。

勝手を申し上げますが

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「勝手を申し上げますが」は上司等の目上の方や取引先の相手に何かしら身勝手な頼み事をする時に使う言葉です。例文としては「勝手を申し上げますが何卒ご検討の程宜しくお願い致します」「勝手を申しますがどうかご検討の程宜しくお願い致します」といった使い方が出来ます。

自分が依頼、お願いした内容に何か後ろめたさを感じる時は「勝手を申し上げますが」と付け加えることでより丁寧になります。類義語に「ご無理を申し上げまして恐縮ですが」「こちらの都合ばかりで申し訳ございませんが」等があります。

「ご検討の程宜しくお願い致します」を目上の人に使おう

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「ご検討の程宜しくお願い致します」には様々な言い回しの例文や類義語があり、それぞれに使用する適したシチュエーションがあります。「ご検討の程宜しくお願い致します」は主に会社の取引先や上司等の目上の人に使うのが一番自然な使い方です。

例文や類義語でも間違った使い方をすると恥をかいてしまうのでしっかりと意味を捉えて正しい使い方でビジネスシーンで役立てるようにしましょう。

どっこい
ライター

どっこい

会社員兼個人投資家の27歳。趣味は中国の地方料理やシンガポールなどのマニアックな料理の研究、映画鑑賞。 仕事とデイトレードをこなしながら、スクレイピングなどのプログラミング知識も習得中。 横のつながりを大切することをモットーとして頑張ります。

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