名刺の正しい渡し方・受け取り方とは?片手・同時・複数の場合についても解説

名刺の正しい渡し方・受け取り方とは?片手・同時・複数の場合についても解説

あなたは名刺交換の基本を押さえていますか?正しい渡し方と受け取り方を状況別で解説していきます。よくある名刺の渡し方Q&Aも紹介!ビジネスの基本は名刺交換からスタートします。この機会に名刺交換をマスターしてビジネスを成功させましょう!

記事の目次

  1. 1.名刺交換はビジネスの基本!
  2. 2.名刺の正しい渡し方【1対1の場合】
  3. 3.名刺の正しい渡し方【複数人の場合】
  4. 4.名刺の正しい渡し方【同時交換の場合】
  5. 5.名刺の渡し方の注意点
  6. 6.名刺受け渡し方法の注意点
  7. 7.名刺が縦向きと横向き
  8. 8.名刺の渡し方Q&A
  9. 9.名刺受け渡し方法【応用テクニック】
  10. 10.海外の人との名刺交換
  11. 11.貰った名刺を捨てる場合はシュレッダーにかける
  12. 12.名刺の正しい受け渡し方をマスターしてビジネスを成功させよう!

名刺交換はビジネスの基本!

ビジネスはいつも名刺交換から始まります。名刺交換はこれからのビジネスを円滑に進めるための入口であります。場数をこなせば慣れてくるものですが、あなたは名刺交換の基本を押さえていますか?

名刺は、あなたがその会社の人間であることを証明してくれる大事な文書でもあります。今回は名刺交換のマスターとなるための基本や名刺交換に関するQ&Aをご紹介します。

名刺交換で第一印象は決まる

Photo byFree-Photos

初めての方と商談をする前には、必ず名刺交換から始まります。自分の第一印象が決まる名刺交換という大事なシーンで、マナーのなっていない渡し方をしてしまうと、その後のお付き合いに影響が出てしまいます。無礼にならないように名刺交換のマナーをしっかり押さえておきましょう。

名刺の正しい渡し方【1対1の場合】

Photo byTeroVesalainen

ではまず、1対1の場合の名刺の正しい渡し方について見ていきましょう。基本のポイントは「名刺交換のやりとりにおいて常に相手の方に敬意を払うこと」「名刺交換のやりとりは常に目下の方が先に差出し、目上の人が先に受け取ること」です。このポイントをふまえて、場面ごとの細かい渡し方の注意点も解説していきます。

①名刺入れを用意する

Photo byJESHOOTS-com

まずは名刺入れを手元に用意して、すぐに名刺を渡せるようにしておきましょう。名刺は切らしていないか、名刺を出した時に名前が相手のほうを向くように入れてあるか、事前に準備しておくことも大切です。目下又は訪問者から相手の方に近づき、先に名刺を差し出すようにします。

②名刺入れから名刺を出す

名刺入れを使わずに定期入れや手帳などに名刺をはさんでいると、手あかやシミが付いたり、角が折れ曲がってしまいます。汚れた名刺を渡すことは失礼に当たります。また、ポケットから直接名刺を出すこともマナー違反になります。常に綺麗な名刺をすぐに出せるように名刺入れを準備しておきましょう。

③名刺を両手で渡す

Photo by3dman_eu

名刺を渡す際に、名刺入れは名刺の下にして座布団のように持ち、両手で渡すようにします。名刺を持つ手は、なるべく文字に指がかからないように注意しましょう。その際に、名刺を相手の方に向けて出し、読みやすいようにしましょう。両脇をしめ、胸の高さまで持ってきます。

ここで気を付けなくてはいけないのが、相手の方の目の前で名刺の向きを変えることです。これは「手のひら返し」と言われ、「裏切る」という暗示があるため、タブーとされています。渡し方をしっかり確認しておきましょう。

④会社名・肩書・名前を正確にはっきりと伝える

Photo byrawpixel

名刺交換の場は、自分を売り込む最高のポイントということを意識しておくのが重要です。まず、名刺を持ち会釈をしながら「会社名・肩書・名前」を正確にはっきりと言いながら、名刺を相手の方に両手で差し出します。

自分が働いている企業が世間一般に知られていない事業内容の場合は、事業内容の紹介もしましょう。また、趣味や出身地など相手との会話を盛り上げるために付け加えるのも良い方法でしょう。

⑤名刺交換の時は相手より低い位置で渡す

Photo by pockethifi

名刺を渡し自己紹介をする時に、謙虚さを表すため相手よりも低い位置から差し出すようにしましょう。しかし、あまりにも低い位置で名刺を渡すと、相手の方は見える位置まで持ってこないと名刺の内容を認識できません。理想の渡し方は胸の高さで、そのままの姿勢でも読める位置で渡すようにしましょう。

⑥相手の名刺を左手で受け取る

Photo byDeedee86

相手の方も名刺を差し出している場合に受け取る時は、お互いに右手で名刺を差出し、左手で受け取るようにしましょう。その際に、名刺入れは座布団のように受け取った名刺の下に持ちます。

相手の方が左手でこちらの名刺を持った時点で、自分の空いた右手を受け取った相手の方の名刺に添えて下さい。そうすることで、名刺を片手ではなく両手で頂いている形にすることができます。

⑦受け取った名刺は両手で持つ

Photo byTeroVesalainen

名刺を受け取った後は、胸の高さより下におろさないようにして両手で持ちます。また、相手の方の前で名刺を見る時は「○○様ですね」と、名刺を見ながら相手の方の名前を復唱するようにしましょう。読み方が分からない場合は、仕事の話が始まる前の名刺交換のタイミングで聞くようにします。

⑧名刺を貰ったら「頂戴します」

相手の方から名刺を頂く時は、黙って受け取ってはいけません。「頂戴します。よろしくお願い致します。」と一言添えて受け取るようにします。受け取る時に、名前や社名・ロゴなどの文字に指がかからないように気を付けましょう。もらった後はしばらく胸の高さで持ち、名刺を眺めるようにします。

名刺の正しい渡し方【複数人の場合】

Photo byStartupStockPhotos

名刺交換では、自社側が複数人で先方を訪れる場合もあれば、先方が複数人いる場合もあります。1対1の名刺交換の渡し方は慣れるとそれほど難しくはないでしょう。

問題は複数人での名刺交換の渡し方です。基本的な名刺交換の渡し方の流れは1対1の時と複数人の時とは変わらないのですが、複数人の場合は同時に名刺交換をすることになり、順番に注意が必要です。それでは詳しく見ていきましょう。

順番に注意!

Photo bygeralt

複数人での名刺交換で最も注意するべき点は名刺交換をする順番です。複数人で渡す場合の順番は、役職の高い人から渡すようにします。例えば、相手が「部長」と「課長」の2人、こちらが「係長」と「新人」の2人で訪問した場合は、「部長・係長」「部長・新人」「課長・係長」「課長・新人」の順番に名刺交換をします。

立ち位置も重要になってきます。複数人での名刺交換は目上の人から行うので、こちら側は必ず役職順に並んで先方と対面するようにします。交換する時になってから立ち位置を入れ替えるよりも、最初からきれいに並んでいた方がスムーズに行えます。

複数人で名刺交換する際のやり方

Photo by089photoshootings

複数人で名刺交換を同時に行うと、どの名刺が誰のものなのか分からなくなってしまいます。商談中に名前を間違えてしまうと大変なことになってしまいます。

複数人で名刺交換を同時にした時の失敗を防ぐために、受け取った名刺は相手の方が座っている席に対応させて自分の左側に並べるようにしましょう。もし、並べる前に分からなくなってしまった場合は、席次を見て並べるようにします。

名刺を渡す順番を把握していなかったり、マナーを知らずに慌ててしまったりすると、相手の方に不快な印象を持たれてしまう可能性があります。第一印象を良くするためにも、複数人で同時に名刺交換をした時のルールやマナーを把握しておきましょう。

複数人で名刺交換をする時のテクニック

複数人と同時に名刺交換をする場合、それぞれの方と名刺交換をするたびに、名刺入れから名刺を取り出すことになるため、ぎこちない動きになりやすいです。また、いただいた名刺を相手の方の目の前で重ねることは、不快を与える場合もあります。

こうした複数人と同時に名刺を交換するときのちょっとしたテクニックを教えましょう。5人と同時に名刺交換するのであれば、5枚取り出しておきます。その取り出した名刺の束を、名刺入れのふたの下に入れておくのがポイントになります。

名刺交換をするたびに、ふたの下にある名刺の束の下側から、1枚を取り出すのです。相手から受け取った名刺は、名刺入れの上で受け止めるようにします。名刺入れの上で受け取った相手の方の名刺は、ふたの下にある名刺の束の上に置くようにします。受け取った名刺は再びふたの下にある最初の方の名刺の上に重ねるようにします。あとはこの繰り返しです。

名刺の正しい渡し方【同時交換の場合】

Photo byBenediktGeyer

同時交換での名刺の渡し方は、目下の人から先に渡すのが基本のやり方ですが、ビジネスの現場では自分が先に名刺を受け取ってしまったら、相手の方が目下になってしまうのではないか。と考えてしまい、お互いに先に渡そうとして、スムーズに名刺交換ができないことがあります。

そのため、最近は名刺を同時交換することが多くなってきました。また、複数人での名刺交換でも同時交換をする場合があります。

同時交換のスムーズなやり方

Photo byrawpixel

では、同時交換のスムーズな渡し方について見ていきましょう。同時交換の場合は片手で渡し、片手で受け取ることになります。まず、胸の前で両手で名刺を持ち、相手の胸の前に差し出します。その後、自分の名刺を片手(右手)で差し出し、相手の名刺入れに乗せます。同時に片手(左手)で相手の方の名刺を自分の名刺入れの上に乗せて受け取ります。

相手の方が片手でこちらの名刺を持ったら、空いた片手(右手)を相手の方の名刺に添えます。相手の方の名刺を片手ではなく、両手で頂いている形になるので、その後、手前に引き寄せます。

名刺の渡し方の注意点

Photo by3dman_eu

名刺交換はクライアントの第一印象を左右する、ビジネスパーソンは必ずおさえておきたいマナーです。大事な商談の場で失敗しないように、名刺を渡す時のマナーはしっかりと理解しておきたいことです。自分の名刺の渡し方がマナー違反になっていないか、今一度チェックしていきましょう。

もたもたしない

名刺入れを出す際にもたもたしている人がいますが、これはしてはいけません。これから名刺交換をすることが分かるので、その時点で名刺入れを出しておくようにしましょう。

相手の方に華麗にすばやく名刺を渡すことで自分の高いビジネス能力をアピールすることができます。しかし、相手の方から先に名刺を渡されてしまった場合は、先に頂くようにしましょう。

訪問時はこちらから渡す

相手の会社に訪問した場合は、必ずこちらから名刺を差し出すようにしましょう。また、訪問する時には、いつでも名刺を渡せるように、名刺入れから自分の名刺を1枚取り出して、名刺入れの蓋の間に挟んで持っておくと良いでしょう。

会社を代表して他社を訪問する際には、相手の方に失礼のない振る舞いやスムーズな名刺の渡し方をすることで、その後の商談等もうまく進めることができるでしょう。

立ち上がって行う

Photo byMabelAmber

名刺交換をする際には、必ず立ち上がってから行いましょう。応接室のような場所で先に座って待っていた場合は、相手の方が入室してきたらすぐに立ち上がって迎えるようにします。そして、テーブルなど障害物がある場合は、回り込むなどして直接相手に対面するように立ち、名刺交換をしましょう。

テーブル越しで行わない

Photo byhelpsg

名刺交換をする場合には、相手の方との間に何もない状態で行わなければいけません。例えば、会議室のテーブル越しに手を伸ばして名刺交換を行う渡し方はマナー違反になります。きちんと相手の方と直接対面して名刺を差出すようにしましょう。

部屋の構造上、立つスペースがなければ例外として机越しに名刺交換ができます。その際は「恐縮ですが、この場で名刺交換をさせて頂きます」と一言添えるようにしましょう。

名刺は名刺入れから出す

名刺交換をする際に、名刺をスーツの胸ポケットから直接だすのはマナー違反です。名刺は必ず名刺入れに入れて持ち歩くようにしましょう。財布から名刺を出すのもマナー違反とされています。見た目良くありません。

また、破れていたり、折れ曲がっていたり、汚れている名刺は決して使わないようにしましょう。さらに、名刺を切らさないようにするため、名刺を補充する習慣をつけておくことも大事です。

名刺は綺麗なものを

Photo by Jason Bagley

商談に向かう前に、自分の名刺に折り目や汚れが付いていないか、必ず確認するようにしましょう。清潔感のない名刺は、先方に「だらしなさ」や「信用できない印象」を与えてしまいます。お互いに気持ち良く挨拶を済ませるために、商談前に必ず名刺の状態の確認をする習慣をつけておくと良いでしょう。

名刺受け取り時はすぐに直さない

Photo by Cristiano Betta

もらった名刺は基本的には、打ち合わせや商談の最中にしまうことはマナー違反になります。資料などが多くある場合や、名刺の枚数が多く相手の方とのやりとりに不都合が生じてしまう場合は、一言相手の方に断りを入れて名刺入れにしまうようにします。打ち合わせや商談が終わり、相手の方が名刺をしまったら名刺をしまうようにしましょう。

名刺受け渡し方法の注意点

Photo byClker-Free-Vector-Images

ここまで、名刺の渡し方の注意点を見てきました。名刺交換の受け取りかたにも注意点がいくつかあります。知っているようで知らない、名刺の受け取り方について見ていきましょう。マナーや注意点を知っておくことで、スムーズに名刺交換をすることができます。ぜひ明日からの仕事に役立てましょう。

必ず両手で受け取る

Photo by Cadence Wu

名刺を受け取る時は、胸のあたりで両手を差し出し、自分の名刺入れを座布団のようにして受け取るようにします。まず片手(右手)で受けて、すぐに左手を添えるようにします。この時に相手の会社名や、名前の読み方を確認しておきましょう。

また、名刺を片手のみで受け取ったり、受け取った名刺を腰から下に下げるのは失礼にあたるので、気を付けましょう。

「頂戴します」を忘れない

相手の方から名刺を渡されたら「頂戴いたします」と言って、名刺入れの上で両手で受け取り、頭を下げるようにします。この時相手の名刺を見ながらではなく、相手の方の目をしっかり見て受け取るようにしましょう。また、「○○様ですね」と名前を確認しながら受け取ると好印象を与えることができるでしょう。

受け取った名刺は左斜め上に置く

Photo byStockSnap

名刺交換を終えて席についても、相手の名刺は名刺入れにしまわないようにしましょう。商談が始まったら、自分から見て左斜め上に相手の方の名刺を置きます。1対1の名刺交換の場合は、直接机の上に置くのではなく、自分の名刺入れの上に置くようにします。

書類や資料が机の上に広げられていて、置くスペースがない場合は一礼してから名刺入れにしまうようにしましょう。複数人で名刺交換をする場合は、役職の1番高い位の人の名刺を名刺入れの上に置き、その他の人の名刺は席順通りテーブルの上に置くようにしましょう。

受け取り時は指が名刺にかからないようにする

Photo byrawpixel

名刺を受け取る際に気を付けなければいけないことは、名刺を持つ指の位置です。相手の方の名刺のロゴや会社名・氏名の上に指を置かないようにしましょう。

相手の顔を見ながら名刺を渡し、そして受け取るという動作を同時進行で行うため、つい手元がおろそかになってしまいます。受け取る際は、1度相手の方の名刺を確認して、どの位置に指を置くか判断しましょう。

名刺の向きは相手が読めるように

Photo byrawpixel

名刺を渡す時は、名刺の向きにも気を付けましょう。名刺を渡す際、受け取った方がそのまま名刺に書かれた文字を読める向きが良いでしょう。つまり、自分から見て逆の向きに名刺を渡すようにします。

その場で慌ててしまわないように、名刺入れに入れておく時に逆向きにしておくとスムーズに渡すことができます。また、自分の指で名刺の文字を隠さないように気を付けましょう

目の前で直接書き込まない

Photo byFree-Photos

名刺に相手の方の特徴や知り得た会社の情報、名刺交換をした日付等を書き込む方がいると思います。ですが、商談中に本人の目の前で名刺に書き込むことはマナー違反になってしまいます。名刺にメモなどを書き込みたい場合は、相手の方がいない場所で書き込むようにしましょう。

片手で名刺を交換する場合

Photo byTeroVesalainen

どちらが目上か分からない時や、素早く名刺交換したい時などには、片手で同時に名刺交換することがあります。その際には、片手(左手)で名刺入れを持ち、片手(右手)で差し出すようにします。

受け取る時には、相手の名刺を自分の名刺入れに乗せて受け取るようにしましょう。また、自己紹介は同時に話すことができないので、相手の方と被らないように注意しましょう。

名刺が縦向きと横向き

かつて日本の名刺は、カラーの印刷はなく、真ん中に氏名が書かれている名刺が主流でした。また、住所や電話番号などは漢数字で記載されていたため、縦向きの名刺がほとんどでした。

しかし、1980年代から横向きの名刺が一般的になり、今ではメールアドレスやURLなど横向きでないと表現できないものが多くなり、横向きと縦向きが混在するようなデザイン名刺が増えました。横向きと縦向きで相手の方と自分の名刺の形が違う場合の受け渡し手順はどうなるのでしょうか?

縦向きと横向きの受け渡し方法

まずは自分の名刺の向きに合わせて名刺入れを持ち、下から自分の名刺を差し出します。もし、相手の方の名刺の向きが逆だった場合は、相手の方の名刺の向きに合わせて名刺入れを90度回転させるようにします。ポイントは途中で名刺入れの向きを回転させることです。こうすることでスムーズに受け渡しを行うことができます。

名刺の渡し方Q&A

Photo byPublicDomainPictures

名刺の受け渡しのマナーや注意点について見てきました。企業に何年も勤め、名刺交換には慣れている方でも、マナーを正しく身に着けているという自信がある方は少なく、「なんとなく」で済ませている方も多いのではないでしょうか?ここからは名刺の受け渡しでよくある質問をQ&A方式でご紹介します。

Q.目上の人が先に渡してきたら?

Photo byrawpixel

Q.目上の人先に渡してきたら?A.名刺交換は基本目下の方から渡すのがマナーです。しかし、万が一目上の方から先に名刺を差し出されてしまった場合は、必ず「申し遅れました」と一言挨拶した上で自分の名刺を差し出すようにしましょう。そして、相手の方が差し出した名刺より低い位置で差し出すことに気を付けましょう。

Q.名刺を忘れてしまったら

Photo byrawpixel

Q.名刺を忘れてしまったらA.名刺交換の際に、名刺を忘れてしまった場合は、「忘れてしまった」とは言わずに「あいにく切らしておりまして」と言いましょう。その後、会社に戻ってから詫び状を添えて相手の方に郵送します。すぐにまた会う予定があれば、その際に改めて名刺を渡すことも問題ではありません。

Q.名刺のしまうタイミングは?

Q.名刺のしまうタイミングは?A.相手の方が名刺をしまわない限り、基本的に商談が終わるまでは名刺入れの上に置いておきます。名刺をしまうタイミングは厳密には決まっていないので、その場の雰囲気で柔軟に対応するようにしましょう。一般的には商談がそろそろ終わるタイミングで名刺をしまうので、周りの方に合わせると良いでしょう。

Q.片手で名刺交換は失礼ではないの?

Photo byBru-nO

Q.片手で名刺交換は失礼ではないの?A.名刺交換は基本的に、自分の名刺を両手で相手の方に渡すのが一般的です。しかし、商談など複数の方達と同時に名刺交換をしなくてはならない場合は、片手で渡してしまうことになっても失礼にあたらないのです。

また、相手の方と1対1で名刺交換をする場合でも、状況によっては片手で名刺交換を行う場合もあります。片手でも基本的なマナーを守って名刺交換をすれば、それが仕事上のイメージダウンにつながることはありません。

名刺受け渡し方法【応用テクニック】

Photo byrawpixel

ここまで名刺交換の基本をご紹介してきましたが、ここからは知っているとかっこいい名刺交換の応用テクニックについてご紹介していきます。

名刺交換とは「交換」という言葉が示すとおり、お互いの名刺をやり取りすることです。名刺1枚の扱い方ひとつで、あなたの印象は大きく変わってきます。その後の仕事をスムーズに進めて成果につなげるためにも、相手の方に好印象を持ってもらえる名刺交換のポイントをご紹介します。

名刺を座り順に置く

Photo byrawpixel

名刺交換が終わり席に着いたら、受け取った名刺を相手の席に対応させてテーブルに並べるようにします。例えば、あなたの右手、上手側から順番に「部長・課長・新人」と並んで座っているとしたら、名刺もそのように並べて置くようにします。そうすることで、相手の方の名前を覚えることができます。

名刺を渡すときは笑顔で

Photo byrawpixel

名刺交換はビジネスの始まりと言えます。ここで相手の方に好印象を与えるにはどうしたら良いでしょうか?相手の方から名刺を受け取り、自分の名刺を渡す際に、相手の目をしっかり見て微笑みながら聞き取りやすい速さではっきりと会社名・肩書・名前を述べるようにします。

名刺交換の際に、伏し目がちに早口で話す人がいますが、あまり印象が良くないので避けましょう。笑顔を見せて明瞭に名乗ることで、相手の方に好印象を残すことができます。

海外の人との名刺交換

Photo by889520

海外転勤や出張で海外の方と名刺交換をすることになった時、どのようにコミュニケーションを取ると良いでしょうか。日本での名刺交換とは勝手が違うため、知らずに間違った振る舞いをしてしまうと商談が潰れてしまうことにもなります。代表的なフレーズと振る舞い方を覚え、いざという時に活用できるようにしておきましょう。

スモールトークの例文

海外では会ってすぐに名刺交換をせず、握手をしたあと、スモールトークと呼ばれる雑談をして、空気を和やかにします。とはいえ、何を話したら良いのか分からない方がいるでしょう。そんな方のためにスモールトークの例文をご紹介します。ぜひ、参考にしてみて下さい。

This is my first visit to America.

Photo byRyanMcGuire

自分から話を膨らます、又は英語を話すのが苦手な方は、相手の方にリードしてもらうと良いでしょう。「This is my first visit to America.(私はアメリカは初めてなんです)」のひとことを投げかければ、おいしい食べ物やおすすめの観光地などを教えてもらえて、会話も弾むでしょう。

I have been looking forward to meeting you.

Photo bygeralt

「I have been looking forward to meeting you.(お会いできるのを楽しみにしていました)」これはどんな相手の方にも使える汎用性の高い表現です。他にも「It's a pleasure to meet you.(お会いできて嬉しいです)」という表現もあります。また、返答として「The pleasure is mine.(私も嬉しいです)」というフレーズもよく使います。

I still have jetlag.

Photo byGellinger

アメリカやヨーロッパなど、遠く離れた国に行った時には、時差も会話のネタにすることができます。「I still have jetlag.(まだ時差ボケです)」と言えば、相手の方も遠くまで足を運んでくれたことに労いの言葉を掛けてくれるでしょう。

反対に、相手の方が訪ねて来た場合は「Have you recovered from your jetlag?(時差ボケは治りましたか?)」と聞く事で会話も弾みます。

海外の方と名刺交換をする時の振る舞い方

まず、商談に訪れてすぐに名刺交換をするのはマナー違反です。相手のやり方に従って、握手と挨拶から始めましょう。大きく手を差し出して、相手の手を握り、目を見て微笑みながら「Nice to meet you.」と言いましょう。

つい、おどおどしてしまったり、お辞儀をしてしまいそうになりますが、これは海外では自信のなさ、相手への興味のなさ、商談への熱意が足りないをみなされてしまいます。堂々と振る舞いましょう。握手と挨拶が済んだら名刺交換をします。相手が胸ポケットから名刺を取り出そうとしたら、名刺交換の開始の合図の1つです。

海外の方と名刺交換をする時に使えるフレーズ

次に名刺交換を行う時のフレーズを覚えておきましょう。名刺交換を依頼する場合「Could we exchange business cards please?(もしよろしければ、名刺交換をして頂けますか?)」と言います。

名刺を渡す場合「Here is my business card.(こちらが私の名刺です。)」と言って渡しましょう。次に自己紹介をします。「My name is Kenji Tanaka.(私の名前はタナカ・ケンジです。)」「I'm in charge of sales promotion at the Marketing Department.(営業部で販売促進を担当しています。)」

名刺をもらう場合「May I have your business card please.(名刺を頂けますか?)」と言います。

名刺をもらった後に使えるフレーズ

Photo byStockSnap

名刺を受け取った後は、日本での名刺交換と同様に相手の名前の発音について確認したり、仕事内容について話し、アイスブレイクを行います。その時に使えるフレーズをご紹介します。

相手の名前の発音を確認する場合「Excuse me but,could I have your name again,please?(失礼ですが、お名前をもう1度お伺いしても良いですか?)」相手の仕事内容について聞く場合「What kind of business are you engaged in?(どんな種類のお仕事をしているのですか?)」

自分の会社について相手の方に聞いてみる場合「Do you know about our company?(弊社をご存知ですか?)」というフレーズになります。

名前を印象づける言い回し

遠い国からはるばる会いに来たのですから、名前ぐらいは覚えてもらいたいものです。世界各国たくさんの得意先を相手にしている先方に名前を覚えてもらうためには、テクニックが必要になってきます。それでは、知っていると役に立つテクニックをいくつかご紹介しましょう。

Everyone calls me 〇〇.

Photo byStockSnap

「Everyone calls me 〇〇.(みんなは私のことを〇〇と呼んでいます)」と相手の方に自分のニックネームを伝えることで、親近感が沸き親しみやすい印象を与えることができます。カジュアルな場面であれば、呼び名の由来などを話してみると、さらに会話が膨らむでしょう。

How do you spell your name?

先方が名刺を持っていない場合、名前を聞いても上手く聞き取れないことがあります。そんな時は「How do you spell your name?」と、ストレートにスペルで言ってもらうようにしましょう。また、「could you speak slowly?(ゆっくり話していただけますか?)」と遠慮せずに聞きましょう。

貰った名刺を捨てる場合はシュレッダーにかける

Photo byHans

社会人になると様々な人と名刺交換する機会が増えます。営業職の方であれば、1年で100人以上の方と名刺交換する方もいるでしょう。しかし、相手が退職した場合など、不要になった名刺を処分する場合には必ずシュレッダーにかけ処分するのがマナーであります。

ゴミ箱などにそのまま捨ててしまうと、場合によっては相手の方やその会社に迷惑を掛けてしまうこともあります。特に個人情報漏えいなど、場合によっては自社の信頼を失ってしまう可能性もあるので、注意するようにしましょう。

名刺の正しい受け渡し方をマスターしてビジネスを成功させよう!

Photo byrawpixel

名刺交換の正しい渡し方・受け取り方について解説してきましたが、いかかでしたでしょうか?名刺とはビジネスにおいてその人の「顔」と言っても良いほど大切なアイテムです。そして、名刺交換は相手の持つ自分や自分の会社の第一印象を決める非常に大事な場面であります。

実は名刺交換のやり方ひとつで、他の方と一気に差をつけることも可能なのです。慣れているからと疎かにせず、定期的に自分のビジネスマナーを確認し、相手の方に良い印象を持ってもらいビジネスを成功させましょう。

misa.mitsu
ライター

misa.mitsu

小5・小3・2ヶ月のママをしています。ライターのお仕事は初心者ですが、一生懸命覚えて早く基本を身に付けられたらと思います。よろしくお願い致します。

関連するまとめ

人気の記事