主体性がない人の特徴や心理とは?主体性を高めるための改善策もチェック!

主体性がない人の特徴や心理とは?主体性を高めるための改善策もチェック!

皆さんの周りに「主体性がない人」を見かけたことはありますか?職場や学校でそのような人の取り扱いに苦心している人もいるのではないでしょうか?本記事では「主体性がない人」について、そうなるに至った原因や、心理、また具体的な改善方法について解説していきます。

記事の目次

  1. 1.主体性がない人必見!
  2. 2.「主体性がない」とは?
  3. 3.主体性がない人の特徴や心理
  4. 4.主体性がない主な原因
  5. 5.主体性がない人が高める改善方法
  6. 6.主体性がない人への対処法
  7. 7.主体性がない人は要チェック!
  8. 8.主体性がない人は自分で考えて動く習慣を身につけよう!

主体性がない人必見!

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この記事を読む皆さんは自分が「主体性を持って行動している」自信はありますか?もしこの答えがノーであれば、自分のどのような点が「主体性がない」と感じるのでしょうか?そもそも「主体性がない人」というのはどのようなことを意味するのでしょうか?

「主体性がない」とは?

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「主体性がない」の意味するところは、「自分の頭で考えて、責任を持って行動する力」を持ち合わせていない人のことです。言い換えると、「自分の意思がなく、周囲の考えや意見に依存し、自分で責任を負うことを回避しようとしている態度のことを指します。

「自分の意見がない」ということもそうですが、それにより、「責任を負いたくない、責任を回避したい」という心理が強く働いている状態とも表現することができます。

責任を持って行動する態度がない

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「主体性がない」とは「自分の力で考えたり決断したりせず、他人任せであったり、あるいは他人の意見にただ従うだけ」といった状態のことを言います。何かを決める時にも、全て「他人の意見、行動」が基準となるので、「自分の責任で」という視点は当然伴いません。

よって、何かあっても「自分の責任ではなく、人が決めたことだし」ということで「何が問題なのか?」と振り返りを行うこともないので、「主体性がない=責任を伴うことの放棄」とも言い換えられます。

主体性がない人の特徴や心理

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「主体性がない」というのはどのような状態なのか、主な特徴としては「責任をとりたがらない」ということについて上で述べてきました。ここからは「主体性がない人」の更に細かい特徴やその心理について一つ一つ詳しく説明していきます。

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「主体性がない」と自分で感じている人にとっては、「主体性がない人」の細かい特徴や深層心理について知ることで、「どうして自分には主体性がないのか、こういう心理的要因や何か他の原因があるのか」ということについて考えることができます。

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また「主体性がない」原因が何なのかということを突き止めることで、その原因や心理についての気づきが「主体性がない人」から「主体性を持った人」へ自分を高めるためのヒントに、あるいは「主体性がない人」である自分を改善するための行動指針となるかもしれません。

行動が受動的

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「主体性がない人」の行動で最も特徴的なものは、その人の行動が受動的という点です。学校でも職場でも「指示待ち人間」というレッテルを貼られてしまうタイプの人というと解りやすいでしょう。

誰かから指示されれば、その指示には従いますが、自分から何か行動を起こすことができないというのが特徴です。そして指示されたことをまさに「指示通り」にこなすだけで、改善できる点はないか、効率性を高める方法はないかといったことは考えもしません。

このような行動の原因は、本当に「指示されたこと以外のことを実行できるスキルがない」こともありますが、自ら行動して失敗した際に自分の責任とされるのが嫌なため、自分に責任が振りかかることを避けているということもあります。

何でも人任せ

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上で述べた通り、主体性のない人は「自分で考えて、自分で行動した」結果、失敗した時に自分で責任を取りたくないという心理が働くため、その結果「全て人任せ」で自分で積極的に関わろうとしないという特徴があります。

それゆえ、職場や学校、グループで共同作業をしたりする際にも自分から主体的に、積極的に行動することはなく、リーダーや上司、チームメイト等から言われるまで自分から行動することはありません。

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言い換えると主体性のない人は、「今、自分が取るべき行動は何か?」ということを自分の頭で考えていないということえです。これには「自分から行動して、何かうまくいかなかった場合に面倒なことに関わりたくない」という心理が働いているとも言えます。

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組織の中では各々が各自の仕事をすることで動いています。主体性のない人にいちいち指示をしたり、自分から動かせるために奮起を促したりということをするとなると自分の仕事をする時間もなくなり、やらなければならない仕事量が膨大となってしまいます。

こうした「主体性がない人」の存在は会社等の組織を円滑に動かしていく上でも、大きな障害ともなり得るため、改善を図っていく必要に迫られるケースも少なくないでしょう。

ネガティブ思考

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主体性がない人の特徴として、「マイナス思考をしがち」という特徴があります。自ら積極的に行動を起こさない姿勢の根底に「失敗をして責任を取りたくない」、そして深層心理を探ると、「自分に自信がない」というマイナス思考が根底の原因に潜んでいるのです。

こうしたネガティブでマイナスな思考に囚われてしまい、自分から積極的な行動を起こさないでいれば、確かに失敗して自分でその責任を負わなければならないリスクは減るでしょう。しかし、それは同時に「自分の失敗から学ぶ」という経験をすることができなくなることも意味します。

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失敗から学ぶことができることもある、むしろ学ぶことによって自分の成長の糧とすることもできるのです。それを「マイナス思考」に囚われて失敗を恐れ、指示待ちの姿勢で自分から行動をすることをしないでいることは、自分の成長の機会を自ら潰していることになります。

周囲に合わせてしまう

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主体性がない人の特徴で象徴的なもののひとつに、自分の意志による「自分の意見」を持ち合わせておらず、何となく、その場の雰囲気に流されて、周囲の意見に合わせてしまうことが挙げられます。

それゆえ、部内会議等の社内で意見を出し合う場所や、大学のゼミと言った学問について活発な論議が求められる場でも「自分の意見」を持たずに周りに同調することしかできないので、業務改善のための提案もできませんし、周りに新たな「気づき」を与えるような発言もできません。

責任を取りたくない

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「主体性がない人」が取る行動の特徴は、意見を求められる場面でも「自分の意見を持っていないため、何となく周囲に合わせてしまう」点があるのは先に述べた通りですが、この行動の理由としては「自分の行動に責任を取りたくない」という心理が見え隠れしています。

これに対して「責任感の強い人」というのはほぼ例外なく、自ら積極的な行動をとることができます。責任感のある人は「〇〇を達成するには、××の点を改善しなければいけない。」とか「△△を高めるという目的のために、□□という考えで実行する」という思考ができます。

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つまり、目標に到達するためには、どこを改善して、そのためには何をしなければいけないかということを自分の中でしっかり分析を行い、その結果「自分の意見」を持って主体的な行動をすることができます。

「主体性がない人」のとる行動はこの真逆と言っても差支えないでしょう。責任を取りたくないという心理のままで居続けては、何となく周りに流されるだけの、どっちつかずの人間になってしまうだけです。

優柔不断

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「主体性がない人」の特徴として挙げられる性格に、「優柔不断」があります。何か選択を求められた場面、例えばレストランで「何が食べたい?」と聞かれた際に「何でも良い」「君の好きなものでいい」等と答える人がいますが、このような人がまさに「優柔不断」な人の最たる特徴です。

この「何でも良い」「君の好きなものでいい」という答え方は、話してがまさに「主体性がない人」であることを如実に表しています。これが口癖になっている人は、ほぼ「主体性がない人」と思って間違いなさそうです。

小心者

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また「主体性がない人」の他の特徴として、「臆病」で「小心者」という点も挙げられます。とにかく、自分が全面に出て行動を起こした際に、それが周りからどう思われるか、とにかく世間体といったものを機にするタイプの人です。

自分の意見をしっかりと持っている人であれば、他人の目や評価といったものは二の次で、自分の信念を大切するという考えで進めます。しかし「主体性がない人」の場合は、まず一番気になるのは「他人の目、世間様がどう思うのか」という点です。

とにかく「周りから悪く思われたくない、当たり障りなく切り抜けたい」という深層心理があるので、自分の意見がどうこうというよりも、無難につつがなくやっていきたいという考え方の持ち主であることが殆どです。

向上心がない

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「主体性がない人」にありがちな特徴ては、「向上心がない、あっても低い」ことが挙げられます。向上心が高い人は、自分の能力を高めるためには、また特に職場においては「チーム全体のパフォーマンスを高めるためにはどうすれば良いか」ということを常に考えます。

そしてその上で実際に行動に移します。そして自分を高めるだけではなく、チーム全体のことを考えた行動は常に前向きであり、主体的な行動であることが殆どです。

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「主体性がない人」はそもそも自分を高めることに無頓着ですし、また職場においても「チーム全体のパフォーマンスや成果を高める」といったことには全く興味がありません。

むしろ「自分が何かしなくても、周りの誰かがどうにかしてくれるだろう」という他力本願とも言える心理が根底にあるので、自分や自分を取り巻くものを改善したり、高める行動をすることに興味がないと言えます。

わからない事はそのまま

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そして「主体性のない人」に最もありがちな特徴は「わからないことをそのままにしていても平気」な点です。例えば学業でも社会人になってからの仕事についても、業務や学業について覚えていく過程で、疑問点や不明点はどこかのタイミングで必ず出てくるものです。

疑問点や不明点が出てきた場合には、まずは自分で調べたり、関連する資料を探したりして解決しようとするのが一般的でしょう。それでもわからなければ、周りの上司や先輩等、知っていそうな人に聞いて解決しようとするものです。

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対照的に「主体性がない人」は疑問点や不明点を、自ら解決しようとはしません。先の文章で「主体性がない人は向上心がない」ことを述べましたが、向上心がない故に、疑問点や不明点をそのままにしていても気にならないのだろうとも考えられます。

しかし、こうした姿勢は社会人として仕事をして生きていく上では致命的です。そのままにした疑問点や不明点が積もり積もっていつまでたっても業務を覚えられず成長しない、失敗ばかりしてしまうという結果を招き、周りの人からの信頼も得られなくなることは明白です。

主体性がない主な原因

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ここまで主体性がない人の特徴や心理について、比較しながら説明してきました。では主体性がない人がその考え、行動に至るまでにはどのような原因や背景があるのでしょうか?主体性がない主な原因について、具体的な事例を挙げながら説明していきます。

プライドが高い

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主体性がなくなる原因の一つとしてよく挙げられるのが、「プライドがやたら高い」ことです。プライドが高い人というのは、自分の自尊心を傷つけられることを最も恐れます。

傷つけられることを恐れるあまり、「責任を負う」という失敗リスクの大きい行動を取ることを躊躇し、結果として責任を負うことから逃げ、なんとなく安全なポジションを取ろうとするあまり多数派になびくなど、主体性とは程遠い行動を取ることになります。

リーダーシップの強い人に甘えてばかり

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主体性がなくなる他の原因としては、周りの人に頼ったり、依存してしまうことです。職場でも友人関係でも、常に主体的に動いていて、強いリーダーシップを持った人がいるものですが、主体性がない人はこのような人に完全に追随してしまいます。

このような人は率先して組織のために行動し、何かあった際の調整能力も高い人が多いものです。お手本にすること自体は決して悪いことではありません。

しかし、こうした人に盲目的に追随するだけでは、その人についていけば楽ですし、何より自分の行動に全責任を負う必要がないので、主体性を持つ必要がない環境の中でぬるま湯状態のまま過ごすことになってしまいます。

打たれ弱い

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自分の意見を出したり、何かについて見解を述べるといった場面では、周りの人からのフィードバックがあり、その中にはきつい意見や、耳の痛いコメントもあるでしょう。

そのような意見も真摯に受け止めて、今後の自分の向上のために前向きに受け止められる人なら良いのですが、少しでもきついことを他人から言われると委縮してしまうタイプの人もいます。

このような打たれ弱い人は自分の意見を主張することで、他人から怒られたり、衝突することを避けたがる傾向があるので、自分の意見は二の次で周囲に迎合する行動しかとらないようになると、結果として主体性が失われていくことに繋がります。

我が強い人が多く自己主張ができない

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主体性が失われる原因としてまた挙げられることは、先に述べた「打たれ弱い」ということに加え、その人が身を置いている環境要因が原因となっているケースもあります。

職場でも学校でも周りに我が強い人が多いと、その勢いや周囲の圧力に負けてしまい、自分の意見を主張したくとも周りとの軋轢を避けたいという心理から、自分の意見を主張することを諦め、周りに同調するしかなくなった結果主体性が失われることがあります。

考えて行動する癖が身についていない

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自分の意見を持ち、それを主張していくことは同時に、自ら考え、自分の行動に責任を持つことを意味します。

自分で全部責任を背負うのは嫌と考える人は、責任を負うことから逃れたいという心理が働き、自分が取る行動も人任せとしてしまう傾向があります。自分で考えるという習慣が身についていないため、主体性を持つということからはますます遠ざかってしまいます。

主体性がない人が高める改善方法

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ここまで「主体性がない人」についてその特徴や心理、そしてその原因について説明してきました。その上で、もしあなたが自分のことを「主体性がない人」と感じた場合、今の自分を改善したいと感じたでしょうか?

自分を変えるというのは決して簡単なことではないですが、「主体性がない人」である自分を改善したいと感じた際に、どのような行動をとれば良いのでしょうか?

自分で決断する習慣を身につける

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「主体性がない人」と自覚した人が、主体性がない自分を改善し、主体性を高めることを目指すのであれば、まず心掛けるべき点は、どんな小さなことでも良いので何事も人の意見に左右されずに「自分で」決断してみることです。

普段の生活の中で、何か選択肢を提示された際に、「どっちでも良い」とか「君が好きな方で良いよ」というような答えをしていませんか?そんな些細なことをと感じる人もいるかもしれませんが、主体性を高めるためには、小さなことでも自分で考え、選択することが大切です。

Photo byAnandKz

自分で答えを探して決める習慣を付けることで、より重要な選択を迫られた場面でも人任せではなく、主体的に考えることができるようになります。

「〇〇にしたい。その理由は××であって、こういうプロセスを経てこのような方向性にしていきたいから。」と自分で選択した結果とその理由についても順序立てて理論的に説明できるようになれば、「主体性がある人」へと自分を高めることができたと言えます。

自分の意見を持って周囲に発信

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例えば会社での会議中にはただ頷くだけで、押しの強い人の意見に同意して、その場をどうにか無難に切り抜けようとしていませんか?主体性を高めるために大切なことは、人の意見にいちいち左右されずに自分の芯を持つことです。

「〇〇さんと自分とは同じような意見だし、わざわざ自分が発言することはないだろう」という考えが頭をかすめ、実際に何も行動を起こさないでいると、自分の力で考える力が失われ、自分を高める行動からはますます遠ざかってしまいます。

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周りとの軋轢を恐れて惰性で同意ばかりしていると、他人の意見が本当に正しいのかどうかわからなくなり、物事の本質を見抜くことが難しくなってしまいます。

はじめから「理論的に、根拠を抑えつつきちんと伝える」ことは簡単ではありませんが、失敗を恐れずに自ら「自分の見解として」発信することで、「主体性がない人」から自分を改善させることができるようになります。

主体性がある人を参考に

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あなたの周囲に、例えば職場に「自分の芯をしっかり持っていて、言動も信頼できる」と思える、尊敬に値する人物はいませんか?こうしたリーダーシップが強く、立ち振る舞い等も見習う点が多い人を手本とするのも、主体性を高める手段の1つです。

主体性のある人の普段の言動やその立ち振る舞いには、現在の自分には足りない要素があるものです。それを客観的に見つめて、今の自分に足りないものは何かというのを突き詰めて考えて、その人を見習うことで主体性のある人に近づき、自分を高めることができます。

仮に自分の身の回りにそのような人がいなくとも、モデルは例えば著名な人物や架空の人物でも良いでしょう。主体性のある人の行動や立ち振る舞いを知ることから自分を高める行動に移るのも良いでしょう。

家族に頼りがちな人は一人暮らしをスタート

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少々強硬手段ともなり得ますが、一人暮らしを始めることでついつい甘えが出てしまいがちな環境を変える決断をするのも良い手段と言えます。一番「主体性がある行動」となるのは、周りの勧めではなく、自分の意思で一人暮らしを始めることかもしれません。

1人暮らしを始めるにあたっては、自分で決断が必要な場面が増えます。部屋の契約は勿論のこと、ガスや電気の契約、税金の支払い等。自分の意思で決めて考え、予算内に納めるために頭を働かせなければならない場面が増えるからです。

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家賃や公共料金の支払いを滞納すれば督促が来ますし、日々の仕事に加えて、帰宅したら家事もこなしながら生活を送ることになります。

このような生活は「誰かに世話をしてもらって」では成り立たず、「自分で決断することの連続」です。今まで何でも他人任せにしていた人でも、嫌でも自分で行動することとなり、「主体性がない人」だった自分から劇的に改善した自分に気づくことになるでしょう。

自分磨き

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「主体性がない人」が自分を高める上で更に留意するポイントとしては、「自分磨き」をすることで、これによって自分はどういう特徴を持っているのかについて考え、更に自分の心理面と向き合ってみることも効果的です。

「主体性がない人」となってしまった原因が、自分に自信がないことが原因なのか、それとも他のことが原因となっているのかについても対処法は変わってきますし、自分が改善するべきポイントも変わってきます。

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今の自分に必要なことが何か、どうすれば仕事の場面でも役立ち、自分を高めることができるのかについて考え、このスキルがあれば心理面でも自分に自信がつくことを探す行動そのものが、主体性を高めることにも繋がるのです。

主体性がない人への対処法

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ここまでは自分が「主体性がない人」である場合に、主体性を持つ為の改善方法や心理面でどのような影響があるのかについて述べてきました。ここからは周りに「主体性がない人」がいる場合にどのように改善を図るかについて、対処法も含めて説明します。

目標の設定を高くしない

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主体性を持たせようとするあまりに、相手に高すぎる目標を与えてしまうと、本末転倒な話となってしまいますが、結果としてその人に主体性を持たせることが難しくなります。

その原因は、高すぎる目標は相手に対し壁の高さを感じさせ、仕事やタスクに取り組む前から目標が高すぎて、「これじゃとても達成できない」と思わせることで、主体性を高める前にやる気の喪失に繋がるからです。

主体性を育てるためには長期的な視点で考えることを大切にし、まずは達成が容易な目標からスタートして、段階を経て最終的に高い目標をクリアできるようになることを想定した目標になるように設定することが肝心です。

コミュニケーションを取る

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コミュニケーションが円滑に行かない、主体性のない人が「自分の意見を言いづらい」原因としては考えられるのは、「上司と部下」という関係です。上下関係を伴う人間同士のコミュニティーでは、どうしても部下の立場の人間は緊張感を伴いながら上司と対峙することとなります。

部下が「主体性のない人」である場合、こうした人はコミュニケーションによる自己表現が不得意なので、上司の立場にある人はまず、部下が周りの人達と気軽に話すことのできる雰囲気づくりに努めることも必要です。

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部下が「主体性のない人」であり、改善を図りたい場合には仕事のやり方の指導に入る前に、まずは「主体性のない人」となっている原因を取り除くべく、意見を出しやすく、緊張を和らげる対応をすることが望ましい対応となります。

上司とのコミュニケーションが円滑に行われるようになれば、「主体性のない人」となってしまった原因が解決し、部下も自分の意思表示や自分の見解を表現しやすくなるので、「主体性のない人」からの改善が見込まれるのではないでしょうか。

仕事の流れや意味を教える

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「上司と部下」の関係では緊張感が伴うため、初めは気軽にコミュニケーションが取れる雰囲気づくりが必要ですが、この段階を経て部下が心理的にコミュニケーションに対する壁が改善された次の段階で、具体的な仕事の仕方を教えることになります。

その過程で大切なことは、仕事のハウツーを教えることは勿論ですが、それに加えてこの業務は何の為にあるのか、なぜその業務が必要なのかという「その仕事の意味」についてもきちんと伝えていくことです。

仕事に対する理解を曖昧なものではなく、しっかりとしたものにすることで部下の仕事に対する意識を高めることに役立てたり、更にレベルアップさせるための改善意識を持たせる上でも非常に有効なやり方であると言えます。

責任感を持たせる

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「主体性がない人」は自分が身を置いている組織においては指示を待っているだけであったり、自分の意見を主張したり、周りとのコミュニケーションも不十分であるため、結果としてなかなか責任のある仕事を任せてもらえないケースが多いです。

しかし、ずっとこの状態のままが続いてしまうと、いつまで経っても主体性を持たせることはできません。そこで仕事のやり方や意味等、ある程度のことを教えて業務に習熟してきた段階で、少しずつ責任のある仕事を与えてみるのが良いでしょう。

「この部下は主体性がないので容易な責任のない業務しか任せられず、その結果さらに主体性がなくなってしまう」という悪循環をここで断ち切ることが必要です。

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ある程度の仕事を任され、責任も与えられると、任された側は「責任があるからには失敗は許されないので、どうしたら失敗しないで業務を完了できるか」というように考え始めます。

更に責任者の立場になると、自分で「業務を滞りなく進めるには、どうすれば良いか?」と考えないとならなくなり、それこそ主体性を持って取り組まないと仕事にならなくなります。上司としては決して丸投げにはせず、必要に応じて助言を与えることが望ましいでしょう。

主体性がない人は要チェック!

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ここまで「主体性がない人」の特徴や、主体性を持つ・持たせるにはどのような行動を取れば良いかについて説明しました。とは言え、「主体性を持つことで何か自分を取り巻く環境が変わるの?」と感じた人もいることでしょう。

ここでは主体性を持つことの重要性や、自分が主体性を持つことで自分がどのように変わるのかについて説明します。

主体性持つことの重要性

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主体性を持つことにより、具体的には何が変わるのでしょうか?短期的には「職場や組織における自分の立ち位置が変わる」可能性があることですが、長期的には「その人の人生がどのようになるのか」にも関わってきます。では、具体的にどのような影響があるのでしょうか?

他人からの評価アップ

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自主性を持つことで変わることは、まず周りからの評価が上がることです。自主性や主体性を持った行動は、それだけで評価が上がる可能性があります。特に仕事では、積極的な姿勢が求められるため、これだけでも周囲からの印象は良くなります。

考える力がつく

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自主性を持つようになると、自分自身で考える力が付くことが特徴です。主体性や自主性のない人は、周りの人の判断基準に流されて生きてきたので、自分で考える力や習慣が身に付いていないことが多いです。

新しいことに挑戦できる

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主体性を持つ最も大きなメリットの一つが「新たな挑戦ができること」です。他人から言われたことだけをしてきた主体性のない人は、未知のことに挑戦する機会が少なかったことも特徴です。

その理由・原因ですが、このような人は自分に自信がなく、それ故に自ら考える力やスキルも低いので、何かに挑戦してみようと思っても、一体どこから手を付ければ良いのか皆目見当もつかないのが原因です。

本当に主体性のない人の中には、自分の知らないことに挑戦しようという発想すらない人もいます。自主性や主体性を持ち、自分に関わることは自分自身で考えて決めるようになると、心理的に新たなことにも挑戦しようと考えられるようになるのではないでしょうか。

仕事を任せられる

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自主性や主体性を持つことで、先にも述べましたがだんだんと仕事を任せてもらえるようになります。自分で考え、周りからの指示待ちではなく自分から動いていけるようになると、周りからも頼られるようになります。

特に社会人においては、仕事のパフォーマンスが評価にも関わり、その評価によって報酬(=給料)にも関わってきます。社会人としてはやはり主体性をもって行動できるか否かが長い目で見ると自分がどのような人生を送ることになるかにも関わってくるのではないでしょうか。

主体性がない人は自分で考えて動く習慣を身につけよう!

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本記事では「主体性がない人」の定義やその特徴、そうなるに至った原因や改善法に至るまで解説してきました。「主体性がない人」から「主体性を持って行動できる人」に変わることで、その人の組織における立ち位置が変わるのは勿論、その人の行き方も変わってきます。

自分に「主体性がない」と思い当たる人も、まずは些細なことでも「自分の頭で考え、自分で行動する」習慣を身に着け、徐々に自分の思考を改善していき、「主体性がある人」を目指していきましょう。

Emma
ライター

Emma

趣味は楽器演奏(ピアノ)、グルメ(料理する方と食べる方と両方)、手ごねパン作り。旅行も大好きです♪常に美味しいものを求めてアンテナ張ってます。休みの日はのんびりピアノ弾いたり、パンをこねたりしています。

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