根暗とは性格の根が暗いという意味
一般的に「根暗」の意味は、人付き合いが悪くあまり多くを語らないこととよく言います。「根暗」は根が暗い性格の人というニュアンスで、ネガティブな悪い意味で使われることが多い言葉です。
しかし根暗な人全部をひとからげにして、根が暗い性格のネガティブな人と呼んでよいのでしょうか。見た目や外見的な特徴だけでネガティブな性格と決めつけてはいないでしょうか。
外見は根暗でも、熱い情熱を内に秘めてポジティブな性格を持っている人も中にはいるのではないでしょうか。つまり見た目の特徴が根暗でも、性格まで根暗とは限らないのです。
根暗は長所も短所もある性格
根暗な人は、社交的に大勢の人と話をするのが苦手な人です。内向的で少人数や一人で過ごすことが多い人です。一般的に根暗と呼ばれる人で性格まで根暗な人は意外に少ないのです。
根暗と言われる人の多くは、人付き合いやコミュニケーションの取り方が下手という短所があります。しかし中には研究者や学者タイプのように物事に没頭するあまり人付き合いを気にしない性格の人がいます。
根暗と言う意味には、集中力が高く忍耐強いという性格の長所がありながら、人付き合いやコミュニケーションが下手という短所を合わせ持つ意味を含んでいます。
つまり根暗には、物事に対してネガティブで消極的な性格の根が暗いタイプと、表面的には根暗だけれど内面的にはポジティブで能動的な性格を持つタイプの2種類の人がいます。
陰キャ・内気などとも言われる
根暗のことを「陰キャ」と「内気」と言い換える類語表現があります。「陰キャ」とは陰気(いんき)なキャラクター(性格)を略した言葉で「あいつは陰キャだから友達ができないんだ」のように使い、陰気な性格という意味です。
「内気」とは、弱気で人前に出ることや発言することが苦手な性格という意味です。「彼女は内気なのでプレゼンなどで発表することがとても苦手です」のように使います。
根暗な人の性格の特徴
「根暗」という言葉には、ちょっとしたエピソードがあります。1980年代にテレビ番組でタレントのタモリさんが「卓球って根暗だよね」と発言したことに卓球協会が奮起して、卓球台からボールの色まで現在のようにカラフルにイメチェンに成功したと言われています。
「根暗」は元々の意味は「表向きは明るいけれど、実は根が暗い」というギャップを表現した言葉でしたが、現在は陰気で内向的という意味合いで多く使われています。それでは根暗な人の特徴を性格面から見てみましょう。
人見知りで引っ込み思案
人見知りで引っ込み思案という性格は、根暗と言われる人に多く見られる特徴です。人見知りとは、初対面や親しくない人に対して、なかなか心を割らず話すことを尻込みするという意味です。
引っ込み思案とは臆病で人前に出ることを嫌い、自分から進んで話したり行動することが苦手な性格を意味します。つまり人見知りで引っ込み思案の人とは、何事においても主体性がないので根暗に見られがちな人という意味です。
恥ずかしがり屋
恥ずかしがり屋という性格は、決して悪い意味だけでなく良い意味の性格も表します。恥ずかしがり屋にはいくつかのタイプがあり、タイプにより良い意味にも悪い意味にもなります。
人前で恥をかきたくないという臆病さから「恥ずかしがり屋」を演じるタイプ、「恥ずかしがり屋」を演じることで周りの同情を買おうとするタイプ、これらは下心がある性格が根暗な人の特徴です。
また人前で賞賛されたり持ち上げられるのが苦手なタイプの人がいます。このタイプの人は自分に信念があるので目立つ必要がないと思っています。人前でアピールしたがらないので恥ずかしがり屋と思われてしまいます。
このタイプの人は表面的には根暗に見えますが、内面的な性格では強い意志を持っている評価の高い恥ずかしがり屋です。つまり恥ずかしがり屋にはこのように良いタイプと悪いタイプがあるので注意しましょう。
ネガティブ・後ろ向きに考えがち
ネガティブで後ろ向きに考えがちなことは、根暗な性格の人のもっとも典型的で本質的な特徴と言えるのではないでしょうか。
ネガティブ思考の人は、何事に対しても「失敗するのではないか」と考えるので臆病になり行動することを尻込みしてしまいます。「こんなことを言ったら嫌われるのでは?」と心配するあまり話すことが消極的になります。
これは前述の良い意味の「恥ずかしがり屋」とは心理状態が全く違います。つまりネガティブで後ろ向きに考える特徴は、外見的にも精神的にも根暗な人の特徴と言えます。
人の反応が気になる
周りの人の目や反応は誰でも気になりますが、人の反応が人一倍気になるのが精神的に根暗な人です。気になるのでビクビクとして行動や話すことが消極的になり外見的にも根暗に見えてしまいます。
言い換えれば人の目や反応を気にする傾向が強い人は、内面だけでなく外見的にも根暗になりやすいと言えるのではないでしょうか。
人に興味がない
「人に興味がない」という特徴は「人の反応が気になる」ことのネガティブな裏返しの行動です。心の奥では周りが気になってしかたがないのですが、そのことで心が乱されるのが嫌なのであえてシャットアウトしているのです。
つまり「人の反応が気になる」ことを心の中で打ち消すために「人に興味がない」という無関心の衣をまとい、自分を防御する根暗な人の守りの特徴です。
根暗な人の言動の特徴
根暗な人には、心の根が暗いという性格に起因して行動や話し方などの言動に特徴が現れます。前の章で紹介した性格の特徴と重なる部分もありますが、ここでは言動という観点から根暗の意味や特徴を探ってみます。
「言動」とは心の中にある意識や思いを形にして表す行動という意味ですが、ほとんどの場合は無意識のうちに現れます。それでは根暗な人の主な言動の特徴を紹介します。
口数が少なく声が小さい
活発な人は大きな声で多くを喋りますが、根暗な人は消極的で基本的に臆病なので、口数が少なく声が小さい人が多いのが特徴です。
人間関係やコミュニケーションは会話で作られます。ところが根暗な人は人との関わりを持つことを嫌うので、会話をする機会が少なく、話をしたとしても小さい声で口数が少なくなります。
人に悩みを相談しない
人に悩みを相談することは、自分を相手にさらけ出すことになります。また相談するためには自分の多くを語らなければなりません。
この行動は根暗な人にはもっとも苦手で嫌いなことです。人に悩みを打ち明けて相談するように相手に自分を見せる行動は、根暗な人の心には全く浮かばない発想の一つです。
ひとりで行動するのが好き
根暗な人は人と関わることが苦手なので、ひとりで行動するのが好きな人と、ひとりになることが多い人がいます。この特徴はタイプにより違いがあります。
「ひとりで行動するのが好き」というのはポジティブな行動です。自分から進んでひとりになりたいという意思があるからです。このような人は外見は根暗に見えても内面は根暗ではないタイプです。
逆に「ひとりになることが多い」のは受動的でネガティブな行動で主体性がありません。根暗に見えるので人から避けられて結果的にひとりになることが多くなるタイプです。外見も内面も根暗な人に多い特徴です。
目立った行動が嫌い
目立った行動が嫌いという特徴も、根暗のタイプにより心情が違います。目立った行動をすれば必ず人との関わりが出てきます。臆病で人と関わりたくないタイプの人は「目立った行動」をしない精神的に根暗の人です。
「目立った行動が嫌い」というタイプは「嫌い」という明確な意思が存在します。このタイプの人は自分をアピールするのは目立つ行動ではなく信念を持った行動と考えて「目立つ行動をする必要がない」と思っています。精神的には根暗ではない人です。
自分からは喋らずに受け身
自分からは喋らずに受け身という行動は、精神的に根暗な人に多く見られる特徴です。精神的にネガティブな人はすべての事柄に対して消極的になるので、自分から話し出したり行動したりせずに受け身の姿勢をとります。
自分から発信することは相手から評価されることになり、意見や批判を受けることがあります。それが怖いから精神的に根暗な人は自分から発信せずに受け身になります。受け身になれば批判されることがないからです。
話題が偏っている場合もある
話題が偏る場合があるとは、外見は根暗でも内面はポジティブな意思を持っていることが多い人の特徴です。外見が根暗の人にはマニアックな人が多く、普通の人が知らないようなことをよく知っています。
話題が自分の得意分野になると、それまで無口だったのに饒舌(じょうぜつ)に話し出すことがあります。その内容がマニアックなので周りの人には偏った話題に聞こえてしまいます。
人からの評価を気にする
人からの評価を気にすることは、自分に自信がないことの現れです。例えば仕事でスキルが不足している人は、自信がないので周りから自分がどう評価されているのかが気になります。言い換えれば自分のスキルの評価が自分で把握できていないのです。
これは人間関係でも同じで、自分と周りとの関係が自分で判断や理解ができないので人からの評価で自分の位置を知ろうとするので気になるのです。つまり自分のスキルや評価を自分で判断できない人とも言えます。
人込みが嫌い
人込みが嫌いという特徴は、根暗な人に限った行動ではありませんが、根暗な人には人込みを避ける傾向が強いと言えます。人が多く集まるところでは人と接触する機会が多くなるので、それを苦手としているのが根暗な人だからです。
仲間同士の飲み会やカラオケなどは自分で進んで参加しようとはしません。また仕事でもチームを組んで協力し合うことより一人で黙々とする仕事を好みます。だから根暗と言われてしまいます。
根暗な人の外見的な特徴
内面的な性格や心理状態は言動だけでなく、服装の好みや体のケアや仕草など外見的な特徴に現れてくるものです。100%とは言い切れないにしても外見的な特徴から性格は意外に見えるものです。
例えばいつもボサボサの頭をしている人は不精な性格が現れています。逆にいつもビシッと決めている人は几帳面だけど見栄っ張りの性格が外見に表れています。それでは根暗な人の外見的な特徴を紹介します。
目が泳ぐ
目が泳ぐとは、瞳が落ち着きなく左右にキョロキョロと動くことです。目が泳ぐ原因には精神的な心理状態が大きく左右しています。
例えば緊張や焦り、迷いや悩みが大きい時、嘘や偽りなど隠し事があるとき、不安や困惑している時、苦手で嫌いな場面から早く抜けたい時など様々です。特に最後の原因の「苦手で嫌いな場面」が根暗な人の目を泳がせることが多い要因です。
根暗な人は人と会話をするのが非常に苦手です。早く会話を切り上げて抜け出したいと思うので目が泳ぐのです。ただ目が泳ぐのは違う原因もあるので、目が泳ぐだけで根暗と判断しないように注意しましょう。
髪の毛が長い
髪の毛が長いのは根暗の特徴ではありません。女性の場合、髪の毛が長いことは手入れされていれば魅力のひとつになります。男女を問わずボサボサで髪の毛が長いのは不精の証明です。
髪の毛でも前髪が長い場合は意味が違います。魅力をアピールするために前髪をたらす場合がありますが、心理学的には自信がない人はおでこを出さないという傾向があるそうです。つまり根暗な人は自信がないので前髪を伸ばしておでこを隠したがる場合が多いと言えます。
服装・身なりに気を遣わない
服装や身なりは、内面の心理、性格やセンスがもっとも顕著(けんちょ)に外見に現れるアイテムです。心の状態により服装や身につけるものは変化します。また流行を捉えるセンスでも変わります。
服装や身なりに気を遣わないという外見は、根暗の特徴を表すものではありません。それは服装や身なりには流行とセンスが常に伴います。常に流行を追った服装をすることは逆を言えば自分の自主性がない根暗の裏返しの行動かも知れません。
流行に遅れた服装はダサいから気を使っていないと判断するのは早計で、その人はこれが自分に合っている服装と判断しているのかも知れません。服装に気を使わないのは、逆を言えば強い自己主張の場合があります。
もちろん性格がネガティブで服装や身なりはどうでもいいと投げやりな心理の場合もあります。しかしファッション界をリードして流行を作る人は、流行にとらわれず自分のセンスを信じている一見根暗な人が多いのです。
つまり服装や身なりに気を遣わないというだけで、根暗と言うことができないのです。その人がネガティブなあきらめの行動なのか、ポジティブな自己主張なのかは外見では判断できないのです。
見た目はおしゃれ陽気な場合もある
見た目はおしゃれで陽気でも、本当は根暗という場合があります。特にお笑いタレントなどによく見られる特徴で、テレビなどの表に出るときは陽気でよく喋りますが、普段の生活では無口で服装も気にせずあまり笑わないタレントの人が多くいます。
これは生真面目な性格の人に多く、表では仕事なのでおしゃれで明るく振舞っていますが、根が真面目でおとなしい性格なので私生活まで陽気にすると疲れてストレスがたまってしまいます。
つまり表では自分の性格に反した外見を仕事として振舞っているけれど、裏の私生活では素の根暗に戻るという二面性を持っている人です。
おしゃれではない眼鏡をかけている
メガネは選び方で、ファッショナブルなおしゃれにもなり、ガリ勉やオタクに見えるダサいメガネもあります。普通は視力が悪いためにメガネをかけるのですが、たいていの人は外見を気にしてコンタクトにするなりおしゃれなメガネを選びます。
それはメガネをかけるだけで、地味になり根暗のように見えてしまうことを嫌うからです。メガネには「根暗やオタクのイメージ」が元々あるからです。
猫背気味
猫背には、体型的に猫背の場合と精神的で一時的に猫背になる場合があります。猫背の体型になりやすいのは、長時間ゲームをしたり読書をするのが習慣化して運動不足の人です。
また精神的に落ち込んだり、テンションが下がっている時には姿勢が猫背になりがちです。根暗な人は自分に自信がないため堂々と胸を張ることができません。また一人でゲームや読書をすることが多いので猫背になる確率が高いと言えます。
口元を手で隠しがち
口元を手で隠すという行動は、自信のなさや他人と距離をおこうとしている心理の表れと言われています。精神的にこのような心理がある場合、話している途中で無意識のうちに口元に手を持っていくことが多くなります。
根暗な人は、自信がなく人との関わりを嫌い距離を置こうとするので、口元を手で隠すという行動が多くなりがちと言えます。
根暗な人の恋愛傾向
根暗な人は恋愛面では不器用なイメージが一般的ですが、根暗には短所もあれば根暗な人にしかない長所や魅力があります。恋愛はお互いに惹かれる魅力があるから生まれます。
魅了の感じ方は人によって個人差があります。根暗な人の長所は恋愛の対象となる魅力になるのでしょうか。恋愛感情に生かせるのでしょうか。それでは根暗な人の恋愛面での特徴や傾向を紹介します。
恋愛に消極的
根暗な人は内気な性格なので、自分から異性に対して積極的にアプローチすることができないので恋愛は不器用と言えます。女性の場合は男性からアプローチされるのでまだ良いのですが、男性の場合は恋愛に消極的なので恋愛経験が少ない人が多くなります。
またアプローチが苦手で下手なので、恋愛が片思いのまま終わってしまう場合も少なくありません。しかし女性の方がポジティブな明るい人で積極的に男性にアプローチする人に巡り会えれば恋愛に発展する可能性があります。
自分からはアピールできない
根暗な人は特に異性に対して、自分の性格や特徴をアピールするのが下手なので、相手を引きつける魅力の出し方もわからず恋愛に発展しないケースが多いのが特徴です。
このように恋愛に無頓着で表面的に不器用な根暗の男性でも、内に秘めた情熱や信念があると、そのおごらない姿勢に惹かれる女性もいます。恋愛の形は千差万別で、アピールが下手だからといって恋愛できないということではありません。
恋人にも秘密主義
恋人関係になっても根暗な人は、自分のことを多くは話しません。また相手のことも多くは聞きません。普通の恋人同士はお互いの趣味や考えなどを話し合うものなので少し寂しい気がするかもしれません。
しかし根暗な人は、自分の趣味や好みに同調させたり、考えを押し付けることを嫌います。また相手の心に土足で踏み込むようなことを好まないので多くを語らないのです。これが根暗な人の思いやりと愛情表現の仕方と理解してあげることが大切です。
一途で浮気しない
根暗な人は一途な恋愛感情を持っているので浮気をすることがほとんどないという特徴があります。それは嬉しいことなのですが、裏を返せば内気でアピールが下手なので浮気ができないとも言えます。
恋人としては安心な相手ですが、少し物足りないところがあります。逆に相手が浮気に走る可能性もあるので注意しましょう。
自分から別れ話をしない
「自分から別れ話をしない」のは根暗な性格だからとよく言われますが、自分から切り出さず相手に言わせるように仕向けるのは優柔不断で卑怯な人のする行動です。
根暗な人は、自分で相手を評価したり判断することを嫌うので、自分から別れ話をしないのではなく、別れ話など考えることができない人なのです。
根暗な人になる原因・理由
ここまでは根暗な人の特徴を、性格や言動の面から、外見面や恋愛傾向などから分析してきました。そのような特徴があるのには何らかの原因や理由があるはずです。
育った環境や経験など外的な原因によるものから、精神的な性格や心理に原因があるものまで様々です。根暗な人になる原因や理由をこれから調べてみましょう。
自分に自信がない・コンプレックスがある
自分に自信が持てないことやコンプレックスがある場合、その度合いが強いと根暗な性格を作る原因になる場合があります。コンプレックスには肉体的なものと精神的なものの2種類があります。
肉体的には身長が低い、太り気味、痩せすぎ、ニキビが多い、スタイルが悪い、ガニ股など色々です。ネガティブな人はその欠点をあまり人前に見せたくないので、引っ込み思案になり行動も消極的になり根暗の原因を作ってしまいます。
精神的には学校の成績が悪い、スキルが身につかない、飽きっぽく長続きがしない、スポーツが苦手、どうしても勝てない相手がいるなどが原因で内気になってしまうことがあります。
しかしコンプレックスは誰にでもあるものです。ポジティブに考える人はコンプレックスをバネにして「なにくそ」と頑張ることができますが、心が弱いネガティブな人は自信が持てなくコンプレックスが負担となって根暗の原因になってしまいます。
人に傷つけられたことがある
「人に傷つけられたことがある」という経験は根暗を作る外的原因のひとつです。「傷つけられた」という経験は心にトラウマとして深く傷を残し、同じような場面に直面すると恐怖に駆られてしまいます。
その恐怖を再び味わいたくないので他人との人間関係を避けるようになります。これは恋愛でも仕事にも影響を及ぼし、ますます負のスパイラルに落ち込み根暗な性格を作る原因になってしまいます。
親しい人に裏切られた場合もある
親しい人に裏切られた場合には、心の痛みはさらに深刻です。親しい人とはもっとも信頼を寄せていた人です。その人に裏切られることは人生の中でもっとも大きなショックとなり後々まで引きずってしまいます。
なるべく早くポジティブ思考に心を変えるなりの改善方法を取らないと、外見的にも精神的にも本当の根暗になってしまうので注意しましょう。
凝り性なオタク気質
オタクとは、自分の好きな事柄や興味がある分野に極端に凝って傾倒することです。オタクは根暗の典型のようによく言われますが、外見は確かに根暗に見えますが内面は根暗ではありません。
オタクには特定の分野に特化して情熱を持った熱血漢が多いのです。これは一種の才能のようなもので精神的には根暗とは全くかけ離れています。見た目でオタクを根暗と判断するのは止めましょう。
寂しい家庭環境で育った
寂しい家庭環境とは、例えば親が厳格すぎて子供との会話が少ない場合や、兄弟姉妹が少なく喧嘩や遊んだ経験が少ない場合、親が忙しすぎて子供との接触が少ない環境などが考えられます。
このような家庭環境で育った場合には、成長の過程で正常なコミュニケーションの取り方を学ぶことができないまま大人になってしまうので、社会に出てから人間関係でつまずくことが多くなります。それが原因で根暗になってしまうことがあります。
ストレスが溜まっている
ストレスが溜まると心が荒れてきます。つい乱暴な言葉遣いになったり仕事が雑になりミスも犯しやすくなります。それは心にゆとりがなくなっているからです。
ストレスが溜まった状態を放置すると、周りから避けられるようになり孤独になりがちです。その孤独感が根暗に走る原因になります。ストレスが溜まっていると感じたならば、趣味でも何でもよいから好きなことをしてストレスを解消してリフレッシュすることをオススメします。
運動が苦手
根暗な人は、全てのスポーツが苦手なわけではありません。人との関わりが嫌いなので野球やサッカー、バスケットやバレーボールのようにチームプレーのスポーツが特に苦手です。
むしろジョギングやマラソン、スキーやスケートのように自分ひとりで楽しめて、自分と戦う自分の限界を求めるスポーツを好みます。
現にアスリートの中には外見的には根暗でも世界で活躍している選手は大勢います。根暗だからスポーツが苦手だろうと勝手に思い込むのは間違いです。運動が苦手だからという理由だけで根暗の原因にはならないので注意しましょう。
人に気を遣いすぎている
人に気を遣いすぎることは、根暗の原因にもなりうるので注意が必要です。気を遣うことは決して悪いことではありません。適度な気遣いは人間関係に置いて必要なことですが、遣いすぎるとストレスを作ることがあります。
このストレスが根暗の原因になる可能性があります。つまりストレスにならないような適度な気遣いをするように注意しましょう。
根暗な性格の改善方法
根暗とはマイナスイメージの強い言葉です。根暗には見られたくない、もし自分に根暗な性格の傾向があるとしたら直したい、改善方法があるなら知りたいと思うのではないでしょうか。
しかし根暗には短所だけでなく長所もあります。無理に改善して折角の長所をなくしてしまう可能性もあります。これから改善方法を紹介しますが、しっかりと自分を見つめて、自分にあった改善方法を見つけてください。
明るい表情を心掛ける・外見を変える
外見を変えることは、気分が変わり行動パターンや精神的に影響を与えることができる改善方法です。明るい表情そのもので改善されるのは表面的なことです。しかし明るい表情を心掛けることは内面を変えることにつながる有効な改善方法です。
最初は作った明るい表情でも、それを心掛けることによって自然に明るい表情ができるようになっていきます。相手に与える外見のイメージは大きいので根暗と見られたくないならば、まず外見のイメージを明るくすることが大切です。
コミュニケーションをとる
根暗な人はコミュニケーションをとることが一番苦手なことです。だからこそ一番苦手なことをあえてすることで克服しようとする逆療法の改善方法です。
もちろん本当に根暗な人には無理な改善方法かも知れません。ただ表面的には根暗と見られていても内面的にポジティブな気持ちがある人には有効な改善方法です。思い切ってコミュニケーションをとる行動にトライしてみてください。
失敗を恐れるのをやめる
失敗を恐れるのをやめることは、ネガティブ思考をポジティブ思考に変える最も有効な改善方法です。しかし根暗な人にとっては一番難しい改善方法でもあります。なぜならばポジティブに考えられないから根暗になっているからです。
ではそこから抜け出すにはどうすれば良いのでしょう。根暗な人の多くは自分が物事を常にネガティブに考えているとは思っていません。まず自分がネガティブ思考であることを自覚することが大切です。
自覚することができれば、どうすればネガティブから抜け出せるかという意思が芽生えます。ここまで来ればしめたものです。思考をポジティブに変えれば良いだけです。とても簡単なことなのですがそれを難しいと思っている壁を取り払えば良いのです。
ほとんどの人は意識を変えることは難しいと思っています。それは間違いで実は簡単なことなのです。難しいという先入観が壁になっているだけでその壁を取り払えば「失敗を恐れることはない」と前向きに考えることができます。
失敗は成功の元です。失敗しても構わない、それを次の糧にすれば良いとポジティブに考えられるようになれば根暗だった人がネアカになれます。つまり「失敗を恐れるのをやめる」ということは、ネガティブ思考をポジティブ思考に変える改善方法です。
相手の目を見て話す
相手の目を見て話すことができないのは、自分が話している内容に自信が持てない時です。自分に自信や信念がある場合には真直ぐと目を見ることができるはずです。少しでも不安や自信がない時には目をそらせてしまいます。
これを根暗の改善方法に用いるのは少し強引なところがあります。根暗な人は自分に自信がないから真直ぐに相手を見つめられないのです。それを相手の目を見ろと言っても無理があります。ではどうすれば良いのでしょう。
根暗な人は小心な人が多いので、相手の目を見れば萎縮してしまいます。しかし観察能力に優れている人が多いので、目を見ないで相手の服装やアクセサリー仕草などを見てまず相手の人格を評価することに徹します。
相手の評価がある程度把握できれば、対処の仕方が見えてきます。そこまで来ればもうあなたは根暗ではありません。しっかりと相手の目を見て話ができるはずです。
つまり相手の目を見て話ができるようになることは、根暗を克服した証明にもなるのです。改善方法というより根暗を克服した証明方法と言ったほうが正しいのかも知れません。
自分を客観的に評価する
自分を客観的に評価するということは、根暗な人の改善方法を考えるだけでなく、全ての人に共通する課題です。自分を自分で客観的に評価することは非常に難しいことです。
それをあえて根暗の改善方法にあげるにはそれなりの理由があります。根暗な人は内側の内面にこもっています。外側に目を向けない限りは精神的に改善することはできません。
そのためには客観的に自分を評価することが大切なのですが、根暗な人は内側にこもっているため客観的に自分を見ることができません。そのためには少々荒い表現ですが外側に引きずり出すことが必要になります。
外側に引きずり出すということは、心の内側で思っていたことが表でも同様の価値があるかどうかを比較判断するという意味です。具体的には思い切って実際に行動してその評価を自分でする習慣をつけることです。それを繰り返すうちに客観的に自分を評価できるようになります。
新しいことに挑戦してみる
根暗な人は自分に自信がないので、失敗することを恐れて行動が消極的になっています。それを改善するためには、今までやったことがない新しいことで簡単にできることをやってみることです。決して難しいことに挑戦すると逆効果になるのでいけません。
例えば「朝起きたら必ず腕を3回まわしてストレッチをする」「食事の前には必ず両手を合わせる」などのように簡単なことで新しいことをやってみます。これを少しずつ積み重ねていくことで行動することに自信がついてきて根暗から脱出することにつながる改善方法です。
根暗な人におすすめの仕事
根暗な人はネガティブで暗いイメージがありますが、実際には周りの人が気づかないようなスキルや長所を持っている場合があります。無理に改善しようと思わずに長所を伸ばすことを考えることが大切です。
それには自分の性格にあった仕事をすることがベストです。それでは根暗な人が持っている長所を生かせるおすすめの仕事を紹介します。
緻密な作業がある仕事
根暗な人にはコツコツと地道な作業をすることを苦にしない長所があります。例えばプログラミングを組み立てるエンジニアや、実験室にこもって実験を繰り返す研究者のように緻密な作業をする仕事が向いています。
エンジニアや研究者にはスキルが必要ですが、その他にもデータや情報の整理をする仕事、業務文書などのリストを作り管理する仕事など色々あります。このように派手ではありませんが緻密で重要な仕事が根暗な人の長所に向いています。
細かい数字を扱う仕事
細かい数字を扱う仕事は、一般的には面倒なので苦手で嫌いな人が多い仕事ですが、根暗な人には苦にならず得意な人が多くいます。
黙々と細かい数字を扱う事務作業やデータ分析、細かい数字を記帳したり計算する経理の仕事などが、根暗な人の長所を生かすおすすめの仕事と言えます。
人と直接接するのが少ない仕事
根暗な人の長所を生かせるおすすめの仕事は、一言で言えば「人と直接接することが少ない仕事」です。ここまで紹介したエンジニアや研究者、データ分析や経理などの事務作業は基本的にはひとりで黙々とする作業で人と接することが少ない仕事です。
この他にもネットや雑誌の記事を書くライターなども、パソコンに向いひとりで行う仕事です。工場作業員も黙々と流れ作業をこなすので人との接触が少ない仕事です。
根暗な人と付き合うコツ
根暗な人が職場など身近にいる場合、どのような接し方をすれば良いのか悩む方が多いのではないでしょうか。しかし同じ職場で仕事をしていく上では接しないわけにはいきません。
根暗な人は無口なので会話をしてもすぐに途切れてしまいます。そんな人と上手く付き合っていくコツや対処法をこれから紹介します。
LINE・メールを活用する
コミュニケーションが取れなければ仕事になりません。相手が根暗な人の場合は、会話だと話がすぐに途切れてしまうのでLINEやメールを活用することをおすすめします。
根暗な人は直接会話することが苦手なので、LINEやメールならば安心してコミュニケーションを取ることができます。このやり取りを続けるうちに相手の心も次第に開いてきて普通に会話ができるようになっていきます。
笑顔で接する
根暗な人が人と接触するのを避ける理由は、対人関係に自信がなく恐れているからです。上手く付き合うには恐怖心を和らげてやることが大切です。
そのためには話しかけるときに笑顔で接するようにしましょう。笑顔には気持ちを和らげ安心させる効果があります。常に笑顔で接しているうちに次第に打ち解けてきます。
相手のペースに合わせる
根暗な人に話しかけると、返事がなかなか返ってこない時があります。これは無視されたのではなく、返事をする内容や反応を考えているからです。
根暗な人は相手の反応が怖いのです。そのために返事を慎重に考えていて遅くなります。このようにペースが普通の人とは違うのが特徴です。相手のペースに合わせてじっくり待つようにしましょう。
イライラして「ちゃんと話を聞いていたの?」のような強い言葉をかけると余計に殻に閉じこもってしまうので注意しましょう。
質問するのも手
根暗な人は、他人と接することが怖いので自分から進んで話を切り出すことができません。相手を安心させて話しやすくするような優しい質問をするのも付き合い方のひとつの方法です。
根暗な人でも話したいことは必ず持っています。防御本能が強いのでなかなか話さないだけなので、優しく接して話のきっかけになるような質問をしてあげるのが良いでしょう。
いじらない
根暗な人と上手く付き合う上で大切なことはイジらないことです。相手が根暗になっている原因には過去の出来事でトラウマになっている場合があります。
何気ない一言でも相手にとっては深く傷つくことがあるので、不用意にイジるような言葉は避けましょう。二度と心を開かなくなってしまいます。
根暗な性格とうまく向き合えれば楽しい!
根暗な人には、普通の人にはない特殊なスキルや長所を持っています。イメージが暗いからと避けていてはその長所に触れることができません。
根暗な人と上手く付き合って、その長所を知ることであなた自身の人間の幅が大きくなりスキルを成長させることもできます。ここまでの記事を参考にして人生やビジネスに役立ててください。