就活面接などで「自分を一言で表すと」の質問にはどう答える?
就職や転職などの就活面接の試験では、さまざまな質問事項があります。その中でも特徴的なのが「自分を一言で表すと?」と言う面白い質問です。もし面接官からそう尋ねられたらどう答えるのが最良な判断でしょうか?
自分なりに自由に答えてもいいのでしょうけど、実は自分を一言で表すというのは案外難しいものです。そこで今回は、自分を一言で表すという就活面接での質問に関する考察と、その答え方や回答をご紹介しましょう。
面接で「自分を一言で表すと」と質問する理由
就活面接の際に、必ずと言っていいほど「自分を一言で表すと、どのような人物ですか?」と聞かれます。この面白い質問事項は、どこの企業の採用担当者にとってもポピュラーです。
そこで、就活生および転職希望者の方は、事前にこの回答ができるよう対策しておくことをおすすめします。ところで、なぜこのような質問を就活生達にしようとするのでしょうか?ここでは、自分を一言で表すと質問する理由についてご紹介します。
自己分析の能力の有無を見るため
「自分を一言で表すと?」といった質問をする理由の一つは、限られた面接の時間内で就活生の人間性がわかるからです。面接時間は平均5分ないし10分ほどという企業が多いはずです。
その中で就活生への質問は、できる限り意図を読み取れて、適切なものにしたいからです。自分のことを簡潔に相手へ伝える能力、これは「自己分析」ができている証拠です。
「自分を一言で表すと?」という就活面接での質問は、就活生が自分自身を客観的に知りながら上手に面白いアピールができるかどうか、その人間性を確認しようとする試みなのです。
表現のセンスや柔軟性を見るため
普通は「自分を一言で表すと?」と他人に尋ねられ、すぐに思い浮かぶものではありません。なぜなら、普段から自分を一言で表すといった発想などしないのが当たり前だからです。
それでも「自分を一言で表すと?」という妙な質問をする企業の面接官は、相手の柔軟で面白い発想や表現のセンス、感性などを、短い面接時間の中で探っておきたいからです。
企業に入ると、平常時は杓子定規な態度でもまかり通ります。しかし、万が一トラブルや想定外な出来事が起きた場合、どう柔軟な発想で回答したり行動できるかにかかっています。
自分を一言で表すと?という質問は、柔軟な対応とセンスがある人物像かどうかを判断するための定型なフォーマットとなっています。
状況を理解し適切に回答できるかを見るため
人は生活するにあたり、情報を読み取り、適切な判断をして行動するのが普通です。過去に学んだ知識を応用しながら、臨機応変に対応していくということです。
自分を一言で表すとどういう人物なのかを、適切な形にして回答できるのかを面接時に見ています。尋ねている内容から回答がズレていないかをチェックしながら、状況判断能力、対応能力について、企業人として活躍できる人物かどうかが問われています。
仮にこれから採用されて仕事に携わるようになると、問題解決に奮戦するシーンも体験しなければなりません。そのためにも、正しく対応ができる人物を求めています。
コミュニケーション能力を見るため
自分を一言で表すということは、客観的でシンプルな自己分析をして、分かりやすく回答ができる能力があると見なすことができます。その一連の流れができる人なのかを、採用担当の面接官が判断しています。
これらは大切なコミュニケーションの流れにも匹敵します。つまりこの質問をして適切な回答ができるまでの流れこそ、コミュニケーション能力そのもののバロメーターとして捉えることができるのです。どのような仕事でもコミュニケーション能力は重要ポイントです。
「自分を一言で表すと」の質問に対する回答の考え方
自分を一言で表すという質問は、すでに恒常化されていると考えておけば、事前にそのための準備ができるはずです。自分らしいひな形を作っておいて、いつでも取り出せるような心持でいることが大切です。
まず最初にコツを知って、自分を一言で表すとどんな人物なのかを文章化しておくと便利です。できればいくつかパターンを考えて、スムーズに対応できる工夫をしておきましょう。そのための、好印象で面白いと思われるような回答方法や考え方をご紹介します。
自分の長所と短所から考えてみる
自分を一言で表すという場合、いきなり考えつくほど簡単ではないはずです。まずは、自分がどんな人間なのかを掘り起こす作業から始めてみましょう。そのためには長所と短所を確認することです。
自分を一言で表すとしたら、強みがイメージできていなければ、相手にも伝わりません。また欠点だと思える部分もピックアップしておくと、それを逆説的に長所に変換することも可能です。
例えば、神経質な性格は短所に見られますが、これを慎重な性格と言い換えれば立派な長所として捉えることができます。
性格的特徴を表した四文字熟語を見つける
自分の長所や短所を知っておくことは大切ですが、それを活かさない限り意味がありません。そこで、自分の長所を表現するとうな「一言」がないかを調べてみるといいでしょう。おすすめなのが「四文字熟語」を見つけるという方法です。
好きな言葉を思い浮かべながら、いろいろ調べて面白いように変えてみてもいいでしょう。もし、自分は負けず嫌いだというのであれば、「切磋琢磨」「初志貫徹」という四字熟語を使ってみると、採用担当の面接官に好印象を与える可能性があります。
自分にキャッチコピーをつけてみる
自分を一言で表すとは、いろいろとある過去のエピソードの中から抽出することから始まります。無駄な部分を削除して、適切な言葉を厳選しながら、面接時に好印象を持ってもらうよう文書化をする行為です。
そこで、初めて対面する人物でも簡単に理解できるレベルで、かつ興味を湧いてくれるようなキャッチコピーを作るつもりで考えてみましょう。
ポイントは、相手に面白いという印象が残せるインパクトのある言葉です。最初は難しいかもしれませんが、数をこなしていくことで精査されていきます。
「自分を一言で表すと」の質問で好印象を与える回答のポイント
やはり就活での面接では、なるべく面接官へ好印象を与えておきたいところです。そのためにも、質問事項に対してなるべく明確な回答ができるよう、事前に準備できることはしておくといいでしょう。
では、採用担当の面接官へ好印象を与えるために、「自分を一言で表すと?」という質問の、主な回答のポイントについてご紹介します。
自己PRと関連付ける
「自分を一言で表すと?」という質問をされたら、まずは自己分析の能力が問われていると考えておくことが重要だと、先述したとおりです。
それは、履歴書や職務経歴書などに記載されている自己PRの内容とも合致していなくてはなりません。もし矛盾した回答をしてしまうと、面接官が猜疑心を持ってしまい好印象を得られません。
例えば、コミュニケーションができて周りと仲良くできるという自己PRをしておきつつ、自分を一言で表すとしたら、黙々と作業する職人気質だと回答したら、どことなく矛盾して聞こえてしまいます。必ず、自己PRと一貫した回答を心掛けるようにしましょう。
その言葉を選んだエピソードも考えておく
自分を一言で表すとした場合、やはり面接官の興味を引くことに注力するよう話すことが大切です。すると、いろいろ深掘りするような質問が続いてくるはずです。
なぜそう表すのですか?といった理由を聞いてきます。その時に、自分を一言で表せる興味深くて面白いエピソードが言えるかどうかが問われます。なぜその一言で表せるのかを納得させるよう、あらかじめエピソードを考えておくことです。
曖昧な表現ではなく具体的な表現を意識する
相手にわかりやすく伝えるのであれば、できるだけ抽象的な言葉を削っていくことです。具体的に説明するという作法を気にしながら考えてくようにしましょう。
例えば、自分はものごとに感謝できるという回答を用意するのであれば、あまりにも感謝という言葉そのものが、ありふれていて抽象的です。
これだけでは面接官の心には何も響かず、あまり好印象は持たれません。受け売りな言葉だけだと解釈されかねないからです。なにがどうして、なぜ感謝し、その後どうしたいのかまでを、順序立てて相手に聞かせない限り、相手には伝わらないからです。
「自分を一言で表すと」で長所をアピールする回答例
自分を一言で表すとしても、なかなかワンフレーズで腑にに落ちる面白い言葉が見当たらいという方もおられるでしょう。一から自分で考えるのが難しいというのであれば、参考にできるフレーズを他から見つけてみるのもおすすめな方法です。
そこで、長所としてよく登場するフレーズを用いた、相手へ好印象を与える回答例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ポジティブ
自分がとても前向きな性格だと思えるのであれば、その積極的な姿勢を前面に打ち出すような、力強いワンフレーズを事前に考えておくといいでしょう。
大切なのは躊躇しない気持ちです。普段通りの自分を素直に表現することで、面接官が好印象を持ってくれます。就活面接だからと格好つけてしまっては、あなたらしさが半減します。
例えば「自分は、Mr.ポジティブな男です」「ポジティブNO.1です」といったように、思い切りの良さをアピールしましょう。ちょっと面白いことを言うなと思わせて、その後の続く理由でしっかり本音を伝えると真実味が増します。
面白い
自分の性格が明るくてユーモアがあり、いつも面白いことを言ってまわりを楽しませているのであれば、その面白い性格をアピールする方法を考えてみましょう。
明朗活発で明るい性格というのは、かなり使い古されているタイプなので、それでも相手が納得できるような表現力が必要です。
例えば、「自分を一言で表すとしたら、年中ひまわり畑の女です。ひまわりは夏だけ咲く花ですが、私は1年通じて、ひまわりのように周りを朗らかに活気づける存在です」といったものがあげられます。
器用
自分を一言で表すと「器用」な人物だという場合、あらゆるシーンで、その場に応じた適切な行動ができることを言い表すようにしましょう。
つまり、自分はいざという時に頼りになる、マルチな能力を発揮することをアピールすればいいのです。多少ユーモアを持たせつつ、なるほどと思わせることがコツです。
例えば「私は4色ボールペンです。様々な場面で色々とやりこなすバリエーションを持っています」 「私は軟膏です。切り傷や擦り傷、火傷などに効果的な薬のように、トラブルが起きても柔軟な発想でチームを助けることができます」 といったようにです。
慎重
もし慎重派である自分をアピールするのであれば、その生真面目さを前面に出しつつも、あまり神経質で几帳面すぎないよう、軽いユーモアや溌剌さも一緒の出すといいでしょう。
例えば「自分を一言で表すとしたら、スケジュール手帳です。小まめにスケジュールを何度も確認し、他の予定も把握しながら調整することが得意だからです」 という表現がよいでしょう。
あるいは「自分を一言で表わすと、手鏡です。常にどこか可笑しくないかチェックするのが好きだからです」 というのも面白いはずです。柔軟でユニークな発想も合わせることがポイントです。
負けず嫌い
自分がかなり負けず嫌いで、それを利点として自己アピールする場合、「私は、真ん中に立つ男です。とにかく1番手で表彰されることを目指す性格だからです」といったように、負けず嫌いな性格を強く出し惜しみせずアピールしたほうがよいでしょう。
他にも、「自分を一言で表すとしたら、ライバル探しの専門家です。自己満足することが嫌いで、常に競える好敵手を探しています」といった言い方も面白いでしょう。ポイントは潔くダラダラと説明をしないことです。
努力家
自分を一言で表すとしたら努力家だという方は、どのような努力をするのが得意なのかを分かりやすく例えるといいでしょう。努力というのは漠然とした言葉で、使いすぎると面接官にウケがよくありません。漠然とすることは誰しも嫌うものです。
そこで、努力の質やその先を分かりやすく例えましょう。「自分を一言で表すと、舞台裏の座布団運びです。主役にはなりませんが、時折大事な場面で、周りをサポートしながら盛り上げることができます」 といった表現があげられます。
他にも「マラソンランナーに近いです。限界と向き合いつつ手を抜かない主義です。辛抱強く常に高いパフォーマンスを追及しています」 といった例があります。
忍耐力
忍耐力があるというタイプは、どの企業の採用担当者にも好印象を与えます。そのためにも、粘り強さがある自分を、是非しっかりとアピールするといいでしょう。
例えば「自分を一言で表すとしたら、ひき割り納豆です。粘りがあって栄養もある納豆なので、御社の発展のために辛抱強く仕事に打ち込め、成果につなげられると信じています」といった言い方が適当です。
企業はどこも、貢献してくれる人物を求めています。忍耐力があり粘り強い人は、かなり高いポイントになります。
行動力
自分は行動派でありそのことを強くアピールしたいという場合、タフな自分を主張する方法がよいでしょう。例えば「自分を一言で表すとしたら、走りながら考える人です。時間を無駄にせず頭も働かせながら動くことができます」といった表現ができます。
他にも「笑いながらピンチをチャンスに変える男です。逆境で落ち込むのではなく、むしろ奮い立たせるチャンスだと思っています」といった表現をすれば、好印象を与えることができます。
「自分を一言で表すと」で短所を長所としてアピールする回答例
自分を一言で表すとした場合、まずは長所に目を向けてアピールするのが普通です。しかし同時に短所というのも必ず持っているはずです。その短所を上手く変換して、好印象なアピール方法にすることも可能です。では、短所を自己アピールできる題材にするための、主な回答例をご紹介します。
頑固
自分はよく他人から頑固者だと言われているという方は、その頑固さを良い方向へ変換するような表現にしてみましょう。頑固なのは良い意味で、一途な性格で強い意志があると捉えることができます。
そこで「自分を一言で表すと、歯ブラシのようなタイプです。歯を磨くために販売されているのが原則で、迷いなくそこに100%発揮するように努めています」というのはいかがでしょうか?つまり融通はあまり聞かないこともありつつ、余計なことをせず、強い意志で使命を果たそうとします。
優柔不断
優柔不断というのは欠点としてみなされがちです。就活面接ではマイナス面に受け取られがちではありますが、これも発想を変換すればプラス面が活かせます。価値あるものを見落とさず、最後は自分から意志決定することもアピールしてみましょう。
回答例として、「自分を一言で表すと、左右に首を振るサッカーのミッドフィルダーです。いつも右に左にキョロキョロと顔を振って目を向けています。しかしそれは、状況を正しく判断し、適切なパスを供給するために粘り強く行うルーティーンだからです」 といった表現ができます。
せっかち
せっかちな性格を短所として、就活面接時に言うパターンは昔からあります。せっかちというのも、業務上ではミスを誘発する要因として悪い印象です。しかしこれも発想の転換をして、長所にしてしまうことができます。
回答例としては、「自分を一言で表すと、進んだ時計のような状態です。一歩先を行き過ぎるようですが、誰よりも早くものごとをキャッチすることができ、かえって効率よく目標達成を早めようとします」という面白い表現をしてもいいでしょう。
早合点ではありながらも、誰よりも早く周りも見れて、実は効率を重視しているとアピールすれば、好印象として受け取ってくれる可能性が高まります。
「自分を一言で表すと」でユニークな表現でアピールする回答例
自分を一言で表すとなると、色々なことを仕掛けようと考え過ぎてしまう恐れがあります。一番気になるのは、採用担当の面接官からの高い評価を得ようと、つい格好つけてしまいがちです。
大事なのは、あなたらしい表現で、かつユニークさが少しあるという点です。ここでは、どのようにユニークな表現を使ってアピールすればいいのか、その回答例でご紹介します。
行動力をアピールする表現
行動力がある人物は、どの企業からしても好印象なイメージを持ってくれます。それは就活面接の段階でも垣間見れてしまうものです。採用担当者は、百戦錬磨の面接の専門家だと思うことです。
行動力がありそうな人物は、会った瞬間に何となく感じるという声もあるほどです。もしあなたが本当に行動力ある人物であれば、迷わずストレートに思いをぶつけてみましょう。
例えば、「自分を一言で表すと、考える足です」という表現をしてみると、面白そうなことを言いそうだと判断してくれるでしょう。「考える葦」という言葉と引っかけて言えるセンスとユーモアを高く評価してくれるはずです。
努力家なことをアピールする表現
いつでも努力を惜しまない性格の人は魅力的です。常に目の前のことへ真剣に取り組みながら、どのようにしたら効率よく回るのかを考えて実践しています。
努力家の人がユニークにアピールするのであれば、ちょっとだけ自虐的な部分があると面白い回答になりそうです。
例えば「自分を一言で表すと、自転車のチェーンです。ただ黙々とペダルの力に合わせて回していく辛抱強さ、地道さを得意としているからです」と言ってみると、すごく気真面目な感じがしてきます。
協調性があることをアピールする表現
企業が結局求めているのは個性ではなく協調性のほうです。チーム制で動くことが多い現状です。その中でスタッフと一丸となってプロジェクトに取り組める人物でなくては、仕事が進まないからです。
協調性こそが、仕事では欠かせない長所であり、そのような素質がある人物にこそ、採用担当者のほとんどが魅力を感じています。
回答例としては、「自分を一言で表すと、水だと思います。なぜなら、熱すれば蒸気になり、冷やせば氷にもなる水のように、ケースバイケースで周囲に合わせて変形できる程、柔軟な対応をするからです」といった言い方がよいでしょう。
負けず嫌いをアピールする表現
負けず嫌いは、両刃の剣のような印象です。プラス面もありつつマイナス面に捉えられてしまう恐れもあるからです。ただし企業にとっては、負けず嫌いな人がいると成果を残してくれそうな期待を感じるようです。
就活面接の場では、マイナスイメージを与えないように、自分の経験なども織り交ぜながら伝えるといいでしょう。
回答例として、「自分を一言で表すと、スーパーサイヤ人です。自分より強そうな相手やものごとに対して、つい熱くなってしまうからです」といったユーモアも踏まえながら説明することがポイントです。
元気の良さをアピールする表現
元気があることを取り柄とするのであれば、その明朗活発ぶりをアピールしましょう。しかし、ありがちなパターンでもあります。かなり言葉選びにセンスが要るかもしれません。
やはり元気な人の印象は不変です。いつも周囲の人々へ、朗らかで陽気な自分を見せるムードメーカーであることが好印象へのポイントです。
例えば、「自分を一言で表すと、気持ちは吉本喜劇です。暗く落ち込んでいる状況でも、パッと明るく和ませるような面白い言動が得意だからです。」といった言い方をしてみましょう。
「自分を一言で表すと」で四文字熟語でアピールする回答例
自分を一言で表すというお題なので、シンプルかつストレートな表現が理想的です。しかしつい色々と言いたくなってしまい、結局間延びしたような表現になりそうな場合、四字熟語へすべてを凝縮して伝えるのがおすすめです。
そこでここでは、就活面接などで使えるおすすめな四字熟語をご紹介しながら、自分を一言で表すとした場合の、回答例にも触れてみましょう。
初志貫徹(しょしかんてつ)
初志貫徹とは、一度心に決めたことについて、必ず最後まで貫き通そうとする強い意志があることを示す四字熟語です。打たれ強さや辛抱強い、根気がありぶれない意志をアピールするのなら便利な四字熟語です。
回答例としては、「自分を一言で表すと、初志貫徹な人物です。最初に決めたことから、めげたり目を背けたりしないからです」というような使い方をすると、強靭が伝わり好印象です。
七転八起(しちてんはっき)
この四字熟語は有名なのでご存知なはずです、「ななころびやおき」とも言います。七回転んでしまったとしても、八回目に起き上がればいいんだという例えです。
この四字熟語から言えることは、諦めない心があり、根気強さがあり、努力家である場合にアピールができる言葉です。
回答例としては「自分を一言で表すと、七転八起する心があることです。どんな逆境でも諦めません」という使い方をすれば、就活面接にて好印象を与えられます。
切磋琢磨(せっさたくま)
切磋琢磨という四字熟語もよく知られています。仲間同士の中でも、コツコツと一つのことに精進しようと努力を重ねる様子が伺えます。
すべて起こることは、自分にとっての修行の場だと捉えて取り組むことで、新しい自分の世界観が広がります。そのような意味を込めて熱く伝えると効果的です。
回答例としては、「自分を一言で表すと、切磋琢磨する男です。仕事を通じて進化する自分に興味があります」といった使い方ができます。
粉骨砕身(ふんこつさいしん)
粉骨砕身とは、骨身を惜しまずに、力の限りに努力をするといった意味の四字熟語です。全身全霊を込めて自分の仕事や目標に取り組もうという姿勢を示す際に用いると、採用担当者は好印象を持ってくれます。
とくに新卒の方々は、こういった精神論に近い内容の四字熟語を使ったほうが、初々しさも出てなおさら好印象です。あえて面白いことを言おうとしないで、自分の心に素直なアピールが大切です。
回答例としては「自分を一言で表すと、粉骨砕身な状態です。自分のあらゆる能力を駆使して取り組んでみたいです」という使い方ができます。
遠慮近憂(えんりょきんゆう)
遠慮近憂とは、先々のことまで考えて行動することで、もし急な心配があっても苦しむことから軽減されるという内容で、孔子による言葉です。そのような意味から、慎重派で計画的な自分の長所をアピールするのに便利です。
例えば、「自分を一言で表すと、遠慮近憂な女です。石橋を叩いても叩き切れないほどしっかり計画を練ります」といった使い方ができます。面白いユーモアも交えながら使うとよいでしょう。
「自分を一言で表すと」の質問に対する回答を準備しておこう!
就活面接は、ある程度の質問事項が定型化されています。あらかじめ傾向と対策を練って取り組む姿勢がとても大切です。しかし自己PRともなると、つい内容を誇張してしまいがちです。
就活なのである程度は仕方がありません。ただし、やってもいないことを経験済みであるかのように適当なことを言ってしまうと、具体的な質問を聞かれて答えられなくなり墓穴を掘る恐れがあります。
大切なのことは、企業の採用担当者があなたと一緒に働いてみたいと思えるような人物像を与えることにあります。そのために何をすればいいのかを追求していきましょう。まずは一言でシンプルに理解できるように要約し、その思いを伝えてみましょう。