履歴書の生年月日の正しい書き方
履歴書の生年月日を記入するとき、西暦(20○○年)と記入するのが正しいのか、和暦(昭和○○年・平成○○年・令和〇年)と記入するのが正しいのかと、西暦と和暦のどちらで記入すればよいのか迷う人が多いようです。では、西暦と和暦、どちらが正しいのでしょうか。ここからは、履歴書の生年月日の正しい書き方についてご紹介していきます。
西暦と和暦のどちらでもよい
履歴書の生年月日の正しい書き方、1つめは「西暦と和暦のどちらでもよい」です。履歴書の生年月日を記入するとき、西暦と和暦のどちらかを記入しなければいけないといった決まりはありません。「履歴書の生年月日は、西暦と和暦のどちらを記入してもよい」と覚えておきましょう。
ただし、応募した企業から「西暦表記」または「和暦表記」の指定があれば、その指示に従いましょう。応募先の指示に従うことが第一優先です。
履歴書の中でどちらかに統一する
履歴書の生年月日の正しい書き方、2つめは「履歴書の中でどちらかに統一する」です。履歴書の生年月日を記入するとき、西暦と和暦のどちらを記入してもよいとご紹介しました。履歴書は生年月日を記入する以外にも年号を記入する欄がたくさんあります。では、生年月日以外の履歴書に記入する年号は、どちらを記入すればよいでしょうか。
そもそも、履歴書は企業の採用担当者に読んでもらう大切な書類になります。西暦と和暦が混合していては、読みづらく好印象を持ってもらうことは難しくなります。西暦と和暦のどちらを使っても印象の違いはありません。大切なことは「履歴書を記入するときは、すべての年号を西暦と和暦のどちらかに統一する」と覚えておきましょう。
「S・H」などの年号の略字は使わない
履歴書の生年月日の正しい書き方、3つめは「S・Hなどの年号の略字は使わない」です。一般的に会員申込用紙や登録用紙などに生年月日を記入するとき、昭和は「S」平成は「H」令和は「R」と年号を記入します。たとえば、昭和60年生まれの場合は「S60年」、平成10年生まれの場合は「H10年」と表記することができます。
では、履歴書に記入する場合は、年号の略字を使ってよいのでしょうか。履歴書は企業の採用担当者に提出する正式な書類です。履歴書に限らず、正式な書類に略字で記入することはNGです。「履歴書を記入するときは、年号の略字は使わない」と覚えておきましょう。
西暦・和暦も算用数字を使う
履歴書の生年月日の正しい書き方、4つめは「西暦・和暦も算用数字を使う」です。算用数字とは、「0、1、2、3、4、5~」と表記するアラビア文字のことを指します。漢数字は、「零、一、二、三、四、五~」と漢字で表記する数字のことを指します。
履歴書に年号を和暦で記入する場合、「平成十年」と数字も漢字表記で記入する方が正しいと思う人もいるでしょう。しかし、一般的に履歴書は横書きです。横書きの書類は算用数字を使用するのが正しい書き方です。算用数字で統一することでも全体的に読みやすい履歴書になるので、企業の採用担当者に好印象を持ってもらえる可能性があります。
横書きの「履歴書に記入するときは、西暦も和暦も算用数字を使い統一する」と覚えておきましょう。
履歴書の生年月日の書き方例
では、実際に履歴書に生年月日を記入するとき、西暦と和暦ではそれぞれどのような点に注意すればよいでしょうか。ここからは、履歴書の生年月日の書き方例を「西暦で書く場合」と「和暦で書く場合」に分けて、それぞれご紹介していきます。西暦と和暦のどちらで記入するか迷っている人も参考にしてください。
西暦で書く場合
履歴書の生年月日の書き方例、1つめは「西暦で書く場合」です。1998年生まれの場合、生年月日欄には「1998年10月10日(満20歳)」が正しい書き方になります。「1998/10/10(満20歳)」、「1998-10-10(満20歳)」、「1998.10.10(満20歳)」などの表記方法もありますが、すべて略式です。
履歴書を含め、正式な書類では略式はNGです。「履歴書の生年月日の書き方、西暦で書く場合は、算用数字と年・月・日を使い記入する」と覚えておきましょう。
和暦で書く場合
履歴書の生年月日の書き方例、2つめは「和暦で書く場合」です。1998年生まれの場合、生年月日欄には「平成10年10月10日(満20歳)」が正しい書き方になります。「平成十年十月十日(満20歳)」、「平成十年10月10日(満20歳)」、「平成10年十月十日(満20歳)」など、漢数字を使ったりや算用数字と混合して使うのはNGです。
また、「平成」を「H」と表記して「H10年10月10日(満20歳)」、「H10/10/10(満20歳)」、「H10-10-10(満20歳)」、「H10.10.10(満20歳)」などの表記方法もありますが、こちらはすべて略式です。
履歴書を含め、正式な書類では略式はNGです。「履歴書の生年月日の書き方、和暦で書く場合は、年号の略字を使わず算用数字と年・月・日を使い記入する」と覚えておきましょう。
履歴書の生年月日を書く際の注意点
履歴書の生年月日を記入するときの書き方についてご紹介しましたが、年号が変わったときや履歴書にすでに年号が記入されているときなど、いくつか記入する際の注意点があります。どのような点に注意すればよいのでしょうか。ここからは、履歴書の生年月日を書く際の注意点について4つのパターンに分けてご紹介していきます。
年号が変わった時の書き方
履歴書の生年月日を書く際の注意点、1つめは「年号が変わった時の書き方」です。今年は平成から令和へと年号が変わった年です。西暦を使い記入する場合は問題ありませんが、和暦を使い記入する場合は、どのように表記すればよいでしょうか。
和暦1年目は「元年」と表記するのが正しいです。具体的には、「令和元年」が正しい表記になります。「令和1年」や「令和一年」は間違った表記になります。
すでに年号が記入されている時
履歴書の生年月日を書く際の注意点、2つめは「すでに年号が記入されている時」です。最近は稀ですが、面接を受ける企業から企業指定の履歴書に記入するよう渡されることがあり、すでに年号が記入されている場合もあります。また、自分で準備した履歴書でも、年号が記入されている場合があります。年号を修正したい場合、どうすればよいでしょうか。
1)自分で準備した履歴書
1)自分で準備した履歴書に年号が記入されている場合の対処方法は、新しい履歴書を購入しなおしましょう。履歴書を修正ペンや修正テープ、修正液などで訂正することはマナー違反です。修正ペンなどを使って修正した書類は、社会的には「誰が修正したかわからず、信憑性に欠けたもの」と判断されてしまいます。
2)企業指定用紙の履歴書
2)企業指定用紙の履歴書に年号が記入されている場合の対処方法は、二重線を引いて訂正しましょう。一般的には二重線を引いて訂正することはマナー違反です。しかし、企業から指定された書類は購入しなおすことができません。応募者のミスではないため訂正印の必要はありませんが、定規を使いきれいに二重線を引いて訂正しましょう。
3)企業指定のデータ履歴書
3)企業指定のデータ履歴書に年号が記入されている場合の対処方法は、データを正しい年号に修正しましょう。データは上書きができるため、二重線を引いて訂正する必要もありません。生年月日を「平成」と表記するべきところを「昭和」とすでに年号が記入されている場合は、自分でデータを正しい和暦に修正しましょう。
生年月日と卒業年月日の一致
履歴書の生年月日を書く際の注意点、3つめは「生年月日と卒業年月日の一致」です。履歴書は、生年月日以外にも学歴や職歴、免許や資格といった項目で年号を記入する欄があります。年号を記入する際は、すべてを統一することで企業の採用担当者に好印象を持ってもらえる可能性があります。
生年月日を記入した表記を基準とし、卒業年月日などすべての年号の表記を統一することで、履歴書が見やすくなります。
字に自信のない人は西暦がおすすめ
履歴書の生年月日を書く際の注意点、4つめは「字に自信のない人は西暦がおすすめ」です。西暦は算用数字を使うため、数字の記入がメインになります。一方、和暦は「昭和」「平成」「令和」と漢字を記入しなければいけません。年号を記入する欄は生年月日以外にも複数個所あるため、字に自信がない人は西暦で記入することをおすすめします。
履歴書の生年月日での実年齢の違い
履歴書の生年月日を記入する欄は、生年月日のあとに(満○○歳)と年齢も記入するようになっています。ここで、「満〇〇歳」とはどのように数えた年齢のことなのか、実年齢との違いは何か、疑問に思う人もいるでしょう。履歴書の生年月日での実年齢の違いについてご紹介しましょう。
満年齢は「今現在の年齢」
履歴書の生年月日での満○○歳と実年齢の違いはありません。満○○歳とは、今現在の年齢を指します。実年齢とは、生年月日から数えた実際の年齢です。普段「満○○歳」と使うことがあまりないため戸惑う人もいるかもしれませんが、「満○○歳と実年齢の違いはない」と覚えておきましょう。履歴書に記入する場合は、提出日時点の年齢を記入しましょう。
履歴書の西暦・和暦に迷ったら
履歴書に記入するとき、小学校入学は何年か、平成○○年は西暦で表記すると何年かなど、年号を記入するとき迷う人が多いでしょう。一度履歴書を記入したことがある人は、コピーを取っておくと次から記入するときに迷うことなくスムーズに記入することができます。では、西暦や和暦などに迷った場合はどうすればよいでしょうか。
ネット掲載の早見表を利用する
履歴書の西暦・和暦に迷ったときの方法、1つめは「ネット掲載の早見表を利用する」です。インターネットで検索すると、入学や卒業年度を自動で計算してくれる「自動計算年号早見表」や、生まれた年ごとに小学校から大学までの入学や卒業年度が見て分かる「入学・卒業年度早見表」があります。
「自動計算年号早見表」は、自分の生年月日を入力すると学歴がひと目見てわかるよう表示されます。現役入学や〇年遅れて入学などの選択や、〇年間修業の選択ももできます。具体的には「小学校入学」「小学校卒業」「中学校入学」「中学校卒業」「高等学校入学」「高等学校卒業」「大学/専門学校入学」「大学/専門学校卒業」までが自動で表記されます。
西暦と和暦どちらも表記されるため、特に「昭和から平成」の変わり目なども気にせず表記されたものを参考にすることができます。また、西暦や和暦を変換してくれる「西暦・和暦変換ツール」も便利です。
「入学・卒業年度早見表」は、自分の生まれた年以外もすべて記載されているため、間違えないよう色を塗るなど工夫して使いましょう。
履歴書に同封されている場合も
履歴書の西暦・和暦に迷ったときの方法、2つめは「履歴書に同封されている場合も」です。インターネットで簡単に調べることができますが、調べなくても履歴書に「入学・卒業年度早見表」が同封されている場合があります。インターネットで調べられる環境にない場合、同封された履歴書を購入すると記入するときに便利です。
正しく記入することが大切
履歴書の西暦・和暦に迷ったら「正しく記入することが大切」です。インターネットで調べた表か、同封された表か、どちらの表を使って記入しても問題ありません。大切なことは、「履歴書に正しく記入する」ことです。自分の見やすい、わかりやすい表を使い、正しく記入するよう心がけましょう。
学校名などに漢数字が使われている場合
履歴書に数字を記入するとき、すべて算用数字で統一して記入することがマナーであり、企業の採用担当者に好印象を持ってもらうことにつながります。では、学校名や企業名などに漢数字が入っていた場合はどのように記入すればよいでしょうか。学校名などに漢数字が使われている場合についてご紹介しましょう。
学校名など正式名称で記入する
学校名などに漢数字が使われている場合は、「正式名称で記入する」のが履歴書のマナーです。学校名に限らず、すべてにおいて省略せず正式名称で記入しましょう。たとえば、「○○第一中学校」の場合、「○○第1中学校」と算用数字に置き換えてはいけません。
「○○第一中学校 入学」「同校 卒業」と学校名を省略せず、「○○第一中学校 卒業」と記入しましょう。また、高校名は「○○高校」と省略せず「○○高等学校」と記入します。数字も含め、履歴書に記入するときはすべて「正式名称で記入」すると覚えておきましょう。
履歴書の生年月日は西暦・和暦を統一しよう!
履歴書を記入するときは、生年月日を含め年号はすべて西暦か和暦で統一しましょう。企業の採用担当者に好印象を持ってもらうためには、読みやすい履歴書であることが大切です。西暦と和暦の違い、算用数字と漢数字の違い、満○○歳と実年齢の違いなどをしっかり覚え、西暦と和暦を統一し記入・作成しましょう。