日焼け止めの正しい塗り方を覚えよう!
紫外線による肌へのダメージが認識されている昨今では、紫外線対策のひとつとして、日焼け止めは欠かせません。紫外線が皮膚に及ぼすダメージは、シワ・シミ・タルミとなって肌にあらわれてくるからです。
紫外線は、室内の窓際でも差し込んできます。ですから美容やファッションに敏感な方には、一年中日焼け止めを愛用されている方もいます。そんな日焼け止めの正しい塗り方をレクチャーします。
日焼け止めの効果を高める塗り方の、部位別によるポイントやシーン別の日焼け止めの選び方、塗り直しのコツから手順までご紹介します。
日焼け止めの正しい塗り方【顔・首】
日焼け止めは、正しい塗り方にすることで効果を高めることができます。そして美容の面でも、保湿が保たれた肌にすることができます。せっかく塗っても塗り方の違いで、うっかり日焼けとなることもあるからです。
日焼け止の塗り方のコツを覚えて、日焼けを気にせず外出や、アウトドアスポーツなどを楽しんでください。
ここでは、日焼け止め効果の高いタイプの品揃えの多い、クリームタイプから、乳液タイプを対象に塗り方の手順から見てみましょう。
塗り方の手順
日焼け止めは、衣類等で紫外線対策のできない部分に塗っていきますが、特に日焼けをしたくない顔や首には、日焼け止めの効果を高めるように塗ってください。肌の乾燥や皮脂分泌の多い、顔や首の日焼け止めの塗り方のコツからご紹介します。
まず日焼け止めを塗る肌を清潔にします。そしてスキンケア化粧品で肌の保湿をして、顔の5か所(両ほほ・額・鼻・あご)にクリーム状なら真珠粒の大きさで、乳液状なら一円硬貨の大きさ分を肌に乗せていきます。
そして広い部分から指全体を使って、優しくなじませていきます。塗り広げるコツは、ほほや額は中心から外側へ、髪の毛の生え際も塗ります。あごも中心からフェイスラインに向かってなじませます。
そして鼻すじは、上から下に向かって、目元は目頭から目尻に向かって優しくなじませます。次に首の塗り方です。首の前側は顔を上に向けて、首の後ろ側は顔を下に向けてストレッチをするようにして、皮膚を伸ばすとシワが伸びてムラなく塗ることができます。
そして顔・首に丁寧に日焼け止めをなじませたら、もう一度同量の日焼け止めクリームを重ねづけして塗ります。また塗り残しやすい耳や耳の後ろ、うなじ、髪の生え際も忘れないようにしてください。
顔・首に塗る際の注意点
日焼け止めを、ムラなく塗るコツも交えながら手順をご紹介しましたが、肌の乾燥や皮脂分泌が気になる顔と首では、保湿後の肌に塗ることがポイントです。美容面の観点からも肌を労わる注意が必要です。
また顔や首では、耳の後ろや耳、そしてうなじは塗り忘れやすい場所です。塗り残しのないようにしてください。
しっかり保湿して塗る
日焼け止めを塗る肌は、まず保湿を行ないます。保湿の不足した乾燥肌は、バランスが崩れて、皮脂分泌が過剰になります。ですから乾燥した顔や首に、直接日焼け止めを塗ったりメイクをしても、皮脂で落ちやすくなってしまうからです。
特に顔や首で塗り直しがしにくい部位は、日焼け止めを塗る前に、化粧水で水分を、そして乳液で水分を閉じ込める保湿を行ってから、日焼け止めを塗ります。
またスキンケアに時間が掛けられない方には、日焼け止めと乳液が一体となているタイプを使う方法もあります。
使用量を減らすのはNG
日焼け止めクリームは、重ね付けをして、ムラなく均一になじませることで高い効果を発揮します。しかしベタつく感触が苦手な場合もありますが、適量を塗らなければ日焼け止めの効果が薄れてしまいます。
朝のスキンケア時に塗る
できるだけ顔や首に、紫外線からのダメージを与えたくない場合は、朝のスキンケアと同時に、日焼け止めを塗ることまでを行いましょう。化粧水と乳液で保湿された肌は、日焼け止めを塗るタイミングにも適しています。
また短時間でも紫外線予防を行えるのが理想です。朝のゴミ出しや、洗濯干しの短時間でも、紫外線は蓄積されてしまうからです。
日焼け止めの正しい塗り方【腕・脚】
腕や脚の正しい日焼け止めの塗り方は、面積が広いので、塗り残しやムラを防ぐ塗り方をすることです。広い面にムラなく塗るコツに「ストローづけ」という塗り方があります。腕や脚または水着になったときの肩や背中にも、この方法で塗ってみましょう。
腕の塗り方の手順
腕の日焼け止めをムラなく塗るコツは、腕上部からひじまでにストローの幅で線状に、日焼け止めをのせます。そして手のひら全体で、大きく円を描くようになじませます。次にひじから手首にもストローの幅で線状に日焼け止めをのせます。そして手のひら全体で、大きく円を描くようになじませます。
脚の塗り方の手順
脚の日焼け止めの正しい塗り方としては、すね側のひざから足首までに、線状に日焼け止めを塗ります。そして手のひら全体で、ひざから足首に向かって、円を描くようになじませます。そしてふくらはぎにも線状にのせ、同様になじませます。
太ももは前側と裏側に、それぞれ線状にのせひざに向かって円を描くようになじませます。その時ひざやひざの裏側も忘れずに塗ります。
腕・脚に塗る際の注意点
腕や脚の広い面積では縦にストロー幅の太さで、日焼け止め容器から直接、線状に肌へのせます。太ももまで塗りたい場合は、椅子に座ると塗りやすいでしょう。また塗り残しやすいひじの内側や、脚の甲や指の間まで、しっかり日焼け止めをなじませます。
擦り込むように薄くのばさない
日焼け止めの塗り方では、肌に優しくなじませるように、塗り広げるのがコツです、力を入れて強く擦り込むようにすると、肌への刺激になります。手の指全体や手のひら全体で優しく塗なじませるように塗ります。
指先で少しずつのばすのもNG
腕や脚の広い面積では、手のひら全体の広い面で、大きく円を描くようになじませると、ムラが少なく塗ることができます。広い面積ほど広い部分を使うことで塗りムラを防ぎ、均一に塗ることができます。
日焼け止めの効果を高める塗り方
日焼け止めにはクリーム・乳液・二層タイプ・スプレー式などのタイプがあります。それぞれのタイプや、ウォータープルーフの水に塗れても落ちにくいタイプなどにより、塗り直しの時間の支持に違いがありますが、塗り直しをしながら紫外線を防御します。
2~3時間置きに塗り直す
日焼け止めの塗り直しタイミングは、汗のかき具合や皮脂の分泌量により違いはありますが、最低でも2~3時間おきに塗り直すように表示されています。日焼け止め効果を持続させるためには、時間を見ながら塗り直してください。
また、たくさん汗をかいた後や、タオルで汗を拭き取った後、長時間泳いだ後には、塗り直します。そして紫外線に敏感な方や日に焼けやすい部位の、鼻・ほお骨・額・肩・胸も必要に応じて塗り直すと安心です。
塗り直し方の手順
塗り直すときには、皮脂や水分をしっかり拭き取ってから、日焼け止めを塗り直します。また顔でファンデーションを塗っている場合は、ファンデーションやメイクの落ちがひどい場合は、化粧水をコットンに含ませて軽く落としてから日焼け止め後ファンデーションを塗ります。
肌が焼けないようにするコツは?
日焼け止め以外の日焼けをしないコツでは、UV効果のある衣類で覆う、そして小物使いでは、顔は帽子とサングラスで防御、首とデコルテはストールやスカーフで覆う、腕はショールやジャケット、手袋を身に着けるなどで肌を露出しないことです。
SPF入りの化粧下地・ファンデーションを使用する
肌の中で一番日焼けをしたくない場所が顔です。やはりシワ・シミの原因や、肌の老化を早めるとも言われているのですから気になります。顔には日焼け止め、SPF入りの化粧下地・SPF入りのファンデーション・SPF入りのパウダーなどが揃っています。
また、保湿と化粧下地にSPF入りのスキンケア化粧品もあります。これらを組み合わせると、顔の日焼け対策も高まります。紫外線の強まる春からは、SPF入りの化粧品を意識しましょう。
シーンに合わせて日焼け止めを使い分ける
日焼け止めやSPF入りの化粧品には「PA」と「SPF」の表示があります。「PA」はシワやタルミの原因とされているUV-A紫外線を防ぐ効果を数字で表しています。「PA+」(ワンプラス)から「PA++++」(フォープラス)の4段階で表示されています。
そして「SPF」はUV-B紫外線を防御する数値を表しています。10・20・30・40・50・50+の6段階で「SPF50」の様に記載してあります。数字が大きいほど防御効果が高くなります。
この「PA」と「SPF」の数値の組み合わせで、日常生活では「SPF20PA++」のタイプを選び、非常に紫外線の強い場所や炎天下では「SPF50+PA++++」の日焼け止めを選ぶというようにシーンに合わせて日開け止めを使い分けます。
紫外線の強い日はサングラスをする
日焼け止めを目の周りに塗ることはできますが、目の周りの皮膚は薄くデリケートなことと、眼球を紫外線から守るには、UVカットタイプのサングラスがおすすめです。また日差しの照り返しがある場所やリゾート地では、まぶしさを軽減することができます。
正しい日焼け止めの塗り方で紫外線から肌を守ろう!
紫外線の強さを感じる昨今では、屋外で過す方はもちろん、日常生活でも日焼けや皮膚へのダメージが気になります。保湿された肌へ塗ることと、シーンにあわせた日焼け止め選びと、効果を高める正しい塗り方と、塗り直しを行なうことがポイントです。
そして今回は、しっかり紫外線を防御できる、日焼け止めの正しい塗り方をご紹介しましたが、忙しい時や手軽に塗れる日焼け止めの、スプレータイプやシートタイプなどもあるので、チェックしてみてください。