履歴書の賞罰欄の書き方まとめ!記入例やない場合についても紹介!

履歴書の賞罰欄の書き方まとめ!記入例やない場合についても紹介!

転職含め就職活動をしていると誰もが必ず書くことになるのが履歴書です。履歴書には様々な項目があるものの、特に書き方に悩むのが賞罰欄です。今回は誰しも一度は悩んだことがあるであろう賞罰欄の書き方を、いくつかの例と共にお伝えしていきます。

記事の目次

  1. 1.賞罰の意味とは
  2. 2.履歴書の賞罰欄に書く賞の基準
  3. 3.履歴書の賞罰欄に書く罰の基準
  4. 4.賞罰欄に書かなくてもよい賞罰
  5. 5.履歴書に賞罰欄がない場合の書き方
  6. 6.履歴書の賞罰欄は誰でも知っていることを書こう

賞罰の意味とは

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賞罰と聞くと堅苦しくかつ抽象的で何を書けばよいか迷ってしまいます。最近では賞罰歴のない履歴書も多いため、賞罰を書く機会も減ってきました。

しかしながらまだこの情報を求める企業もありますので、いざというときのために何を書くべきか意味を知っておく必要があります。そのためにもまずは意味を確認していきます。

賞罰とは受賞歴や表彰歴・有罪歴のこと

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履歴書における賞罰とは、これまでの受賞と罰則の経歴についてを意味します。つまり、なんらかで表彰された表彰歴や犯罪などによる有罪歴を具体的に書くのが賞罰欄なのです。

しかし、実際にはどの程度のものをどのように書けばよいのか迷う人も多い項目であるのが実際のところです。次の項目から詳しく説明していきます。

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履歴書の賞罰欄に書く賞の基準

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履歴書の賞罰欄における「賞」がどこまでのレベルを意味するのか、一見分かりにくい部分です。他愛もない会話の中であれば気にする必要がなくても、転職活動となれば話は別です。ここでは履歴書における賞罰の「賞」の意味を書き方と共に確認していきます。

全国・国際レベル・知名度が高いのが目安

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履歴書の賞罰欄における「賞」とは、数あるレベルの賞の中でも全国や国際的なレベルでの入賞が基準となっています。転職活動では特にさまざまな経歴を持ったライバルが集いますので、アピールできる賞は書くと強みになります。

ここではいくつかの例を挙げながら、履歴書に書くべき賞について書き方例もいっしょに説明していきます。ぜひ書き方の参考にしてみてください。

スポーツ分野

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スポーツ分野では国内であれば全国大会以上の入賞が基準となり準優勝以上が好ましいです。国際大会であれば、入賞のレベルでも賞罰欄に書くべき基準を満たしていますので規模が重要な見分けポイントです。

記入する場合は「2019年8月 全国高校総合体育大会 優勝」の例のように、年月はもちろん大会名を正式名称で書くことが重要です。どの程度の規模か分かることがポイントなので規模をはっきり明確に書くことが求められます。

文化分野

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文化分野では国際レベル以上か、国内の賞であればかなり知名度が高いことが賞罰欄の基準となります。賞の名前に国際とついているか、一般的に知られている有名な文学賞などが例として挙げられます。

例えば「第○回 2019年上半期芥川賞」のように、いつ受賞したものかが分かるよう正確に記載する必要があります。あまりマイナーなものは避けた方がベターですのであくまで知名度で判断します。

その他

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その他では人命救助などで警察から感謝状をもらったという内容でも、賞罰の「賞」として記載することができます。これは官公庁から出されているということが記載の基準を満たしているからです。

転職の際、前職での社内表彰について書きたくなるところですが、賞罰欄に書く内容としては適さないため要注意です。どうしても書きたい場合は、職務経歴欄に書くのが適切です。

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履歴書の賞罰欄に書く罰の基準

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次に賞罰の「罰」についてです。これも「賞」と同様、意味がわかりくい部分です。転職に不利になりそうなことはあまり書きたくないところですが、告知義務にも関わる部分なので書き方も含めて「罰」の意味を確認していきましょう。

基本的に刑事罰を書く

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履歴書の賞罰欄における「罰」とは、主に刑事罰に該当するものを意味します。いわゆる青切符レベルの軽微な交通違反は行政罰なので、ここでは賞罰における罰に該当しないとみなされています。

該当する例として具体的には傷害罪、公然わいせつ罪などがあげられます。いわゆる赤切符を切られるレベルの交通違反も書く必要があります。「○年○月 道路交通法違反で罰金刑(速度超過40キロ)」のように具体的に書きます。

罰として書く必要がない例

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逆に「罰」として書く必要のないものもあります。具体的には不起訴の事件、少年犯罪歴、執行猶予の事件、裁判中の事件などがあげられます。その他にも刑期を終えて一定期間経ったものも該当します。

転職に際して書く義務がないもを書いて印象を悪くしないよう、内容についてよく理解しておきましょう。ちなみに前職を懲戒解雇になった場合も刑事事件でなければ書く必要がありません。

職種による例外

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基本的に軽微な交通違反は「罰」に該当しないので書く必要がないと説明しました。しかしドライバー職のように転職先が運転に関わる職種の場合は、運転歴の告知義務が発生します。

したがって、軽微な交通違反についても書く必要があるため例外として記載の義務が発生します。運転履歴証明書の提示が義務付けられるので、必ず先方には知られてしまいます。

罰を隠して転職した場合

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もし書くべき「罰」を記載せず入社した場合、どうなるのか気になるところです。正直に書くべきか不利を避けて書かないべきか。結論から言うと、入社後事実が発覚した場合は解雇の可能性があります。

特に会社側が告知を義務化していたり、会社の規則にその旨を明記している場合は確実に解雇の理由となります。不利になりたくなくとも、必要なことを事前に申告するべきと言えますのできちんと記入しましょう。

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賞罰欄に書かなくてもよい賞罰

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前項と重複する部分もありますが、基本的に賞罰は誰しもが認識できる受賞歴と有罪判決を受けた場合の刑事罰を指します。そのため、全国レベルに満たない受賞歴や軽微な罰は賞罰として書く必要がありませんのですみ分けをしっかりする必要があります。

具体的には、県内コンクールの受賞や社内表彰などは書く必要がないというより、認知度やレベルがわからないため避けるべきです。罰では、違反点3点以下の交通違反や刑期を終えた罰や社則違反なども書く必要がありませんので覚えておきましょう。

職種による例外

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こちらも先ほどと重複する部分がありますが、ドライバー職などの場合は軽微な交通違反も賞罰として申告の義務が発生するので注意が必要です。これは仕事に直結する項目なので理解も容易な内容です。

また、一部公務員は刑の執行期間が過ぎていても禁固以上で欠格とされることもあるため申告が必要であると言えます。申告義務と言うよりは応募要件を満たさないと言う方が正しいかもしれません。

賞罰に該当するものがない場合

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履歴書のおける賞罰の書き方についてみてみると、意外と書く項目がない人の方が多いものです。罰はともかく賞は何かしら書きたいところですが、ない場合は無理に書く必要はありません。

具体的には、賞罰欄には「なし」と記載するのが正しい書き方です。前述の通り書くことがない人の方が多いため、特になくても転職が不利になるわけではありませんのであまり深刻にとらえなくても大丈夫です。

履歴書に賞罰欄がない場合の書き方

Photo byPeggy_Marco

最近ではJIS規格の履歴書には賞罰欄がもともと設けられていません。したがって、欄がない場合には無理やり書く必要がありません。しかし、欄がないが受賞歴などをアピールしたいと考える人もいると思います。

その際は、学歴や職歴の欄の余白に書いたり趣味や特技の欄を使って書くことができます。この時、申告義務がなければ罰については特に言及する必要はありませんのでデメリット項目は言及しない方が良いです。

申告を求められているのか確認する

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こちらも他の項目と重複してしましますが、基本的に賞罰欄は履歴書に項目がない限り申告の義務がありません。従って、特に申告する必要がないのが事実です。事前に何も言われていない場合は、特に気にしなくて大丈夫です。

ただし、企業によってはエントリーの時点で書く項目を指定してくることがあります。職種特有なものもあれば企業特有の事項もあるので必ず事前に確認が必要です。告知義務違反にならないよう要リサーチです。

学歴・職歴欄・職歴の次に書く

フリー写真素材ぱくたそ

実際に賞罰を書く場合、履歴書が賞罰欄を設けている場合はそれに従って欄を埋めて行きます。基本的に賞罰の順に書いていくのが一般的です。前項の書き方をお手本に埋めてみてください。

履歴書に賞罰欄がない場合は、学歴・職歴欄の余白を活用します。学歴、職歴の順に書いてき、余った下部の余白に賞罰欄を作り記載していきます。間違っても賞罰欄から始めないように注意しましょう。

履歴書の賞罰欄は誰でも知っていることを書こう

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転職となると、他の応募者との差別化を図る上でも自身のメリットデメリットを把握した上で自己アピールを行いたいものです。面接と並んで自己アピールの材料である履歴書はまさに勝負ツールの一つです。

その履歴書における賞罰欄は活用によっては自己アピールが不利に働きます。そのため、内容を明確にするためにも誰しもが知っている内容で、かつ不必要なデメリットは書かないようにすることが大切です。

自分自身をプレゼンする材料の一つとして、誰が見てもはっきり分かる内容で賞罰欄を埋めましょう。使い方によっては他の応募者を凌ぐ有利な武器になるので、活用してみてください。

Yuki Sakimura
ライター

Yuki Sakimura

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