服のサイズが何号かはヌード寸法で決まっている
服のサイズですが、皆さんは、服のサイズの表記を、服自身の寸法だとは思っていませんか?実は、服に表記されているサイズは、服自身の寸法ではなく、「服を着る人の、体のサイズ」です。これを「ヌード寸法」と呼びます。
一般的な婦人服・レディース服の採寸方法は、バスト・ウエスト・ヒップ・肩巾・背丈・袖丈・スカート丈となっています。日本では、JISという日本の国家規格があります。
婦人服のJISサイズは、9号・11号や、S・M・Lと表示されているものが一般的です。この表記方法のメリットは、体系と慎重を3つの数値で表すことで、自分にフィットする服が選びやすいということです。
婦人服・レディース服の9号サイズの目安
婦人服・レディース服の9号の服のサイズは、一般的な標準体型の人が、着れるサイズとなっています。日本では、一般的なサイズの目安があって、それを「9AR」と言われています。サイズにすると、9号サイズに値します。
「9AR」とは、一般的に9号サイズで、標準体重の、普通くらいの身長の組み合わせです。標準体重とは、大体40Kg後半から50Kg前半とされています。身長は、158cmが最も多い日本人の標準身長とされています。
9号サイズを中心に、そこからバスト・ウエストは、プラスマイナス3cm、ヒップに関しては、プラスマイナス2cmを目安に、洋服の号数が異なります。
婦人服の9号の身長
9号の服を着る人の身長の目安、皆さん知っていますか?あまり身長について意識したことがないかもしれませんが、9号サイズの目安の身長は、存在します。ここでは、9号サイズの身長について、チェックしていきます。
日本での標準の身長は、R(Regular)と表記され、158cmがもっとも多い成人の、日本人女性の身長とされています。その158cmから6~8cmごとに、身長表記は分かれています。
やや小柄な人はP(Petit)とされ、152cmです。かなり小柄な人は、PP(Petit Petit)で142cm。反対に長身の人は、T(Tall)166cmです。9号サイズの目安の身長158cmから、数値で示されています。
婦人服の9号の体重
婦人服・レディース服の、9号サイズの身長をチェックしたので、次は9号サイズの体重についてチェックしていきます。日本人の成人女性の標準体重を、皆さんは知っていますか?
身長によって、同じ体重でも見た目や、スリーサイズが変わってきます。ましてや、体重だけでなく骨格や体型によっても、服のサイズは変わります。では、標準の9号サイズの服を着る人の体重は、どれくらいの人が多いのでしょうか?
9号サイズの目安となる体重は、40kg後半の47kgから、50kg前半の53kgです。この目安より少ない人は、服のサイズ自体が合わないことが多いです。逆に、この体重を上回る人は、丈の長さの問題ではなく、体型的な問題になります。
婦人服の9号のスリーサイズ
9号の婦人服・レディース服の身長・体重はチェックしたので、最後に9号サイズのスリーサイズを、チェックしていきます。身長や、体重よりも、洋服の採寸には重要になってきますので、しっかりチェックしていきましょう。
まずスリーサイズとは、3つの部分の寸法のことです。3つの部分とは、バスト・ウエスト・ヒップのことです。身長や体重とは違い、9号として作られた服が、ある程度の目安の基準になってきます。
標準体型用に作られた、9号サイズのウエストの目安は、64cmです。同じ9号でも、標準体型よりウエストや、ヒップのサイズが大きい人として、作られたウエストサイズは67cmです。婦人服の9号サイズのウエストは、67cmの方が多いです。
婦人服・レディース服の9号・7号・11号のサイズの違い
前章では、婦人服・レディース服の9号サイズの目安について紹介しました。サイズ表記は、国によっても異なりますが、次は、他の号数についてチェックしていきます。日本の表記は、共通で奇数しかありません。
9号サイズとは、今まで紹介してきたとおり、標準サイズのMサイズです。標準とは、中間(medium)という意味です。そうすると、次の奇数の7号は、S(small)サイズということになります。L(Large)サイズであれば、9号が中間なので、奇数の11号に値します。
9号などの記載方法は、スリーサイズを元に、決められています。日本では、7・9号など、奇数表記ですが、例えばフランスなら、36号・38号、アメリカなら4・6などの偶数表記になっています。
号が一つ変わるごとにスリーサイズが3センチ変動する
では、実際どのような形で、服の号数は決められているのでしょうか?それは、体のサイズで決められています。要は、スリーサイズによって、号数が異なるということです。
バスト・ウエストに関しては、3cmを目安に号数が変わります。9号のバストは83cmです。9号のウエストは、どうでしょう。67cmとされています。そこからプラスマイナス3cmで、次の号に変わります。例えば、ウエスト70cmなら、11号ということです。
ヒップに関しては、3cmではなく、2cm幅になっているので注意して下さい。9号のヒップサイズが91cmに対して、プラスマイナス2cmで変動します。例えば、11号であればヒップサイズは、93cmということになります。
号数は奇数しかない
日本の婦人服・レディース服の表記には、9号や7号などの奇数表記が多いですが、なぜ奇数なのか、皆さん知っていますか?
これは、戦後にさかのぼってのお話になります。戦後、日本ではデパートなどで既製品を買う文化が、広がってきました。その時に、サイズが曖昧で分からないため、日本でも「服のサイズを共通化した方が良い」という声があがりました。
海外では偶数表記の服が多いため、他国との差別化を図るために、日本では1952年に、共通化された奇数表記の服のサイズが、制定されました。そのため、日本の服のサイズは、全て奇数になっています。
号数表記の婦人服は少なくなってきている
婦人服・レディース服の号数の、奇数表記について紹介してきましたが、最近では奇数の号数で表記されているものは、少なくなってきています。
メンズはもともと、S・M・L表記が多く存在します。レディースも、最近ではS・M・L表記の物が、多くなっています。ファストファッションの流行りもあり、海外からたくさんの洋服が輸入されているため、日本の奇数の号数が少なくなっていると言えます。
ファストファッションは、その国の表記をそのまま使っているため、36や38なども多く見かけます。日本の表記にすると、普通サイズの9号の奇数に4をかけて36で、お相撲さんサイズというわけではないので、注意して下さい。
海外ではサイズ感覚が違うことに注意
日本の服の表記は、9号など奇数で表記されていますが、海外では9号などの表記はありません。国によって、服の表記方法は異なります。
アメリカは、9号ならサイズ6。基本的に偶数表記となるため、7号ならサイズ4という表記になります。アメリカの他にも、フランスも偶数表記です。日本の9号サイズは、サイズ38。7号サイズなら、サイズ36です。イタリアに関しては、少し違います。
日本の9号に当たるのは、サイズ40。7号サイズは、サイズ37です。11号サイズはサイズ42と表記されています。その国で売られている服も、表記法が異なる場合があります。ブランドやメーカーによっても、サイズの表記が異なるので、注意が必要です。
婦人服・レディース服のヌード寸法の測り方のコツ
婦人服・レディース服は、ヌード寸法で決まりますが、なかなかヌード寸法をきちんと測るのが、難しかったりします。体のどの位置にメジャーを当てればよいのかなど、ここではヌード寸法の具体的な測り方を、分かりやすくチェックしていきます。
ヌード寸法とは、主にスリーサイズです。洋服には、めりはりがあります。洋服の大きい部分と、小さい部分のサイズより、自分のスリーサイズの方が大きければ、当然入りません。試着が出来たらよいけど、出来ない時に、ぜひ参考にして下さい。
バスト・アンダーバストを測るコツ
まず最初に、ヌード寸法の中でも、バストの採寸の仕方についてチェックしていきます。バストサイズを測る上で、測る部位は2か所あります。まずは、トップバストの測り方からチェックしていきます。
胸の膨らみの最も大きい場所が、トップバストです。トップバストの場所を確認したら、メジャーを出来るだけ水平に巻いてはかります。測定の際は、パットなしのブラジャーをつけている状態が、胸が持ち上がって、測りやすいのでおすすめです。
トップバストの測定が終わったら、次はアンダーバストを測ります。アンダーバストとは、胸の膨らみのすぐ下です。胸の膨らみのすぐ下に、しっかりメジャーを水平にあてて、測りましょう。
ウエストを測るコツ
次は、ウエストサイズのヌード寸法の、具体的な測り方を、チェックしていきます。まずウエストとは、体のどの部分をさすか分かりますか?ウエストとは、お腹周りで最もくびれている場所です。
「お腹周りで最もくびれているところ」と聞くと簡単ですが、実際に採寸するには、少しずれることが多いです。というのも、姿勢を正して採寸しないと誤差が出るし、ましてやお腹を引っ込めてはかると、実際そのサイズの服を着るとウエストがきついです。
姿勢を正して、お腹を引っ込めたり、出しすぎることなく、自然な呼吸の状態の時に、ウエストは、測りましょう。最もくびれたお腹に、水平にメジャーをしっかりあてて、ウエストサイズを採寸しましょう。
ヒップを測るコツ
最後のヌード寸法の測り方は、ヒップサイズです。ヒップとは、腰の部分の最も膨らんでいる部分のことを言います。ヒップをよくお尻と勘違いする人がいますが、お尻とは、桃みたいになっているところのことです。
腰の最も膨らんでいる部分がヒップなので、お尻とは全く違います。その膨らんでいる部分に、しっかりメジャーを水平にあてて採寸しましょう。
9号の婦人服の特徴
では、9号の婦人服の特徴について、次はおさらいしながらチェックしていきます。前にも紹介したように、9号サイズの身長は、158cm。体重に関しては、40kg後半から50kg前半とされています。
服のサイズに一番重要なスリーサイズに関しては、バスト83cm・ウエスト67cm・ヒップ91cmで、一般的な成人女性の中間値が、9号サイズと表記されています。ウエストに関しては、きついと苦しくて入らないので、上限67cmとみると良いです。
ただ、服によっては、ウエスト部分がかなりしぼられているものも多いため、一概にサイズを明確に言えません。あくまで参考サイズなので、失敗しないためには、試着してから購入することをおすすめします。
9号のドレスの特徴
9号サイズの洋服のサイズをチェックをしてきたので、次は9号サイズのドレスのサイズをチェックしていきます。ドレスと言えば、ウエディングドレスを思い浮かべる人も、多いです。パーティーの時も、ドレスを着用します。
そんなドレスの9号とは、どんなサイズでしょうか?基本的には、洋服の9号とドレスの9号は、大差がありません。ただ、注意しないといけないのは、アンダーバストからウエストにかけてのサイズです。
ドレスはスタイルアップのため、アンダーバストやウエストの、締め付けが強いものが多いです。アンダーバストをしっかり確認しておかないと、ファスナーが閉まらないなんてこともあり得るので、注意して下さい。
9号のバストの特徴
9号のバストサイズは、バストトップが約83cmです。カップ数は、バストトップと、アンダーバストの差で決まるため、一概に何カップと言うことは出来ません。
やせ型の人であれば、9号はCからDカップくらいになることが多いです。Cカップであれば、トップとアンダーの差は約15cm。Dカップなら、トップとアンダーの差は、約17.5cmです。
標準体型の人なら、9号サイズのバストは、AやBカップくらいです。Aカップなら、トップとアンダーの差が約10cm。Bカップなら、トップとアンダーの差は、約12.5cmです。ぜひ、自分の体型と照らし合わせて、参考にしてみて下さい。
9号の肩幅の特徴
最後にチェックしていくのが、9号サイズの肩幅の特徴です。いつもと同じサイズの服を買ったのに、肩幅がきつかったり、逆に肩が落ちてしまったりという経験は、ありませんか?
肩幅は同じ9号でも、着こなし方によって、サイズ感が変わります。例えば、ジャケットの9号サイズであれば、肩幅は39cm。ぴっちりしたタイプの細身の洋服であれば、肩幅は34cm程になります。
標準体型の人なら、そこまで問題がありませんが、肩幅が広めの人はいつもと同じ9号でも、窮屈に感じることがあります。逆に細身の人なら、9号でも大きく感じてしまうので、注意が必要です。表記にとらわれず、試着するのがおすすめです。
9号の服が着れるかはヌード寸法で決まる
9号の服のサイズや、表記方法について紹介してきましたが、参考になりましたか?9号とは、ヌード寸法で決まります。普段9号サイズを着ていても、ブランドによってサイズ感は変わってきます。
アイテムによっても、細身かオーバーサイズかによって、9号の着用感が変わります。あまりサイズ表記にこだわりすぎるのは、おすすめできません。あくまで9号サイズを基準にしたうえで、自分自身に似合う洋服のサイズを見つけて下さい。