自転車でキャンプツーリングに行きたい!
キャンプ場へ向かう道中も自然を感じながらいくのが、キャンプツーリングです。クロスバイクやロードバイクなどの自転車を思うがままに走らせ楽しみます。途中で素敵な場所や風景に出会ったら気軽に足と止められるのもキャンプツーリングの魅力です。
自転車でキャンプツーリングを行う場合には、どのようなものを持参すればよいでしょうか。自転車でいくキャンプツーリングは積載量が課題となります。荷物を必要最小限に抑えるためにはどのような方法があるのか紹介していきましょう。
自転車でのキャンプツーリングの魅力
自転車でいくキャンプツーリングにはどのような魅力があるのでしょうか。キャンプ場までの移動距離を自転車にするだけで、見えてくるもの感じるものは変化していきます。
自転車は自分の力で漕ぎ出し前へ進む必要があります。キャンプ場までの距離には平坦な道もありますが、砂利道や土道もあるかもしれません。自分自身の五感に伝わるものにはどのようなものがあるのか、自転車でいくキャンプツーリングの魅力を紹介します。
自由気ままにツーリングできる
自転車でいくキャンプツーリングの魅力のひとつが自由気ままということです。自転車を自分の力で漕ぎ出し前へ進むので、ペース配分は自由です。とにかくキャンプ場までの距離を最短で到着したい場合は、どこも立ち寄らずキャンプ場へ一直線でも構いません。
道中で見かけたお店に立ち寄り休憩しながらいくのも自由です。走行中に感じる地面からの振動と身体に受ける自然の風、五感をフルに使い自由気ままにいけるのがキャンプツーリングの魅力といえるでしょう。
自然を楽しめる
自転車でいくキャンプツーリングでは自然を目の当たりにします。草木や花の香りを感じ、太陽から降り注ぐ光によってできる木陰の間を走行するのです。
どこまでも同じ道が続くわけでもありません。アスファルトから砂利道、土道など地面も変化します。くねくね曲がった道もあり、自転車を自分でコントロールしながら進んでいきます。
普段生活していると忘れてしまいがちですが、私たちは自然の恩恵を受けて生きています。自転車でキャンプツーリングをおこなうと自然の大切さや素晴らしさを再認識できるのです。
自転車でのキャンプツーリングでの持ち物の考え方
自転車でのキャンプツーリングでは、持参する持ち物をしっかり計画する必要があります。自転車への積載量を考えないと自分への身体の負担が大きなものとなるためです。どのような基準を元にして持ち物を計画すればよいか紹介していきましょう。
距離に合った持ち物にする
自転車でのキャンプツーリングに持参する持ち物は、距離に合ったものを選択してください。キャンプ場までの距離がそれほど遠くないのに、何日も旅をするような装備は必要ありません。
反対に、目的地までの距離が長いのにも関わらず、持ち物を少なくするために必要な装備を用意しないと道中でアクシデントが発生する場合があるのです。自転車でのキャンプツーリングでは、目的地までの距離を考慮し持ち物を装備していきましょう。
季節に合った持ち物にする
自転車でキャンプツーリングをする際には季節も考慮しましょう。夏場では沢山の汗をかきます。着替えやタオル、水分補給をするボトルなどの装備は必需品となります。
秋口からは気温が落ち込み、山岳地帯では朝と夜の気温差が激しくなるのでとくに注意が必要です。季節の変わり目はすこし厚手の上着などを持ち物リストに加えることをおすすめします。
衣類の装備品はかさばることがあり、必要最低限にした気持ちは分かりますが最小限に抑えすぎてしまいキャンプ場で体調を崩しては元も子もありません。自転車でキャンプツーリングをおこなうときは、季節に応じた対応が重要となるのです。
自分のレベルに合った持ち物にする
自転車でいくキャンプツーリングへの持ち物は、自分のレベルに合わせて装備していきましょう。初めてのキャンプツーリングであれば、真夏や真冬は避けたほうがよいです。このような極端な季節でのキャンプツーリングには相応の装備が必要だからです。
真夏であれば標高の高いところあれば寝ることが可能ですが、通常のキャンプ場では暑さで一睡もできない可能性があります。真冬であれば焚火だけでは寒さをしのげないのでブランケットなどの防寒装備が必要となります。
まず最初の内は春先や秋口の季節内で、自転車キャンプツーリングに慣れてからレベルを上げていった方がよいでしょう。段階を経ていけば装備品の知識も増え、どのような持ち物が最適であるかが分かってきます。
自転車でのキャンプツーリングでの持ち物・装備
自転車でいくキャンプツーリングでの持ち物や装備品はどのようなものがあるのでしょうか。自転車を使い自力でキャンプ場へいくので様々なものを積載しなくてはいけません。
しかし全てを持っていけるかというとそうではありません。自転車には積載できる場所にも限界があり、自分の力で自転車を漕がなければならないので可能な限り軽量にすべきだからです。
それでは、自転車でのキャンプツーリングに必需品な持ち物や装備品を具体的に説明していきましょう。チェックリストをつくり出発前日にレ点チェックをしながら用意すると積載忘れを防げるのでおすすめです。
テント
キャンプといえば必ず必要なのがテントです。テントは雨風から身を守り疲れを癒すマストな装備品です。自転車でのキャンプツーリングにおいても必需品なのですが注意する点があります。それは重量と収納サイズです。
自転車を走行する際にバランスを崩さないように重量と収納時のサイズがポイントとなります。テント自体は自転車に積載することができるので問題ありませんが、キャンプ場まで長距離の場合は身体への負担を考慮すべきです。
自転車にも道路交通法があります。荷物は荷台やかごなどの積載する場所に必ず載せなければなりません。ハンドルに掛けたりはするのは違反となります。前後左右に15センチ以上はみ出してはいけない条例もありますので、各都道府県の条例に従い装備を積載していきましょう。
サイドバック
自転車でのキャンプツーリングに必要なのが、自転車用のサイドバックです。サイドバックは自転車の横に付けることができるバックで、色々なものを自転車に積載する際に重宝します。
サイドバックは地面からの異物の跳ね返りや風雨にも耐えることができ、各メーカーから耐久性と耐水性に優れたものが販売されています。
自転車には積載できる場所に限りがあるので、キャンプツーリングにいくときは必須アイテムといえるでしょう。うまく工夫をすれば自転車の前後左右に4つものサイドバックを搭載することが可能です。
防水・防風ウェア
自転車でのキャンプツーリングに必要な持ち物のひとつが防水・防風ウェアとなります。目的地であるキャンプ場へは山道を通る場合があります。山間は天気が変わりやすい特徴があり、急な雨にャンプツーリングに必要な持ち物のひとつが防水・防風ウェアとなります。
目的地であるキャンプ場へは山道を通る場合があります。急な雨に見舞われる可能性があり、雨と汗によって体温が奪われてしまうと低体温症の危険があります。
防水・防風ウェアを身にまとっていれば衣服が濡れることもないので安心して走行を続けることができます。雨が上がったら湿気による脱水症状にも注意が必要なので、一度ウェア脱いで体温調整や水分補給にも気をつけましょう。
寝袋
寝袋もキャンプには重要な装備品となります。自転車でのキャンプツーリングは体力を消耗します。消耗した体力を回復させるためにキャンプの中で休みますが、それだけではゆっくりと身体を休めることはできません。
寝袋には体温を逃がさない保温性に優れているだけではなく、地面の凹凸による寝苦しさや、夜間の気温低下による地面からの冷却から身を守ってくれるのです。
寝袋には季節に応じた種類が数多く存在しています。自転車でのキャンプツーリングでは季節に応じた寝袋を装備し、キャンプの夜も快適な睡眠で満喫してください。
バーナー
バーナーも自転車でのキャンプツーリングに必要な持ち物となります。バーナーは料理を作るためのお湯を沸かしたり、身体を温める飲み物を作るために必要なアイテムです。
本体が簡単に折りたためることができる商品もあり、パッキングする際にも大きな荷物とはなりません。材質もアルミ製が多いのでコンパクトで軽量なものが殆どです。
キャンプでは料理作りも楽しみのひとつです。バーナーを使用してキャンプでしか味わうことができない、自然の中での食事を存分に味わってください。
ライト
ライトはキャンプにおいて必要な持ち物となります。天気や月明かりの状況によって夜は暗闇になります。地面には岩や木の根っこなどがあり、足元の安全を確保するのにライトが必要となるからです。
テント内で吊るすことができるランタンライトと、キャンプ外で手に持って使用するライトを1個づつあれば万全となります。
電池型のライトの場合には万が一の為に予備の電池を必ず持っていきましょう。アルコール型の場合には火の元に十分注意を払い使用するようにしてください。
食器やテーブル
キャンプ場での食事は楽しいひと時です。その際に必要なのが食器やテーブルとなります。自転車でのキャンプツーリングなので、多くの食器や大きなテーブルはパッキングできません。
しかし、今のキャンプ用食器やテーブルには色々な工夫がされています。食器は積み重ねて収納できるスタッキング設計がされており、テーブルは折りたたんでコンパクトにすることが可能です。
テーブルには高さの違いによりハイスタイルとロースタイルに分けることができます。立ちながらの調理と食事が可能なのがハイスタイルで、焚火を囲みながら食事を楽しむ場合にはロースタイルがおすすめです。
どちらも自転車でのキャンプツーリングに積載可能なものなので、自分の好きなスタイルで選択していきましょう。
キャリア
自転車でのキャンプツーリングにおいて、荷物を積載するのに必要なのがキャリアとなります。自転車に荷物を積載できる平坦な場所を作ったり、バックを掛けるようにするための必須アイテムです。
自転車を走行する際にはバランスも重要となります。左右のバランスを考えながらキャリアを設置し、積載する荷物の重量も可能な限り均等にしましょう。
リアとフロントの重量も重要です。フロント側が重いと走行中の自転車をコントロールするのが難しくなります。そのため、リアに大きめのキャリアを付けて多めの積載を確保するようにしフロントとのバランスをとりましょう。
自転車でのキャンプツーリングのパッキングのコツ
自転車でのキャンプツーリングにおいて、パッキングは重要な位置づけとなります。自転車には積載できるスペースには限りがあり、必要なものを積載することはもちろんですが、荷重バランスが重要となるのです。
キャンプ場へは色々な道を通ります。舗装されていない砂利道やごつごつした石が散乱している道もあります。自転車で走行するさいにパッキングがうまくされていないと自転車のバランスが崩れ横転してしまう可能性があります。
安全に目的地のキャンプ場へ到着するために、荷重に偏りがないパッキングにはどのようなコツがいるのでしょうか。具体的な方法を紹介していきましょう。
使いやすいバッグを用意する
自転車でのキャンプツーリングの際には、使いやすいバックでパッキングをおこないましょう。キャンプツーリングで使いやすいバックとは、間口が広くサイドからも開け閉めができるバックです。
間口が広いと持ち物を入れやすく出しやすいメリットがあります。サイドから開けることができると、上から出し入れを行なわず物を取ることができるからです。
大事な持ち物を雨などで濡らさないためにも、バック全体を包むことができる専用の防止カバーがあるものを選んでください。
使用する場面ごとにまとめる
パッキングのコツとして、使用する場面を想定した荷物の詰め方を心掛けてください。例えば、使用頻度が低いものである寝袋は一番下に入れ、その上にテントを重ねる。荷重を考慮して中間には重みのある水や食料を詰め込みます。
一番上には雨具や防寒具などのすぐに取り出せて使えるものを詰めるのがよいでしょう。様々なシーンを想像し想定した詰め方がパッキングのコツとなります。
できるだけ小さい容器で持ち運ぶ
自転車でのキャンプツーリングでは、重量を軽くするすために可能限り小さい容器で持ち運ぶようにしましょう。
食料はジップロックにまとめるとコンパクトになります。数日に分けておこなうキャンプでは、日数に応じて分け密封して用意するのがパッキングのコツです。
小さい容器に詰め込み、隙間なく詰め込むことにより積載個数も減らすことができます。自転車でのキャンプツーリングの中には、長距離を移動しておこなうものもあります。必要最低限な装備は必要ですが、可能な限り小さい容器に詰め込み重量軽減につなげていきましょう。
自転車でキャンプツーリングに出かけよう!
自転車でのキャンプツーリングは身体中で自然を満喫できる素晴らしい体験です。風から感じる草花の香りは心地よく、どっしりと地面を這う巨木の根っこからは自然の力を感じることができます。
目的地であるキャンプ場までの距離を自力で到達する達成感もあり、道中で出会う思いがけない動植物などは日常生活では味わえない体験となるのです。
自転車に積載する持ち物を準備する際にも、パッキングによる荷重バランスを考えたりと準備の時点で自転車でのキャンプツーリングは既に始まっています。
自転車でいくキャンプツーリングは、普段身近にありながら忘れかけている自然との距離をぐっと縮めることができます。私たち人間は自然と共に生きている動物であることを認識させてくれるでしょう。