ヘリコプターの様々な値段を調査
ヘリコプターとは一般的でない乗り物ですが、もし乗れるならば、いくらくらいしてどこで買えるのか、チャーター機や中古機などあるのかなど気になる人もいるはずです。ドクターヘリのドラマを見てヘリコプターを操縦してみたい人もいるでしょう。
また、自衛隊のヘリコプターも救援物資などを運ぶ時に活躍していました。そこでここでは自家用ヘリコプターについて値段の相場やヘリコプターのタイプなどを解説して、実際に乗るにはどのような方法があるのかなどを、詳しく見ていきましょう。憧れのヘリコプターとは一体いくらくらいするものなのでしょうか。中古の費用も含めて見ていきましょう。
自家用ヘリコプターの値段相場
自家用のヘリコプターの値段相場は、意外と安いものから高額になると半端ないようで、まさにピンからキリまでです。ヘリコプターには自家用と事業用がありますが、今回は自家用を中心に、中古機とともに値段相場を解説していきます。
ヘリコプターの免許も自家用と事業用の免許があり、それぞれで操縦できるヘリコプターの種類も違います。一般的に遊覧を楽しんだりするには、自家用ヘリコプター免許で操縦出来ます。自家用ヘリコプターの免許は、個人で趣味としてヘリコプターを操縦する時にのみ有効です。商用での使用は出来ません。また、航空会社での就職も出来ません。
自家用ヘリコプターとして購入可能2機
購入可能な自家用ヘリコプターは、一般的にエンジンの種類で分けられます。ピストンエンジンとタービンエンジンの2種類があり、ピストンエンジンの燃料はガソリンや軽油で、タービンエンジンはジェットエンジンとも呼ばれ、燃料は灯油系のジェット燃料が使われます。自家用ヘリコプターはピストンエンジンを使用しているのが多いです。
①ピストンエンジン単発搭載ヘリコプター
自家用ヘリコプターの中で最も有名で人気がある機種は、アメリカのロビンソン社が開発しているロビンソンR22とR44で、中古機も絶えず人気です。この2機は2人乗り用か4人乗り用かで分けられます。
1975年に初めてのR22が作られてから既に40年以上経っていますが、今でも各方面で利用されており、その信頼性は計り知れません。日本だけでなく世界各国でも人気があり、訓練用のヘリコプターとしても使用されることが多いヘリコプターです。ピストンエンジン単発を搭載している機種では、この2つの機種が代表的です。
1:2人乗りR22
ロビンソンR22というタイプは、2人乗りで世界中で一番販売されているヘリコプターです。自家用ヘリコプターとしてロビンソンが最初に開発した機種でもあります。排気量が6000ccのピストンエンジンで、とても軽量に作られています。
そのため、格納庫からの出し入れが一人で出来、メンテナンスフリーに近いため、経費がほとんどかかりません。このR22は個人所有も多いですが、訓練用に訓練生がヘリコプターを最初に操縦することになる機会の多いのも特徴です。値段は維持費などの諸費用を含めて約3,500万円くらいの相場になるでしょう。
2:4人乗りR44
このR44タイプは先のR22タイプの4人乗りですので少し機体も大きいく荷物も積めます。エンジンはR22と同じピストン式ですが、排気量が9000ccとなり、個人よりも企業が購入して、社員や客人の輸送などに使われることが多いようです。
また、4人乗りピストンヘリで初めてエアコンを搭載しているヘリコプターです。そして警察仕様にサーチライトや赤外線カメラも搭載可能ですので、かなり幅広い方面で使い勝手は良さそうです。まるでタービンエンジンかのようなピストンヘリの値段は維持費などの諸費用を含めて高級スポーツカーと同じくらいの約6,000万円程度が相場です。
②タービン(ターボシャフト)搭載ヘリコプター
機体の振動も限りなく小さくなる快適なタービンエンジン搭載ヘリコプターは、前のピストンエンジン搭載のヘリコプターよりも性能が良く、また空気の薄い所でもパワーを思う存分発揮出来るのも特徴です。
ただ、ピストンエンジンと比較すると多少燃費は悪くなりますが、その分快適さはタービンエンジンの方が高いですので、燃費の悪さなど気になりません。ピストンエンジン機も個人向けには人気ですが、今後は、タービンも観光や企業向け、自衛隊や消防、警察などのフライトにも益々活用される事になるでしょう。
1:R44をグレードアップしたR66
タービンエンジンを使用したヘリコプターにはR44をグレードアップしたR66があります。R44との機体の大きさはそれほど変わりませんが、エンジンが違い5人乗りでゴルフバックなどを積めるスペースもあります。
また、R44ではアップグレードすると別料金だった装備が、R66では標準で付いています。その装備とは、ステレオ、オーディオコントロール・パネル、HID着陸灯などです。そして初めてロールス・ロイス製のターボシャフトエンジンRR300が搭載されました。値段は維持費などの諸費用を含めて1億3,000万~という相場です。
2:EC120コリブリ
このヘリコプターは、現在のエアバス・ヘリコプターズがユーロコプター社の時代に中国の哈爾濱航空工業公司と中国航空技術進出口総公司、シンガポールのシンガポール・エアロスペース社による国際共同開発で生産されたヘリコプターです。
エアバスはこのEC120のエンジンにディーゼルエンジンを試験的に搭載したヘリコプターですが、後にイタリアの消防ヘリであるAS350、ドクターヘリのドラマでも使われたEC135、フジテレビジョンが所有しているEC155、海上保安庁所有のEC225など、次々と警察や消防、各メディアで利用されるヘリコプターを開発し続けています。
低価格のヘリコプター
これまで見てきたヘリコプターはどれもかなり高額ですが、より低価格のものはないのでしょうか。そこで調べた結果存在します。低価格と言ってもそこそこの値段はしますが、ヘリコプターですから、車のようにはいきません。1人乗り用のヘリコプターもありましたので、ご紹介しましょう。
①GEN H-4値段・750万円前後
このGEN H-4というタイプのヘリコプターは、日本の長野県にある「ゲンコーポレーション」で開発・生産されました。パーツキットを買ってきて、家で組み立てるタイプです。このように組み立て式のヘリコプターをホームビルド機と言います。
通常のヘリコプターにはあるテールローターが、このタイプにはなく、同軸二重反転式ローターというもので、同軸の上と下にローターが付いていて、それがお互い反対側に回転することで、機体を安定させています。ちょっと不安定に見えるヘリコプターですが、意外と安定感があるようです。この値段は750万円という驚きの相場です。
②ブラントリーB2B値段・2700万円~2800万円
1958年にアメリカのブラントリー社が個人向けに開発した二重反転式ローターのB-1から改善された小型の2人乗りヘリコプターです。透明のガラス張りデザインで、風景を楽しむには最適です。30年以上開発を続けて進化しています。このヘリコプターの値段は、維持費などの諸費用を含めて2,700万円~2,800万円が相場で、比較的手に入れやすい機種です。
③ロビンソンR22 Beta II値段・2800万円~2900万円
このヘリコプターは、前にご紹介したロビンソンR22の進化したもので、初期のR22から5段階徐々に性能が向上して今のベータIIになりました。
進化の過程でベータⅡは、小型ヘリコプターのサイズの中では1クラス上のエンジンを搭載しながら、出力を落として十分なトルクも確保できる特徴を持っていて、乗りやすさと安全性の向上も成し得ています。また、補助タンクも装備されていて、約3時間以上の飛行が可能になっています。この装備で値段は2800万円~2900万円とお手頃の相場です。
ヘリコプターのチャーター値段
ヘリコプターの利点と言えば、何と言っても時短です。通常2時間や3時間かかるところを20分~30分で行けるのですから、渋滞にも巻き込まれず快適です。ヘリコプターをチャーターしたい時に、一番気になるお値段は人数で機種が決まり金額も変わります。利用したいコースと人数が決まればまずヘリコプターチャーター会社に連絡しましょう。
①東京から伊豆
ヘリコプターチャーター会社はいくつかありますが、会社のサイトがしっかりしていてネット予約も可能な会社「エアロス」からの金額をご紹介します。国内外問わずヘリコプターをチャーター出来ます。では東京から伊豆までのプランですが、東京ヘリポートから伊豆大仁CCまでで直線距離は99.7km、片道40分で3人乗りで221,000円程度が相場です。
45分フライトで費用38万円
ヘリコプターをチャーターして45分のフライトで38万円かかるというプランもありますが、これは一部の会社が提案する東京から伊豆下田までのフライトプランです。しかし中には、希望のヘリポートから行きたい場所を特定して予約する事も可能です。もっとお安いプランもありますので、インターネットのサイトでシュミレーションしてみて下さい。
②富士山クルージングコース
富士山のクルージングは各社取り扱っていますが、その中のひとつをご紹介します。ベタースピードが用意している富士山ツアーは、東京から富士山までの70分クルージングで税別162,000円です。東京を出発して東京タワーからレインボーブリッジ、江ノ島などを見ながら富士山の近くにある箱根や芦ノ湖など、富士山までの景色が堪能出来ます。
2名で費用40万
2人だけでクルージングをしたい方におすすめのプランは、費用が40万の場合、東京ヘリポートを出発するとしたら、行き先は長野市ヘリポートまでが72分で357,000円、浜名湖ポートクラブカナルまで91分で435,000円となります。40万円という金額なら、かなりのフライトが楽しめます。
ヘリコプターで贅沢な楽しみ方
購入には少し手が届かなくても、チャーター機なら何とかなりそうだという人は、一生に一度くらいは贅沢な時間を使ってみるのも悪くありません。ナイトクルーズなどのチャーターを一度体験してみて頂きたいものです。
と言うのも、ヘリコプターでのクルージングには、多種あって意外と好きな場所を選択出来ながら、値段もそれほど高くないというのが実情だからです。それもネットで予約が出来てカード支払いというリーズナブルさも人気が出る理由のようです。2人でも家族でも、十分に楽しめますので、一度ヘリコプターチャーターサイトをご覧下さい。
おすすめの遊覧飛行スポット
ヘリコプターで悠々自適に空の旅を楽しみたい人におすすめの遊覧飛行をご紹介します。まず、東京近郊なら断然千葉がおすすめです。関西エリアなら神戸の夜景は外せません。この2箇所に絞ってご紹介します。日頃のストレスを解消するためにも、費用を気にせず少し贅沢なクルージングを楽しんでみましょう。
千葉・浦安TOKYOナイトクルーズ
出発は浦安のヘリポートで、葛西臨海公園からお台場レインボーブリッジ上空を経て、東京タワー、東京ドーム、スカイツリーを廻って浦安ヘリポートに戻ります。全体のフライトは約15分で、お値段は大人一人23,700円、子供一人16,600円が費用の相場です。最大8名までの乗り合いになります。
神戸ベイエリアの夜景を満喫
出発は神戸エアセンターで、その後和田岬、三宮駅、六甲アイランド、ポートアイランドなどの上空を廻り、六甲山麓に広がる神戸の1000万ドルの夜景を楽しみながら約10分のフライトで、お値段は税込48,500円がここの費用の相場です。定員は5名ですので、ご家族ともご一緒にお楽しみ頂けます。
中古のヘリコプターを購入する場合
ヘリコプターが高級なものだという事は十分お分かりでしょうが、どうしてもヘリコプターが欲しい場合、中古を購入する手もあります。ただ中古機で注意したいことは、ヘリコプターも車と同じで、購入する際にこれまでどこで管理されていたのか、整備体制が整ったメンテナンスが行なわれていたかなど、しっかりと吟味する必要があります。
アフターケアのある場所で購入
ヘリコプターを中古で購入後に不具合があった場合でも、すぐに対処してくれるところで購入するのがベストです。ヘリコプターは車と違ってどこにでも代理店があるわけではありませんので、その点はしっかりと把握しておきましょう。
新機種から中古機種まで扱っている、「アルファーアビエィション」はロビンソンの正規の代理店ですし、一人の従業員が最初から最後までケアするワンオペレーションで安心です。各メーカーからサービスセンターの承認を受け、整備士もしっかり研修を受けていますので中古機のアフターケアも充実しているため、おすすめです。
ヘリコプターの相場は2800万円前後!
これまで調査した中で、ヘリコプターの相場は大体2800万円前後だという事が分かりました。購入するには少し手が出なくても、ヘリコプターをチャーターして楽しむ事が出来るという事も中古のヘリコプターでかなり費用も軽減できることも分かりました。ヘリコプターでの遊覧を人生で一度は体験してみたい人は、参考にして是非実現させて下さい。