パラコードの編み方や使い方を覚えたい!
最近注目を浴びだしたパラコードをアウトドアに出かける時に、そのままでは嵩張るため、簡単に結んだり編んだりして持っていけるという特徴があり、便利な携帯グッズです。
パラコードには、様々な編み方や結び方があるのも特徴的で、一見するとその編み方が複雑で、初心者には難しそうに思えますが、それも最初だけで後は初心者でも簡単な単純作業ですので、結び方や編み方を覚えたい方は、是非挑戦してみて下さい。
パラコードとは
パラコードとは、初めはスペースシャトルのミッション中に、宇宙飛行士がハッブル宇宙望遠鏡を修理するために使ったことから始まって、アメリカの軍事用パラシュートに必要な機器を、ハーネスに取付けるためのコードとして使われ、広まりました。
現在では、ボーイスカウトなどでも、アウトドアの至るところで活用し、最近は手芸店でもパラコードを販売し始め、パラコードの編み方が、アクセサリーとして注目を浴びています。パラコードの中の数本の芯を取り出して、サバイバルで使う事もでき、多様な特徴も備えています。
パラシュートコードの略
パラコードは前記から分るでしょうが、パラシュートのコードの事ですので、略してパラコードとなりました。丈夫なロープは、太さも各種類あり、それは中の芯の数で太さも違ってきます。最低でも5本の芯が入っていて、7本、9本と奇数で増えるのが特徴です。
芯の素材は、ナイロンが主流で、他にもガットと言われる羊などの腸から作られた糸があり、主に釣り糸やギアの修理、簡単に火を点ける事も可能ですからアウトドアでは火種にも用いられます。パラコードの切り口は、炙って溶かしてほつれを簡単に止められる特徴があり便利です。
アウトドアでも活躍
アウトドアでは、様々なシーンで活躍し、テントやタープなどの設置にも一役かいます。腕にブレスレットとして巻いておいて、急に必要になったらほどいて簡単に活用できます。アウトドアでは、突然何が起こるか分りませんので、初心者でもサバイバルツールとして、確保しておけば安心です。
パラコードの特徴
パラコードの特徴は、先ほどもいくつか挙げましたように、強くて丈夫なコードですが、その耐荷重を数値にすると、芯が7本入っているパラコードで約250kgもの耐荷重があり、アウトドアでテントやタープを張る時の、補助のロープとしても使えますので、解きやすい編み方で準備しましょう。
パラコードの特徴①多様な使い道
編んだパラコードを解いての使い道や、パラコードの中の芯にも、先ほど少し触れましたが、芯は2種類の糸から出来ているのが大半で、ほとんどそのまま使用されますが、希にコアの糸だけを抜いてナイロンのみで使う場合も出てきます。
コアの糸というのは羊などの腸から作られた糸のことで、ナイロンより細いため細かい作業で役立ちます。ただ、アウトドアで怪我をした場合などには、パラコードの直径が小さいため傷口を潰す恐れがあり、止血には適していませんが、ガーゼが落ちないよう止める程度なら使えます。
パラコードの特徴②色やデザイン性
素材の強度が高く実用性に長けたパラコードは、アメリカの政府認証工場で生産されている、パラコードの事を指していましたが、最近ではデザイン性を求める人も増えてきましたので、手芸店でも取り扱われています。色も豊富で、単色だけでなく、デザインされた種類も多数出てきました。
パラコードの特徴③耐荷重
先ほども記載しましたが、パラコードの耐荷重は、中の芯の数で違ってきますが、一般的には7本の芯が入ったパラコードで、耐荷重が250㎏のものです。この耐荷重では、テントやタープを張ったり、洗濯物を干す物干しの代用など、アウトドアの中で様々な物に役立ちます。
パラコードの使い方
パラコードは芯を覆っているカバーの部分の素材が3種あり、使い方によっての選択もできます。アウトドアなどのアクティブな場では、ナイロン製を使用すると、強度があり耐久性もあるので、安心でしょう。
ただ、ナイロン製は、濡れると重くなるという特徴があるため、雨の日の屋外では使いにくいかも知れません。ポリエステル製のパラコードは、アクセサリーに向いています。ナイロン製ほどの強度はありませんが、紫外線から守られ、水分も吸収しにくいのが特徴です。
ポリエステル製をブレスレットやストラップにして、緊急時に使用する事は可能です。ただ、強度がそれほど強くないため、アウトドアのシーンでは少し不安でしょう。ポリプロピレンのパラコードは、キャンプ場などで、急に必要になった時の、間に合わせとして、使用できます。
格安で、軽くて水に浮く特徴があるため、水場では活躍しますので、アクセサリーにして準備しておくのにも向いています。ただ、紫外線には弱く、使っているうちに劣化します。
パラコードの使い方①キャンプで使う
パラコードをキャンプで使う時には、テントの横にタープを張る時の張り綱にしたり、洗濯物を干すロープとして、また、中の芯を取りだして釣り糸の代わりにするのも良いでしょう。そして、ロープとしての使い方だけでなく、キャンプなどで使っているナイフや斧などの持ち手部分にも使えます。
つまり、手に豆が出来ないように握りやすくするための補強に、パラコードをハンドルに巻き付けます。他にも、キャンプで使うアルミやステンレスの食器などは、持ち手も同じ素材が多く、熱くて持てない時など、持ち手にパラコードを巻いていれば解決します。
パラコードの使い方②パラコードブレスレットに
パラコードの使い方として、アクセサリーなどに加工して持ち歩くと、いざと言う時に重宝します。ほどいて使わなくても、アクセサリーとして十分におしゃれに飾れます。ブレスレットは定番ですが、他にもネックレスやイヤリング、ストラップにキーホルダーなどです。
また、最近注目されているのが、犬の首輪とリードです。ワンコのサイズに合わせて、可愛い首輪やリードを作ってみましょう。デザインも色々と編み方を考えたり、素材や色、編み方を変えてみたりと、初心者でも簡単にオリジナルを作る方が増えています。
パラコードの使い方③靴紐の代用にも
パラコードを靴紐の代用できるというのは、古くから伝わる方法で、今でもキャンプなどのアウトドアでは使われます。パラコードの中の芯だけ取り出して、靴紐に使う場合と、パラコードをそのまま靴紐として使う時もあり、その時の靴に合わせた使い方ができるのも特徴で、心強いでしょう。
初心者でもできるパラコードの結び方
結び方については、ガールスカウトやボーイスカウトなどではロープの結び方として、訓練の1つとして学んでいる方法で、パラコードもロープも結び方は同じです。装飾品などのアクセサリーでは編み方とも言います。基本から上級者向けまで、様々な結び方を覚えてみましょう。
パラコードの基本の結び方
パラコードの基本的な結び方をまず覚える事で、応用が利きます。基本は本結び、引き解け結び、8の字結び、ふた結びの4つの結び方で、それぞれアウトドアでは実用的な結び方で、初心者が最初に通過する工程です。動画には4つ全ての結び方が入っていますので、合わせて練習してみましょう。
結び方①スクエアーノット(本結び)
パラコードの切断部分は、初めに火で溶かし、溶かした箇所を水を付けた指で押さえるか、金属製の物で抑えます。本結びは、靴紐やスーパーの袋を結ぶ時に使う結び方ですが、意外と間違って覚えている人が多いのですから、特に初心者は改めて確認してみましょう。
2本のどちらでも構わないのですが、片方例えば右が下になるようにと決めたら、常に右を下にして結びます。2つのループがお互いの中にある状態で、ループ同士で緩められたら正解です。この結び方が基本ですから、初心者の方は動画をよく見て、しっかりとこの結び方を覚えましょう。
結び方②スリップノット(引き解け結び)
こちらの結び方は、スリップノットと言い、軽く結んですぐにほどきたい時によく使います。まず、1本のパラコードの右を端にし、その下部に通し、輪を作成すると、端は向こう側にいっているはずですので、左のパラコードの上部を通し垂らします。
次に輪の中に下から端を通すと左に輪が出来ますので、その輪に上から通します。これで、結び目を持って引っ張ると完成です。結び目を持って元を上下すると輪の大きさが変わるのが特徴です。両方で引っ張るとほどけます。初心者にも簡単な結び方ですので、これも覚えておくと役立ちます。
結び方③フィギュアーエイト(8の字結び)
1本の端を持って輪を作り、元のパラコードに上から回して、輪に上から戻り引っ張ると、8の字の形の結び目になっているはずです。輪を作るときに上下どちらでも構いませんが、端の方を上にしたら常に上、下にしたら常に下とします。初心者がよく間違える工程ですので、注意しましょう。
結び方④ハーフヒッチ(ふた結び)
こちらのふた結びという結び方は、ポールや木にロープをくくりつける方法で、ハンモックや物干しロープを張る時に役立ちます。
まず、木やポールにパラコードの端を包むように1周させて、元の位置まできたら元のパラコードの下を通って上から輪の中に端を入れます。もう一度同じ作業を繰り返してから、元のパラコードを引くと、結び目が留めたい木やポールに寄っていき締まります。
パラコードの便利な結び方
基本の結び方を覚えたら、応用編に移りましょう。基本を覚えたらもう初心者とは言わせません。覚えていると便利な結び方を5種類挙げてみます。どれも、アウトドアだけでなく、生活でも役立つ結び方ですので、是非覚えて下さい。
結び方⑤ボウラインノット(もやい結び)
パラコードの特徴的な結び方で、このもやい結びを覚えていると、さりげなく自慢出来ます。結び方は、ロープの端に余裕をもった位置で端が上にくるようにひねって輪を作り、その輪に元の紐を下から通し、元の後ろを通して、輪に戻り上から通したら元を引くと締まります。
ほどきやすくするには、最後に戻った時に輪の端を曲げて締めると解きやすくなります。しかし、このような結び方をしなくても、通常のもやい結びでも、裏の結び目を折るように動かすと解けます。初心者でも慣れると簡単に結べますので、動画を確認しながら練習してみて下さい。
もやい結びは、人が墜落する荷重にも耐えられるのに、簡単に解けるという特徴から、以前はクライミングにも採用されていましたが、簡単に解けて事故が発生したため変更されました。しかし山の世界ではいざという時には役立ちますので、覚えておきましょう。
結び方⑥トートラインヒッチ(自在結び)
こちらの自在結びは、木などにロープをくくりつけたい時に利用する結び方です。木などにパラコードを回して、元の上から2回元のパラコードに巻いたら、輪の外に出して元のパラコードの上から下に輪の中に入れて引きます。その後は、好きな位置に結び目を持ってずらせます。
解きやすくするためには、最後にパラコードを引き上げる時に、輪を作って引き上げるという、引き解け結びをしていると、ほどけやすくなります。この結び方は、タープを張る時などによく使われる結び方ですので、アウトドア初心者も覚えておくと便利です。
結び方⑦ダブルシートベンド(二重繋ぎ)
こちらの二重繋ぎというのは、太さの違う紐を、繋ぎ合わせたい時にも役立つ結び方です。元のパラコードで輪を作り、端を下から通し元のパラコードの下から通して端の下を通ってまた手前に戻します。もう一度同じ要領で通したら、右側の端と繋がっているパラコードを引くと締まります。
解きやすくするには、初めの輪を作る時に、輪ではなくS字にします。後は、上記と同じ手順で進めると、ダブルシートベンドが完成します。この結び方をする時に、最初に人差し指を輪を作った上に置くと、よりやりやすくなります。
結び方⑧トラッカーズヒッチ(トラック結び)
こちらのトラック結びは、いくつもの荷物を1つにまとめたい時に、複数の結び方を応用します。まずパラコードの端に、ボウラインノット(もやい結び)を作ったら荷物の下に通して、荷物の真ん中辺りにスリップノット(引き解け結び)を作ります。
そして、もやい結びの輪、スリップノットの輪の順に通過し、荷物を締め上げて引っ張り、最後に締め付けているパラコードに2回巻いて、スリップノットで締め上げます。最後の締めが効果的なので解けやすく頑丈です。
結び方⑨アルパインバタフライノット(中間者結び)
こちらのアルパインバタフライノットという結び方は、キャンプなどでテントやタープに張った紐に、何かをぶら下げるための、フック掛けをロープで作るというものです。まず、指、もしくは手のひら全体を使って紐を1回巻いて、後ろの紐を引きだして、1回ひねって指か手のひらに巻きます。
この時点で3本の紐があるはずですので、ひねった紐を手前に持ってきたら、他の2本の紐の下をくぐらせて引き抜きます。この結び方は、小さい輪を作るなら指で、大きな輪を作る時には手のひらで行なうと良いでしょう。この結び方を連ねて、縄梯子にもなる信頼性の高い特徴的な結び方です。
パラコードの編み方【初心者編】
ここまでは、基本的なパラコードの結び方を見てきましたが、ここからはパラコードの編み方に移ります。結び方と編み方の違いは、実用的かデザイン性を重視するかという事でしょう。様々な編み方は、初心者でも実用的にも使えますし、見た目の華やかさで、今人気の出ている編み方です。
パラコードに用意する道具
パラコードの編む時に用意する道具は、結び方とほぼ同じ、パラコード、ハサミ、ライターなどに加えて、アクセサリのパーツでしょう。ナスカンやリングなどの金具や、ベルトなどを作るなら、リリースバックルも必要です。パーツはそれぞれ作る物によって必要なものを準備します。
パラコードの販売場所
パラコードが購入出来るところは、まずアウトドアショップです。アウトドアショップでは、そのままパラコードで通じます。あと、手芸店でも最近はカラフルなパラコードが揃います。近くにショップが無い時には、インターネットで検索すれば、通販ショップが豊富です。
パラコードの編み方①コブラ編み(平編み)
まずおすすめの編み方の最初は、基本編で平編みとも言う編み方で、装飾品や時計のベルトにもなる編み方の、コブラ編みです。コブラ編みの特徴が、仕上がりで少々厚みが出ますので、ブレスレットなら少し余裕を持ってサイズを決めましょう。
準備
パラコードは、デザインで色を決めます。単色の場合はパラコードは1色、2色使いの時には2色のパラコードを用意します。メジャーもしくは定規、ハサミ、ライター、金具の準備ですが、ブレスレットならリリースバックル、キーホルダーならナスカンを準備します。
編み方
編み方の前に、コブラ編みでブレスレットを作ってみますので、パーツはバックルを用意します。編み方は、まず最初にメジャーなどで、芯の長さを決めます。芯は、出来上がりの長さを決めたら、その長さ×2+8㎝のパラコードを測ってカットします。
カットしたパラコードを半分に折り返し、輪の部分をバックルに通します。通したら、右の紐を通した紐の間に入れ左も同じように入れ、その2本を輪の箇所に通し、引いて固定します。次にもう片方のバックルに2本まとめて通し、次に右の紐を先ほどの右隣に前から通し、左も同様にします。
この状態の長さが出来上がりの長さになります。ここからコブラ編みの編み方です。パラコードの端がある方のバックルを上にして、右の紐で輪を作って端を中心の2本の上を通って左に移動させます。その上に左の紐を降ろして、真ん中の2本の下を通って右の輪から出します。
この要領で左も同様にしたら1つの編み目が出来ます。あとはこの繰り返しで最後まで編みます。最後まで編み込めたら、余分な部分はカットして、端をライターで熱してハサミなどで抑えて固め出来上がりですが、最初だけ分れば後は簡単な単純作業ですので、動画を見ながら挑戦して下さい。
パラコードの編み方②四つ編み
こちらの四つ編みは、キーホルダーや、犬猫の首輪、ブレスレットなど、長さを変えて様々なアクセサリーになり、三つ編みとは違った美しさのある編み方です。照明など、見た目からは想像出来ないような、少し重いものでも吊せる強度があり、インテリアにも適すという特徴もあります。
準備
パラコードの色は最低2色、メジャーもしくは定規、ハサミ、ライターなど火の点けられる物、ナスカンなどのパーツを準備しておくと良いでしょう。今回はキーホルダーを作るという前提で詳説しますので、ラジオペンチがあると作業がスムーズに出来ます。
編み方
四つ編みの編み方は、2種類あり、仕上がりが同じ色が続くステッチと、交互に色が変わるスパイラルですが、今回はステッチを選びました。これは、スパイラルは、途中で分らなくなる事が多々あるため、ステッチで基本の四つ編みを覚えてから挑戦した方が失敗は少ないからです。
まず、23㎝の仕上がりを想定して、110㎝のパラコードを2本用意します。ナスカンに2本のパラコードを通して固定しておいた方がやりやすいでしょう。ナスカンに4本のパラコードがある状態から始めます。
4本のパラコードを左から1.2.3.4と番号を打って解説します。まず、4を1と2の間に後ろから通して前に持ってきて、3と4を一緒に持ち、次に1を3と4の間に後ろから通して前に持ってきて2と一緒に持ち、1と2、3と4をそれぞれ持って引っ張ります。これで四つ編みの一目が出来ました。
後はこの繰り返しの編み方なのですが、編み方が途中で分らなくなった時には、同じ色の2本を持っているかを確認します。例えば、1と3を一緒に持っていたりすると、それは間違っています。落ち着いてやれば、慣れてきて簡単に出来ますので、動画を見ながら焦らず頑張ってみましょう。
パラコードの編み方③八の字編み
こちらの八の字編みは、キーホルダーやブレスレットなどの小物を可愛く飾り付けるための編み方で、初心者も簡単にできるのが特徴ですので、初心者にもおすすめです。作る物によって、初めの入り方が若干違いますが、基本八の字に編んでいく編み方は同じです。
準備
パラコードを1色1本、約2m、ハサミ、ライターなど、キーホルダーを作るならナスカンやカラビナ、ブレスレットならバックルなどの小物のパーツも用意しましょう。他にも、アウトドアで腰に下げるキーホルダーなら、シャックルもあった方が良いでしょう。
編み方
メジャーやものさしで、パラコードを12~3㎝を計り、更に12~3㎝の箇所で折り返し、折り返した所から12~3㎝戻った位置から、輪になった方向へスタートする編み方です。長い紐を左の紐の下から2本の間を通して右に上から巻いて下を通り左の上に渡します。
一度しっかり締め付けて、左の上から下へ渡して2本の間の下を通して右の上に渡して締め付け、一度編み方を確認しましょう。一目ずつ両方に出来ているはずです。後は、上を通して下から前に八の字に繰り返し編み込みます。最初は少し手間取りますが、慣れてくれば簡単な編み方です。
パラコードの編み方④クイックリリース
こちらのクイックリリースという編み方は、アウトドアだけでなく、生活の中でもよく活用される編み方で、名前のようにすぐに編めて、すぐに解けるというのが特徴の編み方です。長さのあるパラコードを持ち運ぶ時にも便利ですし、生活の中では邪魔なコードを簡単に片付けるのにも役立ちます。
準備
3.5mほどのパラコードと、定番のハサミとライターなどですが、ほとんどパラコード以外は無くてもできる編み方ですから、この編み方で作ってキャンプに持って行くなら、バッグにぶら下げるための、金具くらいはあってもいいかも知れません。
編み方
至って簡単な編み方ですので、初心者もすぐに覚えられるでしょう。まず最初に、3㎝ほど残して結び目を一つ作ります。端はライターで熱して固めます。その結び目の横に残りのパラコードを引っかけて10~20㎝の輪を作り、輪の方から、2~3㎝余裕を残し、2本まとめて巻く編み方です。
結び目の近くまで巻いたら、約1㎝ほど残して、今度は折り返し輪の方へ向かって巻いていきます。輪の巻き始めまできたら、もう一度折り返して結び目に向かって巻き、最後まで来たら、結び目と最初に紐を引っかけた箇所との間のすき間に通し、余った紐をカットして熱し固めて完成です。
おしゃれなパラコードのブレスレットの編み方
パラコードをおしゃれなグッズとして注目されているのは、特にブレスレットでしょう。映画のマッドマックスで話題になりました。パラコードにはカラーも豊富ですから、初心者の方も、色々と組み合わせて、おしゃれなブレスレットを作ってみましょう。
パラコードブレスレットの編み方①クロス編み
ベースには、コブラ編みを4㎜のパラコードを使って編み、その上から2㎜のパラコードの芯を抜いて、ステッチを入れると、クロスのデザインが美しくておしゃれなブレスレットの完成です。コブラ編みの編み方は、上記の編み方の動画をご覧頂いてベースを作っておきましょう。
コブラ編みが出来たら、次のステッチは、ベースの色に映える色でステッチすると華やかです。1~2mのステッチ用のパラコードの芯を抜き、端は焼き固めておきますが、端はストッパーとしての役割もしますので、若干大きめに固めます。爪楊枝とパラコードを止めるテープを用意します。
ステッチは、バックルの真ん中の内側から始め、左横の目に通し、表に返して二つ目の目に右から通します。ここからは、文章で解説するより、動画を見て頂いた方が分かりやすいですから、ポイントだけ抑えましょう。
パラコードの両端は若干大きめに固めます。そして途中でデザインを確認すると良いでしょう。表面にはクロスのデザインが出来ているはずです。間違えてもすぐに修正できますので、動画を見ながらゆっくり挑戦してみて下さい。
パラコードブレスレットの編み方②ブーツレース編み
こちらの編み方は、編み上げブーツの紐を編み上げた時のような形のブーツレースという編み方で、ブレスレットを作ります。バックルも要らない方法で、用意するものは45㎝くらいのパラコードと、ハサミとライターくらいです。出来上がった時に美しい編み方になるように2色で編みます。
編み始めは、コブラ編みを一つ作って芯になるパラコードで輪を作ってから、ブーツレースの編み方に入っていきます。これは、最後にストッパーノットを作りますので、それを入れて留めるための輪になります。ブーツレースの編み方も、文章では分りにくいですから動画をご覧下さい。
パラコードブレスレットの編み方③Shark Jaw Bone
こちらのシャーク・ジョー・ボーンという編み方は、マッドマックスのマックスが右手に付けていたパラコードブレスレットの編み方です。動画では、ストッパーにバックルなどを使わずに、パラコードだけでの編み方ですが、もちろんバックルを使ての編み方も可能です。
用意するものは、180㎝のパラコード2色とハサミ、ライターなどと洗濯ばさみで、最初に洗濯ばさみを2本のパラコードの端から50㎝の所で挟み、そのまま端を下に向けます。ここから先は、動画の方が分りやすいですので、編み方をご覧下さい。
パラコードで編んだアクセサリー作品集
パラコードを使ってのアクセサリーは、SNSなどを見ても、かなりたくさんの作品が公開されています。どれも個性的ですし、見た目も可愛いものや、華やかな編み方など、オリジナル溢れる作品ばかりです。その中から、いくつかの編み方をした作品を抜粋してみましたので、挑戦してみて下さい。
パラコードのネックレス
ネックレスは、様々な編み方で作れますが、画像のパラコードネックレスは、いろんな色のパラコードで、ダイアモンドノットの編み方を連ねたデザインで、サイズを変えると可愛く仕上がります。ダイアモンドノットの編み方は玉編みとも言われ、覚えておくと各手作りに重宝します。
パラコードの時計ベルト
こちらは時計のベルトにコブラ編みの編み方で、仕上げた作品です。画像は単色編みですが、色を加えても良いですし、何色か編んでいて気分で変えることも出来るので、編み方を覚えて時間があるときに、いくつか作っておきましょう。
パラコードのヘアアクセサリー
こちらのヘアアクセサリーは、着物を着たときに挿すかんざしをパラコードで作ったものです。ミニグローブノットという編み方で、指に巻き付けて編む、上級者並みの編み方ですが、可愛くて中が袋状になっていて、ビー玉を入れたりする事もある編み方です。
パラコードの帯留め
こちらの帯留めの素材はパラコードで、編み方は組紐の編み方を使用した、包み結びや桜撫子などの応用です。また、パラコードの結び方のスターノットの応用でも作れます。パラコードの編み方は、色々な世界の結び方を編み方に取り入れる事で、和にもなり魅力的です。
パラコードの簡単な編み方から挑戦してみよう!
パラコードは、アウトドアグッズですが、編み方次第で和風なおしゃれに使え、幅広く活用出来るのが魅力です。最初は難しいと感じても、作業を重ねるうちに、初心者も慣れてきて楽しくなり、どんどん新しい結び方や編み方をしたくなります。
緊急の時に素速く取り出せるパラコードの編み方は、災害の多い日本では必要かも知れません。まず初めは簡単な編み方や結び方から入り、難しいデザインの編み方にも挑戦してみましょう。ペットの首輪と携帯ストラップをお揃えにするなど、オリジナルな編み方を見つけましょう。