クラフトジンとは?おすすめの銘柄やおいしい飲み方についてもご紹介

クラフトジンとは?おすすめの銘柄やおいしい飲み方についてもご紹介

近年世界中で流行しているクラフトジンについてご紹介します。従来のジンとは一線を画すプレミアムなジンであるクラフトジンとは一体どういうお酒なのか、おすすめ銘柄やおいしい飲み方も一緒にご説明します。お酒好きの方は特に必見です。

記事の目次

  1. 1.クラフトジンとは
  2. 2.クラフトジンの定義
  3. 3.クラフトジン・通常のジンとの違い
  4. 4.クラフトジン・日本産が海外でブームになる?
  5. 5.クラフトジン・おすすめの日本銘柄と特徴
  6. 6.クラフトジン・おいしい飲み方
  7. 7.クラフトジンの様々な楽しみ方
  8. 8.クラフトジン・保存方法
  9. 9.本場海外のクラフトジンおすすめ銘柄
  10. 10.クラフトジンは様々な楽しみ方ができる!

クラフトジンとは

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ジンというお酒は、バーや居酒屋のメニューでよく見かけます。そのままで飲むことは少なく、よくカクテルの材料の1つとして使われることが多いです。代表的なものだとジントニックやジンバックが挙げられます。焼酎や日本酒と同じように、ジンというお酒にもたくさんの銘柄があります。それらを総称して「クラフトジン」と呼びます。

バーに行くと必ずと言っていいほどジンが置いてあります。ジンはそれほどお酒の中ではポピュラーな部類なのです。この記事ではクラフトジンの味の特徴やおすすめの銘柄、美味しい飲み方等をご紹介します。

こだわりの原料で作られているお酒

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ジンの原料は大麦、ライ麦、ジャガイモ等で、それらを蒸留して作られる蒸留酒です。ジンを作る際には必ず「ジュニパーベリー」というスパイスを用いて作られ、これがジンというお酒を作る上で欠かせない材料となっています。ジュニパーベリーとはセイヨウネズという針葉樹の果実で、お昔には胡椒の代用品としても扱われていました。

クラフトジンは一般的なジンと比べて使用する材料にこだわっており、値段も高めのものが多いです。一般的なジンよりも多くの種類のスパイスを用いたり、貯蔵する樽に工夫を凝らしたりと、クラフトジンには銘柄毎にオリジナルの要素がたくさんあります。

クラフトジンの定義

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クラフトジンには定まった定義というものはなく、生産者がクラフトジンだと名乗ればその商品はクラフトジンということになります。そもそもジンというお酒自体に明確な定義がありませんので、何をもってジンと言うのかは非常にあやふやとなっています。クラフトジンは通常のジンよりも素材や製法が独特なものだというぐらいの認識で十分です。

①クラフトジン=ジン

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ジンというお酒は歴史が古いにも関わらず、クラフトジンにも通常のジンにも明確な定義がありません。なので二つの違いが何なのかというのは説明が難しく、生産者がクラフトジンと名乗ればそれはクラフトジンとなり、また通常のジンだと名乗ればそれは通常のジンということになります。

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一般的な解釈ではクラフトジンは、通常のジンよりもこだわってつくられたプレミアムなジンとされています。素材や製法にこだわっているものが多いので高級なジンというイメージが強いです。実際に通常のジンよりも購入価格が全般的に高く、数量が限定となっている物もあることから高級なジンというイメージが定着しています。

②クラフトとは

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クラフトジンのクラフトという言葉は直訳すると「工芸、手芸、技能」という意味になります。ここでのクラフトという言葉は、小規模で手作りしている物、という認識が一番正しいでしょう。

同じような類のお酒にクラフトビールという物があります。クラフトビールには明確な定義があり、「小規模で独立していて伝統的な醸造所で作られているビール」と定められています。クラフトジンには明確な定義はありませんが、クラフトビールの定義と同じ感覚で作られている物が多いです。

クラフトジン・通常のジンとの違い

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クラフトジンは一般的な認識として「小規模で少量生産だが強いこだわりを持って作られたジン」のことを指します。一方で通常のジンは大手メーカーが大量に生産している定番のジンのことを指します。クラフトジンは少量生産で価格も高く入手が困難な物もありますが、通常のジンと比べて香りや味わいの質の高い物が多いです。

①ボタニカル

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ボタニカルとはジンに加えるハーブやスパイス類のことを指します。ジンを作る際に必ず必要なのは先程説明したジュニパーベリーというスパイスです。ジュニパーベリーさえ入っていれば他のスパイスの使用には特に決まりがありません。

質にこだわっているクラフトジンはこのボタニカルによって銘柄の個性を光らせています。クラフトジンとは、質重視でボタニカルにこだわった高級なジンとも呼べます。近年では日本国内で生産されているクラフトジンも存在しており、ボタニカルにお茶やゆずを使ったクラフトジンも登場しています。

②味わい

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ボタニカルはジンの香りと味に関係してきます。ボタニカルが違えば当然香りや味わいが変わってきますので、クラフトジンを作っている職人はボタニカルにこだわることでそのクラフトジンに個性を持たせています。

通常のジンはそのままで飲まれることは少なくカクテルに使用されることがほとんどです。しかしクラフトジンには特徴的な香りや味わいがあるのでストレートやロックでも楽しめる銘柄が多いです。クラフトジンには深い香りとリッチな味わいを感じてもらえるよう作られる傾向があります。

③値段

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クラフトジンは通常のジンに比べて総じて価格が高い物が多いです。通常のジンの価格はだいたい1000円程の物が多いですがクラフトジンはだいたい3000円~5000円程になります。クラフトジンは職人の手によってこだわって作られているので高級なジンだと思えば納得のいく価格です。

④ボトルデザイン

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クラフトジンはボトルデザインにもこだわっている物が多いです。昨今のSNS映えブームもあり、個性的でおしゃれなデザインのクラフトジンが近年続々と登場しています。高級シャンパンやアロマディフューザーのようなデザインも多く、部屋に飾るだけでとても見栄えする物が多いのもクラフトジンの特徴の1つです。

クラフトジン・日本産が海外でブームになる?

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クラフトジンの発祥の地は、ジンの本場であるイギリス、ウィスキーが有名なスコットランドの二か国と言われています。これらの国ではジンを作る環境が整いやすく、参入障壁も低いので新たな生産者が急激に増えています。クラフトジンブームはアメリカやドイツにも及んでおり、最近では日本にもブームになりつつあります。

今海外では日本産のお酒がブームになっています。最も身近なものだとフランスで起こっている日本酒ブームが代表的です。国内産のウィスキーも海外で注目を集めています。なので次には日本のクラフトジンがブームになるのではないかと今注目されています。

ブームになる3つの理由

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日本のクラフトジンが次の流行になると言われているのにはいくつか根拠があります。既に国内の大手ウィスキーメーカーのサントリーやニッカがクラフトジン製造に着手しており、国内でも着実にクラフトジンがブームになりつつあります。飲食店やカフェでもクラフトジンを取り扱っている所も増え始めています。

クラフトジンブームが起こる理由は大きく分けて3つあります。なぜ「クラフトジン」なのか、なぜ日本なのか、順にご説明します。

①個性を出しやすい

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まず挙げられる理由が、ジンは個性を出しやすいお酒であることです。ジンというお酒はベースであるスピリッツからボタニカル(ハーブやスパイス)の選択の自由度が高いので独自のアレンジを加えやすいです。

日本では山椒や柚子、ヒノキや桜など日本にしかない材料をボタニカルに使うことによって「ジャパニーズジン」という独自のクラフトジンを生み出しています。ベースのスピリッツ系も従来ならばサトウキビや大麦を使うのが定石ですが、お米を使ったライススピリッツや麹仕込みのスピリッツを使うことで日本ならではの個性を光らせています。

クラフトジンと日本の特産物はとても相性が良く、独自の個性を出しやすいのがブームになる理由の1つです。

②違いを楽しめる味わい

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次に挙げられる理由が、違いを楽しめるという点です。海外ではジンは「ジンバック」や「マティーニ」等、カクテルベースとして使われることが多いですが、クラフトジンであれば特徴的で個性のある香りと味わいで他のジンと差別化されています。ロックやストレートでも違いを楽しめるのも人気の理由です。

銘柄毎に独自の個性を持つクラフトジンはジン愛好家からも支持されており、日本の「日本ジン協会」も本格的に活動を開始するというニュースが発表されています。

③見て楽しむこともできる

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SNS映えしそうなスタイリッシュなパッケージをしているのも理由の1つです。クラフトジンは銘柄毎にパッケージに大きな違いがあり、どれもオシャレで見栄えする物ばかりです。こういったパッケージは女性からの人気が高く、今まで女性から敬遠されがちだったジンというお酒が、ファッションやインテリアという形で気軽に楽しめるようになりました。

クラフトジン・おすすめの日本銘柄と特徴

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クラフトジンブームは今や世界中に広がっています。日本各地でも現在クラフトジンが盛んに作られるようになりました。大手メーカーが手掛ける物から地方蒸留所が限定で製造している物等、たくさんの種類があります。その中でもおすすめの日本銘柄のクラフトジンを、産地やボタニカル、味わい等と合わせてご紹介します。

5位:和美人

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和美人は日本のクラフトジンの代表的な銘柄の1つです。鹿児島県の本坊酒造から発売されています。焼酎が有名なメーカーですが、ウィスキー作りも手掛けており、両方の設備を応用できる強みを持っています。

和美人にはベーススピリッツとして米焼酎を使用しており、ボタニカルにも鹿児島の特産物等9種類を使用した鹿児島らしさに特化させたクラフトジンとなっています。特に和柑橘を重点的にボタニカルに使用することにより香りや味わいに柑橘らしさを楽しむことのできる仕上がりになっているのが特徴です。

和美人は焼酎の要素も兼ね備えたクラフトジンです。ストレートでも楽しめますが、お湯割りや緑茶割りといった飲み方もおすすめです。

4位:カフェジン

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カフェジンは大手ウィスキーメーカーであるニッカから発売されたクラフトジンです。最大の特徴としては「カフェスチル」を使って製造していることです。カフェスチルとはニッカがウィスキー作りで一番のウリにしている連続式蒸留機のことで、原料の風味を残したスピリッツを作ることができます。

複数の原料をカフェスチルで蒸留し、それらのベーススピリッツを長年のウィスキー作りで培われたブレンド技術を応用することにより生まれる絶妙なバランスは他のメーカーでは真似のできない仕上がりです。

ボタニカルには日本らしさを主張させるために柚子や山椒、甘夏等11種類が入っています。これらを組み合わせることによってフレーバーの豊かなクラフトジンとなっています。

3位:ROKU

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ROKUはウィスキー大手メーカーであるサントリーから発売されているクラフトジンです。ROKUの最大の特徴は、使う原料をそれぞれ旬の時期に収穫する、というこだわりにあります。ボタニカルに桜の花や桜の葉等、春が旬の物をふんだんに使用しており独特の甘みのある味わいと強烈な桜のフレーバーを楽しむことができます。

蒸留技術にもこだわっており、4種の異なる蒸留機を使用してボタニカルの特徴を引き出して、それらをブレンドして作り上げています。

ボタニカル毎に異なる蒸留技術を使い蒸留することにより、桜や柚子等の強烈なフレーバーを最大限引き出した複雑な味わいの銘柄のクラフトジンです。飲み方はロックで飲むかジントニック等のシンプルなカクテルにするのがおすすめです。

2位:季のTEA

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季のTEAは、京都発の「お茶」に特化させたクラフトジンです。「京都蒸留所」とお茶の老舗である「堀井七茗」のコラボ商品で、今までのジンとはまるで異なる特徴を持ったクラフトジンとなっています。使用するボタニカルから割水までほとんどが京都産というこだわりです。

使用するボタニカルの中でもひと際特徴的なのが「奥の山茶園」で栽培されている玉露と碾茶(抹茶の原料)を使用していることです。この玉露と碾茶を主要ボタニカルに据えることによって強いお茶の風味を持ったジンとして人気を博しています。

しかしながら「季のTEA」はボタニカルに使用する茶葉の供給が難しく、販売数が6000本という限定商品となっています。気になる方は早めに購入しておいた方が良いです。

1位:季の美

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「季の美」は日本のクラフトジンのパイオニアとも呼ばれているクラフトジンで、京都府の「京都蒸留所」にて製造されています。ベーススピリッツに米を使用していることと、ボタニカルに日本ならではの物をふんだんに使用し、尚且つそれらを特徴毎にグループ分けして蒸留するこだわりを持つ「日本」に特化させたジンとなっています。

世界で最大の酒類コンペ「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション2018」にて最高賞を受賞しており、海外からもとても注目度の高いクラフトジンとして人気があります。

複雑な香りとコク深い味わいが特徴で、ストレートやロック、お湯割り等のお酒そのものを味わえる飲み方が一番おすすめです。

クラフトジン・おいしい飲み方

Photo by uka0310

クラフトジンは大手酒販店やamazon等の通販サイトで手軽に購入できます。通常のジンに比べて高価な物が多いので、せっかく購入したのであれば一番美味しい飲み方で楽しみたいものです。ここではクラフトジンのおすすめの飲み方やクラフトジンと使用したカクテルをご紹介します。

割り物にもこだわるジントニック

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ジンを使ったカクテルで一番定番の物は「ジントニック」が有名です。ジントニックはその名の通り、ジンをトニックウォーターで割ったシンプルなカクテルです。トニックウォーターとはスパイスやハーブ等のボタニカルや糖分を加えて作られる炭酸飲料です。

日本では馴染みのないトニックウォーターですが、海外では普段飲みするジュースとしてポピュラーな飲み物です。せっかくのクラフトジンならば合わせるトニックウォーターも少しこだわりたいものです。クラフトジンそのものの味を大事にするのであれば合わせるトニックウォーターは甘さが少ない物が味が引き締まるのでおすすめです。

ジントニックはジンの王道カクテルですが、クラフトジン自体の味を存分に味わうのであればシンプルにソーダ割やロックもおすすめです。

クラフトジンの様々な楽しみ方

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クラフトジンは通常のジンよりも味わいや香りのグレードが高いので楽しみ方の幅が広いです。銘柄別で香りや味わいにそれぞれの特徴があるので銘柄毎に自分でベストな飲み方を探るのも楽しみ方の1つです。ここではそんなクラフトジンならではのいろいろな飲み方をご紹介します。

ストレートで

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アルコール度数の高いお酒の味わいを一番ダイレクトに楽しめる飲み方といえばストレートです。その銘柄の持つ個性や味わいを感じる上で温度は非常に重要な要素で、冷えた状態と常温に状態とではその感じ方が全然違います。常温のストレートで飲む方法が一番本来の味や香りを感じることができます。

しかしストレートはアルコールを一番感じやすい飲み方でもあります。ジンは平均アルコール度数が40%もあり、お酒の中でもかなり高い部類です。なのでストレートで飲むのがキツいという方も多いです。

ロックで

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バーに行くとジンはカクテルで注文することがほとんどで銘柄単体だけのロックやストレートで飲むことはほとんどありません。しかしクラフトジンには味わいに工夫を凝らした物が多いので比較的アルコール感を感じにくい銘柄が多く、ロックで冷やして飲んでもとても飲みやすく味わいも楽しめます。

ストレートに比べると香りや味わいが少し閉じてしまいますが、冷えていることによってキリッと締まった味になります。ロックの良さはお酒の味わいをそれなりに残しておきながら飲みやすくなることにあります。

トワイスアップで

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トワイスアップとはお酒と水を1:1の割合いで割って飲む飲み方です。水で割っている分アルコールの度数が下がり刺激が和らぐので飲みやすくなります。このトワイスアップはお酒の味が一番分かる飲み方とされており、プロの方がテイスティングをする時に必ず用いられる飲み方なのです。

ジンやウィスキー等のアルコール度数の高いお酒は少量の水を加えるだけでも風味が変化します。トワイスアップには氷を使わないので飲んでいる内に氷が溶けて味が変わってしまうこともないので、ペースを気にせず飲むことができます。

使う材料がジンと水だけなので、初めから1:1で割らず徐々に加水して自分好みの濃さに調節するという飲み方もトワイスアップならば可能です。

お湯割りで

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日本産のクラフトジンでは焼酎やお茶等の「和」の要素を組み合わせたクラフトジンが多数あります。なので焼酎のようにお湯割りという飲み方とも相性が良く、温かくなることで風味が開いて味わいがより深まる銘柄も多いです。

海外産のクラフトジンではお湯と少量の砂糖でクラフトジンを割って飲む「ホットジンスリング」という飲み方があります。レモンやシナモン等を足すと風味に変化が出るのでおすすめです。このホットジンスリングは、夜寝る前に飲むと体が温まり寝つきも良くなるので冬場には重宝します。

クラフトジンならではのおすすめカクテル

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クラフトジンの風味や味わいをカクテルで活かすにはジンベースのスタンダードカクテルが一番おすすめです。一番有名なカクテルでは「ジントニック」が挙げられます。バーに行けば必ずあるカクテルの1つで、使う材料もジンとトニックウォーターと氷と柑橘系フルーツのスライスだけととてもシンプルです。

個性的な味わいのあるクラフトジンではジンそのものの味を壊さないようなカクテルが向いており、他には「ジンバック」「ジンフィズ」「マティーニ」がクラフトジンと相性が良いです。これらは使う材料がシンプルなので家庭でも作りやすいのでおすすめです。

クラフトジン・保存方法

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お酒にはそれぞれ適した保存方法があります。ワインは専用のワインセラーがあり、日本酒は冷蔵保存、ウィスキーは常温で保存するのが普通です。一方でジンはまだ日本では馴染みが薄いので適した保存方法が分からない方も多いです。

クラフトジンの風味を損なわせないためにも、適した保存方法でクラフトジンを保存するようにしましょう。ここではジン全般の保存方法をご紹介します。

常温保管がおすすめ

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ジンの保存方法は常温保存と冷蔵保存の二通りがあります。ジンは蒸留酒なので開封後でも劣化が遅く、開けて1年程度であれば味や香りにはほとんど影響がありません。保存方法が二通りあるのは飲み方の違いや好みによって分かれるためです。

冷たい状態のジンを楽しみたいのであれば冷蔵や冷凍保存で、ロックやカクテル等様々な形でジンを楽しみたいのであれば常温保存の方が手に取りやすくおすすめです。クラフトジンは冷たい状態だと香りが閉じてしまう物もあるので常温保存の方が比較的クラフトジンそのものの味を楽しみやすいです。

本場海外のクラフトジンおすすめ銘柄

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今海外ではクラフトジンがブームとなっています。日本も現在ではクラフトジン作りが盛んになりつつありますが、海外に比べるとまだ日が浅いです。元々ジンはイギリス、スコットランドが発祥のお酒ですが、アメリカやドイツでもとても人気があり、その歴史はとても古いです。

ここでは海外の代表的なクラフトジンの銘柄をいくつかご紹介します。本場海外のクラフトジンは日本のクラフトジンと比べると、より「ジンらしさ」にこだわった銘柄が多いのが特徴です。ジンが好きならば海外銘柄も知っておいて損はありません。

ヘンドリックス

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「ヘンドリックス」は海外のクラフトジンブームの先駆けとも言われている程有名な銘柄です。海外の有名ウィスキーメーカー「ウイリアムグラント&サンズ社」が手掛けており、クラフトジンがブームになるよりもずっと前、1999年に誕生したクラフトジンです。

数ある海外銘柄の中でも大定番とも言えるヘンドリックスは、クラフトジンの中でも際立った個性を持っています。代表的な特徴を挙げるならば、11種類のボタニカルに加えてキュウリとバラのエキスを使用しているという点です。ジンの中でもとりわけ華やかでフローラルな香りを持っており、まるで香水のようであることから他のジンとは一線を画しています。

華やかな香りと少しの甘みがありながらもジン特有のさっぱりとした味わいを持っており、とても飲みやすいクラフトジンとなっています。

No3ロンドンドライジン

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「No3ロンドンドライジン」は先ほど紹介した「ヘンドリックス」と同じくらい有名な海外銘柄です。手掛けるのはイギリスの伝統あるワイン商「ベリーブラザーズ&ラッド」で、ロンドンドライジンの伝統的なスタイルにこだわった正統派銘柄です。

他のクラフトジンのように個性的なボタニカルを使用するわけではなく、柑橘とジュニパーベリーの香りに徹底的にこだわった「ドライジンらしさ」が特徴です。とりわけドライジン特有の香りに優れており、キンキンに冷えていてもシャープでいてなめらかな香りは衰えることがありません。

「No3ロンドンドライジン」は、冷たい状態で飲む飲み方がおすすめです。カクテルとの相性がとても良く、本場イギリスではこのジンを使ったドライマティーニはとても有名です。

ザ・ボタニスト

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この「ザ・ボタニスト」はウィスキーで有名な「ブルイックラディ蒸留所」で作られている海外銘柄です。22種類ものボタニカルを使用しており、しかもそれら全てが蒸留所のあるアイラ島で採れる物のみというこだわりを持っています。それらに加えてジン特有のボタニカル9種類を加えた計31種類ものボタニカルが使用されているのが最大の特徴です。

多様なボタニカルによる複雑で豊かな風味が特徴的で、それでいて全体が上手くまとまった上品で繊細な味わいがあります。ザ・ボタニストとは「植物学者」という意味です。様々なハーブやスパイスの完成された調和を楽しめる「植物学者」の名にふさわしい銘柄です。

上品で癖の無い味わいのこの銘柄は、カクテルやロックで味わうのがおすすめです。フレッシュハーブを使用した創作カクテルやジントニックが特に相性が良いです。

コーヴァル

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「コーヴァル」はアメリカのシカゴ発のクラフトジンです。アメリカのクラフト蒸留所の先駆けとも言われる「コーヴァル蒸留所」で作られており、先進的な技術の取入れと、オーガニック認定された原料のみを使うというこだわりを持った海外銘柄です。

蒸留に電子機器によるコントロール技術等の先進的な設備を備えています。原料もただのオーガニックではなく「コーシャ」というオーガニック食材の中でも製法や育て方が厳しく規定された更に格上の食品のみを使用しています。ボトルデザインもまるでアロマディフューザーのような美しいデザインをしているのも人気の理由の1つです。

フローラルな香りとフルーティーで丸みのある味わいが特徴で、ストレートやロック、トワイスアップといったジンそのものの味わいを楽しめる飲み方がおすすめです。

モンキー47ドライジン

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「モンキー47ドライジン」はドイツのブラックフォレストにある蒸留所で作られている海外銘柄です。ブラックフォレスト原産の47種類ものボタニカルを使用しているのが最大の特徴で、「香水にしてもほしい香り」と言われるほど華やかな香りを持っています。クラフトジンの入門としておすすめしている専門家も多い銘柄です。

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ハーブやフルーツをふんだんに使った複雑でいてバランスの取れた味わいはカクテルからストレート、ロック等幅の広い飲み方で楽しむことが出来ます。「モンキー47」という名前はアルコール度数が47%ある、という意味が込められています。とても高いアルコール度数なので飲みすぎには注意が必要です。

クラフトジンは様々な楽しみ方ができる!

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今までバーでカクテルに使用するだけだったジンが、「クラフトジン」の登場によってお酒そのものの味わいを楽しむことができるお酒として今世界中で浸透しつつあります。カクテルやストレート、ロックや水割り等、クラフトジンの楽しみ方はたくさんあります。

今では通販サイトで簡単に国内、海外のクラフトジンを購入することができます。まだ飲んだことが無い方は、これを機に一度クラフトジンを飲んでみてはいかがでしょうか。

どっこい
ライター

どっこい

会社員兼個人投資家の27歳。趣味は中国の地方料理やシンガポールなどのマニアックな料理の研究、映画鑑賞。 仕事とデイトレードをこなしながら、スクレイピングなどのプログラミング知識も習得中。 横のつながりを大切することをモットーとして頑張ります。

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